英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ウインターカップ2017 [女子決勝]大阪桐蔭×安城学園

2017-12-31 21:10:15 | スポーツ
ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会(長い大会名だなあ)の女子決勝は、大阪桐蔭(大阪府)×安城学園(愛知県)は、二度のオーバータイムにもつれ込む大熱戦となった。


 本当は、もう少し早く書きたかったのですが、忙しくて今となりました。
 大熱戦で書きたいことは多々あるのですが、すべて書くと収束できそうにありません。簡単感想ということでご了解ください。



【大会状況】
 年間3冠を目指した岐阜女子は準々決勝で安城学園に79-105で敗れ、大会連覇を狙った桜花学園も準決勝で大阪桐蔭に54-79で敗れ姿を消した。
 決勝進出の大阪桐蔭、安城学園は初の決勝進出とは言え、桜花、岐阜女子を破っての文句なしの決勝進出。大阪桐蔭は大阪薫英女学院、安城学園は桜花学園という強豪校に全国進出を阻まれていた。(ウインターカップに出場することができるのは50校。各都道府県の代表校47校に、夏のインターハイ優勝校・準優勝校の2校、加えて開催地(東京)にはさらに1校分の出場枠が与えられるため、合計で50校。今年はインターハイ優勝・岐阜女子の岐阜県と、準優勝の桜花学園の愛知県は2校参加)


【試合経過】
 序盤、大阪桐蔭が3Pシュートを決めるなどゲームをリードした。これに対し、安城学園はダブルチームを仕掛け、大阪桐蔭のエース竹原レイラを封じ込め、徐々にペースをつかみ、38-30と8点リードで前半を終えた。
 後半もこの流れが継続し、3ピリオド2分30秒経過時点で44-30と14点差までリードを拡大。
 しかし、大阪桐蔭も立て直し、ディフェンスのプレッシャーを強め、安城学園に楽にプレーをさせず、55-45の10点差で踏み止まり、第3ピリオドを終えた。


 第4ピリオド、大阪桐蔭は、リバウンドなどボールへの執着が強く、粘り強いプレーを積み重ねる。安城学園ディフェンスのチェックも甘くなったことにより、ノープレッシャーで3Pシュートを決めることができ、第4ピリオド2分足らずで57-53と4点差に詰め寄る。
 さらに、3分27秒(残り6分33秒)、3Pシュートで1点差に(57-56)。
 この後、安城学園も立て直し点差を6点に戻す(5分11秒)が、大阪桐蔭もリバウンドを拾ってのしぶとく得点、一進一退の攻防が続く。

 残り1分22秒、大阪桐蔭が3Pシュートを決め、66-66とついに追いつく。

 この後、互いにターンオーバーを犯し、同点のまま残り50秒。安城学園のオフェンスは上手く機能せず、24秒バイオレーションで攻撃権は大阪桐蔭に。
 残り27.5秒、大阪桐蔭は24秒目一杯使って得点を取れば、勝利に近づくことができる。また、リバウンドを捕り、セカンド攻撃が出来るというシチュエーションも大いにありそう。俄然、大阪桐蔭が有利に。
 大阪桐蔭のスローインでゲーム再開。安城ディフェンスはボールマンへのプレッシャーを掛けず、時間を経過させる。大阪桐蔭は時間を使いながらチャンスをうかがい、竹原へパス。竹原はディフェンスが自分に集約したの見て、外へパスを出す。大阪桐蔭は安城のでフェンダーが竹原に集まったのを逃さずパスを回し、残り7秒(シュートカウントは残り4秒)でノーマークで3Pシュートを放つ。シュートはリングで弾かれたが、このリバウンドは大阪桐蔭が保持。さらに、残り2秒で再度3Pシュート!……これも弾かれ、タイムオーバー。オーバタイムに突入。

 流れは完全に大阪桐蔭。オーバータイムも5-0とリード。このまま、大阪桐蔭の勝利かと思われたが、安城学園も3Pシュートを2本決め、逆に1点リード(72-71)。
 残り1分4秒、大阪桐蔭のオフェンスを凌いで74-73の1点リードで安城学園のオフェンス。今度は安城学園、絶対有利の状況。
 しかし、このオフェンスが24秒バイオレーションのターンオーバー。残り38.3秒で1点ビハインドの大阪桐蔭のオフェンスという痺れる状況に。
 残り29秒、竹原がフリースローエリアのサイド、やや外側からショートレンジのジャンプシュート。しかし、これが外れる。
 これを大阪桐蔭・永井が跳び込んで、ヘルドボールに。ジャンプボールシチュエーションは大阪桐蔭で、再び、大阪桐蔭のオフェンス(残り25秒)。
 大阪桐蔭、ドリブルでゴール下に切り込んで、45度でほぼフリーで待っていたキャプテン永田にパス。永田が3Pシュートを決め、安城学園74-76大阪桐蔭、大阪桐蔭2点リード。
 残り15.3秒。この試合のチームのリーダーといって良い2年生野口にボールを託す。野口はドリブルしながらシュートチャンスを探すが、ダブルチームを仕掛けられ苦し紛れのパス。これを大阪桐蔭が保持しかけるがこぼれ、再びボールは野口に(残り5秒)。ほぼノーマークでゴール下付近にいた深津を見つけ、パス。深津がシュートを決め、同点。残り2秒。ダブルオーバータイムに突入!

 こうなると、もう気力、執念の勝負かもしれない。
 ダブルオーバータイムは安城学園が4点リード………生中継は有難かったが、もつれにもつれたため、皮肉にも、ここで中継終了……


【以下は、『Yahooニュース』を引用します】
 2度目の延長、安城学園は相澤らが得点する中、残り約2分38秒で竹原が5ファウルとなり退場。しかし、大阪桐蔭の鈴木が8本目の3ポイントシュートを決め、ドライブでも得点して逆転に成功する。ところがその直後に相澤が再び得点し、安城学園が残り約1分20秒で84-83。すると残り50.9秒、鈴木のドライブで千葉をファウルアウトに持ち込み、フリースローを1本決めて84-84の同点となった。直後のオフェンスで痛恨のターンオーバーを犯してしまった安城学園に対し、大阪桐蔭は残り6.7秒に鈴木からのパスを受けた小林明生のリング下が決定打となり、最終スコア86-84で大阪桐蔭が初優勝を決めた。

■女子決勝戦試合結果
安城学園高校(愛知県) 84-86 大阪桐蔭高校(大阪府)





【感想】
 第3ピリオド半ばまでの流れからすると、安城学園が勝つ試合だったように思えるが、ゲームの内容としては大阪桐蔭が勝つべき試合だった。とにかく、ボールへの執着やプレーの集中や運動量で安城学園を上回っていた。

