英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

監察医 朝顔  第7話

2019-08-30 17:34:00 | ドラマ・映画
 番組スポットで、“疑惑の女・10億の美魔女”白川亜里沙(有森也実)が朝顔を恫喝するシーンを観たので、もっと窮地に追い込まれるのかと思ったが、朝顔の完勝だった。それも、裁判に勝つかどうかというより、真実を追及するという朝顔の真摯な態度には感服させられた。
 それに対し、“10億の美魔女”単なる“あばずれ”だった。
 仮病で裁判を延期させたので、何か秘策があるのかと思ったが、何もなかった(弁護士が水銀中毒反応が事故的に出てしまう例を示しただけ)
 法廷で「あんた殺してやる!」と自白したのには、吹き出してしまった。


第1話第2話第6話


【ストーリー】番組サイトより
 朝顔(上野樹里)のもとに、里子(石田ひかり)が被災時に身に着けていたと思われる手袋が見つかったとの連絡が入る。それは、朝顔が中学生の時に使っていた手袋で、内側には朝顔の名前も記されていた。朝顔からその知らせを受けた平(時任三郎)は、桑原(風間俊介)に、朝顔とつぐみ(加藤柚凪)を頼む、と言い残して東北へと向かった。
そんな折、朝顔は、ある事件の控訴審に、鑑定証人として出廷することに。マスコミも「疑惑の女・10億の美魔女」として注目するこの裁判の被告人・白川亜里沙(有森也実)は、3年前に会社社長だった夫が病死し、4億円以上の遺産を手にしていた。その1年後、亜里沙は資産家の男と再婚するが、わずか3ヵ月でまたもや夫が病死し、今度は6億円もの遺産を手に入れていた。亜里沙は、ふたり目の夫の死亡について状況証拠から逮捕されたが、一審は無罪だった。そこで検事の石田希子(山本未來)は、東横大学の法医学教室が司法解剖を行ったふたり目の夫について、朝顔に再鑑定を依頼したのだ。
 証人控室で待つ朝顔を訪ねてきた丸屋(杉本哲太)は、今回の裁判は警察の威信がかかっているから必ず有罪にしてほしい、と頼む。石田検事の顔に泥を塗るようなことだけはするな、と言うのだ。それに対して朝顔は、亜里沙を有罪にするためではなく、あくまでも再鑑定の事実を明らかにするために証言台に立つが……。

原作:(作)香川まさひと (画)木村直巳 (監修)佐藤喜宣
脚本: 根本ノンジ 
演出: 澤田鎌作
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刑事7人 第5シリーズ  第7話「被害者は2度殺された!? 国境を越える死亡時刻の謎」

2019-08-30 16:56:33 | ドラマ・映画
サブタイトルの「国境を越える死亡時刻の謎」は意味不明だなあ。
確かに、死亡時刻が2つあったのは謎だったが、“国境を越える”には結びつかない。
確かに、もともとの殺人事件の被害者の恋人・谷沢果鈴(黒川智花)は、国境を越えてきたけれど……


 まあ、ドラマタイトルの『刑事7人』が怪しいので、番組スタッフにとっては取るに足らないことなのかもしれない。
 今話は吉田鋼太郎さんがいなかったし……。

で、肝心の“死亡時刻の謎”だが
①猛暑の中、被害者を40kmも走らせて、熱中症に陥らせた(40km走破とは凄い!)
②したい場所の廃倉庫に巨大凹面鏡で太陽光を集めて、倉庫内の温度を上げた(凹面鏡は犯人があとで隠滅)
 ………上記の2要素で、死亡時刻をずらした
 (ボウガンを使ったトラップで殺害)

でも、ここで、大きな疑問が…
 そこまで苦労して、死亡時刻をずらしても、あの廃倉庫ではすぐに死体を発見してもらえず(今回は運よく子供が見つけた)、死亡時刻が時間単位で特定できないのでは?

