英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「次元の異なる少子化対策」のたたき台……モヤモヤする

2023-03-31 23:20:20 | 時事
少子化対策の強化に向けた政府のたたき台がまとまった。

【以下は、『NHK NEWS WEB』の「政府の少子化対策たたき台 具体的な中身は?今後は」を参考(ほとんど引用)】
(『NHK NEWS WEB』の記事は、今日のNHK『ニュース7』の内容とほとんど同じ)
・児童手当は、今は一定以上の所得がある世帯で支給しないなどとしている「所得制限」を撤廃し、対象年齢を高校卒業まで延長
・子どもが3人以上の多子世帯への支給額を諸外国の制度も参考に見直し、増額する方針
・出産費用は、健康保険の適用の導入を含め、支援のあり方を検討
・学校給食費の無償化は、給食を提供している学校の割合なども確認し、課題の整理を行う
・大学や大学院など高等教育にかかる負担軽減策では、在学中は授業料を支払わず卒業後に、所得に応じて納付する制度を、令和6年度から修士課程の大学院生を対象に先行導入し、拡充を図る
・子育て世帯の住まいの支援では、公営住宅などへの優先入居のほか多子世帯などに配慮した住宅ローンの金利負担軽減策を検討
・保育の質の向上では、積み残しの課題となっている1歳児と4・5歳児の保育士の配置基準を改善する
・保育所の利用要件を緩和し、親が就労していなくても子どもを時間単位などで預けられる「こども誰でも通園制度」の創設を検討する
・育児休業給付は、出産後の一定期間内に両親が「産後パパ育休」制度などで共に育休を取得した場合、最長4週間は給付額を引き上げ手取り収入が変わらないようにする


 手厚い支援だが、財源は?……
例えば「児童手当」
・「特例給付」を含め、所得制限をすべて撤廃するには、試算では、1500億円程度の追加の財源が必要
・支給対象年齢を今の中学卒業までから高校卒業までに拡大し月額1万円を支給すると仮定すれば、4000億円程度の追加の財源が必要
・子どもが複数いる多子世帯への支給額を増やし、第2子には月額最大3万円、第3子以降は月額最大6万円支給するとすれば、数兆円規模の追加の財源が必要になるという試算もある

《保育士1人が見る子どもの数を定めた「配置基準」の改善》
現在、見るは「6対1」(子ども6人に対し保育士1人)、4歳児・5歳児は「30対1」(子ども30人に保育士1人)となっている
    ↓
これを1歳児は「5対1」に、4歳児・5歳児は「25対1」の配置に


 この説明が不親切。「1歳児の場合、現在は保育士が見る上限が6人で、1歳児が7人いれば保育士を2人配置しなければならない」と解釈すればいいのだろうか?
 この保育士1人が見る上限を5人に改善?すると言う事なのだが、1歳児が7人いる場合は、やはり配置する保育士は2人のままということになる。
 計算上は保育士の配置が2割増しだが、実際はそうならないのではないだろうか?
 保育士は人間なので自然数なのである。4人の2割増しは4.8人だが、実際には4.8人は有り得ない!

 保育士1人当たりの補助金が決まっていて、単純に「1人当たりの補助額」×4.8という計算が為されるのかもしれないが……

この他、
《「育児休暇」の取得推進》……実際の課題も挙げていた。(“育児休業”と“育児休暇”の違いも教えて欲しかった)
《奨学金制度の充実》……以前から奨学金の債務に苦しむ人が多かったが、改善されるのだろうか? 
 奨学金の問題に取り組む若者の団体は一定の評価をするとともに若い世代の債務となっている奨学金の問題について議論を続け減免措置の拡充を今後も進めるよう求めた。
 若者を支援するのは良いことだが、奨学金の返済を軽減するということは、税金を投入して穴埋めする……多少の軽減はやむを得ないが……

 そして、記事の最後(『ニュース7』の最後も)、
困窮家庭の子どもの学習支援などを行っているNPO法人「キッズドア」の渡辺由美子理事長(←少子化対策を検討する政府の会議に参加し、高等教育にかかる費用の負担軽減などを求めてきているそうだ)が登場し、「若い世代の所得を増やすというメッセージを打ち出したことは重要で、幅広くメニューを示したことも評価できる」一方で「どの施策も具体的な内容に今一歩踏み込んでいない」と指摘した。(踏み込んでいないのは、叩き台なので踏み込むのはこれからかの話だが)
 まあ、それは良いとして、
「近い将来に結婚したり子どもをもったりする可能性がある若い世代が今困っていることを把握する必要がある。この世代にとっては奨学金返済の負担が重いため返済の免除や高等教育の無償化などを検討すべきだ」その上で「少子化を食い止めるため残された時間は限られているので、示された施策を実行するため集中的に財源を投じる必要がある。少子化は現役世代だけの問題ではないので国民全体が負担に協力してもらえるよう国を挙げて取り組んで欲しい」

 人それぞれに「正義」がある……一つではなく、立場によって、真逆になる場合もある。だから、「正義」という言葉は嫌い
 私は、子どもたちの授業料に苦しんだ。なのに、今度は《現役世代だけの問題ではないので国民全体が負担に協力してもらえるよう国を挙げて取り組んで欲しい》だって?確か、岸田総理か政府の要人が同じようなことを言っていた
 そもそも、なんで、大学の授業料って、あんなに高いんだろう!
 冒頭の方で、児童手当も所得制限撤廃とか高校までとか言っているが……国民全体なら高所得者から協力してほしいし、高校生は“児童”とは程遠いだろう!


