英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『捜査地図の女』 第6話

2012-11-30 20:32:19 | ドラマ・映画
Ⅰ身代わりトリックによるアリバイ偽装
Ⅱ「水の流れる音+橋」は何処?

 の二本立てで、捜査班の刑事たち+珠子の夫・晴彦も活躍、人情話として息子・和輝+母・美冬も絡み、バランスが取れ、楽しめた。

 しかし、不満もないことはない。
Ⅰのトリックは、いかにもという黄色のコートと帽子で、みえみえだった。
Ⅱは、川以外に水路はもっと早く気づくと思う。
 それにも増して、残念だったのが、CMの間に挿入される、ハイライトシーンで南禅寺の水道(水路)が映されていた。ネタばれも良いところだ。

 サスペンスドラマになると、ある種の体質の持ち主の登場頻度が高くなる。
①左利き……しかも、犯人であることが多い
②絶対音感……最近増えてきた
そして、今回の
③定期的に薬物の摂取をしなければならない人物……誘拐の被害者である事が多い


 新ドラマということで、主人公の個性を際立たせようとするのは理解できるが、「ああああああぁぁっ!」と大声で叫ぶのは、不快にさえ感じてしまう。
 さらに、「地図は生きている」という決め言葉は、内容とずれているように思え、これを何度もつぶやかれると、却って、冷めてしまう。



【ストーリー】番組サイトより
 息子・和輝(佐野岳)のアルバイト先である太秦映画村を訪ねた橘珠子(真矢みき)は、家族旅行に来ていた小学生・藤野海斗(高木陸)がいなくなったところに遭遇する。父親の会社社長・藤野猛(矢島健一)や母親の加織(中山忍)が目を離した一瞬の間の出来事で、同行していた子守のお手伝い・高梨優美子(佐藤仁美)もたまたま現場を離れていた…。
 まもなく藤野の携帯電話に「息子を預かった。5000万円用意しろ」という脅迫メールが届く。海斗には持病があり、薬が切れたときに発作が起きると命にかかわると聞き、珠子たちは泊まり込みで捜査にあたることに。だが、藤野は強引なワンマン社長で恨みを持つ人物は多く、容疑者を絞り込むのは難しかった。また、海斗は藤野と死別した前妻との間に生まれた子どもで、なかなかなついてくれず、加織が悩んでいたこともわかる。

 翌朝、犯人から「5000万円をカバンに入れ、女に持たせて嵯峨嵐山駅に来い」という指示がメールで届く。だが、加織が貧血で倒れてしまい、優美子がかわりに受け渡し役を買って出た。犯人はまたもやメールで、駅のロッカーに用意しておいた黄色のジャンバーと帽子をかぶってトロッコ列車に乗るよう指示する。目立つ色の帽子やジャンバーを優美子に着せたのは、目印にするためなのか…。珠子たちは、犯人がどこからか監視しているに違いないと、改めて緊張を走らせる。
 その後、優美子は犯人の指示に従ってカバンをゴミ袋に入れてゴミ箱に捨てたのち、保津川下りの船に乗り込んだ。珠子たちは犯人がカバンを取りに来るものとみて張り込みを続けていた。

 ところが、着船場に先回りしていた河本麻里(内山理名)が、近くの雑木林で藤野の義弟・今村裕二(古宮基成)の死体を発見する。今村は、海斗が誘拐される直前、現場に現れて藤野に金の無心をしていたことが判明。さらに今村の携帯電話の送信履歴から、脅迫メールの文面が見つかった。
 珠子たちは、今村が海斗を誘拐したものの、共犯者と仲間割れして殺されたのではないかとにらむ。だが、そんな中、貧血で倒れてホテルで休んでいたはずの加織が、2時間近くも出歩いていたことが発覚!
 麻里は、加織を疑うが…!?

【事件関係者】
高梨優美子(佐藤仁美)
 藤野の家の家政婦。藤野家の京都旅行に同行していた。

藤野 猛(矢島健一)
 会社社長。旅先の京都で息子の海斗が誘拐される。

藤野加織(中山 忍)
 猛の妻。誘拐された海斗の義理の母親。
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竜王戦決着

2012-11-29 22:11:22 | 将棋
竜王戦決着
 29日日19時31分、丸山九段が投了。144手、消費時間は双方7時間59分。
これで七番勝負は4勝1敗となり、渡辺の防衛、9連覇が決まった。
 気がつけば、9連覇。対戦相手が羽生、佐藤、森内、丸山、木村とそうそうたるメンバー。しかも、羽生世代の中核4人に往復ビンタである。凄いとしか言いようがない。

 シリーズを通して、序盤で渡辺竜王が局面をリードしていった印象がある。中盤からも着実に差を広げていったのが第1、2局。丸山九段が追い上げを見せたのが第3、5局。竜王が変調になり、丸山九段がそれを捉えて着実に押し切ったのが第4局であった。シリーズとしては物足りなかったというのが正直な感想である。
 第5局も渡辺竜王ペース。

 第1図は馬を作られているものの、自陣は堅く、6~9筋に攻めかかっており、角も4四の好位置にいる。
 ただ、この△7五歩は勇み過ぎのような気がする。以下▲9一馬△7六歩▲6四馬(第2図)△7七歩成▲同桂と進む。

 堂々たる攻め手順だが、第1図の△7五歩に先手が▲7五同歩と素直に応じて△7七歩▲同桂と進めた場合と比べると、持ち歩の違いはあるものの、本譜の順は先手が▲9一馬~▲6四馬を指しており、香を手にしながら馬が7三→6四に移動していて、先手が得をしている。
 第1図の△7五歩では、△8一飛が有力で、以下▲9五歩に△9八歩▲同香△9七歩▲同香△9八歩や、△7五歩の攻め筋があったそうだ。
 さらに、第2図以降、△7七歩成▲同桂△同桂成▲同銀△8七桂(第3図)と進む。