 安城学園は大阪桐蔭のエース竹原をダブルチームで封じ、ターンオーバーを誘い、ゲームをリードした。また、大阪桐蔭の厳しいディフェンスをうまくかわして得点を重ねたのは見事であった。
 しかし、第3ピリオド辺りから、動きが鈍くなり、第4ピリオドでは足が止まってしまった。そのせいで、ゲーム終盤で3ポイントシュートをフリーで打たせてしまったことと、相手にオフェンスリバウンドを奪われ、セカンドチャンスを与えてしまったこと痛かった。
 しかし、ゲーム全体を通じて、オフェンスが消極的だったのが、真の敗因だったように思う。野口以外のプレーヤーは、ボールを持つとゴールに向かう意思が希薄で、パスをすることしか考えていないように思えた。ディフェンスとしては、シュートやドライブの可能性が低いので、パスだけに注意すればよく、ディフェンスヘルプによるヘルプディフェンスでヘルドボールに持ち込んだり、ボールを奪うシーンが多かった。
 それでも、2度のオーバータイムに持ち込んだ執念は素晴らしかった。

 大阪桐蔭は、エース竹原が押さえ込まれて主導権を奪われ、さらに、その竹原がファールトラブルでベンチに下げざるを得なくなってしまったが、焦ることなく、プレーに集中した。竹原を欠いたことで、より積極的になったようだ。
 また、竹原抜きのオフェンスになったことで、パス回しが早くなり、足の止まった安城学園ディフェンスを置き去りにすることができた。

 稀に観る好勝負だった。



(ちなみに、「J SPORTS1」 「J SPORTS2」「J SPORTS3」で決勝戦他が再放送(無料)されるようです。女子決勝は1月3日午後7時15分から「J SPORTS3」にて)
コメント (3)
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日馬富士 傷害事件問題

2017-12-27 23:52:12 | スポーツ
 あまりにも情報が錯そうして、書くのを躊躇しているうちに、師走の慌ただしさや雪に埋没してしまいました。
このまま放置しようかとも思いましたが、毎日、≪ちょっとこれは…≫という情報が更新(行進)されて、ムズムズ、ムカムカが治まりませんでした。
 書こうとした題材は、相撲協会の「中間報告」や日馬富士の引退会見についてで、時期的には11月30日から12月初旬と、賞味期限は過ぎていますが、相撲界・力士の考え方が垣間見られる事象だと考えます。

 傷害事件発生からの経緯~貴ノ岩の怪我の状況、貴ノ花親方の行動、相撲協会の対応等に関する疑問~に関しては、11月16日の記事でも触れています)



まず、中間報告から
日刊スポーツの記事 から引用


【引用ここから】=======================================
 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、横綱日馬富士の暴行問題について、危機管理委員会から中間報告が行われた。

 以下、理事会後の会見における、高野利雄・危機管理委員長(元名古屋高検検事長)の説明。

 危機管理委員会委員長の高野でございます。本日、理事会におきまして、本件に関する中間報告をいたしました。この場で中間報告の要旨について、ご説明いたします。

 現時点では残念ながら、貴ノ岩の聴取ができておりません。しかし、日馬富士始め、白鵬、鶴竜ら多数の関係者ほとんどの者の聴取を終えました。従いまして、中間報告の段階ではありますが、相当程度、事実解明に至っていると考えております。なお、この場でご報告する内容につきましては、まだ警察捜査が終わっていませんので、細かな、誰がどういうことを言ってというのは、お話ししかねる部分があると、ご容赦願いたいと思います。

 始めに、これまで当委員会が把握した本件の概要について、ご説明いたします。本年10月25日の食事会、1次会としますが、これは鳥取城北高校の関係者が秋巡業に参加しました卒業生の力士を激励するために開いたものであります。1次会には白鵬、日馬富士、鶴竜の3横綱のほか、照ノ富士、貴ノ岩、石浦、そして高校の関係者も参加しております。従いまして、モンゴル出身者だけの集まりではありません。

 (貴ノ岩が)9月の場所中に都内の飲食店で当時、休場していた力士がその飲食店にいたということで苦言を呈しました。その苦言の呈し方によって(貴ノ岩の言い方が)これは粗暴な言い方だと、その場にいた客と口論になりました。1次会の終わりごろに、そのことについて白鵬が説教を始めましたが、その場は日馬富士が「休場している力士にそういう注意をすることは正しいことですよ」「間違っていませんよ」と話して貴ノ岩をかばい、その場は収まっています。

 日馬富士は父を亡くしています。貴ノ岩も両親を亡くしている。そういう境遇を知っておりますので、日馬富士は日頃から貴ノ岩をかわいがり、また、礼儀、しつけ、そういう指導をしたり、相談に乗り、あるいは食事をする関係にありました。

 続いて2次会に行くわけですが、これは1次会を主催した高校関係者が企画し、横綱を誘って、2次会の会場に行きました。この2次会は事前から決まっていたわけではなく、1次会が終わった後に決まった話であります。1次会に参加した者約20名ぐらいだと思いますが、ほとんどが、この2次会の会場に行きました。もっとも、この事件が起きた現場の個室には白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、貴ノ岩、石浦のほか、高校の関係者ら約10名が入りました。

 2次会が始まったのちに白鵬が貴ノ岩と照ノ富士…この2人は鳥取城北高出身者でありますので、この2人に「お前さんたちがこうやって相撲を取って生活できるようになっているのは、高校の先生方にお世話になったからだ」「その恩を忘れないように、社会人としてきちんとした行動を取れ」と、このような説諭をしました。

 その際、日馬富士のそばにいた貴ノ岩がスマートフォンをいじっておりました。これに対して日馬富士が注意したところ、貴ノ岩は「彼女からのメールです」と言いました。日馬富士は、大横綱の白鵬が、今申し上げたような説教をしているさなかにスマホをいじったことに腹を立てると同時に…これまでかわいがってきた貴ノ岩ですので…なんでお前はそういう態度を取るんだと、謝罪させようとして顔を殴りました。そこですぐ貴ノ岩がすみませんと謝れば、その先にいかなかったと思われますが、貴ノ岩はそうせずににらみ返した上、謝罪もしなかった。そのため、日馬富士は貴ノ岩に対し「謝れ」と言うようなことを言いながら平手で十数回なぐり、さらにそばにあったカラオケのリモコンで頭を数回なぐっています。

 日馬富士はこの間にシャンパンのボトル(瓶)をつかんで、本人はおどすつもりだと言っていますが、振り上げています。ところが冷たい瓶だったため、水滴がついていて、するっと落ちました。従ってビール瓶とか、今申したシャンパンの瓶で貴ノ岩の頭部を殴打したという事実は、認められる状況にはありません。また、ほかの物、たとえば灰皿を投げるとか、そういうような行動にも至っておりません。その暴行の状況を見ていた白鵬がすぐに止めに入り、物を持ってやってはいけないと静止し、その暴行は終わりました。


 ところで、日馬富士は当日、日本酒を飲んでおりましたが、もともと酒は強い体質であることから、泥酔している状況ではなく、当時の記憶は比較的よく残っておりました。また、酒癖が悪いというようなことを言う者もおりませんでした。

 次にけがを追った貴ノ岩の負傷の状況ですが、頭部に裂傷があります。ステープラーと呼ばれる医療用ホチキスで縫うけがであります。相撲協会に提出されていた診断書を出した病院に確認したところ、頭蓋底骨折、髄液漏れの疑いと書いてあり、確認しましたが、それはあくまで疑いで、髄液が漏れていたということはないということでした。

 傷は全治2週間と診断書に書いてありましたが、これはこれは負傷した10月26日から11月8日までの2週間という意味でありまして、病状は状態が安定したと判断し、翌9日に退院させています。

 最後にモンゴル力士の交流について、若干のご説明をします。「モンゴル力士会」という、いわゆる生活互助会がかなり前からありまして、横綱がいくら、幕内がいくら、十両がいくらということで、場所後の力士会の後に集めて、これを病気になった力士のお見舞金とか、冠婚葬祭の費用、あるいはモンゴルの子どもが病気になった、支援を求められたときに支援金を出すというボランティア活動をしています。そういう意味でこの会は、言われているようなアスリート間で食事をするような会ではありません。ここ数年間はがんになった力士がいたこともあり、以前は残ったお金で忘年会もしたことはあったようですが、ここ数年間はしていないということも確認いたしました。
==============================【引用終わり】


(この後、貴ノ岩の聴取も行われ、照ノ富士への暴力との順序、被害者と加害者の表情や謝罪の言葉の有無などの受け取り方の違いなどの主張の差も出てきたが、ここでは触れません)


①白鵬は、日馬富士が素手で殴っている間は黙認。日馬富士がリモコンで殴ったり、シャンパンのボトルを握ったりしたのを見て「物を持ってやってはいけない」と止めた……素手なら銃数回殴っても良い
横綱を庇う相撲協会
・「従ってビール瓶とか、今申したシャンパンの瓶で貴ノ岩の頭部を殴打したという事実は、認められる状況にはありません。また、ほかの物、たとえば灰皿を投げるとか、そういうような行動にも至っておりません」……“ビール瓶などのガラスの瓶で殴っていない”ことを強調
・「その暴行の状況を見ていた白鵬がすぐに止めに入り」……“リモコンで数回殴った”のに、“すぐに”止めに入ったというのは矛盾している
・日馬富士の酒癖の悪さを否定

 …………≪素手なら良い≫、しかも、≪酒に酔っての暴力ではなく、指導の一環≫というのが、相撲界、力士の考え方と解釈できる。しかも、協会は事実の検証をしながらも、少しでも横綱の印象を良くしようとしている。
(酒に酔っての暴力の方が、マシ?のような気もするが)
 ちなみに、日馬富士の酒癖の悪さについては、引退会見で本人も否定しているが、こういう噂もある。


協会の対応の拙さいろいろあるが、ここでは一点だけ。
 警察から「被害届」が出ていると連絡を受けた時点で、≪“事件”として扱われ、“公”の重大事態と認識し、すぐに被害者、加害者、関係者にきちんと聴取すべきだった。


不可思議な貴乃花親方の行動、倫理、考え方
 理事会が信用できなかったのかもしれないが、理事会に自分の考えている事実(貴ノ岩の言い分)を協会に知らせるべき。でないと、不確かな情報、誤った情報で処分を下される可能性がある。
 協会が信用できないのなら、自分の信頼できる人物を立会人になってもらうとかの方法もありそう。また、貴ノ岩の証言が警察の捜査に影響を与えるとは考えにくい。

 「自分が協会に被害届を報告するより、警察から伝えてもらう方が正確と考えた」と主張しているが、自分が出した被害届であり、そのことを報告するのは組織の一員として当然の行為であり、無責任ではないか?
 その後も、理事の訪問に対しては礼を失しており、さらに、自分の理論のみを拠り所に、「自分は間違っていない」と主張するのは、弟子を育てる親方としての資質を疑ってしまう。



“今更”の横綱審議委員会
 会見で横綱の行為や貴乃花親方について言及、さらに、白鵬の相撲の取り口も避難していたが、日馬富士や白鵬の横綱昇進を認めたのは横綱審議委員会にほかならない。
 特に、白鵬の取り口(張り手+かちあげ)は今に始まったことではなく、≪何を今更!≫の感が非常に強い。
 責任を取って辞任すべきなのでは?
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メダリスト オン アイス ~非常に残念なフジテレビの演出~

2017-12-27 21:08:51 | 芸能
胸が締め付けられるような熾烈な競い合いの“全日本フィギュア”だったが、そのエキシビションの“メダリスト オン アイス”でのフジテレビの演出は、その感動をぶち壊すようなものだった。

 “メダリスト オン アイス”の直後の『民衆の敵』の出演者の篠原涼子さん、田中圭さん、鳥越壮真くんらをゲストに呼び、何度も番宣をさせていた。ラストもドラマへのカウントダウンで終わり、エキシビションの余韻も何もないという終わり方だった。
 それに、本田望結さんに会場進行などを担わせたのも、≪なんだかなぁ~≫という感じだった。
 本田真凜選手の妹さんで、タレント(女優)で、自身もフィギュアスケーターで、うってつけの人選と考えたのかもしれないが、五輪出場の夢破れた姉の真凜さんのことを思うと、望結さんもつらいだろうし、選手たちも真凜選手のことが頭に浮かんでしまう。
 また、進行の一部を担わせるのは、まだ“荷が重い”ように感じた。

 その他いろいろ余分な演出があり、実際に演技したらしい三原舞依選手の演技は紹介されなかった(他に同様な扱いを受けた選手がいたかは不明)。録画したのをつい先ほど観終えたが、非常に残念な思いでいっぱいだ。BSフジでもオンエアされたようだが、同じ内容だったのだろうか?もし、BSの方はオーソドックスな演出構成だったとしたら、(地上波を録画したのは)大失敗だったなあ……
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クレーンゲーム詐欺 ~この事件で2つの点で驚いた~

2017-12-26 23:03:40 | 時事
ゲームセンターで人気のクレーンゲームの設定を景品が取れないように変え、客からゲーム料金をだまし取ったとして、警察は大阪などにある同じ系列のゲームセンターを捜索するとともに、経営者ら6人を詐欺の疑いで逮捕。このうち経営者は容疑を否認しているとのこと。
捜索を受けたのは大阪や京都にある同じ系列のゲームセンター5店舗で、通天閣がある新世界や繁華街のミナミの店舗には午前11時半に一斉に捜査員が入った。


 これらの店ではクレーンゲームで新型の家庭用ゲーム機など高額な景品がもらえるとうたいながら、機器の設定を景品が取れないように変えていた疑いがあるということ。
 今月、4人の客からゲーム料金合わせて47万円をだまし取ったとして、ゲームセンター運営会社の社長、大平剛史容疑者(33)ら6人を詐欺の疑いで逮捕。
 警察によると、大平容疑者は容疑を否認、一方、逮捕された従業員の一部は容疑を認め「大平容疑者から客をだますやり方を教わった」などと供述している。



この事件に関して、2つの点で驚いた。
1.そもそも1回2000円というのは、問題ないの?
 それを言ったら、競馬や競輪も問題があるのだろうけれど……。
 話はそれるが、“公営カジノ”は非常に多くの“不幸な人”を生み出すような気がする……

2.「景品が取れない設定のゲーム機を置いているだけでは詐欺にならない」そうだ
 26日放送『ビビット』(TBS系)の中で
堀尾正明は「100パーセント例えば取れないゲーム機が置いてあって、何度やっても取れなかったとしても、それは別に詐欺に当たらない」と指摘。
 一方で「横にその勧誘する人がいて、マニュアルでどんどんどんどん振り込んでいかせる」という手法が「新しい形の振り込め詐欺」だと定義していた。
……そうだが、私は実際に『ビビット』を観ていないので、どういう理屈で、「絶対景品を取ることができないゲーム機を設置することが詐欺にならない」となるのか知らない。
 実に不思議な理屈である。
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全日本フィギュア 女子シングル

2017-12-24 00:50:17 | スポーツ
 今年は代表枠が2枠となり(前シーズンの世界選手権の国ごとの成績による)、さらに、実力と前シーズンまでの実績で頭一つ抜けていた宮原選手が怪我による出遅れで、代表争いは混迷の度を深めていた。
 選考基準は全日本フィギュアの優勝者が即内定、2人目は全日本2、3位の選手と、WGシリーズの成績上位者などを含めて選考することになっていた。
 今シーズンの実績では、やはりグランプリファイナルに進出した宮原選手と樋口選手がリードしており、特に宮原選手は2位に入れば当確と見られていた。
 このふたりに、昨シーズンに実績を上げている三原選手、今シーズン力を伸ばし好成績を残している坂本選手、白岩選手、さらに、ジュニアでの実績充分の本田選手、これまで数多く実績を残してきた本郷選手など、有力選手が目白押し。(トリプルアクセルを跳べる紀平選手は年齢制限により、五輪出場は出来ない)

 ショートプログラムの成績は
1位 坂本 花織 73.59
2位 宮原 知子 73.23
3位 本郷 理華 70.48
4位 樋口 新葉 68.93
5位 紀平 梨花 66.74
6位 本田 真凜 66.65
7位 三原 舞依 64.27
8位 白岩 優奈 63.33
9位 横井 ゆは菜62.68
10位 新田谷 凜 61.28

(以下は、敬称を略させていただきます)
 まさに混戦。
 トップの坂本は、ほぼ完ぺきに滑りトップに立った。
 宮原もほぼ予定内の点数。本郷は久々の会心の演技で3位。
 樋口、紀平、本田、三原、白岩はジャンプで中ミスや転倒があったが、踏ん張ったという状況。


【フリー演技】
第3グループの演技順5番手、白岩優奈
 前半から中盤に掛けてはほぼノーミスだったが、後半やや乱れて128.36に留まる。この時点で横井に次ぐ2位では代表の目はなくなった。

第3グループ、最終演技者の三原舞依
 最初のコンビネーションジャンプは硬さが見られたが、無難にこなせたことで、徐々に硬さもほぐれ、後は昨シーズンの演技と遜色ない内容で140.04の高得点をマーク。合計点でも横井に11点以上の差をつけて暫定1位に。

最終グループの1番手、樋口新葉
 3つ目のジャンプのサルコーが2回転となったが、全体的にやや硬かったが、ほぼ実力を出し切り、138.03。SPとの合計点で三原を1.29上回り、暫定トップにたったが、表情はやや曇り不安気。

最終グループ、2番手・紀平梨花 
 トリプルアクセルとトリプルトゥループのコンビネーションジャンプ、単独のトリプルアクセルと、2度のトリプルアクセルをほぼ完ぺきに決める(アクセル後のトゥループはやや詰まる)。その他も伸び伸び演技をし、トリプルループで着氷が乱れたが8本の3回転ジャンプは凄い。
 フリーの得点は141.29。合計点で樋口を1.07上回った。
 ≪もう少しだけ早く生まれていたら≫と悔やむ人が多いだろう(この点でも浅田真央と同じ…)

最終グループ、3番手・本田真凜
 トリプルジャンプが2度、2回転となり技術点は63.13、演技構成点も63.59と伸び悩み、フリーの得点は126.72に留まり、この時点で4位。
 滑らかな滑りや表現力が魅力なのだが…残念。


最終グループ、4番手・宮原知子
 やや硬さはあったが、ジャンプやスピン、ステップなど高難易度の技も丁寧に確実にこなしていた。
 スピンは文句なく上手い。ジャンプは回転のスピードで跳ぶタイプで、見栄えは良くないと思うのだが、出来栄え点の加点が大きいのは不思議と常々思っている。今シーズンはケガによる出遅れが響き、回転が足りているかが非常に微妙。
 ステップも加点が大きいが、本郷や樋口に比べると面白味を感じない。おそらく、素人の私には理解できないほど高難度のステップを簡単にこなしているからであろう。
 技術点72.75、演技構成点74.41、フリー得点147.16。演技構成点が高過ぎると思うが、どうなのだろう?昨シーズンの彼女の演技と比べて100%ではないはずで、フリー得点147.16も高いように感じる。
 合計点で樋口を13.33上回り、暫定トップの紀平を12.36上回り、文句なしの暫定トップに。

最終グループ、5番手・本郷理華
 昨シーズンはジャンプの回転不足に苦しんだ(今シーズンもその傾向がある)。精神的なものか、技術的な物かは分からないが、ジャンプに伸びやかさがないので、回転は足りても加点が少なく、140点超えは難しそう。ミスなく演技して、他の選手の得点が伸び悩むことが条件だったが、演技前から苦しい状況。
 ジャンプで転倒などミスが出て、127.14(技術点63.35、演技構成点65.79←低い?)に終わったが、今シーズンベストなのが救い。
 彼女の演技はドラマチックで魅力的。彼女の十八番というべき“リバーダンス”は作品としては最高と言って良い。


