英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

岸田総理の答弁・施策は政治改革ではなく、《自分が如何に窮地を切り抜けるか》だけ

2024-01-31 16:04:39 | 時事
【NHK “NEWS WEB”(2024年1月29日 16時34分記事、20時25分記事) “ニュース7”(1月29日)より、引用(抜粋)】

(ニュース冒頭の)岸田総理大臣の言
「国民の信頼を損ねる大変深刻な事態を招いていることについて自民党総裁として心よりおわびを申し上げる。
 先週、党が決定した「政治刷新本部」の中間とりまとめを受けて「政治資金の透明性やコンプライアンスの徹底など運用面での改革を先行して進めつつ、制度面での改革は各党・各会派との真摯(しんし)な協議を経て、政治資金規正法改正など必要な法整備を進めていく。私自身が先頭に立って必ず実行していく」
……“国民の信頼を損ねる大変深刻な事態を招いていること”(“疑惑を招く”なども)という言い回しって、不正や過ちは認めていない(不正はしていない)と言っている。
 “私自身が先頭に立って”という表現も好きなようだ。あなたが先頭に立っていて動かないから、何も進まないんじゃないの?



《政治の責任》《実態解明》について
立憲民主党・熊谷裕人氏
 「(事件の実態解明をめぐり)議員に説明責任を果たさせると言っているが、いつまでに聴き取りを進めようとしているのか。実態解明は期限を切っていつまでにやるつもりでいるのか」
岸田総理
「検察の捜査を受けて政治資金収支報告書の修正がこれからも続いていくが、政治的な責任についても党としてしっかりと実態把握に努めていく。収支報告書の訂正の作業なども見ながら、党としてできるだけ早い時期に対応を判断していきたい」
……“政治資金収支報告書の修正をすればいい”と考えているようだ。
 “収支報告書の訂正の作業なども見ながら”……辻褄があっているか?ボロが出ないか?を確認しながらということなのだろうか?
 “対応を判断していきたい”……何をするのか全く不明。実態解明をする気もないし、期限についても答えていない。


自民党の磯崎官房副長官
「派閥の一部の幹部が還付金の還付を行い、収支報告書の記入をしない仕組み。“決めたものの責任を問われるべき”と言う声もある。政治責任についてどうお考えなのか」
岸田総理
「(検察による)法的な判断は大変重たいものがあるが、それに加えて政治の立場から考えた時に、それぞれの説明責任をしっかり果たしていかなければならない。政治責任についても党としてどう考えるべきなのか、対応を考える」
……“政治の立場から”に視点・論点を切り替えようとしている
 自民党の磯崎議員は問い詰めているように見えるが、”政治責任について”という言葉を出して、論点をぼやかしやすいようにしている。
 《収支報告書の記入をしない仕組み。決めたものの責任を問われるべき》が、収支報告書問題の肝要な部分で、これについてもっと追及し、説明してほしい
別記事で言及したい)

立憲民主党・階猛氏
「政治資金の本来の趣旨とは真逆の方向に裏金が利用されているおそれがある。このことをしっかり自覚し、実態解明を早急に行う必要がある。いつまでにやるのか」と追及しました。
岸田総理
「関係者から聴き取りを行うことなどを通じて党として実態を把握し、政治的な責任について考えたい。党の役員には聴き取りの枠組みの作成を指示した。早急に始めたい」
……“実態を把握し、政治的な責任について考えたい”……考えるだけなのか?
  ”聴き取りの枠組みの作成を指示した。早急に始めたい”……まだ、聴き取りの枠組みを指示したところって、やる気は全くなし!


共産党・塩川鉄也氏「(事件の実態解明をめぐり)問題は安倍派や二階派だけに限られない。過去にさかのぼってどうなっていたかも含め、自民党所属議員全員の調査を行うべきだ」
岸田総理
「範囲を限定することなく必要な聴き取りを行っていく。説明責任、そして政治責任について党としてどう考えるのか判断していかなければならない。党としての責任を果たすため、聴き取り調査などを進めていく」
……“どう考えるのか判断していかなければならない”……まともに取り組む気のない答弁だ。そもそも「~していかなければならない」という言葉は、「すぐに~する気はない」と同義だ
 上記(階猛氏への答弁)のように、聴き取り調査は全然していないのだろう。

 
公明党・中川康洋氏
「(政策活動費について)キックバックの隠れみのとして政策活動費という言葉が使われていたとすれば断じて看過できない。使途公開の義務化をはじめ透明性の強化に向け、あるべき姿をつくる必要がある」
岸田総理
「政策活動費は政党などの政治活動のためにあるもので、使途の公開はまさに政治活動の自由と関わる部分なので、ぜひ各党・各会派と議論を行い、自民党としても真摯に対応したい」
……“政治活動の自由と関わる部分なので慎重に”……《使途の公開で政治活動が不自由になる》という考え自体がおかしい。政治活動は公開すべきである。

国民民主党・古川国会対策委員長
「問題の本質は派閥の不正な行為をグリップできていなかった自民党という政党のガバナンスにある。政党のガバナンスルールについて定めた『政党版会社法』とも言える『政党法』を制定すべきだ」
岸田総理
「政治活動の自由が最大限、尊重されなければならないという観点から今まで一般的な政党法については慎重な議論も行われてきた。政党の政治活動の自由との関係において議論し、自民党も真摯に参加していきたい」
……“政治活動の自由が最大限、尊重されなければならない”……“自由”の意味を履き違えている
  “真摯”という言い回しも好きなようだ

古川国会対策委員長
「国会議員に毎月100万円支給されている“調査研究広報滞在費”の使いみちの公開を義務づけるべきだ」
岸田総理
「政治資金の透明化へ取り上げられるべき課題だ。自民党としても真摯に議論に参加していく」
……公明・中川氏への答弁で、政治活動の透明化については慎重(消極的)と答えている。
  ”課題”=”棚上げ事項”、”真摯”=“消極的”という意味なのだろう



《企業・団体献金》について
共産党・山添政策委員長
「パーティー券をたくさん購入できるのは多くが企業や団体だ。企業・団体献金はパーティー券を含めて全面禁止にし、金権腐敗の根を絶つべきだ」
岸田総理大臣
「企業・団体献金は長年の議論を経て、政党あるいは政治資金団体に対してのみ認められているが、昭和45年の最高裁判決で会社にも政治資金の寄付の自由は認められている。政党が受け取りを行うこと自体が不適切なものとは考えていない」
……悔しいが、《判決例を根拠に、不適切とは考えていない》に、(私には)反論は難しい。
 でも、そもそも、政治献金の正当性を説明してほしい。企業や団体が政治資金を党に寄付するのは、企業にとって益になるような政策を期待しているからと考えるが、だとすると、《金に政策が従う》ことになるのでは?
 《世の中が良くなれば、企業もその益を受ける》と考えての寄付なら、国(国庫)に寄付すれば良いのでは?