 香を手にすれば、6、7筋に香打ちがあるので、持ち歩が少ない先手の動きをけん制できるが、後手を引いて持ち駒の桂を投入するのは勿体ないように思う。8筋を突破できるという訳でもない。



 第3図から13手進んだ局面。
 後手からの効果的な攻めがなく、先手から攻められる事態になっている。先手の攻めも飛車が参加していないのでそれほど腰の入ったものではなく、後手が有利だと思うが、流れが良いとは思えない。
 ただ、ここ2期のふたりの将棋、さらに、丸山九段の残り時間が少ない事を考えると、竜王防衛の可能性は高いと見ていた。
 最後は△1九角成からキッチリ勝ちを決めた。

 竜王九連覇、おめでとうございます。
コメント (8)
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『相棒 eleven』 第7話「幽霊屋敷」

2012-11-29 16:42:25 | ドラマ・映画
散りばめられたたくさんのコミカルさと謎
 幽霊に遭遇したい右京が、やたらハイだった。ここ掘れワンワンしたり、幽霊らしき影を目撃し怖がる享を、羨んだり怖がらせたり、動体感知カメラまで設置したり、そのカメラの作動にビビったりとコミカルさ満載。
 さらに、埋められた白骨死体、子ども神隠し事件、不動産社員行方不明、仲違い親子の不可解な行動、カメラに写った未確認物体、幽霊屋敷の噂の真相など、謎がこれまた満載。

 複数の謎を解きほぐしていくのも『相棒』の魅力であるが、今回は謎の多さに加え、コミカルさも満載だったので、消化しきれず散漫になってしまった。

回収しきれていない謎・納得できない謎
①白骨死体の中山は、なぜ自 殺したのだろうか?無一文で追い込まれていたわけでもないし、横領でもして逃亡していたのだろうか?
②不動産社員の行方不明は偽装だったが、偽装と言っても捜索願を出したからには、その社員は身を隠していたのだろうか?
③1年の間があったとしても、子どもが二人も行方不明になったらもっと大騒ぎになるのでは?
④遺体の所持金を着服した死体遺棄の犯人が、結局うまくいかず、残った34460円を遺体の母親に送っていたが、最後の金を送るなんて普通はしないと思う。さらに、遺体を掘り返して母親のもとに届けるなんて、有り得ない。母・息子とも見ず知らずの他人であるのに。

10年(9年?)ぶり登場の公園の一郎君「トイレの花子さん」風のネーミングだった。神隠しの謎のきっかけを作っただけで、影が薄かった(存在意義があまりなかった)。


「それ、除霊しといてもらえません?」と頼む享に、
「鑑識に、そういうスキルはありません」と答える米沢さん、ナイスな回答!



【ストーリー】番組サイトより
 廃虚のような空き家へ失踪人を探しに来た右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)。内村刑事部長(片桐竜次)から、空き家を見に行ったまま3日前からいなくなったという男の捜索を命じられていた。

 空き家を捜索する右京らだが、なぜか御札が貼ってあったり、賞味期限切れの菓子があったりと、気味が悪い。享が一瞬幽霊らしき影を見たと思ったら突然、外から大きな物音が聞こえてきた! あわてて裏庭へと出た右京と享。外には人影などはなかったが、土の色が変わっていることに不審を抱き、懸命に土を掘り起こしたところ、中からは白骨死体が…! その後の近所への聞き込みから、この空き家は「幽霊屋敷」と呼ばれている場所であることがわかった。

 「幽霊屋敷」にまつわる謎が次第に明らかになると、さまざまな思惑が絡み合った糸がほどけてゆく。そして、たどり着いた意外な真相とは!?

ゲスト: 松尾貴史

脚本:櫻井武晴
監督:近藤俊明
コメント (2)
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TOKYO エアポート ~東京空港管制保安部~ 第7話「交錯する思い…窮地に立たされた管制官」 

2012-11-28 00:05:06 | ドラマ・映画
Ⅰ香織のレーティング試験
 チームから推薦・承認を受け試験を受けるが不合格。香織は旅客機とのやり取りのみに注意が行き、チームへの気配り(指示や依頼)がなかったのだ。

Ⅱ近藤がスノー状態
 前回の事件が原因がトラウマとなり、管制業務に戻れたものの管制に当たろうとするとスノー状態に陥ってしまう。

 Ⅰ、Ⅱの共通のポイントは、チームの一体感。
 管制は個々が行うものではなく、チームで行うもの。たくさんの命を預かる管制業務はミスは許されない。しかし、人間である以上、ミスは起きてしまう。が、それを補うのがチームで、お互いの信頼感や連携でミスを最小限に抑える事が出来る。結城も第1話で「人間は必ずミスを犯す。でも大事なのは、チームワークでカバーしあえる管制をどう築いていくかだ」と言っていた。
 香織は機長とのやり取りや心遣いに気を取られ、また、新米という遠慮から、チームへの指示がなかった。
 近藤は自己に自信を持ち過ぎ、スタッフを信頼していなかった。己を信用できなくなった近藤はスノー状態に陥ってしまったのだ。

 香織は近藤を見ることで自分に足りなかったものに気がつき、近藤は再試験を受ける香織を見て、自分にはチームが付いている事に気がつき、スノー状態を克服した。
 うまくⅠ、Ⅱを絡めて昇華していたと思う。