 「全世代型社会保障」と言うと、聞こえは良いが、………
 「年齢に関わりなく、全ての国民が、その能力に応じて負担し、 支え合うことによって、それぞれの人生のステージに応じて、必要な保障がバランスよく提 供されることを目指すもの」であるそうだ。

 財源は国民全体で支え合う→何らかの増税
 財源なら増額する防衛費から捻出してほしい。と言うか、防衛費を増額しないのなら、手厚い少子化対策を行って欲しい。

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女流棋士考 その10「女流棋士の濫造?➅ 成績不振による過去の引退女流棋士」

2023-03-30 17:24:12 | 将棋
 サブタイトル「女流棋士の濫造?」にようやく近づけた。(…が、その前に)
その1「女流棋士独断ランキング」
その2「トーナメントにおける抽選の偏り① 清麗戦予選トーナメント」
その3「トーナメントにおける抽選の偏り② 女流名人戦予選トーナメント」
その4「トーナメントにおける抽選の偏り③ その他の棋戦」
その5「女流棋士の濫造?➀ 女流棋士になる条件(女流棋士でいられる条件)」
その6「女流棋士の濫造?② 女流棋士の降級点の検証(勝率、勝数)」
その7「女流棋士の濫造?③ 女流棋士の降級点の検証…年度終了時の勝率(勝数)」
その8「女流棋士の濫造?④ 女流棋士の降級点の検証…降級点の人数の妥当性」
その9「女流棋士の濫造?⑤ 降級点消去条件の検証」

 2008年度までは、女流育成会の成績上位者が女流棋士に昇格?していた。初期は1名で、しかも、女流棋士成績最下位者と入れ替え戦が行われた。その後、2名となるなど、規定は細かく変更された。(詳しくはウィキペディア
 因みに、ウィキペディアの女流育成会の「概要」において
「1974年の女流棋士制度発足以降、アマチュア棋戦で活躍するなどある程度の棋力が認められ、プロ棋士の推薦があれば女流プロになれた。しかしより充実した女流棋界を確立させるために、成績優秀な女流棋士の育成が不可欠となり、理事会などで男性の奨励会と同じように、ある程度の棋力を担保するための女流棋士育成機関を設けることが急務となった結果、1984年4月に女流育成会が創設された。
 第1回の女流育成会には女流アマ名人戦優勝者の清水市代や高群佐知子などの9名の女性が登録。

 しかし2000年以降は入会者の減少により会員は10人前後で推移。また女性アマチュア同士で戦って昇級者を決めるシステムでは結果的にプロとの実力差の隔たりを埋める事が出来ず、2009年時点で女流育成会出身者の若手の多くがタイトル戦線に絡めないなど女流プロとしての水準を保つのが難しくなっていた。そのため日本将棋連盟理事会は、経費負担軽減と女流棋士の棋力一定化のため、2008年度末をもって女流育成会を廃止し、女流のレベルアップを目的として女流棋士志望者を男女混合の研修会に移行し、2009年4月からその成績によって女流棋士資格を与える仕組みに変更した」


 となっているが、1年で2名しか昇格できないというのは、現在より門戸が狭い
 A、B級の二段階に分かれていた当時、A級で惜しくも時点に終わった会員や、B級に在籍していた会員は相当精神的につらかったはず。成績表で、長年頑張っている名前を見ると、何とか上がってほしいと思っていた。
 《2009年時点で女流育成会出身者の若手の多くがタイトル戦線に絡めないなど女流プロとしての水準を保つのが難しくなっていた》ということで、女流育成会が撤廃されたが、卒業者には清水市代、斎田晴子、矢内理絵子、石橋幸緒、碓井(千葉)涼子、甲斐智美、上田初美、中村真梨花、里見香奈、香川愛生など、その後の活躍がめざましい女流棋士は多い。撤廃の理由は、将棋連盟の経営事情だったのかもしれない。
 ただし、1995年度から2000年度までの14名(1年に3名が昇格している年度が2年ある)は、目立った活躍をしているのは甲斐女流五段ぐらいで、他の13名は相当レベルが低いので、連盟の判断にも妥当性はある。

 現在は、男女混合の育成会でB2に昇級(昇級しても通算対局数が48局以上が必要)が女流棋士になる条件だが、かなりの頻度で女流棋士が誕生している。
 現在、その検証をしている。実は、「その8」を書いている段階で、その対象者の成績を追跡していたが、書けずに放置していたらデータも古くなり、その間にもどんどん新女流棋士が誕生してしまった。
 なので、新たに、ここ5年間の成績を調べ、3月27日に、ほぼ出来上がったが、書いているうちに本日(30日)になってしまった。3月27日のデータでは中途半端なので、年度終了後のデータを以て、検証したい。

 そこで、降級点制度によって引退した女流棋士や、降級点によって引退したかを私が把握していないものの、低成績女流棋士について、記すことにします。
 ウィキペディアによると、降級点制度によって引退したのが、神田真由美女流二段と伊藤明日香女流初段。安食総子女流初段も降級点制度で引退したと報じられている。野田澤彩乃女流初段も該当したと思われる。
 山口絵美菜女流1級は自主的に引退・退会されているが、参考までに成績を挙げさせていただく。

神田真由美女流二段 旧棋士番号15(連盟時代) LPSA棋士番号 6 生年月日 1957年10月11日(65歳)
1979年11月 2級 1981年4月 1級 1989年3月 初段 2009年3月31日 引退 2009年4月1日 二段
通算成績   103勝281敗 .268

伊藤明日香女流初段 棋士番号18 生年月日 1982年3月16日(41歳)
1995年4月1日 2級 2005年4月1日 1級 2009年3月31日 引退 2009年4月1日 初段
通算成績   22勝99敗 .182

安食総子女流初段 棋士番号22 生年月日 1974年5月2日(48歳)
1998年4月1日 2級 2002年4月1日 1級 2003年4月1日 初段 2022年7月11日 引退
2018年度成績  3勝 6敗 .333  2019年度成績  4勝 7敗 .364
2020年度成績  1勝13敗 .071  2021年度成績  4勝14敗 .222
2022年度成績  0勝 4敗 .000   直近5年間  12勝44敗 .214
通算成績   78勝161敗 .326

野田澤彩乃女流初段 棋士番号24 生年月日 1984年1月25日(39歳)
1999年10月1日 2級 2003年4月1日 1級 2020年3月31日 引退 2020年4月1日 初段
2018年度成績  1勝 7敗 .125  2019年度成績  0勝 7敗 .000
2020年度成績 --勝--敗     2021年度成績 --勝--敗
2022年度成績 --勝--敗     直近5年間   1勝14敗 .067
通算成績   56勝133敗 .296