《キックバック》について
国民民主党・舟山参議院議員会長
「政治団体の収入に記載する必要がないと認識していたという言い訳じみた声も聞こえてくる。政治団体として記載が不要との認識で受け取ったとすれば個人が受領したと考えるべきで、所得税の課税対象とすべきではないか」
岸田総理
「一連の事件でお金を受け取ったのが政治団体なのか、個人なのかについては、少なくとも今回起訴された者はすべてが政策集団から議員個人ではなく、議員側や政治団体への寄付であると認定されているものと認識している」
……“議員側や政治団体への寄付であると認定されているものと認識”……政治団体への寄付とは認識できるが、キックバックを記載が不要と認識して受け取ったのなら、個人の受領と考えるべきであろう



《“連座制”の導入》《再発防止》について
日本維新の会・音喜多政務調査会長
「会計責任者だけでなく政治家本人が直接的な責任を負う制度にすべきだ。重大な不正が発覚すればトップが引責辞任するのは民間企業では当たり前で、公職にある者は民間企業以上の倫理観と責任感を持つべきだ」
岸田総理
「政治資金規正法に違反した場合に厳正な対応を行うことで違反の抑止力を高める取り組みが重要だという点は私も同感だ。自民党としても制度のあり方について各党と真摯に議論していきたい。党として考え方をまとめた上で議論していく」
……ここでも“真摯”が登場

自民党・丹羽秀樹氏
「会計責任者や秘書だけ処分され、政治家が逃げているという疑念を多くの国民が持っている。政治の側が責任をどうするのか、今後どのようにすべきと考えるか」
岸田総理
「連座制は対象とする政治団体の範囲や違反の種類などさまざまな課題を丁寧に議論する必要がある。厳正な責任体制を確立する観点から連座制も含め党として考え方をまとめ、各党ともしっかり議論を行っていきたい」
……連座制にするかはともかく、収支報告書に議員の署名(確認欄)がなく、議員の責任を追及できなかった。一律、連座制的に対処するのではなく、署名欄を設けるだけで、かなり違ってくるはずだ。

公明党・谷合参院幹事長
「“政治と金”に関して、再発防止を議員だけで議論しても、“お手盛り”との批判がつきまとう。政治への信頼を取り戻すために、政治資金を監督する独立した第三者機関が必要ではないか」
岸田総理
「独立した機関を設置するとなると、政治活動の自由と密接に関連していくモノであるので、各党会派に置いて議論を行う。自民党もこの議論に真摯に向き合っていきたい」
……ここでも“政治活動の自由”を盾に取る。“真摯”の登場。
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2023年度 A級順位戦予想クイズ

2024-01-30 18:33:21 | 将棋
将棋連盟のA級順位戦予想クイズに応募した。
8回戦、9回戦(最終局)の10局の勝敗予想で、今回は的中率の順に賞品がもらえるらしい。今期から、少し要綱が変わったらしいが、私は7、8年に1回ぐらいしか応募していないので、どう変わったのかよく分からない。
それでも、応募はしないが、最終局の勝敗予想は当ブログでも何回かしている。
的中率は6割ぐらいだと思うが、全部外れたこともあった。

今期は挑戦権争いは、ほぼ豊島九段、菅井八段に絞られているが、残留争いは、3勝4敗の4棋士と2勝5敗の2棋士に降級の恐れがあるという大混戦。(詳しくは、1月20日記事
【7回戦終了時の成績】(成績横の順位は今期A級ランキング)
豊島九段  6勝1敗(3位) ○稲葉 ○佐々木○渡辺 ○永瀬 ○佐藤 ○中村 ●広瀬  斎藤  菅井
菅井八段  5勝2敗(6位) ○永瀬 ○中村 ●稲葉 ○広瀬 ○佐々木○斎藤 ●渡辺  佐藤  豊島
渡辺九段  4勝3敗(1位) ●佐々木○稲葉 ●豊島 ○佐藤 ○斎藤 ●永瀬 ○菅井  中村  広瀬
永瀬九段  4勝3敗(4位) ●菅井 ○佐藤 ○斎藤 ●豊島 ○広瀬 ○渡辺 ●稲葉  佐々木 中村
稲葉八段  3勝4敗(7位) ●豊島 ●渡辺 ○菅井 ●斎藤 ○中村 ●佐々木○永瀬  広瀬  佐藤
佐藤天九段 3勝4敗(8位) ○斎藤 ●永瀬 ●中村 ●渡辺 ●豊島 ○広瀬 ○佐々木 菅井  稲葉
佐々木勇八段3勝4敗(9位) ○渡辺 ●豊島 ○広瀬 ●中村 ●菅井 ○稲葉 ●佐藤  永瀬  斎藤
中村太八段 3勝4敗(10位) ●広瀬 ●菅井 ○佐藤 ○佐々木●稲葉 ●豊島 ○斎藤  渡辺  永瀬
広瀬九段  2勝5敗(2位) ○中村 ●斎藤 ●佐々木●菅井 ●永瀬 ●佐藤 ○豊島  稲葉  渡辺
斎藤八段  2勝5敗(5位) ●佐藤 ○広瀬 ●永瀬 ○稲葉 ●渡辺 ●菅井 ●中村  豊島  佐々木