 しかし、それぞれに不満も感じた。
 Ⅰについては、私が以前(第3話)に、「他の管制官は何をしているのだろうか」という感想を述べたように、これまでチームとしての管制が描かれていないので、説得力がない。近藤の管制ぶりもチームではなく、ワンマン感が強い。
 それからチームとして香織を推薦するのなら、試験の前に香織の欠点を指摘ろよと思うのだが、これはドラマのお約束ということと考えた方がいいのかもしれない。
 Ⅱについては近藤がマスコミに叩かれた点の解決がスッキリしない。結城らが、近藤の管制を検証し上層部とかけあうというのはあったが、マスコミに対しては、回復した大臣が「管制官には感謝している」と言うのみでは、間接的過ぎる。
 せめて、「私の言葉の意味が理解できないのは、君たち(マスコミ)の取材不足だ」ぐらい言って欲しかった。

 第4話に続いて今回と、矢野さん、意外に活躍する(笑)。

(今回、まともに見ていなかったので、見落としている事があるかもしれません)

【ストーリー】番組サイトより
篠田香織(深田恭子)が出勤してくると、空港事務所前には栗山大臣(橋爪淳)の件でたくさんのマスコミが押し寄せていた。急病の栗山を乗せて羽田空港に戻ってきた政府専用機を、燃料重量オーバーのため着陸を遅らせた指示を出した近藤幸宏(要潤)は管制業務から外されていた。カナダのICAO行きが決まっている竹内裕美(瀬戸朝香)は、まだみんなには言わないで欲しいと結城昇(時任三郎)に口止めをする。
そんな中、竹内が香織をレーティング試験に推薦すると言い出した。

チームに承認をとったところ全員一致で推薦が決まったものの、それぞれの激励の言葉にプレッシャーを感じる香織。その日から香織の猛勉強が始まった。ある日、勉強を終えて廊下を歩いていた香織は、結城と氷室一生(別所哲也)が近藤の管制記録を検証しているのを目撃する。その検証をもとに結城と氷室が田辺明(螢雪次朗)にかけあったことで、近藤が管制業務に戻ることが決まった。

近藤が管制塔に復帰してきた。さっそく管制卓につくが、判断に迷った山下佑司(瀬戸康史)から質問を振られた近藤は答えに詰まってしまう。さらに自分でも管制をしようとするが…。一方、香織のリーディング試験も始まった。試験官の斉藤誠(菅原大吉)が見つめる中、筆記試験と口答試験をこなしていく香織。残すところは実技試験だけになるが…。
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『MONSTERS』 第6話

2012-11-27 17:11:33 | ドラマ・映画
 同時刻枠の『MONSTERS』 と『TOKYO エアポート』はそれぞれ録画して見ることにしていますが、なぜか『MONSTERS』ダブって録っていました。今週は観るだけで記事を書くつもりはなかったのですが、そんな事情のうえに、内容がアレだったので、怒りを含んだ記事になりそうです。
 『TOKYO エアポート』は生で観ました。普通は、録画したものを観るのですが、『平清盛』の記事や、他にもスポーツ中継、将棋などを観なければならないので、取りあえずテレビを付けていました。
 細部があやふやなのと、しっかり見ていなかったので、『TOKYO エアポート』の記事は書かないかも知れません。

 奇しくも先週の『相棒』同様、ハッタリで自供に追い込んでいた
 『相棒』の記事でも書いたが、やはり、反則なんじゃない?続けてはこの技を使用しないとは思うが、これが通用するなら、きちんと捜査しなくてもよくなってしまう。だいいち、自供のみの起訴は冤罪を生む。
 やはり、犯人の気付かないミスや犯罪の痕跡を掴んで自供に追い込むというのが、刑事ドラマ(推理ドラマ)の醍醐味である。これでは、ワサビ抜きの寿司である。
 一応、犯人のミス…告発書類と封筒に右手だけの指紋、を突いてはいるが、犯人特定には至らないし、ドラマのミソとしても薄い。

 そして、もうひとつ、どうしても納得できない点がある。
 「科学者は不確定なトリックは使わない」と豪語していたが、犯人は書類を白紙のものとすり替えて被害者をおびき出したが、被害者がすり替えにいつ気づくか不確定で(気がつかないかも知れない)、犯人はドアの外でずっとスタンバイしていなければならない。かなり不合理な作業であるし、目撃される危険もある。

【その他の感想・疑問】
・すり替えられた白紙の書類を被害者が隠した意図も分からない。
 何か証拠になるとでも思ったのだろうか?それで、犯人に見つからないように隠したのだとしたら、かなり身の危険を感じていたはずで、ドアを開けて背後から殴打されるのは妙である。
・鍵のすり替えトリックはありきたり
・合理的ではないとは言え、容疑者おびき出しの発想は面白い
・西園寺が「平八化」して、不快感が増えた
・西園寺がドラマ中にも指摘していたが、相当な決意と用心をしていた被害者、奪われた封筒以外にも情報漏えいの証拠を確保しているのでは?


【ストーリー】番組サイトより
西園寺 (山下智久) は、一ヶ月以内に 平八 (香取慎吾) の悪事の証拠を見つけ出すという、警視庁捜査一課長・剣持 (大竹まこと) から課された課題を解決することが出来なかったため、一課から所轄に戻されることになった。そればかりか、恋人の 恵美 (柳原可奈子) へのプロポーズも断られてしまう。

しかしひょんなことから、ある事件の捜査現場で平塚と西園寺は再会する。その事件とは、日本を代表する一流メーカー 「 白泉化学 」 で発生した殺人事件だった。

そのメーカーでは最近、開発した新素材の技術情報が外部の会社に漏れ、数百億円に上る損害の発生が懸念されていた。本社は情報の流出元となった研究所を即刻封鎖し、調査委員会による調査を行うことが決まった。