ついでに、谷沢果鈴(黒川智花)の謎
・黒川智花の出番が少なかった
・果鈴はどのようにして、今回の犯人・金田健太郎(清水綋治)の余命が少ないことを知ったのだろうか?

【ストーリー】番組サイトより
 東京郊外の廃倉庫で、ナイフで首をえぐられた男の遺体が見つかり、専従捜査班が捜査を開始する。現場には争った形跡がなく、カバンの中に入った500万円ほどの札束も手付かずで残っていた。さらに、凶器と考えられるナイフには指紋がなく、現場に足跡も残っていなかったため、金目当てではなく、怨恨の線が濃厚だと思われたが…。
 解剖を終えた東都大学の法医学教授・堂本俊太郎(北大路欣也)は、死後硬直と直腸温度から割り出した死亡推定時刻に、普通では考えられないほど大幅な開きがあるため、「仏さんは二度死んでいる」と宣言。天樹悠(東山紀之)らは、その奇妙な結果に衝撃を受ける――。
 そんな中、海老沢芳樹(田辺誠一)の調べによると、被害者の松永修一(生島翔)は、共同経営者の尾中勝也(阿部亮平)と経営上の問題で激しく対立していたという。さらに、松永の妻・真由美(片山萌美)が、以前の交際相手・春日正人(細山田隆人)からのストーカー被害に悩んでいたこともわかる。
 会社で対立していた共同経営者と妻のストーカー。わかりやすい容疑者の存在が明らかになり、死亡推定時刻の謎が残ってはいるものの、この事件は案外早く解決するかもしれないと専従捜査班のメンバーは期待するが、容疑者二人の名前に覚えのある気がした天樹は過去の資料を調べ始める。
 そしてついに、被害者の松永、共同経営者の尾中、真由美のストーカー・春日…この3人が知り合いだったことをつき止める。3人は10年前の同じ時期にオーストラリアに留学していたのだ。しかも、この3人と当時シドニー郊外で起きた未解決殺人事件の被害者・金田健介(伊東潤)にも接点があることが判明! そのうえ、被害者の健介が、堂本の親友で元生物学者・金田健太郎(清水綋治)の孫だということもわかる。
 一方、天樹が現地の警察から取り寄せた当時の事件資料を目にした野々村拓海(白洲迅)は、健介とお揃いのペンダントをつけた女性・谷沢果鈴(黒川智花)の存在に気づく。
 今回の事件と10年前の事件、その関係者が交錯し始め、事態はますます混迷を極める…!

脚本: 吉本昌弘  
監督: 安養寺工
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2019世界柔道 ~やはり疑問の奥襟(背中)掴み~

2019-08-27 21:32:22 | スポーツ
第1日に続いて第2日も色々と考えてしまう事項が多かった

奥襟に関する疑問
 第1日の記事や過去記事でも述べたが、奥襟を取られた時点でかなりの劣勢状況に陥ってしまう。
奥襟を取る利点
・相手を制御する押さえつける力が出やすい
・大外刈りのような大柄な選手が向いている技を掛けやすくなる

【奥襟をつかまれた相手の立場から言うと】
・動きを制御される
・うつむきになりがちになるので、視界が狭くなり、相手の動きが分かりにくい

         
 “消極的”“防御姿勢”などの「指導」を取られやすい

 この奥襟を取る組手は、“上背がある”、“リーチがある”、“腕力がある”という条件が必要。この要件を満たす外国選手に日本選手が奥襟を掴まれ、苦戦するシーンをよく見かける。
 さらに、この体勢を逃れるために押さえつけられた首を抜こうすると“首抜き”の「指導」を取られてしまう。
 柔道は組み手がかなりのウエイトを占め、激しい組み手争いが行われる。通常の組手の場合、相手の有利な組手を嫌って、引き手や吊り手を切るが、この奥襟に関してはなかなか切るは難しく、先述した“首抜き”の指導もあるので、奥襟を掴まれた時点で、かなり不利な状態と言える。《奥襟を取らせなければよい》とか《取りに来たところを技を掛ける》という考え方もできるが、なかなか実践するのは難しいようだ。

 しかし、なぜ、“首抜き”が「指導」になるのだろうか?
 普通の組み手争いで、相手の引き手や吊り手を切るのがOKならば、“首抜き”もOKなのではないだろうか?