【8回戦】
○渡辺明九段-中村太地八段●
○広瀬章人九段-稲葉陽八段●
○豊島将之九段-斎藤慎太郎八段●
○永瀬拓矢九段-佐々木勇気八段●
○菅井竜也八段-佐藤天彦九段●
 4局は迷わず星を予想したが、菅井-佐藤戦は迷った。菅井八段の現在の調子は最悪に近いが、何となく菅井八段が勝つような気がする。

【9回戦】
●渡辺明九段-広瀬章人九段○
○豊島将之九段-菅井竜也八段●
○永瀬拓矢九段-中村太地八段●
○斎藤慎太郎八段-佐々木勇気八段●
●稲葉陽八段-佐藤天彦九段○
 上の3局はすんなり予想が立てられたが、下の2局は迷った。
 迷った3局……実は、ハガキにどう書き込んだのか、はっきりと覚えていない。たぶん、このように書き込んだと思うし、今、改めて考えても迷いはしたが、記憶と同じ予想になった。
 ここで、気がついたが、一公さんと9局が同じ
 一公さんと張り合うとか、感情的なモノは全くないが、9局が同じというのは、張り合う意味では、つまらないなあ(笑)

 とにかく、星取表を完成させてみよう。
豊島九段 (3位) ○稲葉 ○佐々木 ○渡辺 ○永瀬 ○佐藤 ○中村 ●広瀬 ○斎藤  ○菅井
菅井八段 (6位) ○永瀬 ○中村 ●稲葉 ○広瀬 ○佐々木○斎藤 ●渡辺  ○佐藤  ●豊島
渡辺九段 (1位) ●佐々木○稲葉 ●豊島 ○佐藤 ○斎藤 ●永瀬 ○菅井  ○中村  ●広瀬
永瀬九段 (4位) ●菅井 ○佐藤 ○斎藤 ●豊島 ○広瀬 ○渡辺 ●稲葉  ○佐々木 ○中村
稲葉八段 (7位) ●豊島 ●渡辺 ○菅井 ●斎藤 ○中村 ●佐々木○永瀬  ●広瀬  ●佐藤
佐藤天九段(8位) ○斎藤 ●永瀬 ●中村 ●渡辺 ●豊島 ○広瀬 ○佐々木 ●菅井  ○稲葉
佐々木八段(9位) ○渡辺 ●豊島 ○広瀬 ●中村 ●菅井 ○稲葉 ●佐藤  ●永瀬  ●斎藤
中村太八段(10位) ●広瀬 ●菅井 ○佐藤 ○佐々木●稲葉 ●豊島 ○斎藤  ●渡辺  ●永瀬
広瀬九段 (2位) ○中村 ●斎藤 ●佐々木●菅井 ●永瀬 ●佐藤 ○豊島  ○稲葉  ○渡辺
斎藤八段 (5位) ●佐藤 ○広瀬 ●永瀬 ○稲葉 ●渡辺 ●菅井 ●中村  ●豊島  ○佐々木


 これを成績順に並び替えると
豊島九段 8勝1敗(3位)○稲葉○佐々木 ○渡辺 ○永瀬 ○佐藤 ○中村 ●広瀬 ○斎藤 ○菅井
菅井八段 6勝3敗(6位)○永瀬 ○中村 ●稲葉 ○広瀬 ○佐々木○斎藤 ●渡辺 ○佐藤 ●豊島
永瀬九段 6勝3敗(4位)●菅井 ○佐藤 ○斎藤 ●豊島 ○広瀬 ○渡辺 ●稲葉 ○佐々木○中村
渡辺九段 5勝4敗(1位)●佐々木○稲葉 ●豊島 ○佐藤 ○斎藤 ●永瀬 ○菅井 ○中村 ●広瀬
広瀬九段 4勝5敗(2位)○中村 ●斎藤 ●佐々木●菅井 ●永瀬 ●佐藤 ○豊島 ○稲葉 ○渡辺
佐藤天九段4勝5敗(8位)○斎藤 ●永瀬 ●中村 ●渡辺 ●豊島 ○広瀬 ○佐々木●菅井 ○稲葉
斎藤八段 3勝6敗(5位)●佐藤 ○広瀬 ●永瀬 ○稲葉 ●渡辺 ●菅井 ●中村 ●豊島 ○佐々木
稲葉八段 3勝6敗(7位)●豊島 ●渡辺 ○菅井 ●斎藤 ○中村 ●佐々木○永瀬 ●広瀬 ●佐藤
佐々木八段3勝6敗(9位)○渡辺 ●豊島 ○広瀬 ●中村 ●菅井 ○稲葉 ●佐藤 ●永瀬 ●斎藤
中村太八段3勝6敗(10位)●広瀬 ●菅井 ○佐藤 ○佐々木●稲葉 ●豊島 ○斎藤 ●渡辺 ●永瀬


【あくまで、予想です】
 名人挑戦は豊島九段。
 降級は3勝6敗の佐々木勇八段と中村太八段。斎藤八段と稲葉八段も3勝6敗だが、順位の差で残留。

 B級からの昇級者が降級する例が多い。《A級昇級が“いっぱい”という棋士もいるが、順位の差で降級という例も多い。
 広瀬九段は残り2局とも勝利と予想したが、この星取りならば、1勝1敗でも残留できている。やはり、順位の差は大きい。同様に、現成績最下位の斎藤八段も1勝1敗で残留(私の星取り予想通りなら)

 さて、どうなるか…
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相棒 season22  第13話「恋文」

2024-01-26 18:00:59 | ドラマ・映画
~愛し合っていたが、対照的だった2組の夫婦 (プラス?)~
4つの事件(謎)
 ①謎の美和子宛てのラブレター
 ②美和子宛ての封筒を握りしめていた男性遺体
 ③被害者の関係者の画家・戸倉の妻は12年前に失踪
 ④失踪した妻に付き纏っていた画商は、暴力団の抗争に巻き込まれ死亡していた

①謎の美和子宛てのラブレター
・差出人は投函場所や封筒を変えるなど、正体が明らかにならないようにしていた
・書き出しだけしか分からなかったが、少々、昭和の匂いがするクサい?文章。(亀山が書きそうだな…と)
・美和子は嬉しそう

②美和子宛ての封筒を握りしめていた男性遺体
・被害者は美和子の行きつけのカフェ店員の佐藤
・幼少時、両親から虐待を受けていたのを、家事代行サービスの祥子(戸倉の妻)に救われていた
・恩義から妻の証拠を探している戸倉にいろいろ協力。個展開催もお膳立てした
・佐藤は小学生の時に、祥子の浮気現場らしきシーンを目撃していた
・祥子の失踪は、浮気した祥子を怒りに任せて戸倉が殺したのではないかと疑った

③被害者の関係者の画家・戸倉の妻は12年前に失踪
④失踪した妻に付き纏っていた画商は、暴力団の抗争に巻き込まれ死亡していた

・失踪した祥子に付き纏っていた画商が、失踪に関与していると考えられたが、暴力団同士の銃撃に巻き込まれ死亡
・画商の死亡により、所轄は祥子は死亡したと考え、捜査を中断(終了)。
・戸倉は妻の生存を信じ、所轄警察署の前で捜査再開の座り込みのアピール。妻がすぐにでも戻ってくるかのような生活を続ける(妻のジャケットのほこりを払う。妻の分も食事を用意する)
それらの真相は?……
     


★特命係の追及・第1段階
――肖像画に隠されていた祥子の言葉――(←右京がペインティングナイフで絵具を削り取り、出てきた言葉)
「間違った道だとしても 私の気持ちは変わりません どうかお元気で」

「やはりあなたは、祥子さんの不貞をご存じでした……これが証拠です」(右京)
 戸倉が個展に祥子の肖像画を公開しないのに佐藤が疑問を持ち、絵を持ち出して、この言葉を発見。
 《証拠の別れの言葉に、戸倉が逆上し祥子を殺害した》と考え、戸倉にこのことを調べてもらうための調査依頼書を美和子に持っていこうとしたのを、やめさせるため戸倉が佐藤を殺害した……

 しかし、肝心な部分が違うと戸倉
 祥子の腕のたくさんのためらい傷を戸倉が知り、祥子が死にたがっていたことを悟った……祥子は殺されたのではなく、自殺だった!
 
戸倉が叫ぶ!
「なぜ、そっとしておいてくれなかった………(私の命は)長くないんです。
 私はただ、このまま、彼女が生きているかもしれないという望みを持ったまま、人生を終えたかった!
 ただ、それだけなんだぁ!
 探し続けることは、生きがいなんだ。遺体が出ないうちは、もしかしてという希望にすがっていられる。見つけてしまったら、終わってしまうじゃないか!
 《愛する妻が、他に男を作り、その男を想って命を絶った》
 ……そんなことを認めたら、人生空っぽになってしまう」


★特命係(右京)の追及・第2段階
「清水は、暴力団の抗争に巻き込まれた気の毒な市民などではなく、そもそも、暴力団と繋がっていたんですよ」(右京)
清水は画商ではなく闇金だった。祥子が心変わりをしたのではなかった。
 清水が借金につけ込んで、祥子を無理やりモノにしたのが真相
 
「祥子さんがあなたに言えなかったのは、芸術に生きるあなたに、負い目を感じさせたくなかったからではないでしょうか?
 あなたを支えることが、祥子さんの喜びだった。
 (そういう目で)この書き置きを読むと、僕にはあなたが捉えているのとは、全く別の意味に思えてくるのですよ」

「《間違った道だとしても 私の気持ちは変わりません
 どうかお元気で》………
……これは、《命は絶ってしまったけれども、それでも、あなたへの愛は変わらない》
 と綴った“祥子さんからあなたへの最後のラブレター》だったのではないでしょうか?」


【戸倉&祥子の夫婦ストーリーにおける疑問点】
 ああ、そうだったのかぁ!…という展開ではあったが、私には分からないことが幾つか……
・構図的に言葉の位置に見当がつくかもしれないが、、右京も佐藤もピンポイントで絵具を削り取っていた
・《夫を支えることに喜びを感じる》一方、やはり、《不貞行為は耐えられない》《夫に負い目を感じさせたくはない》⇒自殺
 自殺を何度もやめているが、それは、死ぬことへのためらいなのか、夫ともっと一緒に居たいというような気持からなのか?
 ………とにかく、祥子は自分の気持ちを詳しく吐露するシーンがなかったので、彼女の気持ちがよく分からなかった。
・「あの山に祥子はいる(祥子の遺体がある)」と言っていたが、なぜ、あの山で自殺したと分かるのだろうか?
 なぜ、祥子を止めなかったのだろうか?


 いろいろ疑問が多かったが、一番強く感じたのは……戸倉がクズだったこと
・祥子の献身に甘え、自分は何もしない(売れない絵を描くだけ)
・自分の借金の為に、祥子がさらに苦しんでいたのに、祥子が去ろうとするまで気づかない
・祥子を感動させるだけの絵を描いたことがあるのだろうか?
・「《祥子がまだ生きていて、ひょっこり帰ってくるかもしれない》という希望(幻想)を持ったまま一生を終えたい」という自分本位の考えの極致だった
・山中に一人寂しく埋まっている祥子を弔う気持ちは起きなかったのだろうか?
・幻影の幸福にしがみついた挙句、佐藤を殺してしまう。しかも、懺悔の気持ちなし
   ……ほんと、クズだな


【薫&美和子夫婦ストーリーにおける感想】
・戸倉夫婦も亀山夫婦もお互い愛し合っていたが、全然違う夫婦だった
・バカップルぶりが心地よい
・なぜ5通も書いたのだろう?
  ①美和子が騙されて喜ぶ姿が面白かった
  ②喜ぶ美和子を何度も観たかった
  ③美和子が差出人が自分だと気づくまで送り続けよう

【右京&たまきの元夫婦について】
 バカップルに触発されたのか、何と、右京がたまきに向けて恋文を(宛名だけ?)
 これって、脚本家が戸倉に触発されたとも考えられる。
 たまきは、「見分を深める」と不意に旅に出てしまった。
 その後は、ほとんどドラマでは描かれず(右京も語らない)
 《たまきは旅に出たまま》という設定は、今話の祥子と同じ……

 “たまき”という名(存在)を示すためのストーリーだったのか?
 それとも、脚本を書いていくうちに“たまき”の名が浮かび上がったのだろうか?