事件が発生したのは調査前日の夜。研究所の所長・野口 (西岡徳馬) と研究員の同僚・本間 (中村獅童) の前で、「 自分は情報流出事件の犯人を知っている。」 と告白した研究員・香川 (眞島秀和) が密室で殺されたのだ。捜査の初期段階で有力な証拠となったのは、香川が残した、流出の証拠が記載された紙の入った封筒。この内容から、事件の犯人候補として所長・野口の名前が挙がる ―。
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残念だった浅田真央

2012-11-26 22:21:09 | スポーツ
 今日、録画しておいたNHK杯フィギュア女子フリーを観た。
 出来れば耳に入れずに観たかった「浅田真央優勝」という情報、うっかり、Yahooかgooのトップで観てしまった。でも、「優勝」と分かったので、安心して観たが……


①ループが3回転(5.1)→2回転(1.8)
②2回転アクセル・3回転トゥループのコンビネーション…中国大会では両足着氷
③3回転フリップ
④ルッツが3回転(6.0)→2回転(2.1)…中国でも同じミス
⑤サルコウが3回転(4.2)→1回転(0.4)
⑥3回転ループ・2回転ループ・2回転ループ(8.7)…中国では3回転ループ・2回転ループ(6.9)
⑦フリップが3回転(5.3)→2回転(1.8)…中国では3回転フリップ・2回転ループ・2回転ループ(8.9)

 カッコ内は基礎点で、この合計を中国大会と比較すると16.4点のマイナスになる。中国大会では評価点(GOE)や回転不足の減点があるかもしれないが、少なくともジャンプに関しては12点ぐらいはマイナスになっているはず。
 素人目には、スピンはNHK杯の方が出来がよく、ステップはほぼ同じかNHK杯がやや良かったと見て、6点ぐらいプラスに見ても、技術点は中国大会とは6点のマイナス。(もしかすると、スピンの難易度(基礎点)が上がっていたのかもしれないが)

実際の得点は
NHK杯……技術点52.78、演技構成点64.54、合計117.32
中国大会……技術点54.53、演技構成点64.34、合計118.87
 と、両大会の得点は拮抗している。
 構成点は、スケーティングの技術や表現力で、ジャンプのミスは影響せず、これが同等なのは不思議ではない。
 しかし、技術点が1.75しか差がないのは、不可解だ。

 鈴木明子を0.05だけきっちり上回った事も勘繰りたくなる要素である。
 浅田真央の演技終了後の残念な顔、得点発表直後の驚きの表情、表彰式での暗い表情。

 表彰式での彼女の表情を見ると、これならば2位、いや、表彰台に登れなくても、彼女の気持ちはスッキリしたのではないだろうかと思ってしまう。表彰台のトップに立つ彼女が可哀そうだった。
 浅田真央のジャンプの失敗も残念だが、もっと残念な採点だった。これでは、カナダのパトリックチャンと同じではないか?フィギュアスケート界全体を考えると、こんな採点で良いとは思えない。もっと公正なジャッジを望む。
コメント (23)
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『平清盛』 第46話「頼朝挙兵」

2012-11-25 21:40:03 | ドラマ・映画
「入道様の国造りは、まこと、お父の目指した国造りと同じなのか」(小兎丸)
「お母は、まだ、計りかねておる」(桃李)

「わしは最後まで計りかねておった、清盛入道が器を。あの方は、この国の宝か、それとも災いか。この戦に我が身を投じた今もって、分からぬのだ」(源頼政)


「上へ上へではなく、横へ横へと広がっていく世を造りたい。それが兄上の志であったはず。
 かように人々の思いを蔑ろにした強引な遷都の末に、そのような世が来るとは、到底思えませぬ」(頼盛)
「そのような世を見せてやるというておるのが、分からぬのかあっ!」
(頼盛以下、皆、沈黙…)


「遷都は、まこと為さねばならぬ事であったのか」(高倉上皇)
「朕はまこと飾り物に過ぎぬ」(高倉上皇)
「我が父の、横へ横へと広がる国造り、まだ途上でございます」(徳子・建礼門院)

「本妻が居っては、側めの白拍子が出入りしにくかろう。たったおひとりで、あれだけの務めをなさっておられるのじゃ。お側めの一人や二人、おらぬ筈はあるまい」(時子)


「武士の世………あの方の目指してこられた武士の世とは何なのじゃ。
 武士の世とは、こうして…平家ばかりがよい思いをする国造りの事なのかっ!」(頼朝)

「これが、お手前の面白う生きることにござりまするか?お手前の目指した武士の世にござりまするか?」(西行)



「西行、そなたには分からぬ。そなたにも、誰にも……はははははは……」

「よいかぁ、わしに逆らう者は、皆、死罪と心得よ!
 ここはわしの世じゃ。武士が頂に立つ世じゃ。
 わしの目にしか見えん、わしの国を造るのじゃ。
 すべてを手に入れ、復讐するのじゃぁ!」

(目が見えていないようで、ふらつきさまよう)

(仏御前に手を掛けようとし、拒絶され)
「殺せぇ!」
(家来が集まり、仏御前に矢を射ようとする)
このシーンが舞子(清盛の母)の最期のシーンとダブる

「何をしておる。………やめよぉお~っ!」(盛国)

「んん~ん、ぅんんん~む」
「助けてくれ、誰か、助けてくれぇ。
 暗闇ばかりじゃ。ここからの眺めは…果てしない暗闇。
 手に入れても、手に入れても…光には…光には…届かぬ」


頼朝の挙兵を聞き、暗闇の中、ある一点を目指す。
そして、刀にたどり着く。刀に抱きつきながら
「くう~~~ん、くう~~~ん」


刀を手にし、立ち上がる清盛……清盛を暗闇から脱出させたのは頼朝の挙兵だった



西行、頼盛、頼朝、時子……すべての者に理解できない清盛の国造り。
前回ラストのナレーションのように暗闇の中をさまよう清盛だった。
権力の頂点から眺めは暗闇だった。


