どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

太陽の王子ホルスの大冒険、鑑賞

2019年08月07日 21時10分00秒 | 映画
二年近く前に川越スカラ座で観て以来となります(^_^)

上映初日となる4日(日)の回は目出度く完売御礼!

前回も触れた朝ドラ「なつぞら」の効果もあるでしょうし、なんと言ってもレジェンド的存在である小田部洋一さんのトーク付きですから(*^o^*)

友人に前売りを購入してもらったお陰で整理番号も11番で、精神的にも余裕をもてました。

席もお目当ての4列目右端で...と思ったら、4列目は全て「関係者席」に!

この回は小田部さんご本人と、招待された方もいらっしゃってるようでしたので...まぁ仕方ないですね(^_^;

結果、5列目になりましたが、全く問題なし!むしろスクリーンに対して視線もほぼ水平のため、とても観やすかったです(^_^)

小田部さんは私の左斜め前にお座りになってましたし、鑑賞中もその横顔をチラチラしながら一緒にいられる感あって、とても嬉しくなってしまいました(^_^)

川越の時は35ミリフィルムの味わい深い画質、今回はデジタルリマスター版でシャキッと鮮明画質です。

音質もよく、低音も適度に響いてきて満足感の高いものに...。

内容は言わずもながですが、とにかく観れば観るほどヒロイン・ヒルダの魅力が増してきて、彼女が劇中で歌う3種の曲が流れてくる度、悲哀がこもった歌声が心に響いて、ジワッと目にきます(´;ω;`)

派手な活劇よりも深く静かなシーンに反応するようになってきた...自分も年取ってきたんだなぁと痛感しますが(^_^;

何十年経っても古びないエポックメイキング...つくづく高畑さんはとんでもない作品を半世紀も前に作ってしまったんだなぁと...。

同作公開から10年を経たころに出された「東映動画 長編アニメ大全集(上巻)」にも高畑さんの想いが綴られています。

ストレートすぎる、ゆとりがなくてつっこみすぎだ。マンガ映画なのにギャグがひとつもないといわれつづけてきましたが、そう言われればまったくそのとおりで、これに私自身の演出家としての未熟さまでふくめて、みずからかえりみてとても得意になれる心境ではなかったのです。
 しかし、それでもおもしろいといってくれ、しかも私たちが主張し、盛りこみたかったものを正しく理解し、指示してくれる人たちが大勢いるということはほんとうにすばらしいことだと思います。


高畑さんの人生においても大きなターニングポイントにもなった作品ですし、今となっては東映動画の作品群を代表する完成度の高い作品として認知されることに...。

革命的な作品ほどリリース時に評価されない...その後も同じような道程を辿る作品は出現しましたが、そういうものほど唯一無二の存在として、歴史に残るものだなぁ...とシミジミ思いつつの鑑賞となりました。

観客席すべての人も同じ感慨に耽っていたみたいで、エンドマークの後、静かに...でも深い余韻のような拍手の音が会場を満たしました...(*´-`)

上映の後はロビーで、小田部さんのトークです。

氏のトークといえば、昨年吉祥寺の「一日」で行われた、なみきさんとの対談が印象深いのですが、今回はどのようなお話しを聴けるか...イソイソした気持ちで移動です(*^o^*)

そのお話しは...次回にでもまとめたいと思います(^_^)/