どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

白蛇伝、鑑賞

2019年08月04日 20時21分00秒 | 映画
大塚康生さんのドキュメンタリー映画「飄々〜拝啓、大塚康生様〜」に続けてとなります(^_^)

本作はTVや配信などで、これまで何度か観てはいるのですが、本腰入れて...おそらく映画館のスクリーンで観るのは初めてになると思います(ちょっと記憶がアヤフヤ(^_^;)。

昨年4Kデジタルリマスターが施され高画質化されたのは知っていましたので、どんな感じに仕上がっているのか非常に楽しみでしたが、期待を上回る鮮明さで褪せた色合いも息を吹き返し、白娘(パイニャン)も美しさが増していて色気も倍増です(*^o^*)

昭和33年、東映動画第一作目という記念すべき作品で、朝ドラ「なつぞら」でも東洋動画「白蛇姫」というアレンジ度の薄い...ほぼそのままなイメージで扱っていましたね(^_^)

その効果もあってなのか、客入りも満席・完売状態だったと思います(^_^)

客層は中高年層で女性多めという感じでしたしね。

映画館でちゃんと整った鑑賞はやはり観ておいて良かったなと思いました。内容は...まぁ...たわいのないおとぎ話ですし、ストーリーの起伏も緩い...でもそんなのどうのこうの評する作品ではないんだと感じます。

戦後になってアニメーション制作会社が設立され、大規模な体制で長編漫画映画製作が可能になった記念作という立ち位置。

それでも白娘の描写や愁いを伴った表情変化は後々の名作群の萌芽として感じ取れましたし、当時まだ学生だった小田部さんや宮崎さんたちを魅了するに充分なクオリティだったと想像できました。

これはやはりスクリーンで観ることの意義だと思うし、TV画面じゃ伝わらない価値あることだと...。

ある種の味わいを噛みしめ、ユジク阿佐ヶ谷をあとにして、西荻窪へ向かいました。

ササユリカフェにて催されている個展「かりや展」
を見たかったので(^_^)