山口絵美菜女流1級(引退・退会) 生年月日 1994年5月4日(28歳)
2014年10月1日 3級 2016年4月21日 2級 2016年8月13日 1級 引退 2022年3月30日
2018年度成績  7勝 9敗 .438  2019年度成績  1勝10敗 .091
2020年度成績  4勝 9敗 .308  2021年度成績  4勝13敗 .235
2022年度成績 --勝--敗     直近5年間  16勝41敗 .281
通算成績   27勝63敗 .300

 私見であるが、「《5年間の勝率が.350以下》、《年度勝率が2年連続で2割台(3割未満)》は引退も止む無し」と考える。
 上記5棋士の引退はやむを得ないと考える。
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新型コロナウイルス その150「下げ止まりの傾向」

2023-03-29 22:31:25 | 時事
桜満開で春の陽気で(ここ2,3日は寒いですが)、新型コロナウイルスも収束?マスクからも解放されるか?……
……でも、水を差すようで申し訳ありませんが、少し気になる情報も。

3月22日(水)のNHK福井のニュース
「今日県内で確認された新型コロナの感染者は25人で、死者の発表はありませんでした。
 感染者の数は先週の水曜日を35人下回り、この1週間の感染者の累計は292人と、去年1月以来、約1年2か月ぶりに300人を下回りました。
 感染の減少に伴って、医療機関の入院患者も8人と昨日より5人減り、こちらも去年1月以来、1年2か月ぶりに10人を下回りました」
3月25日(土)のNHK福井のニュース
「今日県内で新たに確認された新型コロナの感染者は69人でした。
 感染者数は先週の土曜日より15人増えましたが、この1週間の累計は332人と前の週より25人減り、感染者数は減少傾向が続いています
3月26日(日)のNHK福井のニュース
「今日発表された県内の新型コロナウイルスの感染者は47人で、先週の日曜日より14人増えました。
 この1週間の累計も346人とその前の1週間に比べ17人増えました。
 1週間の感染者数が前の週を上回ったのは、今年1月13日以来72日ぶり。

 県は、“減少傾向が続いていた新型コロナの感染者数は下げ止まりの状態になっていて、今後しばらく横ばいの状況が続く”という見方を示しています」
3月29日(水)のNHK福井のニュース
「県内では今日、83人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。県内の感染者数は減少傾向が続いていましたが、次第に下げ止まりの状態になっています」

 福井県だけでなく全国的にも同様な傾向を示しているようだ。
 《コロナは終わった》とは思わず、注意する気持ちは持っていた方がいいようだ。


 それはともかく、報道の主旨の方向性がクルリと向きを変えているのが気に入らないなあ。
 特に、3月25日(土)→3月26日(日)の転換振りは《何なんだよ!》と言いたい。
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2023-03-28 23:46:35 | 歳時
 今年は桜が(多分、他の草木も)早く、「各地で観測史上最も早い」状況です。
 福井も同様で、福井市の標本木の開花は3月22日(一昨年と並んで最も早い)、満開も27日だった(一昨年と並んで最も早い)。
 今日(28日)、吉野瀬川、日野川堤防、西山公園をはじめ、あちこちで満開状態でした。

 今年も各地点まで行って撮影…したいのですが……
 忙しい時期ということもあるのですが、エネルギー(根性)が足りないのか……
 体調、テンション、時間などで顕著に不足している要素はないのですが、4~8%ぐらい減少している感じ。
 あと、“写メ”…死語?……今は「写真」「画像」とか言うそうですが(『マイナビニュース』)、これも、行為をきちんと表現していないと思います。“写真”自体、昭和のカメラと現代のスマフォでは相当の乖離がある。さらに、インスタにアップしたり、友人に画像を送ることも多いので、そこまでの行為を含めた言葉(表現)はないのかな?
 とにかく、“写メ”する人が大多数になってしまったので、《その大多数の一人になってしまうのがおもしろくない》……天邪鬼さが一番の原因のような気がします。


 でも、桜の話題で画像がないのは味気ないので、通りかかった桜が満開だったので、その画像を。




 ついでに、過去の桜の記事をまとめたものもご紹介させていただきます。

当ブログの桜の記事のインデックス(~2019年)
【2009年】
「一分咲」(日野川堤防・帆山橋~万代橋)
「桜8分咲きと菜の花」(日野川堤防・帆山橋~万代橋)
「春爛漫」(日野川堤防・帆山橋~万代橋、中央公園)
「その後の桜」(日野川堤防基準木のみ)

【2010年】
「例の桜と近辺の桜」(白山地区の冬桜と南公民館)
「桜、さくら、サクラ」(日野川堤防・帆山橋~万代橋と中央公園)
「満開…かな? & 菜の花」(日野川堤防基準木のみ)
「余韻桜」(越前町宮崎地区)
「菜の花・枝垂れ桜など」(日野川堤防基準木、越前陶芸村)

【2011年】
「柳町の桜」(南公民館横)
「味真野のサクラ」(味真野小校庭)
「吉野瀬川の桜」(吉野瀬川太田橋付近)
「日野川堤防の桜」(日野川堤防・帆山橋~万代橋)
「味真野のサクラ その2」(味真野小校庭)
「山桜、枝垂れ桜と椿」(越前陶芸村、宮崎地区)

【2012年】
「三分咲きから五分咲き」(日野川堤防)
「梅、小彼岸桜、ソメイヨシノ」(南公民館横)
「日野川堤防の桜、満開!」(日野川堤防・帆山橋~万代橋)
「吉野瀬川の桜 2012」(吉野瀬川太田橋付近)
「味真野の桜 2012」(味真野小校庭)
「八重桜(4月27日撮影)」(鯖江市舟津町付近)

【2013年】
「小彼岸桜」(南公民館横)
「日野川堤防桜 五分咲き(4月1日撮影)」(日野川堤防)
「味真野の桜 2013 (4月2日撮影)」(味真野小校庭)
「日野川堤防桜 満開一歩手前(4月4日撮影)」(日野川堤防・帆山橋~万代橋)