 しかも、私の観ている限りでは、奥襟を取った選手が決めにいく技を掛けるシーンをほとんど観たことがない。攻めるふりをしていれば、そのうち、相手に「指導」が与えられるからであろう。
 

 第2日の選手では、女子52kg級のケルメンディ選手(コソボ・リオ五輪金メダリスト)が奥襟の使い手。
 準々決勝でも志々目選手を指導3つの反則負けに追い込んでいる。

 そして、準決勝、阿部 詩-ケルメンディ戦
 この試合、阿部も奥襟を掴まれて、指導を2つ取られてしまう苦戦。(試合全体では阿部が攻勢を取っていた。ケルメンディも指導2つ)
 奥襟対策として、解説者は「腕を支えにして相手との距離を確保し、徐々に体をずらしていくのが良い」(相対するような向きにずらすと言っていたような気がする)と述べていたが、それでも、腕をつっかえ棒にした姿勢が続いたため“指導”を2度取られてしまった。

 このまま、試合が長引けば、いずれ指導3つによる「反則負け」に陥ってしまう流れだったが、相手を寝技に引き込み、上手く回転させ、抑え込み一本を取り勝利。(ゴールデンスコア・3分45秒)
 阿部の地力を感じた試合だった。

 決勝戦・クジュティナ(ロシア)戦では、30秒弱で袖釣り込み腰で一本勝ち!

 志々目選手は、5月に右足を負傷し、完全回復してはいないようだった。


男子66kg級準決勝 丸山城志郎-阿部一二三
 序盤から阿部が積極的に技を仕掛け、丸山の身体を浮かしたり投げたりするシーンがあったが、不完全でポイントには至らず。
 さらに、丸山が右足を痛め、足を引きずる。勝負は阿部のモノかと思われたが、丸山は持ちこたえ、ゴールデンスコアに持ち込んだ。(徐々に丸山の動きが良くなってきたように感じた。逆に、阿部の動きにキレがなくなったように感じた)
 ゴールデンスコア開始後は、阿部が攻勢を取り、時折、丸山が反撃する展開。
 阿部は指導を2つと丸山を追い詰めていたので、もう少し攻勢をとれば、反則勝ちを得ていたのではないだろうか?ただ、技を出していたが、組み手に入る前は常に引き足だったので、丸山が消極的に見えなかった。

 試合の流れを変えたポイントは2点。
 ひとつは、丸山が指の負傷を訴え、絆創膏を捲くインジュアリータイムを取ったこと。この直前、阿部が2度攻勢を取っていたが、このタイムでその試合の流れが分断されてしまった。
 もうひとつは、ゴールデンスコア2分過ぎから丸山が繰り出した“内股”。特に2度目の内股には阿部も一瞬腰を浮かされた。
 もともと阿部は丸山の“内股”には注意をしていたが、これにより、阿部はやや動揺し、内股への警戒心が強くなった。それが、丸山のもう一つの得意技、“巴投げ”や“墨落とし”への注意を怠ることになってしまった。
 それを見透かしたように丸山が“墨返し”を仕掛ける。阿部は畳に引き込まれ、さらに、畳み掛けるように丸山に足を使われ身体を仰向け近くに回転させられてしまった。



 阿部にとって不運だったのは、準々決勝の相手が手強かったこと。
 ヨンドンペレンレイ(モンゴル)、足腰が強く、背筋もあり、腕力もあり、手足も長い。非常に厄介な相手だった。
 何とか、終了間際に“技あり”で勝利したものの、若干、消耗したのかもしれない。
 
