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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

オリエント急行殺人事件

2018-01-22 07:35:36 | 映画 ミステリー・サスペンス
Murder on the Orient Express

Directed by Kenneth Branagh
Produced by Ridley Scott Mark Gordon Simon Kinberg Kenneth Branagh Judy Hofflund Michael Schaefer
Screenplay by Michael Green
Based on Murder on the Orient Express by Agatha Christie
2017 USA


本作のネタバレが含まれますのでご注意ください。




終わった時、思わず「ブラボー」と叫びたくなりました。
本当に本当にケネス・ブラナー最高!
普段の穏やかなポアロのやさしい目も良いのですが怒れるポアロの目がステキすぎました。


告白してしまうと私は原作を読んだことがありません。
さらに、映画も見た事なければポアロもちゃんと見ていたかというとそうでもなく・・・・
そんな人の感想なので原作や過去作品の比較はしていません。

やっぱり原作を読んでおけばよかったー、とちょっと後悔。
とはいっても有名なお話なので犯人が誰なのかは知っていました。
でもポアロが落としどころをどう見出すのかは知らなかったのでそこはワクワクしていました。

この落としどころは原作や映画、ドラマとも違うようですね。

監督のケネス・ブラナーに加えマーク・ゴードンやリドリー・スコットも
プロデューサーとしてクレジットされていました。
これだけでも私はワクワクです。

それではまずはあらすじから。

冒頭、エルサレムで事件を解決中のポアロさん。
バランスを重視し左右対称にもこだわる人物像が紹介されます。
この時にこの世には善と悪しかなくグレーは存在しないと言い切ります。

事件を解決し休暇のためにトルコに行きますが、
英国領事館から事件の依頼がありオリエント急行でロンドンに向かう事になりますが満席でした。
しかしトルコで再会した国際寝台車会社の重役、ブークのはからいで何とか乗る事ができましたが
ヘクター・マックイーン という男と同室になりました。
彼は隣室のラチェットというギャングで富豪の男の秘書をしていました。
ラチェットは誰かに脅迫されていました。


雪崩が起こり列車が脱線してしまう事故があり立ち往生してしまった夜に
ラチェットが何者かに殺され死体で発見されます。12か所に刺し傷がありました。
ブークから捜査の依頼を受けポアロは乗客ひとりひとりに話を聞きますが、
乗客たちそれぞれが背負ったドラマが浮き彫りにされていきます。

そして犯人は・・・・・


という、私の説明など不要なくらい有名なストーリーかと思います。

登場人物です。

右:ケネス・ブラナーasエルキュール・ポワロ:探偵
トム・ベイトマンasブーク:国際寝台車会社の重役。


ポワロはブークを助手に事件の捜査をします。
トム・ベイトマンはフェデラーに似ていると思うのですが誰も賛同してくれません(泣)

ここからネタバレです。





ラチェットの本名はカッセッティ。
その昔、富豪のアームストロング大佐の娘のデイジーを誘拐し殺した犯人でした。
妊娠中だったアームストロング夫人はこれが原因で早産し母子ともに亡くなってしまい、
大佐もあとを追うように自殺してしまいます。
ポアロは大佐から捜査依頼の手紙を受け取っていましたが間に合いませんでした。

そしてオリエント急行の一等寝台車の車掌を含めた乗客全員がアームストロング夫妻に関りがあり、
全員でカッセッティに復讐をしたのでした。

アームストロング夫妻との関係を整理しながら登場人物紹介の続きです。

左:ジョニー・デップasエドワード・ラチェット
諸悪の根源、カッセッティです。
右: ジョシュ・ギャッドasヘクター・マックイーン
ラチェットの秘書。
→アームストロング殺人事件でメイドを告訴した検事の息子。
メイドは無実でしたが追い詰められ自殺してしまいました。
父親の借金を背負ったり結構な苦労人。

ジョシュ・ギャッドは「美女と野獣」でル・フウ演じていましたが
あのごるちゃんが私に言われるまで気づかなかったんだぜー。

左:ジュディ・デンチasドラゴミロフ公爵夫人
フランスに亡命したロシア貴族。
→アームストロング夫人であるソニアの名付け親でありソニアの母親、リンダの親友。
右:オリヴィア・コールマンasヒルデガルデ・シュミット
侯爵夫人のメイド。
→アームストロング家の料理人。
最初に見た時、オリヴィア・コールマンだよね?と思いましたがあまり面影がないので
上映中ずっと オリヴィア・コールマンだよね?を頭の中で繰り返していました。


