私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

養老先生と猫のまる*猫は大事なところをつかんでいる*先生のつぶやきは深遠だった

2021年05月11日 | 猫のお話

5月8日(土)NHKのBSプレミアム
ネコメンタリー 特別編

養老先生とまる
鎌倉に暮らす

* * *

お互いに「生きているんだね」と
言葉のない会話をする。
それ以上に言うことがあるだろうか。

やかましい理屈を言わなくても
顏を見ていればそれでいい。
それが猫といるいいところ。




~ まる (スコティッシュフォールド) ~

まるは医学博士(解剖学)・養老孟司先生の愛猫
鎌倉の家で一緒に暮らしていました。

何度もテレビに出演した有名な猫でしたが
2020年12月21日に永眠。
18歳(人間でいうと90歳前後)でした。

まるの訃報は
地元の神奈川新聞を始め毎日新聞、産経新聞など
多くの新聞社が報道したようです。





~ 大事な書類の上に寝転ぶまる ~

この特別編は、まるの普段の様子や
先生との暮らしぶり、まるへの想いなどが
先生の言葉で語られていて
深いところで考えさせられる魅力ある番組でした。






~ パソコン操作の邪魔をしに来たまる ~

猫ははっきり言って仕事の邪魔だ。
パソコンのキーボードにちょっかいを出す
机の上の書類の上に寝転ぶ
しかも一番大事な書類の上に。

猫は誰かが注目している所に行きたがる。
これは猫の特性らしい。
「自分をかまえ」と言っているらしい。

* *  *

猫の生きるための物差しは
必要なものを手に入れた後は寝ている。
変ったことはないけれど
それで充分なのだと思う。
しかし
食べて、寝て、遊ぶだけ。
そういう動物が近くにいると、働く気が失せる。
なんで俺だけが働くのか?
先生はつぶやく。

* * *

まるが外で過ごす時
大した変化はなくとも、たまにハクビシンが通ったというような
少しの変化はある。
それで充分なのだろう。

* * *

猫に理屈はない。
感覚で生きるか、理屈で生きるか。
感覚を通すと同じものは一つと無い。
猫は日々に新たなのだ。


。・ 。=^_^= 。・。

~ 猫は大事なところをつかんでいる ~

養老先生とまるの生活ぶりを見たり
まるを通しての深遠な語りを聞くのは
脳と心を刺激されてとても楽しかった。

まるのいなくなった家で
先生は今頃何をつぶやいているのだろう。
そっと聞いてみたい気がする。



※2003年に出版された「バカの壁」は419万部を記録し
戦後日本の歴代ベストセラー4位となった。
~ウィキぺディアより~






コメント (8)
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