私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

桜と明治ロマンの赤穂市立民俗資料館

2015年04月03日 | 時空を超えて来たものたち
昨日は雲一つない気持ちの良い晴天、お花見を兼ねて赤穂市立民俗資料館へ行って来ました。

この建物は、明治41年(1908)に建てられた旧大蔵省塩務局庁舎です。
明治の洋風建築として優れた意匠、工法が随所に使われています。
現存する塩務局庁舎としては日本最古で、兵庫県の指定重要有形文化財に指定されています。



日本専売公社赤穂支店の移転にともない、専売公社より赤穂市が建物、土地の譲渡を受け
昭和57年に建物の全面補修整備を経て、昭和58年1月より民俗資料館として一般公開されました。



木造一部二階建てのこの建物は、各所にアール・ヌーボの趣が見られ
外壁の淡いペパーミントグリーンとよくマッチしていて、とても美しく魅力的です。

館内は旧塩務局の部屋割りをそのまま生かして、江戸時代から昭和にかけての
農耕、生産用具や厨房用具、照明用具などの日用品、古い教科書や玩具などの民俗資料
美術工芸品、8000点が展示されており見どころ満載です。
*近畿産業考古学会「赤穂の産業遺産」参考
休館日、入館料、特別な催し等は資料館のホームページをご覧ください。

なお、12月20~25日にはクリスマスライトアップがされとてもきれいです。
昨年の様子は12月24日「もろびとこぞりて」の記事をご覧下さい。

~ * ~ * ~
こういった美しい建物が残され、その上、現役で活用されていることは本当に嬉しいことです。
木造建築は維持するために多くの費用や努力が必要ですが、いったん壊してしまえば
その当時のものとは二度と会えなくなってしまいます。

この美しい民俗資料館の建物が、ずっとずっと後世までに
伝えられていきますよう心から願ってやみません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする