英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ウインターカップ2019 [女子決勝]桜花学園-岐阜女子 (簡単感想)

2019-12-31 22:19:53 | スポーツ
昨年の覇者の岐阜女子、インターハイ、国体を制し、3冠を目指す桜花学園。高校最後の決戦として相応しい顔合わせだ。

(以下の文で敬称を略させていただくことをご容赦ください)
 実力(地力)を「攻撃力+守備力」や「個々のポテンシャル(スピード、高さ、持久力)の総和」と定義するなら、特に、多彩なテクニックによる得点力を持つ平下、リング下を支配するアマカを擁する桜花学園が一段上。(岐阜女子も林やチカンソを始めとして、メンバーのポテンシャルは相当高いが)
 しかし、バスケットボールはそんな単純ではなく、戦術・戦略、コンビネーション、集中力、気迫、運動量などで地力を凌駕することは可能であり、この決勝戦で、改めてそれを実感した。


 試合は、第1Q序盤は岐阜女子がリードしたが、徐々にペースを握った桜花が逆転し、第1Qは桜花21-16岐阜女で終了
 第2Qに入ると、更にゲームを支配し始めた桜花がリードを広げ、開始2分30秒後には28-16とリードを12点に広げた。その後も6分30秒過ぎまで32-20とリードを維持し、攻守ともに順調にプレーしており、《このまま、行くのかな?》と思い始めたところで、岐阜女子がデイフェンスリバウンドを取ったのを見たて、いち早く走り込んだ林に素早くパスをつなげ、3Pシュートを決める。このプレーで、岐阜女子が勢いづき、速攻を決め、桜花32-25岐阜女と7点差に詰める。
 嫌な流れを切るため、桜花はタイムアウトを取るが、岐阜女子が2本の3Pシュートを決めるなど、逆に岐阜女子ペースに拍車が掛かってしまう。3分ちょっとで1点差に詰め寄り、桜花34-33岐阜女で前半終了
 この3分間、桜花はオフェンスリバウンドを奪われ、ノーマークで3Pシュートを許すなど、集中力を欠いた。

 第3Qは一進一退、桜花49-46岐阜女で終了。
 第4Qは、桜花がアマカ、平下を中心に得点を重ねる。岐阜女子も食らいつくが5分30秒で10点差に広げられる(桜花62-52岐阜女)。
 その後も桜花は前田の3Pシュートで13点差に広げる(67-54 残り3分24秒)。
 桜花が順調に3冠に近づいているようだが、不安材料はある。残り3分45秒でアマカが4ファールになっていたことと、第4Qに入って、岐阜女子のディフェンスのプレッシャーが強くなり、オフェンスに停滞が見られること。
 それでも、平下がブザービーターを決め13点差を維持し(69-56 残り2分6秒)、桜花の勝利が確実になったように思えた……

 岐阜女子・チカンソがリング下のシュートを決める(残り1分49秒)。
 桜花、ターンオーバー(映像に映らなかったが、スローイン直後にパスをカットされたのだろう)。その後、容易にシュートを許し9点差(69-60 残り1分46秒)。
 さらに、スローイン直後、ボール保持者がバックコート(自陣)で孤立し、苦しいパス回しになり、ボールを奪われてしまう。この直後の岐阜女子のシュートのリバウンドがヘルドボールになり、ジャンプボールシチュエーションで桜花ボール。
 この直後のスローインが、また、ままならず、苦し紛れでコートに投げ入れたが、相手(岐阜女子)にパスを投げた形となり、これを林に繋げ、3Pシュート(成功)。桜花69-63岐阜女(残り1分21秒)。
 この直後のスローインは何とか通り、オフェンスコートに持ち込むが、苦しいパス回し状態は変わらず、パスミス。これをペイントゾーンでパスを受けたチカンソがねじ込み、69-65(残り58秒)。
 苦しいスローイン、パス回し状態は改善されず、相手ディフェンスのプレッシャーに押され、バックコートバイオレーション。(残り45秒)
 ここで、桜花、ようやくタイムアウト(後半2回目)。

 残り45秒、4点差で岐阜女子のオフェンス。これを桜花が守れるかどうかが、大きな勝負のポイント。
 しかし、割と簡単に、チカンソにボールが渡り、アマカの守備を難なくかわしてシュート。ついに2点差。(69-67 残り37秒)

 2点差に詰められたとはいえ、2点リードでボールも保持と、まだ桜花の優位。しかし、桜花のオフェンスは、苦しいスローインから苦しいパス回し。ボール保持者がプレスディフェンスに押され進退に窮してしまう。まるで、これまでのプレーをリプレイしているかのようだ。でも、ラッキーなことに、最終タッチが岐阜女子のアウト・オブ・バウンドで、桜花のボール。(残り21秒)
 桜花ボールとは言え、うまくいっていない自陣からのスローイン(直前のアウト・オブ・バウンドは桜花陣に転々と転がった)。
 それでも、何とかオフェンスコートに持ち込み、それを平下がドライブインで切り込みシュート。外れたリバウンドをアマカが取り、シュート態勢に入ったアマカにチカンソがファール。(チカンソは5ファールで退場)
 アマカのフリースローは、1本外れて70-67(残り14秒)。
 素早くオフェンスコートに持ち込んだ岐阜女子、残り10秒で林が3Pシュートを放つ……しかし、これが外れ、万事休す。
 この後、ファールを貰った桜花がフリースローを2本決め、72-67……試合終了。桜花学園、3冠達成!


………いろいろと疑問(不満)が残るゲームだった。(放言しますが、お許しください)
1.もろさを露呈した桜花学園
・岐阜女子の追撃を許した第2Q終了間際
 オフェンスリバウンドを取られ、フリーで3Pシュートを許したが、集中力を欠いていたように見えた。
・第4Qのオフェンスの停滞の原因
 岐阜女子のディフェンスのプレッシャーが強くなったのが一番の因だと思うが、桜花の動きが鈍くなったのも要因。疲労によるものとも考えられるが、大事な勝負所というプレッシャーに積極性を欠いたように見受けられた
 これは、桜花のオフェンスシステムも一因。“平下の変幻自在のプレーとアマカのペイントゾーンの支配力を軸として、他のプレーヤーが機を見てシュート”というスタイル。おそらく、現チームのメンバーだと、これが最も最適なオフェンスである。
 しかし、これがオフェンスパターンの少なさと、メンバーの積極性の欠如を生み、プレスディフェンスにその弱点を露呈してしまった
・タイムアウトが遅く、指示の適切さに欠けた
 何度もスローインで苦労しているのに、ベンチは放置
 オールコートのプレスディフェンスに対する練習が充分ではなく、急な対応が難しいのかもしれないが(天下の桜花がそんなことはないと思う)、早めにタイムアウトを取って、間を取り落ち着かせ、指示を出すべき。あと、ボール保持に長けた選手を投入する手もある。ここら辺りで追撃を止めておけば、もっと楽にゲームを運べたはず。
 場内では「後半、2回目のタイムアウト」とアナウンスされていた。3回目(最後)のタイムアウトなら、終盤の1点勝負の為に、タイムアウトを温存という考えも成り立つが。
・アマカの4ファール後の指示
 「ファールはするな」……アマカの退場を避けるのは仕方がないが、それによって、チカンサが容易にリング下を攻めること許してしまった。チカンソはもっと早い時点で4ファールになっていたが、リードをされていたことで構わず攻める必要があり、却って積極的にオフェンスしたこととは対照的だった。
 他の選手が時折、ヘルプのディフェンスをすべきだったように思う。オフェンス時に4ファールのチカンソの所を攻める手も有効。

2.素晴らしい岐阜女子の気迫
 プレスディフェンスが素晴らしかった。それを支えるたのは、気迫と運動量(スタミナ)。
 あと一歩だった。惜しかったのは、残り約20秒のアウト・オブ・バウンド。これが岐阜女子ボールだったら……
 それと、残り10秒での3Pシュートの選択。シュートしたのは林なので、妥当な選択と言えるが、少し遠すぎた(センターラインと3Pシュートラインの中間付近)。チカンソが退場していなかったら、彼女へパスしたかもしれない。代わって入っていたセイナブ・ライも良い選手ではあったが……

3.ムラのある審判の笛
・《これ、ファールなの?》と思うことが多かった。
 ファールアウトになったチカンソのファールも疑問を感じた。ファールがあったとすれば、アマカの脇にいた岐阜女子の選手に見えたが…
目立つボールをこねるドリブル
 桜花の選手にもその傾向があったが、岐阜女子は顕著だった。特に、17番の選手は著しかった。
 2、3回ダブルドリブルの笛を吹いていたが(他の選手)、ほぼスルーしていた。



勝手なことを言ったが、いいゲームだった。
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相棒 season18 第10話「杉下右京の秘密」

2019-12-23 01:27:35 | ドラマ・映画
「いい加減にしなさあ~い!
 彼らが雑草なら、あなたはその雑草に付く害虫ですよ
 本来なら、今すぐ駆除してやりたいくらいです


………金の密輸の元締め(表向きは花屋)が、裏切った手下や役立たずの手下のことを、“雑草”と蔑んで言ったことに対する右京の言葉で、右京にこの台詞を言わせたいがための脚本だったのだろう(あと、右京にマイホーム的なパパ、夫を演じさせたかった)
 今回の“ぷるぷる”はいつもより長かった(笑)

 しかし、この「“雑草”&“害虫”」の「手下&元締め」の比喩はズレている
 確かに、この激昂の少し前の元締めの
「組織ってのはねぇ、花を育てるのと一緒だ。いくら良い苗を植えても、雑草が混じると美しい花は咲かない」
というのは正しいのかもしれない。けれども、“密輸した際の消費税をくぐり抜けて利ザヤを稼ぐ”というセコイ組織で“美しい花”とは程遠い。(実際に、そういう「密輸→消費税くぐり抜け」犯罪が多いらしい)
 さらに、“害虫”という例えも変。普通、有益(有用)な草木や作物に取りつき害を為す虫を“害虫”と言うが、悪事を働く手下に取りつく元締めを指すのはおかしい。普通、悪人を害虫に例えるなら、取りつく対象は“社会”であろう。まあ、元締めは命令するだけで何もしないので害虫と言えるかもしれないが。

 いろいろ苦心したストーリー展開のように思えるが、いろいろ突っ込み処が多かった。
セールスポイントとしては
・右京のマイホームパパ(死語?)
・ダークネスデーモンをやっつけた右京と少年の交流
・別れた元夫のストーカー行為と思わせて、母子を警護していた警官がストーカーだった。ガラスを割るところを篠原に目撃されてしまい今回の裕太襲撃の手伝いを強いられた
・善良そうな花屋店主が密輸の元締め

 でも
・里美(遊井亮子)に町田警官が恋慕、町田のマドガラス破壊を篠原が目撃、篠原の殺人行為を里美の息子・裕太が目撃……この絡みの偶然は出来過ぎ
・町田警官の“如何にも感”……怪しすぎ。顔にメリハリがあり過ぎで、もう少し特徴が少な目の人が適任。それに、防犯情報、裕太情報の両方に詳しい人物は町田しかいない
・今どきの小学二年生が、ダークネスデーモンが実在すると思のだろうか?その演出が、嘘っぽく感じて仕方がなかった


 右京がマイホームパパを演じたのは、ストーカーから警護する目的よりダークネスデーモンの正体を知りたかったようだが、どうせなら、元夫のストーカー行為に怯えていた里美が、実はとんでもない悪女で、それを突き止めるための右京のマイホームパパ振りだった方が面白かった。それだと、裕太が可哀そうだけど……


 ………記事冒頭の右京の台詞、事件の展開・真相ともに駄目だった。
 
第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話第9話


【ストーリー】番組サイトより
亘が目撃した右京の家族団らん姿!?
その秘密と金塊密輸事件との意外な繋がりとは?


 右京(水谷豊)が何か隠しごとをしているのではないか? …と疑念を持った亘(反町隆史)は、仕事帰りに尾行。すると、右京らしき人物が、幼い子供とその母親の2人とスーパーで買い物をした後、まるで家族のようにアパートの一室で仲睦まじく過ごす姿を目撃する。翌日、亘から事情を問いただされた右京は、里美(遊井亮子)というシングルマザーの女性とその息子・裕太(鳥越壮真)との馴れ初めを語り始める。
 そんな中、雑木林から3億円の金塊が見つかったというニュースが流れる。角田(山西惇)は、その金塊が自分たち組対5課の追っている密輸グループのもので、運び屋のリーダーが組織を裏切って隠した物ではないかと目星を付けていた。
 それから数日後、都内の運河でブルーシートに包まれた男性の死体が発見される。角田が確認したところ、遺体は運び屋のリーダーだった男だと判明し…!?

金塊密輸グループの内紛が殺人事件に発展!
さらに、母子の周囲に危険な兆候が…
“新しい家族”を守るため、右京が大胆な行動に出る!


ゲスト:遊井亮子 鳥越壮真 渋谷謙人 石井愃一

脚本:根本ノンジ
監督:片山修
コメント (4)
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相棒 season18 第9話 2週連続スペシャル「檻の中~告発」

2019-12-17 22:36:51 | ドラマ・映画
事件の経緯・推移
准教授・佳奈恵(中村優子)
・鏡を利用し見守りロボットの“あぽろ”に教授のパスワードを盗み見て、皆藤教授(中村育二)を横領犯に仕立て上げた
・保釈金襲撃は実行犯を金で雇った自作自演だった(実行犯は手付金の100万円のみで、アタッシュケースの中身は雑誌だった)
・騙されて怒った実行犯によって襲われ、重傷を負う
・皆藤と佳奈恵は男女の仲だったが、皆藤は研究を優先して別れた。
・現在は単なる研究の助手として教授を支えていた。今回、教授が命を懸けてライフケアテクノロジー社やその裏にいる東亜ダイナミクスを告発しようとしているのを知り、それを止めようとしていた(ライフケアテクノロジーとは無関係)

皆藤教授(中村育二)
・“技術は人を幸福にする”という信念だったが、ライフケアテクノロジーに提供した技術を軍事転用されていた。
・研究費の横領容疑で逮捕されたが、嵌められた可能性が高い
・教授の知らぬところとは言え、軍事転用されてしまったことに責任を感じ、自ら軍事転用された兵器を用いて実演し、それを実況・告発することで、軍事兵器開発・売買の実態を世間に知らしめようとした

桝本記者(山崎樹範)
・妻がサルウィンでテロに巻き込まれ死亡していたが、その兵器は回答の技術が転用されたものだった
・皆藤の告発の実況の手助けをした。自身も死ぬつもり

ライフケアテクノロジーと東亜ダイナミクス

・ライフケアテクノロジーは科学者に援助する代わりに技術を吸い上げていた
・東亜ダイナミクスはその技術を軍事に転用していた
・皆藤の研究室の周辺での、転落事故やストーカー被害など不穏な出来事は東亜ダイナミクスの差し金だった


真相を暗示するふたりの言葉
「申し訳ない」(右京に託した佳奈恵への言葉)
「あなたは、まるでわかっていません」(推理を語る右京に対して)
 多くの視聴者は、ここで佳奈恵の真意を察知したはず。(今回の右京は鈍かった)

(告発を阻止した右京、それに対しての皆藤)
「私には科学者を名乗る資格はない。これ(告発)が私にとって最後の…科学者として最後の責務だったんだ!」
「ですが、やり方が間違っている」
「これしか方法がなかった!……大きなモノを止めるには、こうやって血を流す覚悟がなければ…」
「いいですか、すべての戦争が血を流す覚悟から始まっています。“血を流さなければ平和は実現しない”と思い込んでいる人たちがテロや戦争を始めるんです
 そして、より強力で効率のいい武器を手に入れようとする。そして、あなた方、科学者の技術が使われる。
 “科学者の責務”とおっしゃいましたね…本来それは“技術は人を幸福にする”という信念が導く未来を、人々に見せ続けることではありませんか?それこそが“科学者としての責務”ではありませんか!
 あなた自身が信念に負けて、ここで諦めてどうするんですか!」(皆藤と超至近距離で“科学者としての責務”を問い、訴えかける右京)

 そこへ“あぽろ”が近づいてくる。“あぽろ”に向かってしゃがみ込む皆藤。
「教授」と声を掛けるアポロのカメラ(手?)に中指をくっつける(映画『ET』のポーズ?)
 (皆藤は“科学者の責務”(初心)を思い起こしたのかもしれない。

東亜ダイナミクス社長・桂川(村上新悟)を糾弾 (桂川は麒麟の川島氏みたいに声が良い)
「ところであなたはテロで犠牲になった人たちのことを覚えているのでしょうか?」(右京)
「NGO活動に参加していた3名ででしょう」(桂川)
「違います……戦争は人の死を数字に変える。島村洋子、北沢聡、佐久間美佳…よく、覚えておいてください」
(冠城)


 上記の右京と皆藤、特命係と桂川のやりとりは深かった。(特に、最後の冠城の言葉)
 表向きの動きと、その裏にある真相と、皆藤、佳奈恵、桝本の心情とを、うまく絡めて、見応えのある内容だった。アポロと鏡を利用したパスワードの盗み見のトリックも面白かった。

 
【多少の疑問と突っ込み】
・前編の最後、佳奈恵は保釈金をどこに運ぼうとしていたのか?
・告発当日の特命係の行動が悠長。
 テロで命を失った島村洋子、北沢聡、佐久間美佳の追悼式の日に皆藤らが行動を起こすのは必至で右京たちも察知していたが、皆藤と桝本の動きを把握しておらず、後手に回っていた。
 (右京と佳奈恵のやりとりはドラマに必要だし、告発を簡単に阻止してしまってはドラマが盛り上がらないが)
・前後編モノなので、やはり冗長感があった。ちょっと桝本の心情描写がくどかった。90分枠の方が良かったかも。

第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話第8話


【ストーリー】番組サイトより
疑惑の教授の保釈により新たな局面を迎える事件
背景には右京さえ解き明かせない驚きの事実が!


 遠隔操作技術の第一人者である大学教授の皆藤(中村育二)は、横領の罪で逮捕されていたが、それは研究の乗っ取りを目論む准教授・佳奈恵(中村優子)がでっち上げた冤罪であることが判明。3000万円の保釈金も戻り、皆藤の保釈も決定的になった。
 亘(反町隆史)は、旧友で週刊誌記者の桝本(山崎樹範)が、皆藤の保釈を受けて、何か事を起こすのではないかと危惧していたが、本人を問い詰めても軽くかわされてしまう。いっぽう、右京(水谷豊)は、佳奈恵が皆藤を陥れた巧妙な手口を解明したものの、なぜ彼女が危険な橋を渡ってまで皆藤を檻の中に閉じ込めようとしたのか、動機が掴めずにいた。
 そして、いよいよ皆藤が保釈される。右京と亘が今回の事件の背景にまだ見えていない何かがあると感じ捜査を続ける中、ついに皆藤の恐るべき“復讐計画”が動き始める…。

混沌とする状況の中、未曾有のテロ計画が発動!?
そこには特命係と因縁を持つ権力者の影が…
特命係は真相を突き止め“現代の戦争”を止めることができるのか?


ゲスト:中村育二 山崎樹範 中村優子

脚本:神森万里江
監督:権野元
コメント (6)
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英、EU離脱へ

2019-12-13 22:12:41 | 時事
英、EU離脱!…私(英)が離脱するのではありませんが……
 3年前、深く考えず“EU離脱”を選択した英国民。
 いろいろリスクが大きいことに気づき、迷走。
 今回、ジョンソン首相が総選挙の勝負に出て、予想以上の圧勝(保守党勝利の予測は出ていたが)。
 《いいかげんにはっきりさせたい》という思いと、離脱することで不満解消、現状打開という希望的観測が作用したのだろう。
 それと、“離脱の是非”というよりは“保守党支持の選択”が焦点になってしまった気がする。
 今回の保守党の勝利は、ジョンソン首相のリーダシップに依るモノが大きい。
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石川佳純、代表決定 ~卓球グランドファイナル2019~

2019-12-13 21:02:02 | スポーツ
卓球、五輪代表二人目が決定!
 熾烈な代表争いだった。
 私は石川佳純のファンなので嬉しい結果だったが、平野選手の気持ちを思うと切ない。平野はリオ五輪は補欠に甘んじ、“今回こそ”という思いが強かったはず。


 一昨日の抽選で、石川の相手は世界ランク3位の劉詩文、平野の相手はランク18位の王芸迪。劉は世界ランクは3位だが、世界選手権とワールドカップで優勝、現在最強と言って良い(孫穎莎も劉に匹敵する強さ)。さらに石川は劉に0勝11敗。
 平野は王芸迪には0勝1敗。平野はくじ運が良いという私の印象(石川はくじ運が悪い…代表争いの大きなポイントになるはずのワールドカップの石川の1回戦の相手が伊藤美誠)。抽選前の段階で、劉詩文か孫穎莎に当たるような予感があり、平野は中国選手以外に当たるような気がしていた。王芸迪は中国選手なのでピタリではないが、ランキング18位なのでほぼ的中?

 石川には申し訳ないが、私の予想は“0-4で敗れる可能性が60%、勝つ可能性は5%”。劉詩文が調子を落とすか体調不良を願った(せこい)。でも、1ゲームでも取れば、勝機が出てくるかもしれない…
 試合は0-4だったが、石川健闘した。今後、勝てる可能性を感じさせる内容だった。

 で、申し訳ないが、平野の敗戦を期待することになってしまった。
 試合が始まり、すぐ……王芸迪がとてつもなく強いことが分かった。
 そりゃ、グランドファイナルに出てくる中国選手だもんな。
 平野も頑張り、1ゲーム取ったが、それが精一杯で敗戦。

 結局、このファイナル直前の北米オープンの決勝で平野との直接対決で勝利したのが大きかった。ランキングのポイントは1年間の各大会の獲得ポイントの総合計でなく、獲得ポイントの大きい順から8大会分の合計にこれとは独立したT2シリーズのポイントを合わせた得点なので、北米オープンで単純に平野の成績を上回ればよいというモノではなく、優勝などの好成績が必要だった。
 北米オープンは“チャレンジプラス”格なのでそれほど獲得ポイントは大きくなく、優勝1100点、準優勝880点。ワールドツアー・プラチナ大会だと8位でも1125点獲得できる。
 グランドファイナルを直後に控えており、有力選手の参加は少なかったとはいえ、大きなプレッシャーのかかる中、決勝に勝ち進んだ二人を讃えたい。非常に残酷で切ない代表争いだったが、この直接対決で代表の行方が決まったのは“救い”と言えるかもしれない。


 卓球の3人目の代表は団体戦のみで個人戦は出られないが、平野が選ばれて欲しい(ダブルスの組み合わせの相性などを考慮して選考される)。ただ、純粋にダブルスの戦力として考えると早田ひなが有力となる。
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(相も変わらず文句を言ってしまいますが)東京中心の報道

2019-12-12 23:33:21 | 気象
 今朝は暖かでしたが(午前7時で10.2℃)、その後、冷たい北風に変わり、昼過ぎからは気温が下がり始めました。午後2時には7.4℃、午後3時には6.0℃と寒くなりました。
 北西から南東方向に寒気が南下してくることが多いので、関東地方には最後に寒気が到達することになる。

 なので、報道やワイドショーでキャスターが「今日は暖かかったですねぇ~」という言葉を聞き、《こちらを含めて大方の地域は“寒い一日”の範疇に入るのになあ》と思うというパターンが昔から繰り返されていました。(ここでも、よく文句を言っていた記憶が…)

 今日もそのパターンでしたが、夕方のテレビ朝日のキャスターが酷かったです。
「今日は関東を中心に暖かい一日でした」(「東京中心に暖かい一日でした」だったかもしれません)


 こんなことを言っても仕方がないのですが、まあ、うっぷん晴らしと“東京中心の報道”という語句に反応してくれる報道マンがいるかもしれないと淡い期待をしています(記事を目にしても、一笑に付されるでしょうけれど)

 
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相棒 season18 第8話 2週連続スペシャル「檻の中~陰謀」

2019-12-10 23:31:18 | ドラマ・映画
 私の洞察力が乏しいのか、登場人物の意図が見えない。
 放送から1週間近くたってしまったので、記憶が不鮮明になってしまったが、一応、整理だけしておこう。

皆藤教授(中村育二)
・研究に並々ならぬ執念を持っており、研究が最優先
・研究費の横領容疑で逮捕されたが、嵌められた可能性が高い
・皆藤の研究室の周辺で、転落事故やストーカー被害など不穏な出来事が相次いでいた(意図的に仕組まれていた可能性が高い)
・無実にも拘らず、罪を認め、保釈を急ぐ
・保釈金が強奪され、保釈はならず
・桝本記者(山崎樹範)と一緒に「ライフケアテクノロジー」を告発するつもりだった。今回の保釈を急ぐ理由も告発するため?

桝本記者(山崎樹範)
・皆藤教授と一緒に「ライフケアテクノロジー」を告発するつもりだった
・妻がサルウィンでテロに巻き込まれ死亡していた
・皆藤への取材記事がボツになっていた(告発記事と考えられる)

准教授・佳奈恵(中村優子)
・皆藤らの告発の妨害に関与している…と右京は推察
・強奪された保釈金を所持
・強奪犯に襲撃される


【疑問・謎】
・研究最優先の皆藤教授が告発にこだわる理由(研究費の支援を行っていたライフケアテクノロジーを告発するのは何故?)
・妻の死と告発が関係していると考えられるが、判断材料がほとんどなく想像の域を超えない
・佳奈恵の事情もほとんど明かされない(桝本と深いつながりがあるようだ)←皆藤と男女の仲だった
・《研究室の姿見用の鏡が傾いていたこと》、《見守りロボットの“あぽろ”》が事件解決の鍵になるのか?


 …………………………後編が待たれる


第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話


【ストーリー】番組サイトより
奪われた保釈金3000万円!!
獄中の大学教授をめぐる襲撃事件に秘められた疑惑とは!?


 研究費の横領容疑で逮捕された大学教授・皆藤(中村育二)の保釈金3000万円が奪われる事件が発生。襲撃された准教授の佳奈恵(中村優子)によると、犯人はテーザー銃(遠距離対応型スタンガン)を使う3人組の男だったという。
 事件を耳にした右京(水谷豊)は捜査二課時代に皆藤と面識があり、研究に並々ならぬ信念を持っていた皆藤が横領を犯したこと、さらに保釈を過度に急いでいることに疑念を抱き、真相の究明に乗り出す。いっぽう、亘(反町隆史)は、旧友で週刊誌記者の桝本(山崎樹範)から、皆藤の事件の情報がほしいと相談を受けていた。
 図らずも、皆藤をめぐる事件にかかわることになった右京と亘が捜査を進めると、皆藤の研究室の周辺で、転落事故やストーカー被害など不穏な出来事が相次いでいることが分かり…。

研究室の周囲で相次ぐ不穏な出来事は偶然なのか!?
そして、保釈を急ぐ大学教授の目論みとは?
失われた3000万を追い、特命係が深い闇と対峙する!


ゲスト:中村育二 山崎樹範 中村優子

脚本:神森万里江
監督:権野元
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鬼門の戦型だなあ 2019A級順位戦 糸谷八段-羽生九段

2019-12-04 22:12:17 | 将棋
 第78期順位戦A級6回戦、羽生善治九段は糸谷哲郎八段に敗れ、2勝4敗となった(勝った糸谷八段は3勝3敗)。
 2勝4敗……名人挑戦どころか降級を心配しなければならなくなってしまった。
 それにしても、角換わり腰掛け銀のこの後手玉が中段まで引っ張り出される変化は、3連敗。鬼門だなぁ……単に鬼門と言うだけならいいが。



 仕掛け図は今期のNHK杯2回戦、▲羽生九段-屋敷九段戦(屋敷九段の勝ち)。
 この将棋の後、王将戦挑戦者決定リーグの対広瀬竜王戦で、羽生九段は後手番を持ち、敗れている(このあたりの詳細は「NHK杯戦など……羽生九段、先手番、後手番でワンツーパンチを食らい、4連敗……」
 本局もこの2局と、途中の手順は少し違うが、56手目までほぼ同様に進んだが、▲5五銀で前例のない局面(第1図)になった。(前例はすべて▲4四歩)

 この▲5五銀に「△5五同玉は、▲6二角が厳しい。以下△6三金なら▲4四角成△4六玉に▲2七飛と浮いておき、次の▲4七金までの詰めろが受けにくい」らしい(棋譜中継・解説)
 第1図まで両者の考慮時間は、糸谷八段0分(A級順位戦は1分未満の考慮は切り捨て)、羽生九段は18分。
 ここで羽生九段は18分考えて△5三玉と引く。
「▲5五銀(57手目)は部分的にある手だと思っていましたが、▲6五歩は知らなかったです。(3二金と2二銀の形が)壁で中段玉だから、(後手が)まとめづらいんですね」(羽生)
 ……このコメント、正直言ってショックだった。
 直近で2局も痛い目に遭っているのに、この局面に関して、この程度(▲5五銀(57手目)は部分的にある手だと思っていた)の認識だったのか。研究して掘り下げておかなければならない局面ではないのか!