【2014年】
「小彼岸桜(4月2日撮影)」(南公民館横)
「小彼岸桜 その2 (4月5日撮影)」(南公民館横)
「日野川堤防の桜 2014(4月7日撮影)」
「日野川堤防の桜 2014 プラスα (4月7日撮影)」
「吉野瀬川の桜 2014 (4月8日撮影)」
「工業高校の桜(4月9日撮影)」(中学校正門の桜も少しだけ)
「小丸城址の桜(4月10日撮影)」
「日野川堤防の桜 2014 満開ちょっと過ぎ?(4月11日撮影)」
「南越前町の桜たち(4月11日撮影)」
「吉野瀬川の桜 2014 その2 (4月11日撮影)」(やや上流)
「味真野 文室川堤防の桜 (4月15日撮影)」
「日野川堤防の桜 2014 (4月15日撮影) ~散りゆく桜、ほんのりピンクも美しい~」
「越前市白山地区の桜(水仙、蒲公英など) (4月15日撮影)」
「上広瀬の桜 (4月16日撮影)」
「吉野瀬川の桜 太田橋  ~惜桜の季~ (4月17日撮影)

【2015年】
「椿、小彼岸桜、菜の花、そして…いちご (4月2日撮影)」(南公民館横)
「2015 味真野小学校の桜」(味真野小校庭)
「美人桜」(日野川堤防日野大橋付近)
「日野川堤防の桜 2015 (4月9日撮影)」(日野川堤防・帆山橋~万代橋)
「生命力 (4月9日撮影)」(日野川堤防帆山橋近く)
「中学校の桜 (4月9日撮影)」(武生二中正門)
「吉野瀬川の桜 2015 (4月9日撮影)」(吉野瀬川太田橋付近)
「近辺の桜 (4月10日撮影)」(南地区)
「ご近所の枝垂れ桜 (4月11日、12日撮影)」
「上広瀬の桜 2015」(上広瀬町)

【2016年】
「2016 味真野小学校の桜(エドヒガン)」(味真野小校庭)
「2016 味真野・文室川の桜」(味真野・文室川)
「南越前町・上平吹の桜」(南越前町・上平吹地区)
「中学校の桜 2016」(武生二中正門)
「吉野瀬川の桜 2016」(吉野瀬川太田橋付近)
「近所の枝垂れ桜(2016年4月2日撮影)」
「吉野瀬川の桜 2016 その2」(吉野瀬川太田橋付近)
「近所の枝垂れ桜・昼景(2016年4月5日撮影)」
「2016 白山(しらやま)の桜」(白山地区)
「上広瀬の桜 2016」(上広瀬町)
「白山(しらやま)の八重桜」(白山地区)

【2017年】
「2017 日野川堤防の桜」(日野川堤防・帆山橋~万代橋)
「2017 吉野瀬川の桜 その1」(吉野瀬川太田橋付近)
「2017 吉野瀬川の桜 その2」(吉野瀬川太田橋付近)
「枝垂れ桜 2017」(近所)
「越前陶芸村の桜 2017」
「2017 吉野瀬川の桜 下太田橋付近」太田橋付近)
「2017 中学校の桜」(武生二中正門)
「近辺の桜(2017年4月13日撮影)」(南地区)
「味真野 文室川堤防の桜(2017年4月14日撮影)」
「味真野の名木(2017年4月14日撮影)」(味真野地区)

【2018年】
「猛ダッシュの春(枝垂れ桜・3分咲き) ~4月2日撮影~」(南地区)
「2018 吉野瀬川の桜 その1 ~4月3日撮影~」(吉野瀬川太田橋付近)
「2018 吉野瀬川の桜 その2 ~4月3日撮影~」(吉野瀬川太田橋付近)

【2019年】
「2019年4月5日、吉野瀬川の桜」
「2019年4月5日、中学校の桜」
「2019年4月8日、近辺の枝垂れ桜」

【吉野瀬川の桜インデックス】
2011年 「吉野瀬川の桜」(太田橋付近)
2012年 「吉野瀬川の桜 2012」(太田橋付近)
2014年 「吉野瀬川の桜 2014 (4月8日撮影)」(太田橋付近)
      「吉野瀬川の桜 2014 その2 (4月11日撮影)」(やや上流)
      「吉野瀬川の桜 ~惜桜の季~ (4月17日撮影)」(太田橋付近)
2015年 「吉野瀬川の桜 2015 (4月9日撮影)」(太田橋付近)
2016年 「吉野瀬川の桜 2016」(太田橋付近)
      「吉野瀬川の桜 2016 その2」(太田橋付近)
2017年 「2017吉野瀬川の桜 その1」(太田橋付近)
      「2017吉野瀬川の桜 その2」(太田橋付近)
      「2017吉野瀬川の桜 下太田橋付近」太田橋付近)
2018年 「2018吉野瀬川の桜(太田橋付近) その1」(太田橋付近)
      「2018吉野瀬川の桜(太田橋付近) その2」(太田橋付近)
2019年「2019年4月5日、吉野瀬川の桜」
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文化庁の京都移転について

2023-03-27 17:50:47 | 時事
「文化庁 京都に移転し業務開始 都倉長官 “文化芸術立国目指す”」(『NHK NEWS WEB』)
 文化庁が27日から京都に移転し、新しい庁舎で業務を開始した。国の省庁が地方に全面的に移転するのは初めて。
 都倉俊一長官をはじめとする職員20人余りが27日から京都に移り、先行して移転していた地域文化創生本部の40人余りとともに京都市上京区の新たな庁舎で業務を開始した
 という
また、
 文化庁は13ある部署のうち、政策課や文化資源活用課など6つの部署が移転し、5月15日までに全体の7割程度となるおよそ390人の職員が京都で業務にあたる見込み

「文化庁、27日に京都移転 地方創生で発信力強化―出張費、年4700万円」(『JIJI. COM』)
中央省庁初の「全面移転」をうたうが、九つある課のうち4課は東京に残留。
 文化庁職員は590人。うち50人は先行して17年に京都に移った。今月27日には都倉俊一長官と中核職員ら20人が移動。ゴールデンウイーク中にさらに310人が移り、5月15日から京都での業務が本格始動する。東京には210人が残るが、その後も移転を進め、最終的には京都390人、東京200人となる計画。