最終グループ、最終演技者・坂本花織
 五輪を懸けた大会で、SPを終えトップで最終演技者というプレッシャーの中で、すべてを出し切った演技は見事という他ない。
 GPシリーズのアメリカ大会での演技は素晴らしく(2位)、楽しみな選手だとは思っていたが、まさかこれほどとは。
 かなり“開けっぴろげ”な性格らしく、演技内容や得点に対し素直に喜びを表現する。
 SP演技終了直後のガッツポーズや、フリー得点の139.92に対し残念がっていた様子は個人的には好きではないが、彼女の良さであろう。(冒頭の3回転フリップ―3回転トーループの2本目のトーループで回転不足になった。演技後半でも軽度の踏み切り違反があったようだ)

 SPとの合計得点は213.51で宮原に次いで2位。4位樋口とは6.55点差をつけた。



 この結果、宮原は代表内定。
 問題は2人目の代表(大会終了直後に選考、決定)だが、坂本と樋口で意見が分かれそう。

 ここ2シーズンの実績は樋口が上回る。キャラ的にはあまり好きではないが、樋口のジャンプは見栄えがよく、ステップも魅力的である。
 坂本はGPシリーズアメリカ大会の2位に加え、全日本の2位、しかも樋口と6点以上の差は大きい。純粋に選考という観点から考えると、坂本代表が妥当のように思うが、どうなるのだろう。

  
 三原も実力的には上記二人と遜色なく、昨シーズンの実績は大きく上回っているが、今シーズンの成績で劣っているのが大きすぎる。今大会のSPでの転倒が痛すぎた。
 ジャンプの余裕度(高さ、回転)では、ジュニアの山下真瑚が一番だと思った。
 


1位 宮原 知子  220.39(73.23 147.16)
2位 坂本 花織  213.51(73.59 139.92)
3位 紀平 梨花  208.03(66.74 141.29)
4位 樋口 新葉  206.96(68.93 138.03)
5位 三原 舞依  204.67(64.27 140.04)
6位 本郷 理華  197.62(70.48 127.14)
7位 本田 真凜  193.37(66.65 126.72)
8位 横井 ゆは菜 192.99(62.68 130.31)
9位 白岩 優奈  191.69(63.33 128.36)
10位 山下 真瑚  183.34(57.80 125.54)
11位 松田 悠良  174.12(55.91 118.21)
12位 新田谷 凜  172.50(61.28 111.22)
13位 荒木 菜那  171.74(59.66 112.08)
14位 岩元 こころ 170.64(56.16 114.48)
15位 木原 万莉子 169.61(55.50 114.11)
16位 竹野 比奈  169.55(59.22 110.33)
17位 竹内 すい  169.02(60.93 108.09)
18位 森下 実咲  165.25(59.43 105.82)
19位 渡辺 倫果  161.91(55.46 106.45)
20位 磯邉 ひな乃 158.18(52.36 105.82)
21位 川畑 和愛  158.16(52.13 106.03)
22位 永井 優香  152.26(55.25  97.01)
23位 加藤 利緒菜 151.06(49.53 101.53)
24位 佐藤 伊吹  148.56(50.84  97.72)
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ズレた気象予報解説

2017-12-19 21:23:50 | 気象
 今年の冬はせっかちで、ここしばらく真冬の寒さが続き、大雪となっている地域もあるようです。全体的に2~3週間、冬のピッチが速いようです。
 それでも、今回の寒気は、今日、明日で一段落。(連休明けの25日過ぎから、また寒気が南下してくるようです。

 それで、今夜のNHKの『ニュース7』の気象情報で、呆れた解説があったので、NHKに「問い合わせ・意見」のメールを送りました。(以下がその内容です)

==========================
 気象情報で菊池予報士が「今日でしばらく大雪はお休みとなりそうです」と述べ、各地のこれから5日間の天気と気温の予報を示しました。
 しかし、その各地というのが、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡と札幌、福岡を除いて雪とは関係ない地点ばかり(秋田、新潟、金沢、松江など日本海側の雪国はありません)。
 あまりにもズレた解説に、呆れてしまいました。
==============================


 これまでにも、関東(東京)中心の気象報道・予報について、何度もメールを送っていますが、回答をいただいたことはありません。今回も、おそらく無回答だと思います。なので、ブログの方でぶちまけさせてもらいました。
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『スター・ウォーズ』を初めて観る

2017-12-16 21:38:05 | ドラマ・映画
「“なぜ、スター・ウォーズは世界の人々を夢中にさせるのか?”…その答えは、今夜の放送を観れば、きっと分かるはず」(by 中山秀征)

 中山秀征氏には申し訳ないが、「あまり分からなかった」というのが正直なところである。
 しかし、『スター・ウォーズ』が人々を夢中にさせた理由は想像することは出来る。

(私は、今まで『スター・ウォーズ』シリーズをまともに観たことはありません。“食わず嫌い”の可能性もあるので、「スター・ウォーズ祭り」ということで、2週連続放映してくれたので、視聴してみた次第です)

1.キャラクター
 個性的。特に、人間型キャラクター以外のR2-D2、C-3POのドロイドやヨーダやチューバッカなどの宇宙人タイプや妖精・動物タイプのキャラが魅力的。お気に入りは球体の胴体部がコロコロ転がる様が可愛いBB-8。
 その他、広場や酒場などの通行人的なキャラにも造形が練られていて、スター・ウォーズの世界に奥行きをもたらしている。

2.テーマメロディ
 耳に残り、高揚感をもたらすテーマ曲。

3.SFX(特撮)
 今回、私が見たのは『エピソード6/ジェダイの帰還』、『フォースの覚醒(エピソード7)』。
 『ジェダイの帰還』の特撮シーンは特に驚くべきものはなかったが、『フォースの覚醒』の特撮シーンは格段の進化が観られた。しかし、これは当然のことで、『ジェダイの帰還』は1983年公開、『フォースの覚醒』は2015年公開。ちなみに、第1作『エピソード4/新たなる希望』は1977年の公開。

 つまり、初期のころの作品をリアルタイムに近い時期に観ていたら、今と全く違う感想を持ったのではないだろうか?
 特撮だけでなく、上映当時において非常に斬新で画期的なキャラや世界観に感心し魅かれていたかもしれない。


