「これってリアル? それともフィクション?」(配信動画のスガチー1888の歌詞の1フレーズ)
………………キーポイントは配信順序と、撮影順序が違っていた事
シャツの袖口のステーキソースのシミが後の配信動画では消えていたことから上記のポイントを推察した右京。
この他、動画の背景のヒントから、配信者の意図や背景に辿りつく特命係。
なかなか、面白いエピソードだった。(残念ながら、『科捜研の女』で、“残された写真による時系列のミスリードのトリック”が先週放映されたばかり……)
既視感はあるものの、“菅原文太郎”と“スガチー”のコンビがいい味で、魅かれるものがあった。
けれども、疑問や残念に感じる部分も多かった。
①自己満足の父親の愛
右京は、“菅原文太郎”こと大矢嗣治の娘に対し父親の愛情を語っていたが、公園や運送会社などを動画の舞台にして、文太郎の人生を辿らせたが、父親の愛というよりは、自分の人生を振り返っただけ。
本番前のスガチーとの会話で父親としての後悔を見せていたが、自分の夢であった映画作りを完遂させたいという気持ちの方がはるかに強く感じられた。
②疑問に感じる娘の父に対する思慕
5歳の時に失踪してしまった父に対する思慕を感じるものだろうか?いや、感じるかもしれないが、8歳で失踪したことにしたほうが、素直に観られたような気がする。
父親の動画を見てほっこりしていたが、これも大きな疑問。
勝手に失踪し、勝手に自分を見守り(自己満足)、勝手に騒動に巻き込み、勝手に死んでいった……かなりの額のお金は残してくれたけれど、直接、対峙してくれることなく、父親としての愛よりも、最後まで映画作りの夢を追いかけることを優先させた父に、怒りとか呆れとかを感じないのだろうか。
③師弟愛、疑似親子愛
上述したが、“菅原文太郎”と“スガチー”がいい味を出していた。
師弟愛、親子愛のようなものを感じたが、文太郎の遺体が発見された後も、動画配信を続けたのは、文太郎の遺志を継いだというのも納得できる。
さらに、芝居での水死が現実のものとなり、訳が分からず驚き、容疑が自分に掛かる切迫さもあるとはいえ、文太郎の死を悲しむ様子が感じられなかったのは不思議。
★撮影所・衣装部のおばちゃん、鋭すぎ!
「今で言うフェイクドキュメンタリー……時代の先を行き過ぎた」
[森下直氏 脚本作品]
『相棒』 season13 第2話「14歳」、season15 第6話「嘘吐き」、
『刑事7人』 第6話
【ストーリー】番組サイトより
凄惨な監禁現場を映した映像は虚構か犯罪か!?
ネットを介した不気味な事件に特命係が切り込む!
“スガチー1888”と名乗る若い男が、数日前に投稿した「ラストワーク」という動画がネットで話題を呼んでいた。動画には、拳銃を持った謎の人物に脅され、恐怖におびえながらステーキを食べる初老の男性(渡辺哲)が映っており、フィクションかリアルな犯罪動画か物議を醸しているのだ。
警察としては、放置してしまうと後で責任を問われかねず、かといってこの段階で“捜査”を始めると「表現の自由の侵害だ」と批判されかねないため、捜査権のない特命係に“調査”の指令を下す。それを受け、さっそく動画の投稿者について調べ始めた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、青木(浅利陽介)からスガチー1888が中鴨(尾上寛之)という若い動画クリエイターであるという情報を得る。青木によると、中鴨は事故や事件の現場に赴き、その映像に自作のラップや音楽などを付けてネタにするという不謹慎な動画で話題を呼んでいる人物だという。
まずは本人から事情を聞こうと、中鴨の行方を捜し始めた右京と亘だったが、自宅マンションは家賃滞納で引き払っており、行きつけの動画スタジオにも最近は来ていないらしい。
そんな中、中鴨が「ラストワーク」の第2弾動画を投稿。そこには、クロロホルムをかがされて昏倒する初老の男性が映っていた。いよいよ、リアルな犯罪動画の可能性が高まる中、右京と亘は背景などから動画が投稿された場所を特定。手分けして“調査”を進めると、初老の男性の意外な過去が明らかになっていき…!?
世間を騒がし始める、殺人予告とも取れる凶悪な投稿動画!!
動画投稿者の目的は?そして初老の男性の運命は!?
ネット動画を追跡する特命係を待ち受けるのは、喜劇か、悲劇か?