 東京一極集中の是正と地方創生を進めるため、2016年に当時の安倍政権が決定したという。
 《一極集中による地震など災害による国家機能の全面麻痺のリスク回避》や《地方の経済活性化》などメリットはあるだろう。
 しかし、デメリットもありそうだ
 オンラインで連絡、報告などのやり取りは可能だが、それでも、即時性のある綿密な打ち合わせや説明は難しそう。でも、オンラインで業務連絡などをこなしている一般企業も多いので可能かもしれないが、微妙な表情を読むという技?は困難かも。上記のメディア情報では、文化庁が全面移転するわけではなさそうなので、効率が悪そうだ。
 それと、対面での説明を求める議員の先生方が非常に多いようなので、東京に残る官僚は、担当外の業務の説明を強いられる可能性もありそうだ。(議員が改めればいいのだが、無理そうだ)
 『JIJI. COM』によると、《京都勤務の職員も国会対応などで上京するため、年間4700万円の出張費がかかる見込み》という。

 費用面では更に……
まず、新庁舎や改修(旧京都府警庁舎を改修して使用)などの建設費が約91億円なぜか、京都府が負担。
 年間の賃料1億円が国から府に支払われるというが、移転による経済効果や建設費が地元の建設会社に落ちるとしても、割りが合うのだろうか?
 移転の引っ越し費用が11億円という情報も……

 都倉俊一長官らしい爽やかな笑みと共に、ぴかぴかの新庁舎に新品のOA機器など映されたが、備品などは引っ越し費や建設費に含まれるのだろうか?それとも、費用が上積みされるのだろうか?

 防衛費倍増、異次元の少子化対策、ウクライナ支援、トルコ震災支援、物価高騰対策、コロナ禍支援など、支出が途方もなく嵩むと思われる。
 まあ、一部省庁を移転する方針を決めたのが2014年(受け入れ自治体を15年に募集。文化庁の京都移転が16年に決定)で、新型コロナウイルスが猛威を振るい、ウクライナ侵攻が勃発するなど、思いもよらなかったが……

 コロナ禍などで倒産した立派な建物が多いだろうに……
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藤井六冠、勝利効果率10割(無駄な勝ち星なし)

2023-03-26 11:42:36 | 将棋
2022年度の藤井六冠の軌跡を追ってみる。
4月28日~5月24日 ○○○出口若武六段 第7期叡王戦 3-0 防衛  
5月6日      ● 大橋貴洸七段 第70期王座戦 本戦 1回戦敗退
6月3日~7月17日 ●○○○永瀬拓矢王座 第93期棋聖戦  3-1 防衛
6月22日~3月9日 ○●○○○○○●○ ○ 第81期順位戦 A級 7勝2敗 プレーオフで広瀬八段に勝利、名人挑戦権獲得(敗局は菅井、永瀬)
6月28日~9月5日 ●○○○○豊島将之九段 第63期王位戦  4-1 防衛
7月8日~12月27日 ○○○●○○○○ 第48期棋王戦 本戦準決勝戦で佐藤天九段に敗れるものの、敗者戦で○伊藤匠五段、○羽生九段、○○佐藤天九段を連破し挑戦権獲得 (日付は対局日)
7月29日~10月31日 ○○○○○ 第30期銀河戦  決勝で髙見泰地七段を破り優勝
9月11日~3月19日 ○○○○○ 第72回NHK杯戦  決勝で佐々木勇気七段(対局時は七段と推察)を破り優勝 
9月23日~11月20日 ○○○ 第43回日本シリーズ 決勝で斎藤慎太郎八段を破り優勝
10月7日~12月2日 ●○○○●○広瀬八段 第35期竜王戦 4-2 防衛
1月8日~3月11日 ○●○●○○羽生善治九段 第72期王将戦  4-2 防衛
1月15日~2月23日 ○○○○ 第16回朝日杯  決勝で渡辺明名人・棋王を破り優勝
2月5日~3月19日 ○○●○渡辺明棋王 第48期棋王戦 3-1 奪取

 53勝11敗 勝率 0.8281 
 叡王防衛、棋聖防衛、王位防衛、竜王防衛、王将防衛、棋王奪取、そして名人位挑戦権獲得
 さらに、銀河戦、日本シリーズ、朝日杯、NHK杯……一般棋戦を全制覇


 番勝負のタイトル戦、一般棋戦の勝ち星すべてが無駄星にはならなかった。
 唯一、王座戦では 本戦 1回戦敗退で敗退。だが、初戦で敗退し、王座戦での勝ち星はないので、今期、藤井六冠の挙げた勝ち星はすべて意味のあるものとなっている。

 それはともかく、渡辺、永瀬、豊島、広瀬、羽生と本来、高く分厚いはずの壁を発泡スチロールのごとくバキバキ破ってしまった。藤井六冠、恐るべし!
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寒気南下のズレ  ~報道人なら…~

2023-03-25 18:07:27 | 気象
昨日(2023年3月24日)のアメダスデータ(気温)


 寒気は北西から南東に流入してくるので、日本海側と太平洋側では半日~1日ぐらいの時差がある。
 昨日の午後、福井には寒気が南下していて12℃と肌寒く、寒気が到達するのがまだまだ先の関東地方は23~25℃くらいあった。

 関東の人にとっては、「暑さを感じるほどの暖かい一日」という印象だったようだ。
 だから、関東や太平洋の人が「今日は暑かったよね」というのはその通りで、異論は全くない。
 しかし、報道・ニュース番組で、しかもキャスターが「今日は暑かったです」というのは、少々問題を感じる。
 音声や映像を電波で全国に情報を発信しているのだから、受け手の全国の人を視野に入れて、言葉を発すべきである。
 だから、「(日本海側は気温が下がってきましたが、)関東地方は暖かかったですよね」と言うべきだ。
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“ブレーキとアクセルの踏み間違え” 考

2023-03-25 15:17:06 | 時事
 “ブレーキとアクセルの踏み間違え”による事故が頻発している。以前から時々あったが、最近、富みに多いような気がする。
 《そんな単純で基本的な動作を間違えるはずがない》と思っていたが、実は、1年ほど前、なんとなく状況が理解できる事態を経験している。