――プリクエル・トリロジー(新三部作) (主人公)アナキン・スカイウォーカー
1999年 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス ジョージ・ルーカス
2002年 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
2005年 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
――オリジナル・トリロジー(旧三部作) (主人公)ルーク・スカイウォーカー
1977年 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 ジョージ・ルーカス
1980年 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 アーヴィン・カーシュナー
1983年 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 リチャード・マーカンド
――シークエル・トリロジー(続三部作) (主人公)レイ
2015年 スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7) J・J・エイブラムス
2017年 スター・ウォーズ/最後のジェダイ(エピソード8) ライアン・ジョンソン
2019年 未発表(エピソード9) J・J・エイブラムス



 さて、ストーリーであるが……
 ドラマレビューのように詳細に書くと、ファンからお叱りの集中豪雨に遭ってしまうので簡単に。


(壮大なストーリーに、アホな私の頭脳がついていけないとご理解ください)
・敵役は絶大な力を持っているのに、余裕というか油断というか…脇が甘く付け入る隙を与え過ぎ
・主人公たちは≪なぜ?≫と思うような寄り道が多く、かなり自分勝手に単独で行動
・そのせいで、必然性を感じない戦闘シーンや格闘シーンが多い
・アメリカ映画に多い、「親子の確執、和解」が重大なテーマ
・敵役となってしまった身内が何故悪に堕ちたのかがよくわからない
・“フォース”の重大性を説いているが、イマイチ、その凄さや必要性を感じることができない
・非常に確率が低い偶然が起こって、主人公たちが巡り合う
・レジスタンスたちの作戦は、私が中学生のころに描いた「期末試験学習計画」並みの大甘さである
・主人公たちはなぜか「生け捕り」になる
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相棒 season16 第9話「目撃しない女」

2017-12-14 13:28:16 | ドラマ・映画
「相貌失認」という認知機能障害が気になってしまってドラマに集中できなかった。
………一応、本人の芽衣(朝倉あき)も「友達とうまくつき合えなかった」と語っていたが、“うまくつき合えない”というレベルではなく、“かなりの支障をきたす”レベルだと思う。“2%”という率の高さも驚き。

 声や匂い、服装などを識別の手掛かりにできるが、相当、大変そうである。名札があるとは言え、制服着用の学校や職場、サラリーマン相手の客商売だと困難ではないのだろうか……。化粧は大丈夫なのか?……
 発症する確率は2%程度だとすると、人生で一人か二人ぐらい相対しそうだが、私には心当たる人物はいない。単に、私が他人に関心が薄いせいかもしれないが。

 それはともかく、その相貌失認の描写が占める割合が多く、その他の要素は犯人たちの探し物に関することだけだったので、冗長感が強かった。
 あとは、冠城の恋愛ストーリーも絡めていたが、芽衣と冠城とでは何となく不釣り合いな気がする。

芽衣について
 棄権を省みずイベントに出店をしたのにも拘らず、しかも、見分けのつく存在の冠城を得たのに、故郷に帰ってしまうというのは、理解不能。改めて出直すとは言っていたようだが(熱烈な求愛アピールをしていたようなのに)
 冠城が刺されたのも、脚本上の都合っぽい(意外と軽傷、犯人を組み伏せた右京は強い)


「藪をつついて蛇を出した」犯人たち
 “暇か課長”は“自分の尻に火をつけた”と揶揄されていた(発火騒ぎを起こして芽衣を拉致したが、その際に使用した消火器の裏に隠されていた重要証拠が発見される)。“墓穴を掘った”という諺も連想された。
 人出が多いイベントで襲撃するのもリスクが大きい。その意味で、「イベント出店は危険だから見送った方が良い」という冠城の忠告も的外れに思えた。
 芽衣が何も預かっていなさそうで、スナック店主が芽衣のキッチンカーにこっそり隠したと考えるのが妥当で(芽衣とは関係のないところに隠した可能性もある)、芽衣を拉致しても探し物に到達するとは考えにくい。
 となると、スナック店主が消火器の底に隠したデータチップを特命係が見つけるため」に発火騒動を起こさせたという脚本家の都合としか考えられない。
 自分たちが家探しして見つからず、鑑識も発見できなかったのだから、藪を突かなくともよかったのでは?(精神衛生上は悪い)


 今回の教訓として「もっと考えて相棒を選ぼう(血の気の多い奴は避けよう)」

【その他の疑問点】
・冠城の使った消火器の消火剤の噴出量がしょぼかった
・冠城は消火作業に必死、右京は通行人?の女性と衝突し、拉致を許してしまう特命係は、捜一コンビかと思えるほど体たらく
・あれだけ遅れを取ったのに、犯人たちに追いついてしまう特命係は凄い
・主犯格の香辛料っぽい匂いの正体が気になる
・伊丹の現場到着も遅いぞ
・ラストで冠城が「残念ですね。あんなおいしいタコライス、食べれなくなるなんて」と言っていたが、「食べられなくなる」が正しい日本語


脚本は、相棒 season15 第11話「アンタッチャブル」で酷評した山本むつみ氏。今回も残念な脚本の部類かなぁ(上から目線で、申し訳ありません)


第1話「検察捜査」
第2話「検察捜査~反撃」
第3話「銀婚式」
第4話「ケンちゃん」
第5話「手巾(ハンケチ」
第6話「ジョーカー」
第7話「倫敦からの客人」
第8話「ドグマ」



【ストーリー】番組サイトより
殺人事件の鍵を握るのは“目撃しない女”!?
彼女を守ろうと奔走する亘を凶刃が襲う!


スナック店主の男性が殺害され、捜査一課では強盗殺人として捜査を開始。犯人らしき二人組の男と遭遇したのは、亘(反町隆史)がひいきにしているキッチンカーの店主・芽依(朝倉あき)だったが、証言が不自然にあいまいだったため、伊丹(川原和久)は彼女にも疑いの目を向ける。いっぽう、逃走した二人組の男は、被害者から奪おうとして奪えなかった“ある物”について、芽依が知っているのではないかと、警察をかたって接触し始める。しかし、男たちを間近で見たはずの芽依は、なぜか目撃などしなかったかのようにふるまう。そのころ、亘と共に捜査に乗り出していた右京(水谷豊)は、彼女がある問題を抱えている可能性を察していた。そんな中、殺害された男性が、不動産詐欺グループと繋がりがあったことが発覚。右京と亘は、犯人たちが探している物が、殺人の動機になったと見て、独自の捜査を続ける。そして、芽依に危険が迫っていることを察した亘は、身をていして彼女を守ろうとするが…!?

目撃者の女性はなぜ犯人を見なかったことにしているのか?
右京が気づいた“目撃しない女”の意外な秘密とは!?
彼女に好意を寄せる亘の決死の捜査が衝撃の結末を生む!


