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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

BBCドラマ ホーキング その1

2013-09-06 12:29:13 | BBC ホーキング
原題:Hawking

2004年にBBCで放送されたドラマで、物理学者スティーヴン・ホーキング博士をベネディクト・カンバーバッチが演じています。
UKではDVDが再版で発売されるそうですが、日本での発売は現時点では残念ながらされていません。出して。。。プリーズ。
9月にディスカバリーチャンネルで再放送するらしいですが吹き替えなんですよね。
ベネさんに限っては吹き替えはあり得ない私なので多分観ません・・・観ないんじゃないかな、ま、ちょっと覚悟はしておけ(古)

それ以外だと日本語字幕は無いですがYのつく動画で観ることができますが、
あるサイトで翻訳してくださっているので内容も知ることができてありがたいです。
しかし、これを翻訳した方は本当にすごいですね。
かなり専門的な言葉もたくさん出てくるのでかなり大変な作業だったと思います。
そして人のふんどしで相撲をとっちゃってます、私。

そんなわけで、Hawkingの感想を交えてあらすじを追っていきたいと思います。

その前に。
このドラマの主役、スティーヴン・ホーキング氏は1942年今れの物理学者です。今更な説明ですが。
1963年に筋萎縮性側索硬化症と診断され現在はほとんど身体が動かず車いすに座り意思伝達装置を使って意思を伝えています。
「ホーキング、宇宙を語る」の本で日本でもかなりブームになりました。実は私も持っています。
宇宙の始まりとかブラックホールに興味があったので買いましたが25年経った今も完読しておりません(泣)
ホーキング博士を最初に観たとき天は2物を与えずなんだなーと失礼ながら思ってしまいました。

小さいですがホーキング博士とベネさんのツーショット見つけました。
最初の画像とまったくの別人ですよね(笑)毎度の事ながらやっぱりびっくり。

以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
画像も大量に貼られておりますのでご注意ください(汗)



ドラマは1978年、ストックホルムから始まります。
ノーベル物理学賞受賞式の前日にインタビューを受けるロバート・ウィルソンとアーノ・ペンジアス。
「彼をどう思いますか?」との質問に2人はこう答えます。
「会ってないからわからないよ。当時彼はイングランド、私たちはニュージャージーだから」
更に「存在も知らなかった。彼が誰かわからなかった。スティーヴン・ホーキング。彼は何者だ?」

左がアーノ・ペンジアスさんで右がロバート・ウィルソンさんです。

このドラマは構成と音楽がすごくいいんですよね。
アーノさんとロバートさんのシーンは淡々とインタビューが進んでいくだけなのですが
ホーキング博士とシンクロするクライマックスはかなり感動しました。

ロバートさんたちのインタビューシーンとホーキング博士のストーリーが交互に進むので、
年代もかなり行ったり来たりしますが混乱はしないです。

テープからは雑音と思われる音がずっと流れています。

「これはあなたが生涯のうちに聞くもののなかで最も深遠なものです。」アーノさんが言います。
「それは音の事ですか?それともストーリーですか?」インタビュアーが聞くとアーノさんは答えます。
「その二つに何の違いがありますか?」


時は遡り15年前の1963年1月8日。
じっとテレビを観ているスティーヴン。お父さんが呼びに来ても手だけで制止して熱心に観ていました。

テレビの中では天文学者のフレッド・ホイル教授が理論を語っていました。

同じころひとりの女性がホーキング家を訪れます。
今日はスティーヴンの21回目の誕生日だったのでホームパーティが開かれていました。
「どなた?」玄関でママが聞くと
「ジェーン・ワイルドです。スティーヴンの友人です。」はきはき答えました。


「ハロー」
レコードを選んでいるスティーヴンにジェーンが挨拶するとスティーヴンは満面の笑みで迎えます。

誰ですか?この人。と思うほど表情も雰囲気も声まで違うんですよね。もう私はこの笑顔にヤラれましたよ。
この頃は28歳くらいですね、ベネさん。やっぱりちょっと若いわ。


「襟が変よ」と言われ一生懸命直そうとするスティーヴンですがうまくできません。
「不器用ね」と言って襟とネクタイを直してあげるジェーンです。


そのあとスティーヴン、ワーグナーをかけちゃってお母さんに「その曲じゃ踊れないからだめよ」と怒られますが、
後ろでジェーンが曲に合わせて踊ってます。何かいい女だねー、ジェーンは。
ケーキのろうそくを消すと「外に出ない?」とジェーンを誘ってお庭に出ます。

