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パトリック・メルローズ 「Never Mind」その7

2018-10-28 18:56:15 | Patrick Melrose E2
Patrick Melrose Episode 2 "Never Mind"

Based on Patrick Melrose by Edward St Aubyn
Written by David Nicholls
Directed by Edward Berger


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Patrick Melrose:PM(パトリック・メルローズ)
David Melrose:DM(デイヴィッド・メルローズ パトリックの父)
Eleanor Melrose:EM(エレノア・メルローズ パトリックの母)
Nicholas Pratt:NP(ニコラス・プラット デイヴィッドの親友)
Anne Moore:AM(アン・ムーア ヴィクターの恋人?)
Sir Victor Eisen:VE(ヴィクター・アイゼン デイヴィッドの大学の友人 アンの恋人?)
Bridget Watson Scott:BS(ブリジット・ワトソン・スコット ニコラスの愛人)
Johnny Hall:JH(ジョニー・ホール パトリックの友人)


リビングでデイヴィッドとニコラスが飲んでいます。


DM:「Only the best or go without.」
NP:我々はそんなことにはならないだろうけど。
DM:彼女は快活だな。
NP:ブリジットか?そうだな。
DM:彼女はチャーミングだ。変な意味ではないぞ。
NP:育ちが良く教養もあり会話ができる女性と身を固めるべきだと思っているのだが
既に私は2回離婚してるんだよな。


パトリックが部屋の前を通り過ぎます。

DM:パトリック。どこに行く?

パトリックは部屋に入ります。



PM:ママに会いに。
DM:ママは運転で疲れているよ。
こっちに来てゴッドファーザーに挨拶しなさい。
NP:ハロー。パトリック。
ところで君はいたずらでも企んでいるのか?
DM:もちろん。
NP:そうこないとな。

ゆっくりと部屋に入るパトリック。

DM:もっと近くに。

少しだけ近づくパトリック。


DM:問題はないか?
PM:はい、お父さん。
DM:ランチは食べなかったんだろう。お茶は?
PM:飲んでません。
DM:だから顔色が悪いんだ。
強くなりたいのだったらきちんと食べないと。
イヴェットに何か食べさせてもらいなさい。
今日はママには構うなよ。
わかったか?

パトリックの頭とほおを軽く触ります。

DM:8時にディナーだ。遅れるなよ。

デイヴィットはニコラスにそう言うと立ち上がり部屋を出ます。
ニコラスを見るパトリック。
ニコラスは少し曇った表情でパトリックを見ます。


場面はエレノアに変わります。

エレノアがレコードをかけます。
ルイス・アームストロングの「I Ony Have Eyes For You」

歌詞とざっくり和訳しました。青字です。

Are the stars out tonight
I don't know if it's cloudy or bright
I only have eyes for you dear
Sha bop sha bop
今夜は星がきれいとか曇っているかどうかもわからない。
僕の瞳には君しか映っていないから。


The moon may be high
Sha bop sha bop
But I can't see a thing in the sky
I only have eyes for you
I don't know if we're in a garden
Or on a crowded avenue
Sha bop sha bop
月は高い位置にあると思うけど僕には見えてない。
僕の瞳には君しか映っていないから。
だから僕たちは庭なのか人ごみにいるのかもわからないんだ。

You are here
Sha bop sha bop
And so am I
Sha bop sha bop
Maybe millions of people go by
But they all disappear from view
And I only have eyes for you

君がいて僕がいる。
たくさんの人が通り過ぎていったと思うけど
僕の視界には入らない。
だって僕の瞳には君しか映っていないから。



音楽に合わせて踊るエレノア。
バスタブに湯をためるデイヴィッド。


言い合いをするニコラスとブリジット。

NP:一体どういうつもりなんだ。
BS:何が?
NP:イチジクだよ。
BS:ああ、あなたが興奮すると思ったのよ。
最初はあなたもよだれものだったでしょ。
NP:お前につきあってやっただけだ。
BS:やなやつ!
NP:「素晴らしい眺めだ」
BS:消えて、ニコラス。私はバリーと駆け落ちするから。
NP:なぜ番号を教えたりしたんだ。
BS:聞かれたからよ。


熱い湯に手を入れるデイヴィッド。


曲に合わせて踊るエレノア。
パトリックが立っていました。

EM:パトリック!黙って立ってないで入るか出るかどちらかにして!
・・・ごねんね。驚いただけよ。


エレノアが手を広げパトリックが抱き着きます。


EM:いい子ね、サインを書いてしまわないと。
PM:何に?
EM:チャリティの小切手よ。子どもを救うための。
とても大事なことなの。人は多くを得たら何かで返さないと。
あなたも覚えておいてね。私やダディもいなくなるのだから。


パトリックはうなずきます。

EM:あなたにもあげたいものがあるわ。

エレノアはカウボーイハットをパトリックにかぶせます。

EM:OK牧場よ。
そんな目で見ないで。面白いかどうか見てきただけよ。
今日はどうしてたの?
ダディと楽しんだ?お散歩した?


何も言えないパトリック。

EM:パトリック?どうしたの?
PM:グラスが空だね、おかわり持ってくる?
EM:やさしい子ね。いい子に育ってくれて嬉しいわ。
秘密ならそれでいいのよ。


エレノアの空いたグラスを手に階段を下りるパトリック。
デイヴィットたちの声が聞こえます。


DM:ディナーの時に彼と話をするから。
きっと同意するさ。
NP:問題は、何がヴィクターを消耗させているかだ。

パトリックは手にしていたグラスを割り切ってしまい血が出ています。


DM:下にいるよ。

デイヴィッドの声にハッとするパトリック。


思いつめた表情で階段を見つめるとそのまま飛び降りてしまいます。




続きます。

ママのばかー(泣 としか言えない。