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2019世界柔道 ~フラストレーションが溜まる~

2019-08-25 22:34:57 | スポーツ
年々、柔道観戦でのフラストレーションが大きくなってきている。
フラストレーションが溜まるのは、応援している選手が負けたからではない。フラストレーションの理由は、疑問だらけの判定。
Ⅰ.柔道とは別の競技を見ている感覚(技の判定の甘さ)
Ⅱ.疑問の多い指導の判定基準



Ⅰ.柔道とは別の競技を見ている感覚(技の判定の甘さ)
とにかく、技の判定が甘すぎる。(詳細はこちら
・相手を“投げる”のではなく、“相手を回転させて背中をつける”
 しかも、横向きでもいいから相手を倒した後、何らかの力を加えて回転させて背中をつければ“一本”となる。
 “何らかの力”と表現したのは、相手の身体をコントロールするというより、自分の身体が回転する反動を利用してもOK。うまく文章で表現できないが、レスリングでのローリング技のような感じでもよいので、柔道と言うよりはレスリングを見ているような気がする。
・“技あり”も甘い
 “有効”がなくなったのだが、技ありに満たない技(有効)をポイントに認めないのではなく、“有効”を“技あり”に含めてしまった。
 実力者は防御が上手く、技の切れがあるかタイミングが合わないと、なかなか技が決まらず、延長戦に突入、さらに、延々と延長線が続くき、“指導”によって決着するケースが増えた。
 なので、技の判定基準を甘くして、技によって決着させようという意図が強いというのは理解はできる。しかし、以前なら“有効”には満たない不完全な決まり具合のもやっとした技でも“技あり”と判定されてしまう。


Ⅱ.疑問の多い“指導”の判定基準
 常綱疑問に思っている“指導”は“首抜き”(奥襟を取られた時、それを嫌がって首を抜く行為)。
 この指導があるため、相手に奥襟を取られた場合、苦しい姿勢我慢し続ける(消極的“指導”を取られることも多い)か、耐え切れず“首抜き”を犯してしまうことが多い。私は素人なので、その指導の意義が分からないが、この指導ルールは上背のある選手が奥襟を取りやすいので、不公平ではないだろうか。
 それと、最近(今大会も)、「相手の袖の中に指を入れる行為」への指導が厳しく感じる。これも理由があるのだと思うが、私には分からない。この行為より、相手の襟を掴み続ける行為は問題ないというのがよく分からない。

 それらのことは置いておくとして、初日を見て非常に不満に感じたのは、「防御姿勢持続」「消極的」「掛け逃げ」指導の踏ん切りの悪さ
 男子60kg以下級準決勝 永山-チフビミアニ戦
 ずっと攻め続け、技を掛け続けていた永山に対し、技数も少なく、永山の技を喰らわないように腰を引き続けたチフビミアニ。「防御姿勢持続」か「消極的」の“指導”が出ても不思議ではない時間が続いたが、相手の防御姿勢を破るためやや強引に仕掛けた技を返され技ありを食らってしまった。
 指導負け(反則負け)の危険と背中合わせで防御に徹したチフビミアニの戦術に嵌ってしまったわけだが、3つ目の指導を出さなかった審判の判断には疑問を感じた(“反則負け”を下すのは勇気がいるかもしれないが、覚悟を持って判定をして欲しかった)
 同様な不満は女子48kg以下級決勝、ビロディド-渡名喜戦でも感じた(不用意に技ありを食らってしまった渡名喜が、その後攻め続けたが、3つ目の指導は出なかった)。


 投げる意思はなく、防御に主体を置き、隙を見て相手を回転させる技をモヤッと決めるズルい、試合巧者が勝ってしまう……フラストレーションが溜まる……
 
 
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監察医 朝顔  第6話

2019-08-21 16:53:01 | ドラマ・映画
 誤って、当記事(『監察医 朝顔』第6話)に『刑事7人』第7話を上書きしてしまいました。
 記憶を頼りに簡単に記事を再現しました。ご了承ください。