【ストーリー】(番組サイトより)
発端は美和子に届いた熱烈な恋文
被害者と老画家の意外な関係とは


 匿名で5通もの“ラブレター”を受け取った美和子(鈴木砂羽)は、色めき立って、右京(水谷豊)に差出人の割り出しを依頼する。その様子を横目で見ていた薫(寺脇康文)は、不機嫌モード。
 そんな中、伊丹(川原和久)と偶然、路地裏で出くわした薫は、喉を切られて死んでいる男性を発見。その手には、“亀山美和子様”と書かれた封筒が握られていた。被害者は、美和子が行きつけにしているカフェの店員で、封筒の中身は持ち去られていた。
 捜査に乗り出した右京は、被害者が戸倉充(モト冬樹)という画家の絵画展のチケットを所持していたことに着目。戸倉は12年前に失踪した妻の捜索を求め、地元警察署の前で座り込みを続けているいわく付きの人物だった。所轄の刑事によると、戸倉の妻は失踪直前、「男に襲われていた」との目撃証言があり、戸倉のパトロンが容疑者として浮上したものの、問題の男は暴力団同士の抗争に巻き込まれて死亡したという。
 いきさつを知った右京と薫は、戸倉のもとを訪れ、直接事情を訊ねるが…!?

過去の失踪事件と現在の殺人に繋がりが
ラブレターの差出人の驚くべき正体とは?
不穏な空気を放つ老画家の思いに特命係が迫る!


ゲスト:モト冬樹

脚本:神森万里江
監督:内片輝


第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
コメント (2)
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今回(2024年1月23日~24日)の寒気  追記【訂正、お詫び】

2024-01-24 11:14:12 | 気象
今日(2024年1月24日)午前10時現在の積雪、福井市18cm、越前市25cm、大野市36cm、今庄35cm、敦賀市35cm、小浜市18cm、富山市21cm、金沢市12cm。

 『めざまし8』で天達気象予報士は「記録的な大雪」「ドカ雪」とか表現していた。
 全国ではその表現に該当する地域は多いのかもしれないが、山間部を除いた平野部(盆地)に関しては、昨日から今日にかけては福井県は積雪(降雪)が多かったと考えられる。
 しかし、「記録的な大雪」「ドカ雪」には該当しない。
 こういった表現は、地域によって差異があるのは当然であるのだが、福井県に於いて考えると、「ドカ雪」とは大いにかけ離れている。私の感覚では積雪70cm以上、一晩の降雪量が40cm、1日なら55cm位でないと、使って欲しくない言葉だ。積雪25cmだと「大雪」とも言わない(大雪は積雪40cm近く)。今回は「たくさん降った」ぐらいだ。もちろん、雪かきや運転を考えると、相当嫌な気分(疲れるし)。
 天達氏は、容易に「ドカ雪」を使い過ぎる。(解説も関東中心……視聴者数を考えると止む無しだが)

 さて、今回の寒気は……

 昨夜のデータもあればよかったが、保存し忘れました。

 昨年12月22日頃(積雪21cm)に比べて、寒気も強く、南下具合も大きい。

 ただし、寒気の大きさはやや小さい。
 上空5000mの寒気は今(24日午前中)がピークで、明日の朝には寒気の芯は抜ける。(今日いっぱいは、嶺南中心に降雪が続きそう)
 上空1500mの寒気はしつこく28日ぐらいまで残るので、北陸は雪ベースの日が続くと見られる。(ドッと積もることはなさそう)

 ちなみに、無茶苦茶寒くて雪もかなり降った昨年(2023年)1月下旬の寒気と比べてどうか?

 この時と比べると、南下具合は大きいが、寒気の規模は小さい。
 昨年のこの時は、24日から雪が続き28日に降雪が26cm(1日分)、最深積雪は29日に47cmに達している。(寒気が大きかったため)
 ホワイトアウト状態になった記憶がある。

「通常の寒さより10℃低い」というのは伊達ではない(2023年1月24日)
極寒列島だったが…(2023年1月24日~25日)
最強寒波は一応通過したけれど…(2023年1月26日~27日朝)
余雪?が辛い (2023年1月29日)
雪かきは続く……(2023年1月30日)


【追記】
《「記録的な大雪」「ドカ雪」には該当しない》と書いたが、敦賀など嶺南地方は(嶺南としては)「大雪」に該当する。
 さらに、関ヶ原、米原、長浜など、滋賀県や岐阜県はかなり大変なことになっている。関ヶ原では積雪58cm、米原も50cmで、名神高速道路では車が立ち往生、渋滞解消の見通しは立っていない。
 今回の記事は、福井県(嶺北地方)としては、「大雪には該当しない」という主旨だったが、いろいろ大変な苦労をしている方々には、配慮が足りなかった。
 私の雪かきの疲労を以って、ご容赦願います。
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ラインの句点……若者に迎合するのではなく、若者が理解しろよ

2024-01-24 09:46:22 | 時事
(他局でも半年くらい前も取り上げられていた気がするが)
今朝の『めざまし8』で、
《ラインで句点(。)をつけると、“怒っている”ような印象を受ける。“怖い”》と言っていた。

 国語で、「文の終わりには句点をつけなさい」と教えられ、以降、ずっとそう考えていたので、《句点をつけないと文や意見が完結しない》という概念が染みついている。
 感嘆符(ビックリマーク)や絵文字は、良い印象を受けるみたいとか(絵文字が多すぎるのもよくないとも)
 へえ、そうなのかと思う。我々世代同士で、感嘆符などをつけると、失礼とか、強い気持ち(同意の意味もあるが、否定の気持ちも)を感じさせてしまう。
 「はぁい」「よぉ」とかの小さい字もダメとか……

 上記のようなことは、『ライン』での話だそうだ。
 コメンテーターとか、谷原さんは、「気をつけましょう」と言っていたが、文法的には「句点をつけるのが正しい」と若い世代の人も知っているのなら、おじさん世代が若者に合わせるのではなく、「若者が合わせろ」とまでは言わないが、「おじさんの文意を理解してくれよ」と言いたい。

 類似例として、《こうしようと思うんだけど、どう思う?》という問いかけに
「良いと思う(笑)」は、大いに賛成で
「良いと思う。」だと、「どっちでもいいと思う。好きにすれば?」と半否定的、投げやりな応対と思われてしまうらしい。
 私は、(笑)を付けたら、「好きにすれば」(⇐肯定的な意味で)と感じるのだが……
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安倍派を解散したものの、会見では反省が見られなかった

2024-01-22 16:09:44 | 時事
安倍派を解散したものの、会見では反省が見られなかった……
安倍派は19日夜、党本部で座長を務める塩谷 元文部科学大臣や「5人衆」と呼ばれる有力議員で、事務総長の高木 前国会対策委員長、常任幹事会のメンバーの松野 前官房長官らが出席しておよそ1時間半、議員総会を開き、派閥を解散する方針を決めた。(塩谷氏と高木氏が記者会見を行った)

塩谷 元文部科学大臣
「長年にわたる事務的なミスリードにより、議員の所属事務所に誤った処理をさせたことに対して幹部としておわびする。あたかも違法な支出のために裏金づくりをしたと報道されていることに対し、議員たちは心を痛めているが、決して不正な使い方をしたわけではないと思う」

事務的なミスリード……ノルマのリストを作っており、それを基にキックバックを行っていたので、“事務的”であるとは思えない
議員の所属事務所の誤った処理……事務所(秘書)に責任を押し付け、議員は無関係と言っているが、これまでの諸議員の発言などを考えると、議員も(“議員も”と言うより”議員が”であろう)認識していた可能性が高い。塩谷氏自身も、11月30日、派閥パーティー券の販売ノルマを超えた売り上げ分を議員側に還流させる「キックバック」の慣習があるのか記者団に問われ、「あったと思う」と認めていた(同日夕、「事実確認をしているわけではないので、撤回したい」と一転して疑惑を否定)
あたかも違法な支出のために裏金づくりをしたと報道されている……“あたかも”ではなく、事実に近い報道であろう。
 キックバックなどの事実を隠しており、“表に出ないようにした資金”のことを“裏金”というのである。
不正な使い方をしたわけではない……“不正な使い方”というのは交友費とか着服はしていないという意味かもしれないが、選挙資金として使うなどというのもグレーゾーンではないだろうか?
 そこまで言うのなら、きちんと、使用用途の領収証などを提示してほしい

 議員へのキックバックについては
「いつ、どういう形で始まったかはまったく分かっていない。収支報告書への不記載もまったく知らなかった。派閥内で具体的に問題にしたことも一切なかった」
 上述したように、”怪しい”の一言だ。そもそも、“収支報告書への不記載”というのは“上からの指示”と言われており、派閥ぐるみ(議員、しかも、幹部)で行われたと考えるのが自然だ。

 ちなみに、塩谷立元文部科学相、萩生田光一党政調会長、西村康稔経済産業相側も数百万~約100万円のキックバックを受け、政治資金収支報告書に収入として記載していなかった疑いがある。



 「安倍元総理に申し訳ない」と涙を浮かべていた高木現事務総長の会見は、笑うしかない(笑)
 安倍派解散になってしまったことについての言葉であろうが、それは、墓前で言う言葉で、会見での言葉ではない。

 派閥所属議員の言葉などは「自民党安倍派 派閥解散の方針を決定 政治資金めぐる事件で」(NHK NEWS WEB)参照

パーティ券購入・キックバック問題などについては
 「1からわかる政治資金事件 自民派閥 いったい何が?」(NHK 政治マガジン)で、非常に詳しく記されている。




 起訴・不起訴のボーダーラインが3000万円というのも(以前は1億円)、おかしな話である。
 結局、有耶無耶にされて逃げ切られそうだが、刑事責任は問われなくても、罰に近いものを与える権利が国民には残されている。
 次回の選挙では、彼らを当選させてはいけない。
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2023年度 A級順位戦 7回戦終了

2024-01-20 15:19:10 | 将棋
【7回戦終了時の成績】(5回戦、6回戦、7回戦結果と今後の対戦相手)
豊島九段  6勝1敗(ランク3位) ○佐藤  ○中村  ●広瀬  斎藤  菅井
菅井八段  5勝2敗(ランク6位) ○佐々木 ○斎藤  ●渡辺  佐藤  豊島
渡辺九段  4勝3敗(ランク1位) ○斎藤  ●永瀬  ○菅井  中村  広瀬
永瀬九段  4勝3敗(ランク4位) ○広瀬  ○渡辺  ●稲葉  佐々木 中村
稲葉八段  3勝4敗(ランク7位) ○中村  ●佐々木 ○永瀬  広瀬  佐藤
佐藤天九段 3勝4敗(ランク8位) ●豊島  ○広瀬  ○佐々木 菅井  稲葉
佐々木勇八段3勝4敗(ランク9位) ●菅井  ○稲葉  ●佐藤  永瀬  斎藤
中村太八段 3勝4敗(ランク10位) ●稲葉  ●豊島  ○斎藤  渡辺  永瀬
広瀬九段  2勝5敗(ランク2位) ●永瀬  ●佐藤  ○豊島  稲葉  渡辺
斎藤八段  2勝5敗(ランク5位) ●渡辺  ●菅井  ●中村  豊島  佐々木

 7回戦は、すべて成績下位者が勝ち、混戦の度合いが強くなった。
 とは言え、挑戦権争いは、依然、豊島九段、菅井八段に絞られている(渡辺、永瀬にもわずかに可能性は残されているが)。
 星一つリードしている豊島九段が有利なのは間違いないが、最終局に豊島-菅井戦があるので、菅井八段も自力だ。
 仮に、8回戦で豊島●で菅井○なら、最終局が決定戦となる。(豊島○で菅井●なら、豊島の挑戦権獲得が決まる)
 残留争いは大混戦。3勝以下の6棋士に降級の可能性がある。上表の下位ほど危険度が高いが、現在2勝の広瀬九段と斎藤八段でも、ランクが上位なので、3勝に留まっても残留の可能性(あくまで可能性)があるという微差だ。
 とにかく、1対戦の勝敗が入れ替わると、大きく情勢が変わってしまうので、8回戦が終わらないと全く予想ができない。
 個人的には、8回戦で広瀬九段と斎藤八段が勝利した方が面白い。