星を眺めながらスティーヴンはついつい物理学や自分の持論を語ってしまいごめんと謝ったり、
そこから話が作曲家に飛んで、好きな作曲家は?と聞くとジェーンはラフマニノフ、そしてビートルズと答えると
スティーブンは「誰?」と言いながらもジェーンに「Please Please Me」と語りかけるのでジェーンも「どうしたの?」って
最初はわかりませんでしたが続けて「Love me do」(僕を愛して)と言ったのでビートルズの曲だと気が付きます。

若い者はえーのー(笑)この場面可愛くて好きなのですがこの後が。。。(泣)

ジェーンが「そろそろ行かなきゃ」と起きだすとスティーヴンは「立てない」と言うのでふざけてるのかと思った
ジェーンですが「本当に立てないんだ。助けて」と言うので、ジェーンはスティーヴンのパパを呼びに行きます。


寝ころんだまま立てなくなってしまったスティーヴンは病院で検査を受けます。

骨髄穿刺で髄液を取ったり、この時代にあったかどうかわかりませんが今で言うMRIのような検査をしています。
骨髄穿刺の針が太くて痛そうです。私はもっと細い針でやったことありますがでもかなり痛かったですよ(涙)
痛みや不安を紛らわせるために看護師さんが話しかけています。

「あなたはどんな人?」その質問に「僕は宇宙学者だよ」って答えたり、
泣きそうになりながら一生懸命に宇宙における空間とか時間の話をしています。


病室で検査の途中経過えお医師から伝えられます。
「骨髄を圧迫しているものではありませんでした」
その言葉に「それは良い事なんですか?」そう投げかけるスティーヴン。
「そうとも言えます」と、それだけ言うと医師は病室を出ていきます。
結局まだ原因が特定できていないって事もあり、納得いかないような表情のスティーヴンです。


その2に続きます。

Band of Brothers Part Eight 捕虜を捉えろ 前編

2013-09-04 12:19:38 | Band of Brothers
原題;The Last Patrol



前回のエピソード7でフォアを陥落した後ノヴィルの教会の場面になりましたが、実はノヴィルでも厳しい戦いがありました。
ドイツ軍は虎の子の戦車隊をドイツ国内に撤退させようとしていたのでその退路を断つためでした。
E中隊はまたしても林を抜け野原を突っ切るという作戦で戦いました。
今までで一番厳しい寒さだったとウィンターズさんは回想しています。

そうしてノヴィルからラシャンプまで戦い抜きラシャンプの教会で休息しているのが前回の最後の場面です。
ここでやっと彼らの長く厳しかったバルジの戦いが終わります。
この戦いで彼らは伝説になりました。

しかしこの戦いで多くの隊員が戦死し或は負傷しトコア基地からの隊員はわずかになっていましたが、
バストーニュで傷を負わなかった者はいないとウィンターズさんは言います。
身体が無傷であっても誰もが苦しみ傷を負っていたと。

隊員のひとりはこう言います。
「一番恐ろしいのは死ぬことではなくこの戦いにこの苦しみに何の意味も持たなくなる事だよ」
これはアメリカに限らず日本やドイツ、他の国の兵士誰もが思う事ではないでしょうか。
彼らは愛する人や愛する自国を守るため、そのために苦しい戦場に身を置き懸命に闘っていたのだと思います。
結果がどうであれ自国の戦士に対する感謝する気持ちを忘れないようにしたいですね。

ラシャンプではE中隊は休暇を取る予定でしたがドイツ軍が戦車などの救出のためアルザスで陽動作戦を決行することになり、
E中隊もアルザスまで出動することになりました。

エピソード8はアルザスの途中、フランスのハーゲナウから始まります。
そして今回の主役はウェブスターくんです。エピソード4で負傷したため中隊から離れていました。

ウェブスターは本来かなりのエリートで読書家で随筆家でもあったため原作では度々ウェブスターの日記から引用されていました。
また、本人は隊にあっては最後まで昇進を拒み一介の兵士を貫き、お父さんも政治的に影響力を持つ人物だったため、
幾度となく帰国するように言われましたがそれも拒否しE中隊にいることを望みました。