左:ミシェル・ファイファーasキャロライン・ハバード夫人
アメリカの未亡人。
→ソニアの母親で女優のリンダ・アーデン。デイジーの祖母でもあります。
右:ペネロペ・クルスasピラール・エストラバドス
宣教師。
→アームストロング家の乳母。
デイジーが誘拐された夜、彼女は酒を飲んで寝こんでしまったことを後悔していました。


左:デイジー・リドリーasメアリ・デブナム
家庭教師。
→デイジーの家庭教師。
右:レスリー・オドム・Jrasドクター・アーバスノット
医師。
従軍石当時は黒人が医師にあるには厳しかったが従軍時代にアームストロング大佐と知り合い
大佐のおかげで難関を突破できた過去がありました。
メアリと交際していましたがそんな時代なので誰にも言えない状況でした。

デイジー・リドリーは名優たちと並んでやはり影が薄い感じですがよく頑張ったのではないかと思います。


左:マーワン・ケンザリasピエール・ミシェル
オリエント急行一等寝台車の車掌。
→自殺したメイドの兄。
右:ウィレム・デフォーasゲアハルト・ハードマン
教授。
→探偵で自殺したメイドの恋人。
ウィレム・デフォーはホントにいろいろな映画に出てるし役柄もバラエティですね。


左:ルーシー・ボイントンasエレナ・アンドレニ伯爵夫人
精神的に不安定な伯爵夫人。
→ソニアの妹。
右:セルゲイ・ポルーニンasルドルフ・アンドレニ伯爵
すぐに手が出てしまうランボな伯爵。でも妻思い。
エレナの代わりにラチェットを刺してたと思います。

左:デレク・ジャコビasエドワード・ヘンリー・マスターマン
ラチェットの執事。
→アームストロング家の執事。
右:マヌエル・ガルシア=ルルフォasビニアミノ・マルケス
自動車会社を起業したセールスマン。
→アームストロング家の運転手・・・だったと思います。


本当は人物相関図を作りたかったのですが数日たつとほとんど忘れてしまう鳥頭なもので・・・・
映画を観たあとは映画部員に事件との関係を説明できるほどだったので
そのまますぐにメモとかすれば良かったのに私ときたらメモるまえにビールを飲んでしまったの。

一等寝台車にまさかのポアロ乗車で計画が狂ったためラチェット殺害時には
ラチェットを恨むギャングの犯行に見せかけようと様々な小細工をしますが
やりすぎて矛盾が生じそれがポアロを悩ませる結果となりました。

そしてラスト。

乗客全員が列車から降り長机に座る光景は最後の晩餐のイメージだそうです。
ここは原作通り2つの解答を話します。
まずは、彼らが狙った通りのギャング犯行説。
そして次にポアロは乗客全員がアームストロング家に関わっている推理を披露します。
真相を暴いたポアロにキャロライン・ハバード夫人、
つまりリンダが、計画したのは自分だからと罪をかぶります。

そしてバランスを重んじるポアロが事実を知った時にどう裁くのか。

事件の悲しい真相を知ったポアロですが見過ごすわけにもいかないと銃を差し出し、
自分を殺し口を封じろと言います。
この時にポアロの凛々しい事よ・・・・・はっ、いけない、話を戻します。
銃を手にしたリンダは自殺を図ろうとしますが、弾は入っていませんでした。

つまりポアロは決断を乗客に委ねたんですね。
ポアロを撃とうとした時は警察に真相を話しただろうと思われますが、
実際に警察に話したのは、ギャング犯行説でした。

食堂車いる乗客にその話をしたあと、ポアロは次の事件に向かいます。
それはエジプトでした。
これはナイルに繋がるのか?と思わせるようなワクワクするエンディングでした。
ケネス・ブラナーは本当に続編を考えているそうですが。

それにしても豪華キャストです。
最初に決まったのがジュディ・デンチだそうで、
あとは彼女をエサに・・・いえ彼女の吸引力で集結したとケネス・ブラナーが言っておりました。


久しぶりに本格推理ものを観た気分でした。(←失礼な・・・)
やはりミステリーは良いですね。ホームズとは違った面白さがありました。
続編にも期待です。