 権力に溺れ、暗闇に囚われてしまった清盛の表現は見事だった。
 しかし、暗闇から救ったのは頼朝だったというのには、納得できない。
 確かに、ドラマ的にはライバル、平家を滅亡に追いやる頼朝が適切だとは思うが、伊豆でのほほんとしていた頼朝ではおかしい。
 清盛を立ち直らせるのは、ずっと清盛に従い支えてきた盛国でなければならないのではないだろうか!
 ナレーション(頼朝)が、その特権を行使して、勝手に一文付け加えたのかと思っちまったぜ。
 西光の言った「復讐」を認めてしまっているのも不満(ドラマを振り返ると、清盛に復讐心は感じられず、復讐よりは私欲が妥当)


 相変わらず過去の出来事(伏線)を回収するのがうまい。
 今回は、仏御前に矢を向けるシーンと舞子の最期のシーンをダブらせていた。
 日本一不幸の似合う女優・木村多江、画的には映えるが、ただ美貌で清盛に寵愛されるだけの今回のドラマの仏御前では彼女は役不足(彼女の実力では勿体ない)。



久しぶりの平家笑劇場
「今しばらく、ご滞在なさっては」(知盛)
「早うお帰りになりたい理由があるのであろう」(時忠)
「とっとととっととと時忠ぁ!」(清盛)
(時忠、にやにや)
「何でござりますか?」(時子)
「むろん、新しき都造りにござります」(盛国)

 ただ、前回の流れからすると、まともそうな清盛は余分だった。


 義朝を見限り、清盛に付いた頼政。
 清盛の器を最後まで計りかねていた。見限ったわけでなく、感情に従った決断だった。
 不遇な以仁王、最後に頼政を気遣っていた。

 良いシーン、いえ、このシーン好きかも。

【ストーリー】番組サイトより
 不遇の皇子・以仁王(もちひとおう・柿澤勇人)が諸国の源氏に宛てた平家打倒の令旨が、伊豆の源頼朝(岡田将生)にも届いた。頼朝は源氏が再び立ち上がり、平家を攻めるときが迫っていると感じつつも、戸惑いを隠せない。そんな中、使者の源行家(江良潤)は、この挙兵には頼政(宇梶剛士)も参じていると伝える。時政(遠藤憲一)らに鼓舞され、頼朝はついに戦支度を始める。
 そのころ清盛(松山ケンイチ)は、福原の新都建設計画に没頭していた。そのかたわらにはいつも、仏御前(木村多江)がいた。それまでちょう愛をうけていた祇王(尾上紫)と祇女(花影アリス)はすっかり取り残されていた。その姿を見ていた亡き兎丸の子・小兎丸(高杉真宙)は、清盛の目指す国づくりに疑念を抱く。
 5月、以仁王の館にいた源頼政(宇梶剛士)は、上洛した清盛から呼び出される。よもやたくらみが露見したかとおののく頼政に、清盛は楽しげに福原遷都の計画を聞かせる。そして、亡き源義朝(玉木宏)とともに目指した武士の世をつくるため、協力を請うのだった。
 その後、清盛は体調を崩した息子・知盛(小柳友)を見舞う。病床に伏していた知盛は、近ごろ馬が駆け回る音がよく聞こえると告げる。そのひと言が発端となり、清盛は以仁王のたくらみを知ることになる。露見したことを知った以仁王はすぐさま園城寺に難を避け、頼政もあとを追った。頼政までが以仁王側についたことを知った清盛は激怒する。平家側の厳しい追討から逃れ続け疲労困ぱいする以仁王と頼政。頼政は宇治川で奮戦するが敗走。やがて頼政は自害、以仁王も討ち死にし、全国に拡大する前に以仁王の乱はあっけなく終わった。
 頼朝は神妙な面持ちでその知らせを聞きながら、己の初陣・平治の乱のことを生々しく思い出していた。そして、心の中で何かが騒ぐのを感じるのだった。
 乱が鎮まった後、清盛は遷都計画をさらに急ぐ。誰もが反対するなか、内裏が出来上がらぬうちに遷都を強行。安徳天皇や高倉上皇(千葉雄大)、徳子(二階堂ふみ)らは福原にうつった。本当に遷都する必要があったのかと疑問をぶつける高倉上皇に、清盛はすべてを任せるよう諭す。
 評判の悪い遷都のうわさは伊豆にも届いた。頼朝は東国武士たちの不満の声が高まっていることも聞き、清盛の目指した武士の世とは何なのかと、ふつふつと疑念がわきあがってくる。
 福原の清盛を西行(藤木直人)が訪れると、清盛は仏御前のために祇王と祇女を踊らせる座興を行った。そのむごい仕打ちを見た西行は、昔の清盛や義朝と将来を語り合った思い出を話し、おもしろき世をつくりたいと願った清盛の世とはこれかと問い詰める。そこへ頼盛(西島隆弘)が急報として、高倉上皇の政治を摂政・基通に託したいという願いと、都を京へ戻したいという声が高まっていることを告げた。
 逆上し自分を見失った清盛はすべてを自分の思いどおりにするのだとわめき散らし、恐怖からその場を逃げ出そうとする仏御前を、射殺させようとする。それはかつて清盛の母(吹石一恵)が殺された姿に重なる光景だった。清盛はうなされたように自分が暗闇の中にいることを告げて助けを求めた。さらにそこへ、忠清(藤本隆宏)が頼朝の挙兵を知らせにとびこんできた。清盛は自らの剣を握りしめ、武士らしい闘志を込めた表情に一変した。頼朝の挙兵こそ、清盛が暗闇を抜け出すきっかけになったのである。清盛の体に流れる武士の血が、久方ぶりに騒ぎ始めていた。
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『捜査地図の女』 第5話

2012-11-25 14:28:23 | ドラマ・映画
地図にない近道、それは、イレギュラーな近道だった。
 さすがに「地図は生きている」と言っていたが「街(路)は生きている」だと思う。

 このトリック自体は面白かった。しかし、解明のやり方に不満を感じる。捜査班があちこち聞き込みして検証していた。
 聞き込みは捜査の基本であり、現場でなければ分からない事も多い。だから、方法は正しい。しかし、このドラマは『捜査地図の女』である。徒歩でいかに速く自宅と現場を往復できるかという問題なので、まず地図上で自宅と現場を結ぶ直線帯に絞れるはず。その上で、捜査員は犯人の目撃証言を探す、珠子は近道を探すというアプローチをして欲しかった。

 義父、婚約者、実父とあづさを巡る愛情話はよかった。それに対して、被害者があまりにも陳腐で、かなり過去の恨みに対して、わざわざ京都まで来て、あれこれ調査するなど、労力を掛け過ぎ。
 結婚式で暴露するなら、出生の秘密より、あづさの過去の方が嫌だと思う。

 ドラマの冒頭が、唐突過ぎて良く分からなかった。実の父と巡り合ったのは偶然で、義父があづさの名が入った提灯を見つけて気がついたということだと思うが、店に入る前から見せてもらわないと偶然なのかが分かりにくい。凄い偶然だと思うが、親子の絆が巡り合わせたのだと考えよう。それにしても、珠子は、なぜ同行していたのだろう?
 レシートなどから被害者の足取りを時刻と場所が同時に分かり、地図に表記すると分かりやすいと感心。それが、親子の足取りとリンクしていたので、尾行していたと推測できた。
 しかし、あれこれ買い物や現金引き出しをしていたら、見失うのではないだろうか?

 義父、婚約者、実父がほぼ10分の間に犯行現場の公園に接近しているが、遭遇しなかった。しかし、義父、婚約者は目撃されているのに、実父の目撃者はいない。……ちょっと、都合良過ぎたかな。
 夜の河原渡り暗くて滑りやすくて、かなり危なそう。

【ストーリー】番組サイトより
 ある夜、鴨川近くの公園で、若い男の死体が発見された。すぐに神奈川県内でガールズバーを営む沢村慶一(佐藤祐基)だとわかるが、死体の顔を見た橘珠子(真矢みき)は驚く。
 珠子は昼間、小田原からやって来たという伊藤あづさ(末永遥)とその父・昭彦(中原丈雄)と出会い、来週、京都で結婚式を挙げるというあづさのために“組紐”の工房へと道案内したのだが、2人を見送った直後、沢村が父娘の様子をうかがっていることに気づいたのだ。不審に思って聞いてみると、彼はあづさの婚約者だと名乗っていた。
 ところが、あづさに沢村の死を伝えたところ、彼女が結婚するのは朝倉拓也(内田朝陽)という会社員であり、沢村は婚約者などではないと判明。あづさは、沢村とは昔、ごく短い期間つきあったことがあるが、別れて以来一度も会っていないと話す。

 その後、沢村が殺害されたのは前夜の午後8時から8時10分の間と限定された。あづさには前夜、ずっと旅館にいたというアリバイがあるが、父親の昭彦は外出していたことがわかる。昭彦は自らの行動をメモするのがクセなのか、自ら取ったメモを片手に、前夜、ひとりで組紐工房を再訪したことを明かす。昼間に訪ねた際、店主の山科修(国広富之)から「一見はお断り」と拒否されたが、諦めきれなかったらしい。だが、午後7時41分にタクシーに乗ってからのことは、酒を飲みすぎたためよく覚えていないと言葉を濁す。

 そんな中、現場近くで手に血をつけた昭彦を見たという目撃証言が浮上し、昭彦の乗ったタクシーから血痕が付着したハンカチが見つかった。しかし、それを伝えたところ、昭彦は急に頭を抱えてうずくまってしまい…!? 実は、昭彦はある“秘密”を抱えており、そして何らかの精神的ショックを受けたせいか、前夜7時41分にタクシーに乗ってから8時10分まで、約30分間の記憶が失われているとわかる。
 その間に、自分が沢村を殺したのかもしれない…。娘の結婚式を間近に控え、苦悩する昭彦のため、珠子は空白の30分間の彼の足取りを解明しようと試みるが…!?

※事件関係者
伊藤昭彦(中原丈雄)
 あづさの父。精神的なショックを受けて約30分間の記憶を失う。
伊藤あづさ(末永 遥)
 京都で結婚式を挙げるために小田原からやって来た花嫁。
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『結婚しない』 第7話

2012-11-24 17:53:03 | ドラマ・映画
今回のテーマは老後(将来)

 未婚か既婚かで、老後の生活は大きく違ってくるとは思う。ただ、バリバリに仕事をしていれば、独身の方が貯蓄できると思う。確かに、家族の有無は大きいが、既婚者だから安心かと言うと、そうとも言えないかも。
 また、晩婚化も老後の生活に大きく影響する。25歳で子どもができるのと35歳で子どもができるのとでは、子どももその人生設計を歩むとしたら、孫ができるのは50歳と70歳と大きな差が出てしまう。

 老後どころか、数年後も不安な純平。バイトなのは、やはり、絵で生計を立てたいと思っていたからなのだろう。そこへ、後輩で画家の瑞希にパリ行きを誘われたら、やはり心は揺れるよね。
 ただ、大切な絵を彼女に譲るのは、絵を描く決心をしたのと同時に、彼女と同じ道を歩まないということなのだと思う。
 あ、そうそう、瑞希が千春の会社に来て、パリ行きの話を明かしたのは、偶然じゃなくて、わざわざ「彼にはあたしがいるのよ」と宣言しに来たのかと思ったが、純平が決心しかねていることも正直に告げていた。いい人だった。
 いや、もしかしたら、春子が後押しすることを計算したのかも(笑)