さらにストレスの溜まる法医学教室
・光子(志田未来)が人間的成長のないまま(第8話で多少改善)医師になり、検査技師の高橋涼介(中尾明慶)や医学部生の熊田祥太(田川隼嗣)をこき使っている
・藤堂(板尾創路)の妻の絵美(平岩紙)は、著書がベストセラーにになり態度が大きくなっている
・主任教授の茶子(山口智子)は、旅行が怪しげなスープ作りに変わっただけだで、相変わらず仕事量が少ない
・新しく赴任してきた検視官・丸屋大作(杉本哲太)が杓子定規で頑固で、一緒に仕事をするには面倒くさいやつ
 ………“群を抜いて優秀”という評価を受けているが、甚だ疑問である
 “現場保存”厳守とうるさいが、保存するだけできちんと検証・考察しないのでは意味がない。
 エアコンの温度やタイマー設定を検証するのは基本だと思うが、見落とす

いつも、主人公親子と真也(風間俊介)周辺の人間ドラマに重きを置いて、事件そのものは置き去りにされてしまっていたのが大きな不満だったが、今話はDVに苦しんだ末、起こってしまった殺人、母を庇おうとした姉妹など、きちんと描かれていた。
 ただし、エアコンによる死亡時刻の偽装は推理ドラマでは定番なので、驚きは少なかった(父と母の死亡順が逆で、真逆の事件の真相というのは良かった)


第1話第2話


【ストーリー】番組サイトより
 朝顔(上野樹里)は、夫の真也(風間俊介)、4歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)とともに、朝顔の実家・万木家で幸せな日々を送っている。朝顔の父・平(時任三郎)も、目に入れても痛くないほど孫娘のつぐみを可愛がっていた。
 この5年の間に、茶子(山口智子)が主任教授を務める興雲大学法医学教室にもいくつかの変化があった。ベテラン法医学者の藤堂(板尾創路)は、著書がベストセラーになったことで世界中を飛び回るようになった法歯学者の妻・絵美(平岩紙)との夫婦格差を嘆いている。医学部生だった光子(志田未来)は医師になり、朝顔たちの影響で法医学の道へと進んでいた。立場が逆転してしまった検査技師の高橋(中尾明慶)は、そんな光子を「光子先生」と呼ぶように。また、アルバイトとして歯科医院の跡取りでもある医学部生の熊田祥太(田川隼嗣)も加わっていた。

 絵美が海外出張から戻った日、野毛山署管内の一軒家で男女の変死事件が起きる。依頼を受け、朝顔が現場へと向かうと、この家の主人・黒岩雅樹(岡部光祐)が居間で首をつって死んでおり、妻の多江(片岡礼子)が寝室で死んでいた。第一発見者は次女の友里(小林星蘭)。長女の美咲(恒松祐里)は、看護学生で寮生活を送っているらしい。
 多江の姿に違和感を抱いた朝顔は、彼女の体を触ろうとした。ところがその瞬間、検視官の丸屋大作(杉本哲太)から、「触るな」と制止されてしまい……。

原作:(作)香川まさひと (画)木村直巳 (監修)佐藤喜宣
脚本: 根本ノンジ 
演出: 平野眞
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サイン -法医学者 柚木貴志の事件- 第5話「見えない毒」

2019-08-16 17:51:05 | ドラマ・映画
 あまりにヘタレな主人公だったので書いてしまいました

 ……柚木貴志(大森南朋)の父は医療ミスを告発しようとして、アンチモンで毒殺された
 ……医療ミスを隠ぺいするために、兵藤邦昭(西田敏行)に解剖所見を捻じ曲げさせた(医療ミスと柚木の父の死の2件)
 ……医療ミスの真相を知っていた当事者の4人も毒殺された


 恩師の名誉や日本法医学研究院を守るためとはいえ、上記の悪行を重ねた小笠原(篠井英介)を断罪せず、柚木自身が隠ぺいに加担し所見を捻じ曲げてしまうなんて、主人公失格、人間失格である。
 憎き父を殺害した犯人、憎き毒物に目を瞑るなんて、ありえない。