 ………朝6時過ぎ、JRを跨ぐ陸橋を走行していた。傾斜の頂上付近から、その先の交差点の信号が見え始める。
 《赤か》
 まだ、距離があるが下り坂なので、ゆっくりブレーキを踏んだ……はず。
 しかし、気がつくと加速しているようだ。
 《あれ、踏み込めていなかったのかな?》
 と、更に踏み込む。………しかし、車は速度を上げているではないか!
 《なぜだ?》《止まらなくては!》
 
 ?!?!※ ▼ ψ ◇ Ж……! このペダルを踏む感触は…アクセル!
 そう、ブレーキペダルを踏んでいたと思っていたが、アクセルペダルだったのだ。
 
 慌ててブレーキを踏む。
 まだ、交差点との距離があったので、停止線前で止まることができた。
 急停車気味だったと思う。後続車がなくてよかった。
 後続車のドライバーにもよるが、交差点通貨の判断を前を走る車に委ねられたら、追突されたかもしれない。
 ………事なきを得た。

 朝早かったので、頭が覚醒していなかったのだろう。足をアクセルペダルからブレーキペダルに移動させる動作を抜かしてしまった。
 こういうボ~とした運転は、許されない。まず、きちんと目が覚めた状態で運転しよう。


 で、“ブレーキ・アクセル踏み間違い”事故だが、何らかの原因(考え事、カーテレビに気を取られた、同乗者やペットなどに気を取られた、直前に物損事故などを起こして動揺)によって、踏み変えずにアクセルを踏んでしまったのだろう。
 とは言え、踏み間違えという行為は、数十万回に一度、30年に一度とか、頻度は分からないが、そうそうあることではないと思う。なので、何が起こっているのか分からず、パニックになる。
 何しろ、ブレーキを踏んでいるのに(踏んでいるつもりなのに)、逆にスピードが増す。
 《えっ?なんで?……どうしてブレーキが利かないんだ?》
 と、さらに強く踏む……………


 きちんと細心の注意で運転する。体調の悪い時には運転しない……などは当然だが、
 《ブレーキとアクセルの踏み間違えなど、自分が起こすはずない》などと思わず、踏み間違える可能性があることを頭の隅に置いておこう。
 そうすれば、踏み間違いが起きた時、《あっ、踏み間違えているかも?》と思い、迅速な反応ができる……はず。


 あの上級国民も《ブレーキが利かなかった》などと言っていたが、《ブレーキを踏んだつもり》で、アクセルを踏んでいたのではないだろうか。
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女流棋士考 その9「女流棋士の濫造?⑤ 降級点消去条件の検証」

2023-03-24 10:48:53 | 将棋
非常に、大変、ものすごく、間が空いてしまいましたが
その1「女流棋士独断ランキング」
その2「トーナメントにおける抽選の偏り① 清麗戦予選トーナメント」
その3「トーナメントにおける抽選の偏り② 女流名人戦予選トーナメント」
その4「トーナメントにおける抽選の偏り③ その他の棋戦」
その5「女流棋士の濫造?➀ 女流棋士になる条件(女流棋士でいられる条件)」
その6「女流棋士の濫造?② 女流棋士の降級点の検証(勝率、勝数)」
その7「女流棋士の濫造?③ 女流棋士の降級点の検証…年度終了時の勝率(勝数)」
その8「女流棋士の濫造?④ 女流棋士の降級点の検証…降級点の人数の妥当性」
の続きです。

まず、降級点制度を引用。=========================
【女流棋士の降級点と引退制度について】
降級点について

・女流棋士は、年度成績の順位下位者に該当すると降級点がつきます。
・出産・病気による休場の場合は、降級点の対象外となります。
・女流棋士は、規定個数の降級点がつくと引退となります。
降級点の人数
・降級点の人数は、当該年度の起点となる4月1日現在の女流2級以上の女流棋士数を基準とします。ただし、4月1日現在の休場者数は基準人数に含みません。
・降級点の人数は、基準人数36名のときに降級点の人数を1名とし、その後は、基準人数が5名増えるごとに、降級点の人数が1名ずつ増えます。
・年度途中に自主引退者が出た場合は、降級点の人数から自主引退者の人数を引き算した数が、その年度の降級点の人数となります。
・年度途中に休場者が出た場合も、原則として、降級点の人数は変動しません。
降級点の決め方
・降級点は、女子将棋YAMADAチャレンジ杯を除く女流6棋戦における活躍度によって年度成績の順位を決定し、その順位下位者から順につきます。
・年度成績の順位を決める棋戦サイクルは、便宜上、大山名人杯倉敷藤花戦、リコー杯女流王座戦、マイナビ女子オープン、女流王位戦(予選)、岡田美術館杯女流名人戦(予選)、霧島酒造杯女流王将戦(予選)までとします。
・女流王位戦の予選免除者(前期挑戦者決定リーグ残留者)、岡田美術館杯女流名人戦の予選免除者(女流名人リーグ残留者)、霧島酒造杯女流王将戦の予選免除者(本戦シード者)は、前期の実績を活躍度とします。
・出産・病気による休場者は、休場の時期に関わらず、休場期間を含む当該年度において降級点の対象外となります。
・出産・病気以外の理由による年度単位の休場者には、年度終了時に降級点0.5がつき、0.5の降級点は2回で降級点1となります。
・出産・病気以外の理由による年度途中の休場者は、年度成績の順位下位者に該当した場合、降級点の対象となります。
・当該年度における年度成績の順位に差がない場合は、前年度の年度成績に遡って順位を決定します。前年度の年度成績でも差がない場合は、そのさらに前年度と1年ずつ遡って順位を確定します。
降級点の消し方
・女流1級の昇級規定に該当した場合、降級点を取り消すことができます。ただし、女子将棋YAMADAチャレンジ杯による昇級規定は対象となりません。
・年度内指し分け以上には、女子将棋YAMADAチャレンジ杯の成績を含まない女流6棋戦の良い所取りで6勝指し分け以上も対象となります。
・降級点の消し方について、複数の規定に該当した場合も、年度内に消せる降級点は1つとなります。
女流棋士の引退について(自主引退を除く)
・女流棋士は3つ目の降級点がつくと引退となります。
・女流棋士は65歳の誕生日を迎えた年度まで現役を続けることができます。
ただし、65歳になった年度終了時に降級点を1つも持っていない場合、翌年度も現役を続けることができます。
・女流棋士は65歳を過ぎると、降級点が1つでもつくと、その年度をもって引退となります。