ゲスト:朝倉あき

脚本:山本むつみ
監督:杉山泰一
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相棒 season16 第8話「ドグマ」

2017-12-07 17:34:46 | ドラマ・映画
色々と意表を突かれた。
多少、突っ込み所はあるが、テロ組織、ジゴクバチ、キャスト総動員など、スリリングな展開で面白く、正義感を絡めたラストも良かった。


意表 その1
 公安部外事三課のリーダー・嗣永の登場の際、右京は「そういうことでしたか」と納得していたが、私は≪これ、誰?≫状態だった(私の“顔認識能力”が低いのかもしれない)・
 しかし、よくよく考えると、特命係が国家公認の兵器販売商社にたどり着く為には右京たちとカメラマン(嗣永の仮の姿)と会う必要があったが、右京たちが訪れた時に、カメラマンとして存在する必要性が嗣永には全くないようなのだが、どうなのだろう?
 まあ、嗣永を登場させ、≪そういうことか≫と右京や視聴者に思わせるのはドラマとしては面白かった。

意表 その2
 嗣永が右京らに銃を向け優位に立った時点で、スタッフ等のクレジットが出てきたので、≪えっ、前後編仕様?≫と思ったが、嗣永の正義感に訴えて、投降。右京たちの「拳銃なし、手錠なし、捜査権なし」に脱帽したのは、爽快だった

総動員
 敵役の日下部事務次官(榎木孝明)はレギュラーに近いが、「ジョーカー」では活躍したものの出番が減少傾向だった大河内首席監察官(神保悟志)も登場。更に、スマホの小さい画像だけだったが陣川君も活躍したことになっていた。
 さらに、何と言っても黒崎検事(内田裕也)も。4回目の登場らしいが、右京への愛?と正義感で行動した結果、左遷の憂き目にあってしまった。いい人だった……。四国絡みの事件の際は、登場してほしい。

公安部外事三課・嗣永重道について
・正義感が暴走してしまったのが残念だが、少年の未来を絶たれ激怒、さらに、有能で真面目、犯行に無関係者を巻き込まず、正義感に従って投降と1回で退場するには惜しい男であった
・スコットランドヤード研修時の思い出話を右京が持ちかけた時には、≪実は嗣永になり替わった別人?≫と思ってしまった
・殺害した人数だけ腕に刻印したのは、ストーリーの都合上だろう。右京たちが追及する材料(証拠としては弱いが)が必要だった。嗣永にとっては、罪を犯した十字架を自ら背負ったと考えたい。
・不気味な蛍光青色のジゴクバチだが、どうやって日本に持ち込んだのか?意外と簡単なのだろうか?
・殺害道具として使ったが、その後、繁殖してしまわないかを考えなかったのだろうか?



 脚本担当は、私が勝手に設定した“要注意脚本家”に認定した真野勝成氏氏については、『面白い回もあるが、風変わりな視点や捌き方が多く、微妙な作品も多い』という評価だったが、相棒 season15 元日スペシャル 第10話「帰還」で“要注意脚本家”の仲間入りをしてしまっていた。さらに『刑事7人』(第3シリーズ)で評価をいっそう下げていたが、今回は、フェイク(NGOの男女)あり、意表の展開、脇役総動員、正義の犯人など面白かった。


真野勝成氏に関する当ブログの記事は
『刑事7人』第3シリーズ 最終話
『刑事7人』第3シリーズ 第9話
相棒 season15 第16話「ギフト」
相棒 season15 元日スペシャル 第10話「帰還」
相棒 season15 第2話「チェイン」などなど…



第1話「検察捜査」
第2話「検察捜査~反撃」
第3話「銀婚式」
第4話「ケンちゃん」
第5話「手巾(ハンケチ」
第6話「ジョーカー」
第7話「倫敦からの客人」


【ストーリー】番組サイトより
右京と亘が発見した外来種“ジゴクバチ”が殺人の凶器!?
捜査に乗り出した特命係を国家権力が追い詰める!!


 警視庁公安部に、「中央アジア系テロ組織のメンバーが日本に潜入した」という情報がもたらされ、緊急手配が敷かれる。そんな中、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は偶然、中央アジアに生息する“ジゴクバチ(※1)”という外来生物を発見。駆除の手伝いをすることになった2人は作業中、民家で中年女性の腐乱死体を見つける。
 遺体には、ジゴクバチに刺された無数の跡があり、状況から殺人の可能性も浮上する。捜査に乗り出した右京は、遺体の女性が中央アジアに出掛けた際に撮ったと思われる一枚の集合写真に注目。撮影者である藤本(岩井秀人)というカメラマンから話を聞くと、女性と一緒に写っているのは大手商社の社員たちだという。すると、その内の一人がジゴクバチに刺されて死亡したという情報が。
 連続殺人を疑う右京だったが、公安部の外事課と、法務事務次官の日下部(榎木孝明)から、相次いで脅しめいた圧力を受ける。いっぽう、捜査を担当している外事課の中央アジア担当官は、右京に通じる経歴や正義感を持った人物で…。

外来生物を使った連続殺人にテロリストが関与!?
公安や法務省が特命係に圧力を掛ける真意とは?
国を超え様々な思惑が絡んだ事件に特命係が切り込む!


※1「ジゴクバチ」はドラマで設定した架空の生物です。

ゲスト:岩井秀人 内田裕也

脚本:真野勝成
監督:兼﨑涼介
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柔道 グランドスラム東京2017

2017-12-06 16:40:10 | スポーツ
柔道中継を観るたび、ストレスを感じてしまう。グランドスラム東京2017でも、不可解な判定や理不尽なルールに対する疑問が生じた。
今年の世界選手権でも、ルールや判定に対する疑問を記事にしている。
  「新ルールの功罪」
  「頻繁なルール改正と審判の未熟さ」
  「更なる理不尽な判定」

 今大会(グランドスラム東京)では、世界選手権と同じルールが適用されたが、2020東京五輪では「技ありの合わせ1本復活」「指導の差による勝敗の決定がなくなる(指導3回の反則負けはあり)」が主な改正点と発表されていたが、いつ切り替えるかは不明(私が知らないだけかも)。
 現行ルールについては、「新ルールの功罪」を参照していただきたいが、世界選手権を見た感じでは、ルール改正によってゴールデンスコアに突入することが増え、ゴールデンスコアでの指導による決着が増え、モヤモヤ感が増加した(疲労による技のキレの低下や動きの鈍化で「消極的」「偽装攻撃」などの指導を取られることが増えた)。この現象は、今大会でも同様だったように思う。
 さらに、世界選手権の時もそうだったが、審判の判定に疑問を感じることも多く、ルール自体にも理不尽さを感じた。