兵藤(西田敏行)の時と異なり、既に日本法医学研究院は設立、機能しているのだから、過去の隠ぺい工作で崩壊するとは考えにくい。それに、世間の目は医療ミスとそれを隠ぺいしようとした小笠原に向けられると思われるし、兵藤は日本法医学研究院の設立に関して脅されていたことが明らかになれば、兵藤への風当たりは弱いはず

 結局、小笠原の悪行に目を瞑った為、医療ミスで亡くなった患者の父親に殺人を犯させ、彼自身も小笠原に毒殺されてしまった。
 こんな殺人鬼・小笠原を放置してしまった柚木……退職するぐらいでは全然足りない。




そもそもモヤモヤし続ける毎回の終わり方
 【毎回、ラストにどんでん返しして、視聴者の驚嘆を呼ぶ】という手法はよくある。
 アメリカのドラマ、韓国の時代ドラマなどによくある展開だが、日本でも『小さな巨人』(主演:長谷川博己)、『平清盛』(主演:松山ケンイチ)などが思い浮かぶ(前者は最低レベル、後者は後半あたりから面白くなった)

 この“どんでん返し”手法は、「視聴者の驚嘆を呼び、次回への視聴に繋げる」効果はあるかもしれないが、《45分間視聴してきたものが、ラストでぶち壊される》という腹立たしさを感じることが多い。
 しかも、このドラマ、その45分の積み上げ方も杜撰なので、視聴後には腹立たしさしか残らない。

 例えば、第4話と第5話にまたがる“見えない毒”のエピソード
 どんなトリックや真相があるのかと思ったら、単に、アンチモンという検出されにくい毒を紅茶に混ぜて毒殺しただけ。
 まあ、“検出されにくい毒”は有りだとしよう。もし、これが『科捜研の女』だったら、被害者の体内(消化器?血液?)から共通な紅茶の成分を検出したり、被害者の足取りを徹底的に検証するとかするだろうが、このドラマでは「遺体の腐敗が進んでいないので、○○系の毒物を摂取したからではないか?」という同僚の言葉から、過去の兵藤の「アンチモンは研究材料としては不適だ」という言葉を思い出して、真相解明しただけ(前後編費やしてだよ)


 次回もこんな感じだったら、視聴終了か……
 
 

【ストーリー】番組サイトより
 25年の時を経て浮上した「慶徳小笠原病院」の現院長・小笠原達三(篠井英介)による医療ミス疑惑および、「日本法医学研究院」の元院長・兵藤邦昭(西田敏行)の解剖結果ねつ造疑惑。さらにここに来て「慶徳小笠原病院」の医師2人が同時期に遂げた不審な死、そして兵藤の突然すぎる自殺…。得体の知れない闇が渦巻く中、解剖医・柚木貴志(大森南朋)は兵藤が自殺する前に伊達明義(仲村トオル)と会っていたことを知る。兵藤は柚木にとって、かけがえのない恩人。その兵藤がなぜ死を選ばなければならなかったのか…。そもそも、兵藤は本当に自殺したのか…。とてつもないショックを受けると同時に、事の経緯が解せない柚木は伊達を追及する。だが、伊達からは答えを得られず…。
 そんな中、失踪していた「慶徳小笠原病院」の元看護師が遺体となって見つかった。しかも、先だって亡くなった医師2人と同様、目立った所見はなく、解剖した柚木も心不全との診断しか下せない。だが、警視庁捜査一課の管理官・和泉千聖(松雪泰子)はこれを疑問視。亡くなった医師たちが死ぬ直前に小笠原と会っていたこともあり、事件性を怪しむ。かたや、柚木も毒殺の可能性を捨てきれないでいたが、血液検査で毒は検出されておらず…!? その矢先、小笠原の医療ミスが疑われる25年前の手術に、死亡した3人が立ち会っていたことが判明。さらに追い打ちをかけるように、新たな死者が出てしまう!

 混迷を極める事態…。やがて、同じく25年前にこの世を去った柚木の父の死因に関する“衝撃の真実”も明らかに! この真実が、柚木の確固たる信念に揺さぶりをかけ…!?

