~ アヤメを景徳鎮の花入れに ~
新型コロナ蔓延防止のため、
全国民に外出自粛の努力が求められています。
皆さんそれぞれに工夫して生活されていると思います。
先日、ブログ「tyakoの茶の湯往来」様が「巣ごもり茶会」として、
ご自宅でお客様無しのひとり茶会を開かれました。
この「巣ごもり茶会」をリレー方式で皆さんに参加して頂ければ、
とのご提案があり、早速ブログ「宗恒の茶庭」様が続かれました。
本日は「私的美遊空間」が見出しのテーマで続きたいと思います。
皆さんには画面でご参加頂けますと嬉しいです。
~ 鍾馗様の短冊・玉暉 時代不明 ~
~ 鍾馗様のアップ図・小鬼を掴んで宙を睨みつけている ~
鍾馗様は中国の伝説上の人物で、唐の玄宗皇帝が熱病に罹った時に、
夢に現れて、皇帝を苦しめていた小鬼を食べて退治したので、
それによって皇帝の病気は快癒した。
玄宗皇帝は絵師に夢で見た鍾馗様の絵を描かせたとのこと。
それ以来、後世の者も疫病除けとして絵を飾るようになった。
私たちを悩ませるコロナウイルスの退散にもご利益がありますように。
~ 竹製 兜香合 ~
五月は端午の節句
節句は季節の変わり目のことで、この時期は邪気が入りやすいので、
無病息災を願って季節の飾りをするようになり、
兜や甲冑は武士の体を守るための物で、
子の身を守り無事に育つよう願って武具を飾るようになったとのこと。
~ 山道盆に「掛け分け六瓢茶碗」「三つ巴護符中棗」~
~ 棗(なつめ)の蓋裏・蘇民将来子孫也の護符 ~
この護符は京都の八坂神社さんのものです。
主な御祭神の素戔嗚尊(スサノオノミコト)が、その昔旅に出られた折、
非常に難儀し、その時に手厚くもてなしてくれたのが「蘇民将来」という者で、
それを喜ばれ、「蘇民将来子孫也」と書いた護符を持つ者は疫病を
逃れられると仰られたとのこと。
是非、私たちもこの護符でコロナから逃れられますように。
~ 柏餅を備前ぼたん皿に ~
~ 茶杓は飛騨春慶塗 ~
茶杓と茶巾を盆上に出したところです。
ここでお茶碗にお茶を入れて、お湯を入れて点てます。
お湯はポットのもので構いません。
こんな手軽なら、どこでもお茶が点てられますね。
お盆は家にある物でいいですし、茶杓はスプーンで、
棗(お茶を入れる物)は可愛い小物入れを使うのも楽しいですね。
六瓢のお茶碗は六瓢(むひょう)と読んで
「無病」と言い換えて、無病息災を願って使います。
このお茶碗のお茶は神様にお供えします。
~ 三つのお茶碗 ~
向こうの紺色のお茶碗が息子、手前の左が主人、右が私のお茶碗です。
普段使いの物ですが、友人のお父様が作られたお茶碗で
とても口当たりが良くて重宝しています。
本日は親子三人の、コロナ退散祈願の家族お茶会でした。
ご一緒して頂き有難うございました。