 千春は老後を真剣に考えていたが、まず、ごく近い未来の住居の心配をしないとダメなんじゃないのかな。春子の所に強引に居候させてもらっているが、このままでいいのだろうか?「分かり合える、茶飲み仲間」なんて、勝手なことを言っているけど、千春と春子、同格じゃないよね。

 それはともかく、ドラマでのふたりの会話には共感できた。
「将来の不安に今ががんじがらめになって、押し潰されそうになることってあるよね?
人ってさ、先を見過ぎても、過去を見過ぎても、変に焦っちゃうもんなのかもね。
花の命は短いって思ったけど、でも、だからこそ、今を目一杯咲いてるんだね」
「明日のためにも、まずは今日をちゃんと感動して生きようって」


 今回は、春子も大きな決断を迫られた。
 過去の不倫相手で元上司の樋口が会社を辞め、独立して事務所を立ち上げるから、春子についてきて欲しいと申し出た。
「離婚が成立したんだ。残りの人生を、君とやり直したい」

 春子も迷い、母に相談したが、母は反対。
 不幸な残りの人生を歩んだ母の言葉には説得力があった。でも…

人の不幸の上に幸せを築いてはいけない
 この考えには賛同できる。しかし、春子の場合は、少し違うと思う。
 まず、春子の気持ちだが、どうやら過去の恋になってしまっているらしい。もし、春子の彼への気持ちがあった(あるいは復活した)として、樋口夫妻がすでに離婚が成立しているので、春子の選択にかかわらず樋口の妻は不幸である。別れたのに、二人が一緒にならなかったことを知った元妻はどう感じるのだろう?
 さらに、男女の恋と仕事は別で、春子が今の仕事に満足しているのならともかく、好きな仕事をしたいと思っている。大きな賞を受賞した今がいいチャンスであろう。
 だから、仕事だけと割り切って、樋口のパートナーとなる選択もある。この場合は、樋口が離婚していない方が、春子は申し出を受けやすいと思う。
 恋と仕事をひとまとめにしたのは、どうかと思う。


 このドラマ、「過去の約束に捉われない方がいい」という考えがあるみたいだが、どうなのだろう。
 今週の『相棒』ではないが、男女の気持ちは、変わるものらしいので、過去の約束に捉われるのは意味がないことなのかもしれない。
 「本社に春子を呼び戻す」「子どもが成人したら決着をつける」(←こういう約束があったかは、はっきり分かりません)を果たそうとしての、今回の決断だったとしたら、樋口もかわいそうだ。

 男女の仲での約束はともかく、約束したのが過去でも、約束を守ることは大切だと思う。

★今週の笑劇場
 今週はなかったので淋しい。
 教授にとっては、ゆっくり会話ができて良かったが、気持ちは完全一方通行で、春子にとって教授は全く眼中にないらしい。この恋は実る?…届くのか?


【ストーリー】番組サイトより
 田中千春(菅野美穂)が働く旅行代理店に、工藤純平(玉木宏)の後輩で画家の河野瑞希(伊藤歩)がやってくる。瑞希は、パリのホテルを2名分手配してほしいと千春に頼んだ。純平と一緒にパリに行くつもりですでに航空機のチケットを手渡していた瑞希は、まだOKの返事をもらってはいないが彼を信じるという。「救いたいんです、先輩のこと」。瑞希は、千春にそう告げた。

 その夜、仕事を終えて帰宅した桐島春子(天海祐希)は、千春が『おひとり様で生きる技術』という本を読んでいることを知る。千春から、先の人生の準備をしているのか、と問われた春子は、40代のうちにマンションのローンを払い終え、親の介護が必要になったらマンションは誰かに貸して実家に戻ろうと思っている、と返す。

 別の日、実家に立ち寄った春子は、疲れた様子の母・陽子(梶芽衣子)を見て、ここに帰ってこようか、と尋ねた。しかし陽子は、姑をこの家で見送ってあげることが残りの人生の生きがいだから、それを終えたら気ままなひとり暮らしをしたい、と言って断る。陽子は、すでに自分が世話になる介護施設も決めているらしい。

 そんな折、千春は、分譲マンションの内覧会に行ってみようと思い立つ。明日一緒に内覧会に行ってほしい、と春子に頼む千春。しかし春子は、予定があるという。

 あくる朝、千春が出かける支度をしていると、純平から電話が入った。千春に付き合って、内覧会に行ってくれるという。

 同じころ、春子は、陽子が世話になると言っていた介護施設を見学に行く。するとそこに、明楓大学教授の谷川修司(小市慢太郎)の姿があった。

 内覧会の帰り、千春と純平は、ふたりが最初に出会ったショーウインドウの前を通る。そこで千春は、パリ行きの話を切り出した。すると純平は、才能がないから瑞希を失望させることが怖いという。千春は、そんな純平に、瑞希と一緒に一歩踏み出してみたらどうか、と告げるが…。
コメント (2)
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将棋雑感 ~竜王戦、順位戦、楽しみな羽生×渡辺連戦~