そしてもう一人の主役がヘンリー・ジョーンズ少尉役のコリン・ハンクスで彼はこのドラマの制作に名を連ねている
トム・ハンクスの息子さんです。

色白でお肌もつるんとしていて見るからに育ちのいいお坊ちゃんです。
コリンはこの後ちょこちょこドラマや映画に出演していますがあまり目立った活躍はしていないような気がします。
うーん、やはり偉大な父を持つと難しいのでしょうか。

そしてヘンリー・ジョーンズは士官学校をD-dayの日に卒業しました。あのアイゼンハワーの息子と同期になります。


前置きが長くなりましたが本題に戻ります。ウェブスター復帰から始まります。


1945年2月9日。
ハーゲナウでは対岸から砲声が響いていました。
復帰できて嬉しいウェブスターは第1小隊に合流しようと笑顔でマーティンたちのいるトラックに乗り込もうとしますが、
うちより第2小隊の方が人が足りないからそっちに行ってね、と冷たくされてしまいます。

それでも気を取り直して第2小隊のトラックに行きますが、やっぱりみんな暗いです。
バストーニュで地獄を見たのに休みも取れずにいたので彼らは疲れ果てているようでした。
第2小隊はコンプトンがリタイアしトイとガルニアも負傷していたのでマラーキーがまとめているようでした。

トラックに乗り込んだウェブスターは向かいに座っていたリープゴットに
「4か月も何してたんだ。病院はそんなに居心地良かったのか。」と言われちゃいます。
そこでウェブスターはバストーニュで沢山の隊員が戦死や負傷をした事、そしてバストーニュに参加していない自分が
溶け込める雰囲気ではない事を知ります。

気持ちはわかりますよね。
会社で、ものすごく忙しくて大変な時にずっと休んでいる人がいたとして、倒れる人続出の修羅場の中死ぬ思いでやっと
業務をこなし落ち着いた頃に休んでいた社員が何も知らず笑顔で戻ってきたとしたら、何も言わず歓迎できますか?
私はきっとできないでしょうねー(笑)やっぱり愚痴のひとつでも言いたくなってしまいます。心狭くてすみません。。。

対岸から砲弾が飛んでくる中ウェブスターはE中隊指揮所に中隊長のスピアーズに挨拶しに行きます。
ほとんど廃屋が並ぶこの町でもE中隊指揮所はかなり広く豪華な装飾がされていました。

リプトンは肺炎にかかっていました。
肺炎にかかった当初は軍医に入院を勧められるほど重症でしたがその時に滞在した部屋のひとつしか無いベッドを
スピアーズに使うよう命令され、尚且つ住民からりんごの焼き菓子とお酒をもらい何と一晩でかなり回復してみせました。
その時にスピアーズがウィンターズと連名でリプトンの昇進を申請し後にシンク大佐と面談をしています。

「第2小隊に入るよう言われました」ウェブスターがリプトンに告げると「今から配属を決めるからそこで待ってて」と言います。

その頃ウィンターズさんとニクソンは対岸を見つめながら斥候について話していました。
対岸に斥候隊を出し捕虜を取り情報を得るためでした。


指揮所では新しく配属されたジョーンズ少尉が挨拶に来ました。

この少尉も多分に漏れず経験もないまま出世のために配属されてきた将校でした。
スピアーズがどこからか戻ってくるとすぐにウィンターズとニクソンもやってきました。
「今夜斥候を出す」ウィンターズさんが言うとすかさずニクソンが「俺のアイデアじゃないぞ。シンク大佐の命令だ」

「川を渡って対岸に行き、そこにある3階建ての建物を襲撃する。人員は15名。慎重に選べ。通訳も必要だ」
そして「大隊が援護する。決行は今夜午前1時だ」
更にウィンターズとニクソンはスピアーズに安全を確保するように言います。ここで危険を冒すなと。

スピアーズはこうしてみるとやっぱりかっこいいですね~。マシュー・セトルと言う方なんですが、
ゴシップガールで活躍しているようです。今でもやっぱりかっこよかったです。

と、そこにジョーンズが「斥候に志願します」と言いだしちゃいます。経験値が欲しいジョーンズでしたが、
ウィンターズさんにあっさり無視されました。
スピアーズがリプトンと斥候隊の選出を始めたので再度チャレンジしましたが結局経験不足を理由にお断りされました。
そしてウェブスターと一緒に第2小隊に行く事になりました。


続きます。