ゲスト:ゲスト:渡辺哲 西山繭子 尾上寛之
脚本:森下直
監督:内片輝
………………キーポイントは配信順序と、撮影順序が違っていた事
シャツの袖口のステーキソースのシミが後の配信動画では消えていたことから上記のポイントを推察した右京。
この他、動画の背景のヒントから、配信者の意図や背景に辿りつく特命係。
なかなか、面白いエピソードだった。(残念ながら、『科捜研の女』で、“残された写真による時系列のミスリードのトリック”が先週放映されたばかり……)
既視感はあるものの、“菅原文太郎”と“スガチー”のコンビがいい味で、魅かれるものがあった。
けれども、疑問や残念に感じる部分も多かった。
①自己満足の父親の愛
右京は、“菅原文太郎”こと大矢嗣治の娘に対し父親の愛情を語っていたが、公園や運送会社などを動画の舞台にして、文太郎の人生を辿らせたが、父親の愛というよりは、自分の人生を振り返っただけ。
本番前のスガチーとの会話で父親としての後悔を見せていたが、自分の夢であった映画作りを完遂させたいという気持ちの方がはるかに強く感じられた。
②疑問に感じる娘の父に対する思慕
5歳の時に失踪してしまった父に対する思慕を感じるものだろうか?いや、感じるかもしれないが、8歳で失踪したことにしたほうが、素直に観られたような気がする。
父親の動画を見てほっこりしていたが、これも大きな疑問。
勝手に失踪し、勝手に自分を見守り(自己満足)、勝手に騒動に巻き込み、勝手に死んでいった……かなりの額のお金は残してくれたけれど、直接、対峙してくれることなく、父親としての愛よりも、最後まで映画作りの夢を追いかけることを優先させた父に、怒りとか呆れとかを感じないのだろうか。
③師弟愛、疑似親子愛
上述したが、“菅原文太郎”と“スガチー”がいい味を出していた。
師弟愛、親子愛のようなものを感じたが、文太郎の遺体が発見された後も、動画配信を続けたのは、文太郎の遺志を継いだというのも納得できる。
さらに、芝居での水死が現実のものとなり、訳が分からず驚き、容疑が自分に掛かる切迫さもあるとはいえ、文太郎の死を悲しむ様子が感じられなかったのは不思議。
★撮影所・衣装部のおばちゃん、鋭すぎ!
「今で言うフェイクドキュメンタリー……時代の先を行き過ぎた」
[森下直氏 脚本作品]
『相棒』 season13 第2話「14歳」、season15 第6話「嘘吐き」、
『刑事7人』 第6話
【ストーリー】番組サイトより
凄惨な監禁現場を映した映像は虚構か犯罪か!?
ネットを介した不気味な事件に特命係が切り込む!
“スガチー1888”と名乗る若い男が、数日前に投稿した「ラストワーク」という動画がネットで話題を呼んでいた。動画には、拳銃を持った謎の人物に脅され、恐怖におびえながらステーキを食べる初老の男性(渡辺哲)が映っており、フィクションかリアルな犯罪動画か物議を醸しているのだ。
警察としては、放置してしまうと後で責任を問われかねず、かといってこの段階で“捜査”を始めると「表現の自由の侵害だ」と批判されかねないため、捜査権のない特命係に“調査”の指令を下す。それを受け、さっそく動画の投稿者について調べ始めた右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、青木(浅利陽介)からスガチー1888が中鴨(尾上寛之)という若い動画クリエイターであるという情報を得る。青木によると、中鴨は事故や事件の現場に赴き、その映像に自作のラップや音楽などを付けてネタにするという不謹慎な動画で話題を呼んでいる人物だという。
まずは本人から事情を聞こうと、中鴨の行方を捜し始めた右京と亘だったが、自宅マンションは家賃滞納で引き払っており、行きつけの動画スタジオにも最近は来ていないらしい。
そんな中、中鴨が「ラストワーク」の第2弾動画を投稿。そこには、クロロホルムをかがされて昏倒する初老の男性が映っていた。いよいよ、リアルな犯罪動画の可能性が高まる中、右京と亘は背景などから動画が投稿された場所を特定。手分けして“調査”を進めると、初老の男性の意外な過去が明らかになっていき…!?
世間を騒がし始める、殺人予告とも取れる凶悪な投稿動画!!
動画投稿者の目的は?そして初老の男性の運命は!?
ネット動画を追跡する特命係を待ち受けるのは、喜劇か、悲劇か?
ゲスト:ゲスト:渡辺哲 西山繭子 尾上寛之
脚本:森下直
監督:内片輝