===================================


《「その8」の復習》
・2021年度の成績が勝率0.333以下で降級点が付かない女流棋士が7名もいると考えられる(「その7」で降級点のボーダーラインの考察した)
通常、棋力が低い棋士は予選から参加する。当然、対戦相手も棋力が低い場合が多くなり、勝ち星を挙げるチャンスが多い(勝率0.333(7勝14敗)の竹部女流四段を例にとって検証)
・降級点の人数の設定が疑問。基準人数36人の時は降級点者1人。36人から5人増えるごとに、降級点者1人増える。例えば45人の時は降級点2人、46人の時は降級点3人となる。
 5人に1人が降級点が付くというのは、単純に考えると1勝4敗(勝率2割)で免れる計算になる……甘いのでは?
「その8」で言及しなかったが、「降級点を消せる条件」が甘く、弱くても女流棋士として延命できるというのも問題だ

 《条件が甘いかどうかの検証もしなければならないなあ?》と思ったが、「その5」で考察しているので、まず、それを引用。
【引用ここから】《降級点を消せる条件》
・女流1級の昇級規定に該当した場合、降級点を取り消すことができます。ただし、女子将棋YAMADAチャレンジ杯による昇級規定は対象となりません。
・年度内指し分け以上には、女子将棋YAMADAチャレンジ杯の成績を含まない女流6棋戦の良い所取りで6勝指し分け以上も対象となります。
・降級点の消し方について、複数の規定に該当した場合も、年度内に消せる降級点は1つとなります。

 2番目の項目は、解読不明だが、何となく甘いような気がする。
 1番目の「女流1級の昇級規定」だが、(ウィキペディアの「女流棋士の昇級」の項)
・白玲戦…女流順位戦でのC級昇級
・清麗戦…不明
・マイナビ女子オープン…本戦入り
・女流王座戦…本選入り
・女流王将戦…本選入り
・倉敷藤花戦…ベスト8
・女流名人戦…予選決勝進出
・女流王位戦…予選決勝進出
・一般女流公式棋戦…準優勝 (現在は女子将棋YAMADAチャレンジ杯のみ?)
・単年度成績…女流2級昇級以後、指し分け以上(8勝以上)
・(2021年10月1日以降の)勝数規定…昇級後40勝

 最後の項目の「勝数による昇級規定」は、降級点の消去条件には含まれないだろう。「白玲戦でのC級昇級」もどうなのか?
 他の条件も、降級点消去の条件としては、甘い。私が、抽選の偏りの拘った理由の一つである。
【引用ここまで】



 上記条件の難易度が分かりにくい……
 取りあえず、2021年度における上記の条件の該当者を挙げると、(カッコ内は昨年度通じての成績、表記「女流」は省略、段位等は当時のモノ)

白玲戦:女流順位戦でのC級昇級……加藤結初段(13勝9敗)、田中2級(6勝6敗)、山口恵二段(22勝10敗)、貞升二段(7勝14敗)(白玲順位戦は2021年10月~2022年7月開催)

マイナビ女子:本戦メンバー……※塚田初段(20勝12敗)、中澤初段(17勝13敗)、大島1級(13勝8敗)、渡部三段(26勝22敗)、里見女流四冠(40勝10敗)、里見女流初段(10勝13敗)、上田四段(26勝13敗)、※甲斐五段(16勝11敗)、※千葉四段(14勝13敗)、脇田初段(10勝13敗)、山根二段(25勝15敗)、竹部四段(7勝14敗)、香川四段(27勝16敗)、貞升二段(7勝14敗)中井六段(23勝24敗)、※伊藤三段(37勝16敗) ※は前期ベスト4より本戦シード

女流王将戦:本選入り……※加藤清麗(32勝18敗)、鈴木三段(22勝12敗)、塚田初段(20勝12敗)、本田三段(17勝12敗)、石本二段(20勝16敗)、渡部三段(26勝22敗)、矢内五段(9勝14敗)、※伊藤女流名人(37勝16敗)、※香川四段(27勝16敗)、礒谷初段(12勝13敗)、甲斐五段(16勝11敗)、山根二段(25勝15敗)、頼本初段(15勝13敗)、中澤初段(17勝13敗)、武富初段(10勝18敗)、※西山女流二冠(30勝8敗)  ※は前期ベスト4(西山は前王将)より本戦シード  第44期王将戦本戦は2022年度だが、予選は2021年度(2022年3月)に終了しているので、44期を反映させた

倉敷藤花戦:ベスト8……石本二段(20勝16敗)、山口恵二段(22勝10敗)、塚田初段(20勝12敗)、野原初段(15勝14敗)、中井六段(23勝24敗)、加藤三段(32勝18敗)、山根二段(25勝15敗)、伊藤三段(37勝16敗)

女流名人戦:予選決勝進出……上田四段(26勝13敗)、野原初段(15勝14敗)、西山女流二冠(30勝8敗)、塚田初段(20勝12敗)、山口恵二段(22勝10敗)、佐々木2級(3勝2敗)、北村初段(18勝16敗) 第49期予選決勝は予選は2021年度(2022年3月)に行われているので、49期を反映

女流王位戦:予選決勝進出……渡部三段(26勝22敗)、高浜2級(10勝13敗)、清水六段(19勝12敗)、上田四段(26勝13敗)、加藤圭二段(19勝19敗)、飯野初段(10勝12敗)山口稀2級(7勝14敗)、石本二段(20勝16敗)、中井六段(23勝24敗)、水町初段(14勝13敗)、西山三冠’(30勝8敗)、斎田五段(7勝15敗)

一般女流公式棋戦:準優勝 (現在は女子将棋YAMADAチャレンジ杯のみ?で、YAMADAチャレンジ杯は降級点消去の対象外)
(年度をまたいで予選が進行するケースが多いので、当該期が適切でないかもしれません。かなりチェックしたつもりですが、タイトルやタイトル数や段級位が当時と違っている可能性もあります)

