英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ワールドカップサッカー、ウィンブルドンテニス感想など

2010-06-29 21:49:09 | スポーツ
 いよいよ、今夜日本×パラグアイですね。2-1で日本の勝ちと予想しておきます。南米の手ごわいチームですが、パラグアイもベスト8進出は未達成なのでチャンスはありそうです。それに、やはりブラジルやアルゼンチンと比べると、何とかなりそうな気もします。
 この時期、NBAは閉幕しましたが、ウィンブルドンも開催されていて、スポーツ好きとしては嬉しいのですが、睡眠時間が枯渇しています。……「枯渇」は大げさでした。欠乏、いえ、不足気味程度です。
 私をよく知る人は、「ん?いつもの英じゃないなあ」とお思いかもしれませんね。流石に私も大人になって、節度のある生活を送っているのです。いえ、単に、根性が足りないだけです。
 ワールドカップは好ゲームを除いては、ダイジェストで済ませていますし、ウィンブルドンも録画で、興味のある試合だけを早送りしながら観ています。

 ウィンブルドンも昨夜は4回戦なので、そろそろビッグネーム同士の対戦がちらほら。フェデラーの快勝を観て、お目当てのセリナ・ウィリアムズ×マリア・シャラポアが始まりました。
 第1セットはラリーは少なく、お互いに相手を一刀両断するような展開。緊迫した好勝負だ。長くなりそうだし、翌日、録画をゆっくり見ようと、3時15分の終了時刻を45分延長して、床につきました。
 今夜、というか、ついさっきまで、昨夜の続きを観ていました。第1セット、5-4セリナのリードの局面で、ワールドカップサッカーの中継が始まりました。
 テニス中継の画面に何回か「ウィンブルドンテニスは3時15分より教育テレビで放送します」とテロップが出ていました。思わず「えっ」と声。
 昨日の新聞を確かめると、教育テレビの欄に小さく1行「3:15全英テニス」と……。
痛恨のミス。
 録画の画面で、テンション高く、熱く、解説する宮澤ミシェル氏に腹立たしさを感じました(笑)
 試合は白熱し、第1セット、シャラポアにセットポイントを2度握られたものの、タイブレークを制したセリナが、第2セットも接戦で制し、準々決勝に進んだそうです。
 ああ、いい試合だったんだな。と、虚しさと寂しさと悔しさが混じった感情に支配されましたが、まだまだ、準々決勝、準決勝、決勝と続きますし、不運な判定に泣いた、イングランド、メキシコと比べると、100倍も幸せと気を取り直しました。

 4回戦としては勿体ない組み合わせでしたね。怪我から復調してきたシャラポアの奇声を、いえ、プレーをもっと見たかったです。
 復帰者同士で、しかもベルギー同士の対戦を制したのは、キム・クライシュテルス(クリスター)でした。エナンもウィンブルドンは鬼門ですね。
 エナンとシャラポアに打倒ウイリアムズ姉妹を期待していたのですが…。また、第3シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)がノーシードのペトラ・クビドバ(チョコ)に2-6、0-6、また、第4シードのエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)も途中棄権(ベラ・ズボナレワ(ロシア)が6-1、3-0でリードしていた)。今年もウイリアムズ姉妹の決勝になってしまうのでしょうか?
 と言っても、ウィリアムズ姉妹は嫌いではありません。特に、姉のプレーは素敵ですね。

 男子は何と言っても、ジョン・イスナー(米国)×ニコラ・マユ(フランス)の1回戦。
  6-4、3-6、6-7、7-6、70-68
 第4セットまでも熱戦でしたが、第5セットのスコアは、異常です。バスケットボールかと思いました。3日がかり11時間5分の試合時間でした。お疲れ様。

 4回戦ではヒューイットが敗れてしまい、残念。昨年、決勝でフェデラーと死闘を演じたロディックも台湾のルー・イェンシュンに思わぬ敗戦。第2、第3セットのタイブレークを落とし、イェンシュンを波に乗せてしまったのが痛かった。
 個人的にはフェデラー×ナダルの決勝を観たいです。ちなみに、私はフェデラーのファンです。

 ワールドカップサッカーは、やはり誤審は残念です。人がすることですから、ミスは仕方がないのですが(審判も大変です)、やはり残念です。イングランドはデフォーのゴールもオフサイドじゃなかったような気がします。これは、誤診というよりは、微妙な判定と言った方がいいかもしれませんが。
 今大会のベストプレーは、予選3回戦のイングランドのディフェンダーの必死のセービング。相手シュートに頭が地面を這わせるように、必死に飛び込むディフェンダー。
 ああ、そんなイングランドチームに不運な敗戦が待っていたとは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

比例選挙【放電的】改正案

2010-06-26 11:51:00 | 時事
 参議院選挙が公示され、各党の立候補者の顔ぶれを見ました。
 比例区では首をひねりたくなるような候補者が幾人も見られました。
 比例区は政党名でも立候補者の個人名でもOKです。たとえば「谷亮子」と書くと「民主党」に1票入り、それとは別に「谷亮子」の票としてもカウントされます。これは「民主党票」と「谷亮子票」で2票カウントされるわけでなく、「谷亮子」票は、民主党比例区の候補者の順位付けに使われるのです。
 つまり、個人名の表が多い候補者ほど、同じ党での当選順位が上になるわけです。簡単に言えば、有名な候補者ほど当選しやすいわけです。逆に有能な候補者であっても無名なら当選困難なわけです。