 さらに、「▲6五歩は知らなかったです」という表現も現代将棋の風潮を示している。

 「考えなかった」「軽視した」というのならともかく、「知らなかった」というのはどうなのか?
 確かに、研究会やPCソフトを使用した現代の研究は深く正確で、しかも、情報伝達の速さは非常に速い。現代将棋に於いて、最先端の変化を研究や情報によって知っているかどうかは、重要なポイントである。
 よって、「知らなかった」という言葉は、≪後れを取った≫という後悔の気持ちを正直に吐露したモノであろう。
 しかし、「考えなかった」「軽視していた」などという自分の思考に対する反省を口に出さなかったのは(実際は口にしたのかもしれない)、《将棋を戦う》姿勢には乏しいように感じる。


 「知らなかった」と口にした理由がもうひとつ考えられる(私はこちらが主因と考える)。
 それは、糸谷の時間の使い方である。57手も進んだ第1図の新手▲5五銀も1分未満の着手で通計の考慮時間も0分(羽生九段は18分)。▲5五銀に対する羽生九段の△5三玉(この手の考慮は18分)に対しても、1分の考慮(これでようやく消費時間1分を記録)で▲6五歩。
 対戦相手の羽生九段が考慮中に考えていたと考えられるが、羽生九段もかなりのハイペースで指し手を進めており、第1図の▲5五銀が指されたのは、午前10時42分(対局開始は午前10時)だった。
 羽生九段にしてみると、糸谷八段のノータイム指しを、《この手順はこちら(先手)が良いか互角と知っていますよ》と言われ続けていたと感じたのかもしれない。


 この第3図が勝負の行方を決めた分岐点と考える。
 この▲4四歩が指されたのは午前11時34分(糸谷九段の通計消費時間6分、羽生九段1時間1分)。羽生九段の考慮中に昼食休憩に入った。
 午後の対局再開後、さらに45分の考慮を重ねて指したのが△8六歩(この手の考慮は1時間10分)。

 この手では△4三歩が良かったようだ。

 以下▲6五角△6四歩▲4三歩成△同金▲7四歩△6三金▲4四歩△6五歩▲4三歩成△同玉▲7三金△5二飛(変化図2)▲4四歩△3二玉▲6三金△5五飛▲4三金△3一玉▲2四歩△同歩▲同飛(変化図3)が想定手順。

 恐ろしくスリリングな変化だ。まあ、こう進むかは分からないが、本譜は△8六歩▲同歩△4七歩と先手玉に嫌味を付けたものの、手抜きで▲3二角成と迫られると、双方の玉の危険度の差があり、以下△同飛▲5四金(第4図)△6二玉▲4三歩成△4八歩成▲3二歩成△8七歩▲7四歩まで進み、先手の手勝ちがはっきりした。

 途中の▲5四金が好手だった。すぐに▲4三金と王手飛車を掛けるより、5四金で後手玉への足掛かりを残し、1手遅れるがと金で飛車を取る方がより厳しい。

 羽生九段は持ち時間がなくなるまで苦悩した。その気持ちが次につながると信じる。
 でも、どうせなら、第3図の局面でもっと頭脳を振り絞って正着を指してほしかった(と言っても、昼食休憩を挟んでの1時間10分は充分な考慮ではある)


 羽生九段の苦しい戦いが続いている。
 特にこの将棋、糸谷八段と指しているというより、糸谷八段の研究と指しているという気がした。
 もちろん、△4七歩に対して2時間2分の長考で、ほぼ読み切った糸谷八段の強さを感じたが、面白くないなあというのが実感である。

 
  
コメント
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