どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

飄々〜拝啓、大塚康生様〜、鑑賞

2019年08月03日 23時36分00秒 | 映画
朝早くから猛暑状態の中、ユジク阿佐ヶ谷へ。

現着は11時で、上映時間まで1時間半近くも前でのチケット購入でしたが、すでに整理番号は28番!

こちらの映画館は通常当日開館時間(9時40分)からでないと購入できず、購入者順に番号をもらうワケですが、1時間20分の間に27人もの人が買っていたことに...これも朝ドラ効果なのか...ちょっと判断甘かったようです(^_^;

上映時間66分、内容は大塚さんご自身のインタビューに加え、関わりの深い方々の証言で構成されています(別々に取材されているため、対談形式ではない)。

どの方のお話しも興味深く、面白く、なんといっても名は知っていてもお姿を見たことのない方が多いので、実に貴重なドキュメンタリー...なかでも、昨年亡くなった高畑勲さんと、おおすみ正秋さんのお話しは印象深かったです。

2015年の作品で、インタビュー自体5年ほど前のものかと思われますが、高畑さんは実年齢に比べて若々しく、とても鬼籍に入ったとは思えず、どこか不思議な感覚になってしまいました。

おおすみさんの豪快さあるお話しっぷりは、畑違いの感もあって新鮮でした。「太陽の王子ホルス」も辛口で、あんな労働組合まる出しなものなぞ面白いワケがない(要約)と一刀両断し、独立独歩で人形劇団やってきた我々とは感覚が違うと。

その他にも小田部洋一さん・月岡貞夫さんらが主に東映動画時代を、富沢信雄さん・田中敦子さんが東京ムービー・テレコム時代を、友永和秀さんが主に「ニモ」との関わりをと...それぞれの方が、それぞれの時代における大塚さん像を浮き彫りにしていくという感じで、非常に見応えある一篇となっていました。

なぜ高畑さんや宮崎さんと一緒に組んでジブリに参画しなかったのかという質問に、少々語気を強めて「とんでもない!あの人達とは仕事したくないです」というような事をストレートに仰っていたのには思わず吹き出してしまった(^_^;

でもまぁ...それを聞いて高畑さんも宮崎さんも怒るなんてことは無いでしょうね(^_^) お三人の関係性をみると素直にそうなんだろうなぁと感じ取れるのです。

大塚さんは88歳の今もご壮健のようですが、収録当時も視力が落ちてもう絵が描けないと...。

それでもヘビースモーカーだし、作品の終わり間際で「ラーメンが食べたい」と、タイトル通りの飄々ぶりが楽しく、観客も時に笑い声が起きるという素敵な雰囲気ある作品でした(^_^)

作品はこれまで一度上映されただけらしいし、今回も一週間限定上映で、次はいつ見ることができることか...パッケージして手元においておきたい作品だなぁと。

いや〜やはり見て置いて良かったなと。本当に心底尊敬できる方です!

そして本作の後は、大塚さんが作品に動画マンとして初クレジットされ、東映動画としても長編漫画映画の第一作の「白蛇伝」を鑑賞!TVやビデオなんかでは何回観てはいますが、映画館のスクリーンでは初鑑賞ですし、デジタルリマスターの高画質化も楽しみな一篇でございます(^_^)

オマケですが...今日の阿佐ヶ谷は七夕祭で大賑わい!

アーケードは文字通りのお祭りムードでしたが、ここきたら食べることにしている、こちら...。

ともえ庵さんのタイ焼きです(*^o^*)

今回は白玉入りを食しました。あんこの中に白玉があり、モチモチした感触もプラスされ、大変美味しゅうごさいましたです!