 それはそうと、今年度の広瀬、斎藤の不振はどうしたことか?
 昨日の広瀬-豊島戦の広瀬九段は強かった。広瀬九段は残留すると予想。
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大相撲雑感  2024初場所6日目まで

2024-01-20 10:24:37 | スポーツ
 【6日目までの成績上位者】
6勝0敗 朝乃山(西6)
5勝1敗 照ノ富士(横綱) 霧島(大関) 琴ノ若(関脇) 王鵬(西11) 琴勝峰(東14) 阿武咲(西14) 大の里(西15)
4勝2敗 豊昇龍(大関) 大栄翔(関脇) 北勝富士(西3) 平戸海(西8) 明生(西9) 隆の勝(東12) 美ノ海(西13)


朝乃山(西6) 6勝0敗
 横綱をも嘱望された元大関なので、本来の姿になっただけ。6枚目の位置なら当然の成績。勝ち星だけでなく、内容も良いので、優勝争いの主役となりそう。ただし、今後、上位との対戦が見込まれるので、そこからが勝負。

照ノ富士(横綱) 5勝1敗
 蹲踞(そんきょ)の時、膝を深く曲げていないのを視ても、完調ではないと考えられる(サポーターで強く固めているせいなのかもしれない)
 前を出ることを心がけており、多少バタつきは見られるが、慌てずに対処している(慌てた若元春戦は苦杯)。地力があるので、故障が悪化しなければ、優勝争いはできそう(ただし、上位陣相手に抗せるだけ回復しているかは不明)
 昨日、拙ブログの「翔猿の“ゆるふん”疑惑」のアクセス数が三桁になったが、これは、照ノ富士-翔猿戦で、照ノ富士が怒りをあらわにした為か。
 翔猿を土俵外に突き出す時、荒く激しい突きだったのと、その後の怒りの表情が凄かった。
 「伸びたまわし 照ノ富士-翔猿 2023大相撲名古屋場所3日目」で、照ノ富士の長期休場の一因となった因縁や、昨日の一番で、立ち合い時の張り手(横綱は“指が目に入って、カッとなってしまった。恥ずかしい”と)や、二度にわたる“けたぐり”(故障している膝への攻撃)などの理由が考えられる。
 ちなみに、翔猿のまわしは、今場所もゆるい。(北青鵬のまわしもゆるい)

霧島(大関) 5勝1敗
 ポテンシャル、巧さ、ピンチの時の相撲の反射神経、精神力など総合力は一番だろう。
 場所の終盤になればなるほど充実してくるので、優勝候補の一番手。ただし、綱取りの重圧もあるのが不安材料。
 正攻法で好きな力士なのだが、最近、張り手が増えてきたのが残念。
 常々感じるのだが、実況アナウンサーが、張り手を“激しい取り口”とプラス評価をする。昨日の霧島-豪ノ山戦、霧島が立ち合い直後の張り手後、充分な体勢を築き、一気に寄り切る快勝した相撲を「厳しい相撲。力の差を見せつけました」と評価。快勝したのは、立ち合いの強烈な張り手が大きな要因。張り手をプラス評価するのは如何なものか?

琴ノ若(関脇) 5勝1敗
 どっしりした相撲で、相手の攻め手にも慌てず対応。前への圧力もあり、安定感は随一。優勝、大関昇進も十分考えられる。

阿武咲(西14) 5勝1敗
 土俵際の詰めが甘く、よく逆転負けを食らっていた阿武咲だが、今場所はよく足が出ている。もともと上位で活躍できる力士で、今場所は楽しみ。

大の里(西15) 5勝1敗
 アマチュア横綱2連覇。5月場所(夏場所)では、幕下10枚目格付出で6勝1敗。翌7月場所(名古屋場所)で東幕下3枚目で4勝3敗で、十両昇進。9月場所(秋場所)で12勝3敗、さらに11月場所(九州場所)でも12勝3敗(優勝決定戦で琴勝峰に敗れる)で入幕を果たす。
 体も大きく前へ出る相撲。今後、上位との相撲が楽しみ。

豊昇龍(大関) 4勝2敗
 4連勝と快調だったが、ここにきて連敗。連勝中も危ない相撲を持ち前の反射神経で逆転という内容。
 場所前に、腰に続いて膝も故障。その割に、動けている。今後、優勝争いのカギを握りそう。

大栄翔(関脇) 4勝2敗
 大関昇進の一番手と言う状態から、先を越されっぱなし。
 押し込むが、躱されたり、バタッと手を突くことが多い。
 押すこと(突くこと)に集中し過ぎて、足が伴わない。足を前に出す、身体全体で押すことを心がけるべきだろう。

明生(西9) 4勝2敗
 下から突き上げる押しが素晴らしい。連敗後4連勝と上り調子。

貴景勝(大関) 2勝2敗2休
 首の故障が悪化し、休場。

高安(小結) 2勝2敗2休
 場所前は絶好調で期待されたが、2日目取組前に腰痛を発症。2日目の敗戦後、休場届。
 意外と早く回復し、6日目から再出場。
 一番優勝してほしい力士。

正代(西4) 3勝3敗
 大関時代は覇気のない相撲を取り続けた。大関陥落後の方が相撲内容は良い。
 もともと地力は十分にあるので、ツボにはまった時は大関以上の強さを発揮する。
 今場所も、正代の交通事故ごとくの災害に遭う成績上位力士が出そうだ。

錦木(西5) 3勝3敗
 前に出る圧力は角界一。
 この力士の圧力に屈してしまう被害者も出てくるかもしれない。
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羽生の法則 その2

2024-01-19 17:39:05 | 将棋
「その2」となっていますが、「その1」の単独記事はありません。
法則「その1」としては、《夕食中継付近の長考は、ロクなことがない》です。
該当記事としては……
「2020 A級順位戦 羽生九段-糸谷八段 その1」
「2020 A級順位戦 羽生九段-糸谷八段 その5」
「順位戦(B級1組)……羽生九段敗れ、2勝3敗に」
「2022年度 順位戦B級1組 千田七段-羽生九段  ~やっぱり、夕食休憩を挟んでの長考はロクなことがない…~」
「やはり、夕食休憩前の長考は……」

 で、今回は《候補手がいくつかある局面での“ノータイム指し”は悪手が多い》

 問題の局面は

 千田七段が7八の金を8七に上がったところ。角取りで、これに角が逃げれば端を攻められていた先手は手順に補強したことになる。
 これに対して、△8七同角成や△7五歩や△2二玉が考えられる。
 △8七同角成がおそらく最善手で、以下▲同銀△8五歩と攻めてどうか?(形勢不明)

 しかし、羽生九段は、▲8七金(第1図)に、ほぼノータイムで△2四香!