 というわけで、今回書く内容は、世界選手権の時とほぼ同様な主張の繰り返しになってしまい、読んでくださっても面白くないかもしれませんが、このままでは被害に遭われた?選手たちが気の毒なので、傷跡を残しておきたいと思った次第です。


(BSジャパンでのみ視聴。第1日目の準決勝までと、二日目終了後のハイライト番組しか観ていないので、間違った解釈をしているかもしれません)
女子48㎏級 準決勝 近藤亜美 × カン ユジョン
 不思議な判定が下された。近藤が巴投げを掛け、カンの身体が裏返った。引き続き近藤が押さえ込もうとしていた最中に、「一本」の宣告。
 直後、一本を取り消して技ありのジェスチャー。ところが、この“一本”または“技あり”はカンに付けた判定。……結局、“技あり”も取り消され、試合再開。主審は技を繰り出した選手を勘違いしていたのではないだろうか?それに、「一本」の声自体、かなり経過してから発していた。
 この後、今度はカンが巴投げ。近藤はこれを腹這いで耐えたが、“技あり”の判定。ルール改定前は“有効”があったが、“有効”にもならない技が“技あり”とは……大丈夫かこの主審!

 近藤はこれにもめげず、カンが不十分な巴投げを掛けたのに乗じて押さえ込みに入り、20秒の一本勝ち!

女子52㎏級 準々決勝 阿部詩 × 志々目愛
 準々決勝で激突するのは勿体ない顔合わせ。
 志々目が内股を掛けたが、それをかわされ前のめりで膝をついたところを、阿部が後ろから抱きかかえるように1回転させる。これが技ありと判定された。そのまま阿部が優勢勝ち。
 “内股透かし”のように、相手の内股を利用し、一連の動作の中で相手の背中をつけたというのではなく、単に、相手を抱えて横回転させただけ。内股透かしの拡大解釈と見なしてもいいのかもしれないが、柔道素人の私には、レスリングの“ローリング”にしか見えず、柔道の技には見えなかった。

女子52㎏級 決勝 近藤亜美 × ムンフバト
 ゴールデンスコアに突入。
 ムンフバトが膝を突きながら担ぎ技を掛けるが、近藤が手をついて堪え腹這いで防ぐ。投げ切れなかったムンフバトは、床からの反動で仰向けになる。これが“技あり”と認定され、勝負あり。しかし、近藤は技を防御しただけで、意図的に返したとは見えなかった。
 そのうえ不合理なのは、ゴールデンスコアなので決着がついているにもかかわらず、仰向けになったムンフバトを近藤が反射的に抑え込んだのをカウント、20秒で一本と認定した。一連の技と見なしたのかもしれないが、不合理に思える。

女子70㎏級 決勝 大野陽子 × 新井千鶴
 残り1分少々、互いに“指導2”状態。
 大野が技を仕掛ける動作が多く、新井はやや引き気味。
 残り50秒、組み際に大野が一本背負いを仕掛けるが、新井は身体を開いて難なくかわし、そのまま寝技(絞め技)に持ち込むが膠着、「待て」が掛かる。
 組み手争いに入るが、大野が手を出す素振りの後、パッと離れる。その行為を2回繰り返した後、組み際に一本背負い(残り18秒)。しかし、全く不十分でそのまま畳に突っ伏す。“偽装攻撃”(掛け逃げ)気味であるが、ここで「待て」が掛かり、新井に“消極的”の指導が出され、“指導3”により、新井の反則負けとなった。
 攻勢を取っていなかった新井にも原因はあるが、大野の“攻勢の振り”が奏功した(審判が欺かれた)。新井としては指導を取られる直前の大野の掛け逃げ気味の動作は不可避だった。

女子78㎏超級 決勝 朝比奈沙羅 × 素根輝
 残り2分7秒で両者に2つ目の指導が出される。
 お互いに引き付け合いながら技のチャンスをうかがう状態が続く。残り1分5秒で素根が背負い投げに入るが、不十分で片腕が離れ、朝比奈の身体が動くことなく素根の両膝が畳についた。これが“偽装攻撃”と見なされ指導。“指導3”で素根の反則負けとなった。
 確かに形的には“偽装”となってしまったが、素根は技を掛ける意思が充分見て取れた。

男子60㎏級 決勝 高藤直寿 × 永山竜樹
 “指導2”と押され気味の高藤、残り1分25秒、捨て身技気味で巻き込んで両者横倒しに。腹這い状態の永山に高藤が覆いかぶさり、更に、レスリングのローリング技のように永山の身体を横回転させる。これが“技あり”と判定。この際、高藤は≪技を掛けた≫と審判にアピールのジェスチャー。
 この後は、寝技に持ち込んで逃げ切った高藤の勝利。

男子60㎏級 決勝 高藤直寿 × ダシュダワ
 ゴールデンスコア、両者“指導2”状態。
 ダシュダワが裏投げ風の技を掛けたのに対し、高藤が身体を合わせ、そのまま浴びせ倒す。素早く、左腕で相手の背中を抱え込んでいたので、返し技と見えないこともないが、微妙。
 直後、高藤は大きく手を広げたり、指を差して技が決まったとアピール。技が認められて、高藤の勝利。この際、協議後判定を下す審判に対して、さらにアピール。勝利を告げられると、大きくガッツポーズ、勝利を誇示。……好きじゃないなあ。

男子73㎏級 決勝 立川新 × マルゲリドン
 ゴールデンスコアに突入。
 奥襟をつかまれたマルゲリドンがこれを嫌って首を抜く“首抜き”の指導を取られ、立川の勝ちとなった。
 一時期、他の組み手でも不利な組み手を嫌う行為に対して
指導を取っていた時期があったが、今はなぜか、この“首抜き”に対してだけ厳しい。
 いつも書くが、奥襟をつかまれたら、なかなか動きの自由が利かず、防御一方にならざるをえない。その状態が続くと“防御姿勢”の指導を取られるという泥沼。不思議なルールだ。



 やはり、ルール自体の不合理さや審判の未熟さ?を感じてしまう。
 あと、“払い巻き込み”も禁止にして欲しい。この技は、相手の腕をつかんで巻き込んで倒れ込むだけの技。腰や足腰を使うわけでなく、体重に任せての強引な技。掛けられると防ぐのは難しいという厄介な技である。


 それはともかく、阿部兄妹の技の切れ、一本を取る柔道は素晴らしい!
 その他、見事な一本勝ちのの試合も多々あり、面白かった。
 女子48㎏級準々決勝、「近藤亜美 × 渡名喜風南」戦は見応えがあった。52㎏級の「阿部 × 志々目」戦も高レベルで、準々決勝でぶつかるのは勿体なかった。
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