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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

The Night Manager あらすじと感想 #2 #3

2016-11-07 07:35:47 | ナイトマネージャー
Episode2


前回はこちら。
The Night Manager あらすじと感想 #1


場面はマヨルカ島にあるローパーの別荘から始まります。
和やかな雰囲気でディナーを楽しむローパーファミリー。


突然武装した男がダニーを人質にとり「金と交換だ」とダニーを連れ去ります。


その様子を物陰からパインが見ていました。

場面は半年前に遡ります。
アンジェラはスイスのパインの自宅に行きます。アンジェラは妊娠していました。
パインがカイロで働いたことを職歴から抹消したことを知ったアンジェラは
パインの正義感や知性、行動力、そして何よりローパーを倒す動機があることから
パインと同じ連隊でスパイをしていた彼の父親の本を手にしながら、
潜入スパイとして働かないかと提案します。


その時のアンジェラのセリフが気に入ってます。
オリヴィア・コールマンの演技がとても良かったです。
あまり自信はありませんが意訳してみました。

I want to put you inside his operation.
I will give you a legend as thick as your arm.
You will be in so deep, you'll worry that you'll never get out of it.
There's not a scrap of you that won't get used,
there's not an hour that will go by that you won't be scared.
But you will nail him.
You will nail him for Sophie Alekan.
You will nail him for your country.
And you will nail him for the man that owned that book.
Or you can go back to the hotel of non-existence.
It's up to you.
「彼の組織の内部に入り込んでほしい。あなたを腕の立つ伝説の人物にしてあげるから。
2度と抜け出せないのではと思うくらい深く入り込むの。
本来のあなたではなくなるしそれになじむこともない。恐怖を克服する時間もない。
だけど彼を捕まえられる。
ソフィのために。祖国のために。
そして、あの本の所有者のためにあなたは彼を捕まえるの。
或いは何の意味もない存在としてホテルに戻ることもできる。あなた次第よ。」


アンジェラは上司のメイヒューにローパーの目を引くように犯罪歴をパインに与えるよう依頼します。
同時に彼女はリバーハウスには一切言わないようにくぎを刺します。

パインはアンジェラに会いに行き、スパイになる決心をしたと告げます。
アンジェラはパインに悪党に成りきるよう強く言います。
気に入らないやつは片っ端からやっつけるのよ、とか言いながらパインに紅茶を出して
タッパに入れたビスケットまでお勧めするのが何となくハドソンさん。


パインは犯罪の既成事実を作りにメイヒューが手を回したデヴォン州に行きます。


そこで部屋を借り、麻薬のディーラーに成りきり、部屋のオーナーである女性とベッドインまでしています。
情報はベッドの中で、ってやっぱりボンドを意識したんでしょうかね。
個人的にはデヴォン州のエピソードはちょっと蛇足だったかな。
こんなに時間を割かなくても良かった感じ。


最後に、パインが人を殺したような痕跡を部屋中に偽装し彼女を目撃者に仕立てると
彼女の元カレの名前でパスポートを偽造しマヨルカ島に向かいます。

そして現在に戻ります。

レストランのコックとして働いていたパインは男たちからダニーを助けますが、
重傷を負ってしまいます。
実は男たちは工作員でローパーの組織に入り込むための第一歩でしたが、
パインが工作員のひとりの腕を折ってしまったので全力でやられちゃったんです。
でもその甲斐あってローパーはパインを自宅まで連れて帰り手厚い看護を受けさせます。


同時にコーキーがパインの身元を調べます。
果たしてパインはうまく入り込めるのでしょうか・・・
というところでE2は終わります。

Episode3


E3の冒頭でローパーの弁護士、アポストルの娘が自殺してしまいます。
父親の仕事を苦にしての自殺でした。

アンジェラは友人でアメリカのDDTC(国務省 国防貿易管理課)のエージェント、ステッドマンと協力し、
自分を責めつづけるアポストルと接触し、コーキーをローパーから引き離すよう依頼をします。

一方、コーキーがカイロでの過去を探っていると知ったパインは何とかアンジェラにそれを知らせます。


パインはサンディの妻からローパーの取引を聞き出すとダニーの携帯を手に入れアンジェラに情報を送ります。


更に、ローパーの寝室に秘密の書斎があると知ったパインはローパーたちがモナコに行っている間に
書斎に忍び込み、保管されていた取引のリストを写真にとりますが、デスクの上に金髪が一筋落ちているのに気づきます。
ジェドでした。
サンディの妻からローパーの仕事を聞いたジェドも密かに探っていました。
パインはジェドに用心するよう警告します。

アンジェラたちがローパーを追い詰めるべく動いている事を知ったリバーハウスは
アンジェラに協力していたメイヒューの動きを封じようとし、ローパーにも警告します。

内側からパインが、外側からはアンジェラたちが、ローパーたちを徐々に内部崩壊させていきます。
そしてついにローパーの右腕だったコーキーが外され、その立場にパインが就くことになりました。
ローパーから「アンドリュー・バーチ」という名前をもらいます。


ホテルマンのスキルを活かし、みんなの信頼を得ていくパインさん。
こうしてしっかりとローパーの組織に入り込みました。
そして次第に明らかになっていくキャラクターたちの関係も興味深く、
このあたりはノンストップで魅入ってしまいました。

E4に続きます。
The Night Manager あらすじと感想 #4