 年度成績負け越しで、1級昇級条件(降級点消去条件)に該当する女流棋士は、けっこう多い。
 特に勝率の低い女流棋士の当該棋戦成績を調べてみると
……

白玲戦:貞升二段(年度成績 7勝14敗)……対戦相手ー○渡辺弥初段(11勝13敗)、○大島1級(13勝8敗)、●山口恵二段(22勝10敗)、●田中2級(6勝6敗)、(ここから2022年度)○相川初段(6勝15敗)、△山口絵1級(4勝13敗・21年度末で引退)、○北尾二段(4勝14敗)、○山口仁2級(9勝15敗)……強敵は山口恵二段、大島1級ぐらいで、後半4局は相手に恵まれた
マイナビ女子:竹部四段(7勝14敗)……○藤井初段(6勝11敗)、○島井二段(5勝15敗)……たった2局で相手も……「ツイている」としか言いようがない
マイナビ女子:貞升二段(7勝14敗)……○中倉宏二段(7勝15敗)、○清水六段(19勝12敗)……清水六段に勝利したのだから文句はない
女流王将:矢内五段(9勝14敗)……○室谷三段(12勝12敗)、○脇田初段(10勝13敗)……調子を落としているとはいえ室谷三段は手強い。脇田初段は今年度大活躍。
女流王将:武富初段(9勝14敗)……○藤井初段(6勝11敗)、○木村朱里アマ(2022年に女流2級)……たった2局で、相手にもかなり恵まれていた
女流王位:山口稀2級(7勝14敗)……○藤井初段(6勝11敗)、○脇田初段(10勝13敗)、北村初段(18勝16敗)、石本二段(20勝16敗)……北村、石本を含んでの4連勝は見事
女流王位:斎田五段(7勝15敗)……○渡辺弥初段(11勝13敗)、○中村真 三段(19勝16敗) (予選決勝は西山女流三冠に敗れている)……中村真梨花三段に勝利したのは評価できる

 白玲戦D級→C級昇級は良いとしても、2局で条件クリアという棋戦が多いのは問題を感じる。


 そして、降級点に大きく関与してくるのが《女流棋士の濫造》である。これまで、何回か述べてきたが、弱い女流棋士が増えると、弱い棋士同士で勝ち星を供給する図式が多くなる。2勝で1級昇級条件(降級点消去条件)クリアなので、弱い女流棋士が多いと、上記のように運に恵まれてクリアしてしまう例が増える。
 その原因として、女流育成会を終了し、研修会(将棋を通じて健全な少年少女の育成を目指すための機関&女流棋士養成機関)から編入することになりその結果、新女流棋士が続々誕生していること。
 次回は、ここ数年の新女流棋士と低成績女流棋士を検証したい。
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ヒーローになったはずなのに……選抜高校野球2023 仙台育英ー慶応

2023-03-23 20:44:42 | スポーツ
昨年の夏の甲子園優勝校の仙台育英 vs 清原二世を擁する慶応
               …………それにしても、清原氏の高校時代とそっくりだった

 この試合、慶応が9回の土壇場に1点を挙げて追いつき、延長戦に突入する熱戦となった(…とは書いていますが、ニュースで見ただけ)
 冒頭にも記したが、注目の一戦。特に、清原選手には注目が集まってしまう(ちょっと気の毒)。ニュース画面でも顔のズームアップ映像。
 今大会からは、※促進ルールが10回から適応されるようだ。
   ※促進ルール……決着がつきやすいように、ノーアウト1塁2塁から攻撃を開始する
 慶応は送りバントを決め、1アウト2塁3塁とチャンスを広げたが、後続が凡退し無得点。
 仙台育英も送りバントを決め、1アウト2塁3塁に。ここで、慶応は次打者を敬遠し満塁策を採った。
 1アウト満塁。迎えるバッターは熊谷選手。2球目の外角低めのスライダーを見事に捉え、レフトへクリーンヒット、サヨナラ打……と思われたが、慶応・左翼手がダッシュしワンバウンドで捕球すると、本塁へ好送球。
 満塁策が功を奏し、フォースアウト!
(塁が走者で埋まっていれば、タッチしなくてもアウトになる)
 実質は“レフト前ヒット”だったが、ホームでアウトとなったため、”レフトゴロ”となった。

 こういうことは稀に起こる。あたりが痛烈で、それをレフトが素早く処理し、強肩で矢のような送球をすればレフトゴロが成立する。(2塁ランナーが3塁でフォースアウトになる場合もある)

 しかし、このケースの場合、3塁ランナーがノーバンドでキャッチされることを考えて、3塁に帰塁した。そして、ワンバウンドしたのを見て、ホームに走り出した。
 この時の打球はハーフライナー。三遊間にショートがいてジャンプしても届かない打球(この時はショートは2塁寄りに居たので、打球には全く関与できない)。かと言って、レフトもノーバウンドでの捕球は無理な打球であった。その証拠に、セカンドランナーは《レフト前ヒット》だと判断して、3塁の近くまで到達していた。

 3塁ランナーとしては、万が一、レフトが猛ダッシュしてノーバウンドで捕球することを想定して、ハーフウェイ(ノーバウンドで捕球された時に3塁に帰塁できるギリギリの位置)で待機で、打球を見極めるのが定跡。バウンドしたのを確認してホームに走る。
 ただし、レフトがダイビングキャッチして捕球する可能性もある。この場合は、捕球しても即座にバックホームするのは困難。なので、《タッチアップ態勢をとっておけばよかったのに》となるケースもあるので、判断は難しい。

 まあ、この時の場合は、レフトがノーバウンドで取れないだろうと判断できたので、ハーフウェイで待機すべきで、そうすれば、ホームでアウトになることはなかった。

 さて、長々と細かいことを書いたが、
今回の記事の主旨は、3塁ランナーやランナーコーチを責めることではなく、打った熊谷選手について。
 本来ならば、サヨナラヒットを放ったヒーローだったのに、ランナーの慎重さや、レフトの好返球、さらに、ワンバウンドを見事に処理したキャッチャーなどの条件が重なって、レフトゴロになってしまった。しかも、記録上は“凡打”。気の毒だなあと

 試合は、次打者がサヨナラヒットを打って仙台育英が勝利。
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