 この手は、▲3三桂成と銀を取る手に△同桂とせず、△2九香成と自玉に構わず飛車を取ろうという手。
 飛車を取れば自玉の脅威は減り、手駒に飛車を加えることで攻撃力はアップとなるが、▲3二成桂と銀に加えて金まで取られてしまう。

 このやり取りでの駒割は、金銀対飛桂でほぼ互角だが2九の成香は働きが弱く、香を使った分だけ後手が損なのかも。その上、後手玉は非常に弱体化し、手番も先手。……後手は形勢を大きく損じてしまった。

 こういった形勢互角の候補手がいくつかある局面で、ノータイムで着手し、その手が悪手……そういうケースを何度も観ているような気がする。
 もちろん、その数手前の△9八歩から香車を取りに行った辺りから、△2四香の筋は視野に入れていたのだろうが、先に述べたようにリスクを伴う手だったので、着手に当たっては再考してほしかった。

 第3図で千田七段は▲1一角成と馬を作りつつ、香を手駒に加え、後手玉への脅威を大きくした。
 これに対し、羽生九段は△8六飛と大技を放つ!

 「飛車がタダですよと」▲8六同金とすると、△7八飛▲9七玉△8五桂以下の頓死を食らってしまう。
 が、千田七段は▲7七玉。
 これで、後手の攻めを余している……

 これで順位戦は6勝6敗となった。ここ5戦は1勝4敗と大失速。A級復帰の目は消滅した。
 この11回戦は、成績上位者が軒並み敗れたので、羽生九段が勝っていれば、相当有力となったのだが……残念。
 いや、それどころか、残り2局を連敗すると、降級してしまう可能性もある。
 それはともかく、残り2局は勝ってほしい。と言うか、羽生ファンは《羽生九段には全部勝ってほしい》と思っているはずだ。
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政治刷新本部

2024-01-19 11:14:57 | 時事
『政治刷新本部』……まず、この名称に違和感……と言うより、異論。
 「“政治”刷新」と言うより、「“自民党”刷新」というべきだろう。(まあ、他の政党も含めても良い気はする)
 「本部」と表現も、引っかかりを感じる。
 「本部」……組織・団体などで、活動の中枢となるところ。また、その置かれてある場所。
  “下部組織(機関)”があっての、“本部”のはず。(今後、下部組織ができてくる可能性はあるが)
 さらに、「刷新」という表現も、(後述するが)やはり引っ掛かりを感じる。

 まあ、この名称は、“異次元の少子化対策”などのインパクトのある表現を用いる岸田総理の常套手段なのだろう。

 で、“刷新”という表現だが……
【刷新】《名・ス他》
弊害を除き去って、全く新しいものにすること。
 (例)「政界の―をはかる」


 現状の政治資金問題を考慮すると、妥当な表現だと言える。
 しかし、岸田首相は、13日午後、メンバーについて疑問を投げかけた記者団に対し、人選に問題はないとの考えを示したうえで、「特定の人間を排除するというような排除の論理は適切ではない」と擁護。メンバーの交代は行わないと明言した
 ……だったら、“刷新”という表現を使うなよ!

 さて、名称に対する”ツッコミ”はこれくらいにして、記者団が疑問を投げかけたメンバーについては、「突っ込んでください」というような面々である。
1.最高顧問の麻生副総裁と菅前首相
 派閥の解消については、麻生派のトップの麻生副総裁は否定的、無所属の菅前首相は積極的。
 両氏ともに自民党では重鎮で、両者の意向を無視できないので、刷新本部の方針が容易に決まらないのでは?と見る向きが強い。
 しかし、両氏を本部に入れないで決定しても、その決定がスムーズにいかないであろう。また、一方だけ本部に入れるのも、もう一方は面白く思わないのは明白。
 なので、両氏を本部に招き入れて、党全体の多数の意見を採択すれば、両氏それにも従わざるを得ないであろう。と考えてのではないだろうか。

問題なのは……
2.ルールを破った者がルール(方針)を作るのは変!
 まず、問題を起こした安倍派から10人(9人が記載のない“キックバック”を受けていたとみられている)がメンバーに入っている。安倍派の事情説明や連絡役として2~3人が妥当だ。
 その他、まず、目立ったのは小渕優子氏。氏は、地元有権者が参加した東京・明治座の『観劇会』に関して政治資金規正法違反の可能性などが浮上した(秘書だけ起訴)。氏のメンバー入りに「ドリル使用(証拠隠滅)の指南役か?」と揶揄されている。
 “エッフェル姐さん”こと松川るい氏もメンバー入り。直接、パーティ券問題には無関係と見られているが、研修旅行と称した慰安旅行で批判を集めている。
 
 この他にも、政治資金について疑念を持たれている議員が多数メンバーに。(詳しくは、Yahoo!ニュース


 昨日、《岸田派解散を検討》と報じられたが、これも、《問題を起こした閣僚の辞任(更迭)》で世論の追及をかわす自民党の手法の一つとしか考えられない。
 記者の質問には「ほかの派閥の対応に言及する立場にない」と答えたようだ。
 本気で“刷新”するつもりなら、本部会議の場で、総理として、元“派閥の長”として、派閥解散の考えを説明すべきだ。


 前の記事(その1その2)で書いたが、派閥の今後を話し合うより、まず、キックバックなどに関する事実を明らかにしてほしい。
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