脚本: 香坂隆史 
演出: 片山修
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非論理的な韓国の主張

2019-08-02 15:51:36 | 時事
『安全保障に関連する物品の輸出管理で手続きを優遇する「ホワイト国」から韓国を除外する』ことに対して、韓国政府は非論理的な対応を示している。(“ホワイト国”から“グループA”に名称は変更された)
(日本製品を切り裂いたり、燃やしたりする一部(一部であってほしい)の韓国民も変であるが)

 今回の“日本政府の処置は元徴用工問題への報復”と考えられているが、表向きは≪軍事転用の恐れがあると政府が指定した幅広い分野の物品について輸出管理体制が整っていない≫からというのが日本政府の説明。
 「韓国には使途不明な物品があり、それがK国に横流しされているのではないか?」
 「その件に対してきちんとした説明をしてほしい」
 「(あるいは)、軍事転用の物品の輸出管理体制を整えてほしい」
と3年間主張しているが、それに対して韓国政府は無視し続けていた。
 まあ、元徴用工問題への報復という見立ては、(参議院選挙期間に発表した点からも)正しい気はするが、ホワイト国からの除外を取りやめてほしいのなら、日本政府の主張に従い、使途不明物品について説明すれば済むことだ。万が一、横流ししていたのなら合理的な説明は難しいが、今後、輸出管理を厳格化するという姿勢を示せばよい。日本政府も3年間も韓国政府の無回答を待ち続けたのだから、韓国は早急な輸出管理体制を確立しなくても、そのポーズを示すだけで、日本政府もホワイト国除外を一時延期せざるを得ないのではないだろうか?

 今回の韓国政府(韓国民)の対応を見ると……
『とにかく、日本の主張を聞く耳は持たず、自国の主張だけを通す』という論理的な対応を取らない国だなあと実感してしまった。
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キャッシュレス化に関するNHKの主観の入った報道

2019-08-01 22:42:07 | 時事
≪“7pay”の9月末での廃止≫と発表された。

 今夜のNHK『ニュース7』では、その記者会見の様子とこれまでの経緯や今後の対応などが解説されたが、その件の最後で
「《今後、キャッシュレス化は進むのか?≫……
 ……コンビニ最大手のサービスが廃止に追い込まる事態となったことで、その普及に水を差す可能性も出てきました
と結んでいた。

 この“水を差す”という表現…かなりの主観が入っている。

 確かに、キャッシュレスの利点は大きい。現金(大金)を持ち歩き必要なく、手持ちがなくて購入を見送る無念さを味わうこともなくなるだろう。企業としても、消費傾向などを掴みやすいし、消費者もポイント還元などの恩恵を得ることも多い。
 政府も≪キャッシュレス化を進めたい≫ようだ。

 しかし、便利なものはそのリスクも大きい(当ブログの関連記事はここ)。不正アクセスによる不正利用による被害者も多く発生した。(“7pay”では被害者808人、被害額3,861万円)
 高度化の進む情報機器、決済機器についていけない高齢者も多い(私も近い将来ついていけなくなりそう)。

 中立・公正な分析・解説が求められる報道機関が政府方針にべったりの報道姿勢とは……これでは“国営放送”と揶揄されても仕方がない(NHKは“公共放送”と言っているが…)

 
 それから、昨夜の『ニュースきょう一日』では
≪ポイント還元制度に申し込んでいる中小店は1割程度≫という件の終わりでは、井上あさひキャスターが
「折角の恩恵を消費者が受けられないことのないように、制度に参加するようお願いします」(←大意です。細かい表現は覚えていません)

 そもそも、制度への参加は自由であり、事業者はメリットを感じなければ、参加しようとは思わない。
 制度が複雑、クレジットカード会社などに支払う手数料の負担が大きそうだし、顧客の多くが高齢者なら積極的に参加しようとは思わない。
 そもそも、5%還元の期間は9か月と限定されている(←このことは報道ではほとんど触れていない)


これでいいのか?NHK!
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