2012-11-24 00:00:01 | 将棋
竜王戦、丸山一矢を報いる
 第4局も、後手丸山九段の一手損角換わり。対する渡辺竜王は3六に歩を控えて打って3五で銀を交換する手法で応じるのは、昨期、そして今期の第2局と同じ。この後、5筋の歩を伸ばして▲7一角を見せる指し方が優秀なので(私は後手を持って指す気がしない)、その手法に対し、丸山九段がどういう対抗策を見せてくれるのか楽しみだったが、手を変えたのは渡辺竜王だった。
 しかし、交換した銀を1五に打つのは、あまりにも効率が悪過ぎる。更に、飛車を2四→4四→4六と転回するのも効率が悪く、丸山九段のそつのない対応で、左銀も9五に引っ張り出されては勝ち味の薄い将棋になってしまった。
 結局、その2枚の銀を取られてしまい銀損。必死に迫ったものの届かず敗北。
 1五に銀を打ったのも疑問だが、△4五角に▲2四歩と銀交換に行かなかったのも不思議だった。以下△2四同歩▲同銀△2七歩▲3三銀成△同金▲3八飛で不満はなさそう。
 4勝0敗で防衛して欲しかったが、残念だ。

順位戦
A級
 昨日、羽生三冠×佐藤王将戦が行われ、難局を羽生三冠が制し5連勝でトップを堅持した。佐藤王将が局面をリードしていたが、羽生二冠があれこれ手技、足技、寝技を繰り出し、佐藤王将もそれを跳ね返し、負けずに技を掛け返したが、最後に汗で滑ったような感じで逆転されてしまった。
 羽生ファンである私が言うのもなんだが、「順位戦で羽生三冠を破るのは何て大変なことか」と思わせた一局だった。これで、羽生三冠はA級順位戦20連勝。
 5回戦は
○屋敷×渡辺 ○郷田×谷川 ○橋本×三浦 ○高橋×深浦 ○羽生×佐藤 
となり、その結果
 羽生三冠(1)5勝0敗  次局相手:高橋九段
 三浦八段(3)4勝1敗  次局相手:渡辺竜王
 渡辺竜王(2)3勝2敗  次局相手:三浦八段
 屋敷九段(5)3勝2敗  次局相手:深浦九段
 佐藤王将(7)3勝2敗  次局相手:谷川九段
 郷田棋王(6)2勝3敗  次局相手:橋本八段
 深浦九段(10)2勝3敗  次局相手:屋敷九段
 谷川九段(4)1勝4敗  次局相手:佐藤王将
 高橋九段(8)1勝4敗  次局相手:羽生三冠
 橋本八段(9)1勝4敗  次局相手:郷田棋王
(カッコ内の数字は前期の成績によるランキング)
 名人挑戦は羽生三冠が有力で、降級争いは谷川、高橋、橋本が苦しい状況。
 渡辺竜王が屋敷九段に不甲斐ない敗戦を喫し2敗となり羽生三冠と星二つの差がついてしまった。唯一の1敗棋士は三浦八段だが、次局は渡辺竜王戦。2001年度以降は渡辺竜王の9勝3敗で5連勝中。羽生×高橋戦は羽生三冠の21勝2敗(13連勝中)なので、挑戦権争いは羽生三冠が独走となる公算が強い。
 降級争いは、5回戦で1勝3敗同士の谷川九段×郷田棋王が大きな一局で、4戦全敗だった高橋九段、橋本八段がともに勝ったため、谷川九段にも寒い風が吹いてきた。4勝5敗でA級陥落を2度も経験している深浦九段(3勝6敗での陥落経験もある)も嫌な予感がしてきたのではないだろうか。

B級1組
 前局の結果は
山崎 隆之七段(5勝3敗)○-●松尾 歩七段(5勝4敗)…19時11分終局
阿久津 主税七段(2勝6敗)●-○広瀬 章人七段(6勝3敗)…22時35分
畠山 鎮七段(6勝2敗)●-○行方 尚史八段(8勝0敗)…0時12分
飯塚 祐紀七段(3勝6敗)○-●鈴木 大介八段(4勝5敗)…0時41分
久保 利明九段(6勝2敗)○-●木村 一基八段(2勝6敗)…0時55分

竜王戦の関係で
△丸山 忠久九段(2勝5敗)-▲中田 宏樹八段(2勝5敗)
は、12月11日(火)に行われる。

 こちらも行方八段が独走状態。順位も良いので、あと残り4局を1勝で終わってもほぼ大丈夫な状況だ。あとひとつの昇級の椅子と、降級争いは熾烈である。

楽しみな羽生三冠×渡辺竜王連戦
 棋王戦の本戦決勝、王将位挑戦者決定リーグ戦の最終局、A級順位戦8回戦と挑戦権争いの大詰めで激突する。
 棋王戦は敗者復活戦があるので、挑戦者決定戦で再度対決する可能性がある。敗者復活者が勝てば更にもう一局と、最大3局。
 王将戦は本日の郷田戦に渡辺竜王が勝つと、羽生三冠の挑戦の目はなくなるが、竜王が郷田、羽生戦に連敗して、深浦九段が最終局で豊島七段に敗れると、羽生×渡辺のプレーオフが実現する。可能性は低いが。
 これと順位戦を合わせると、最低3局、最高6局戦うことになる。
 11月3日の記事で、佐藤王将と大事な対局が続くと述べたが、幸いにも日本シリーズ準決勝、棋王戦本戦準決勝、A級順位戦と3連勝できた。
 対渡辺戦もこの調子で行って欲しいものだ。難しいと思うが、まだ、かなり借りを残したままであるので。

日本シリーズ、久保九段が初優勝
 本当は、日本シリーズ、久保九段が初優勝ぐらいの大きさ(小ささ)にしたかった。ここ最近、少し沈んだ久保九段だが、復活。A級復帰の可能性も大きい。現在2番手。
 羽生三冠、3連覇ならず、残念。

女流王座戦、倉敷藤花戦
 加藤女流王座が本田小百合女流三段を3連勝で、里見倉敷藤花が矢内女流四段に2連勝で、それぞれ防衛した。
 星が偏ってしまったのは残念。本日の倉敷藤花第2局は、内容も残念。
コメント (4)
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