 賢明な有権者は、有名なだけの候補者名を書くとは思いませんが、それを考慮に入れても、有名な候補者に個人名が多いと考えられます。わざわざ無名な候補者の名前を書くとは思えませんから。
 党としては、有能かどうかは2の次で、有名な候補者を立てて個人名によって当選者数が増えればよいと考えているのでしょう。頭数さえ多ければいいというわけで、それなら、参議院は必要ないと言われても仕方がないでしょう。

 そこで、改正案を提案します。
 それは「個人マイナス票」です。議員になってほしくない候補者名を書く欄を設けるのです。
 「個人票総数」-「マイナス票総数」=「個人得票ポイント」
として、「得票ポイント」で党内の順位を決めるのです。

 私的には、個人マイナス票の欄が10個は欲しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『絶対零度~未解決事件特命捜査~』 最終回

2010-06-24 15:15:46 | ドラマ・映画
 ええと、まずドラマ『絶対零度』、あるいは、上戸彩さんの絶対的ファンの方は読まないでください。
 ドラマを見ての感じ方は人それぞれで、私がつまらないと思ったドラマや映画でも、面白いという感想を読むと、「そう感じる方もいるんだな」と思います。いえ、逆に私の感じ方が少数派なのかもしれません。
 なので、もしこの後、私の文章を読む奇特な方は、「こういう感覚の奴もいるのだな」という広い心でお読みください。


 今回は、先に突っ込みどころを。

①死体は黒こげ(身元判別困難)なのに、警察手帳は別の場所で無事という時点で、今回の事件のからくりが見えてしまう。
②逃走中の犯人が、わざわざ手間をかけて死体を焼却する必然性が全くない
③宮迫が異動するしないの話は余分、なぜ、異動を取りやめたのかもはっきりしない
④相変わらず意味のないこれ見よがしの徹夜、しかも、途中で寝てしまっているのでは、ダメな受験生みたいだ。無駄な徹夜して疲弊するより、普段の仕事をしっかりすべきだし、いざという時に影響が出てしまうのではないか
⑤殺人課の刑事を見送る時、「今日は貴重なお話、いろいろとありがとうございました」って一番下っ端が代表して言うのは変では?
⑥百瀬の息子の野球の試合を、百瀬が見に来ると見込んで第4係が彼を探し、写真を見物人に見せて尋ね回っている。しかし、あれでは百瀬に逃げられてしまう。
⑦上戸彩と少年のキャッチボールは距離が近過ぎ

 と、ここまでは、毎度のことだし、「未解決事件はその関係者すべてに心の傷を残す」そのことに向き合うことがテーマのドラマで、その点がしっかり描かれていれば、取り立てて言うほどのものではないのかもしれない。(ただ、あまりに多いと、テーマ自体も嘘っぽくなってしまう)
 しかし、今回この点においても、許せないものを感じてしまった。
 自分の息子の命を救うために、人の道を外れる、法を犯すという気持ちは理解できる。じっ世間では許されることではないが、ドラマにおいてそういう事態を引き起こしてしまうのは、「あり」であるし、そうしないとドラマが作れない。
 ところが、犯人逮捕時とその後の主人公たちの行動や考え方があまりにも安易だった。
 真犯人の百瀬の罪は
1、殺人
2、被害者に殺人の罪をかぶせた
3、保険金詐欺
4、息子に父のいない寂しさを味あわせた
5、息子を「殺人犯の息子」にしてしまった
 他にもあると思われるが、

主人公・桜木刑事は百瀬に対して

貴方は父親なんです。
どんなに遠くにいても、犯罪者でも、生きていても死んでいても
その事実は変えられないんです。

もう逃げないでください。ちゃんと向き合って罪を償ってください。

と説得し、逮捕するが、
父親としての責任を訴えるだけ。

 容疑者の母親の傷は大きい。
 息子の無事を願っていたはずで、それなのに、実は息子を殺されてしまっていた。しかも刑事の手にかかって。
 12年間、刑事殺しの母親として過ごした日々はつらかったはず。頼ってくるはずの息子から連絡もない寂しさ。


 その辺りを犯人、中馬刑事を追究、桜木もそのことを考えないとダメだろう。
 「未解決事件はその関係者すべてに心の傷を残す」そのことに向き合うことがテーマのドラマではなかったのか。
 高峰刑事も母親に伝えるだけではなく、警察官として謝罪しないといけないだろう。

 刑事が殺人を犯し、その職権を行使して、身代わりの犯人を仕立て上げたことは相当悪質です。中馬刑事が起訴されたくらいでは済まない大問題のはず。

 あと、
 保険金詐欺ということになるが、保険会社からは返還請求が来るのだろうか。
 百瀬親子(母と息子)がちょっと心配。


 さて、今回の室長のテーマ(課題)は
 「どんな刑事になりたいか?」


 今更聞くの?第1話ならともかく。
 成り立ての刑事ではないはず。刑事を志した時に、おぼろげながらも考え、目指すモノを定めたはず。
 答えは難しいが、自分なりの答えを持っていないのはおかしい。


 最終回は、事件の詳細もドラマとしてのテーマも、グダグダだった。

 ドラマ全体としては、ヒロインが上戸さんでないほうが良かった。
 上戸彩が主役なので、どうしても上戸彩を前面に押し出さなければならず、ストーリー展開上、無理が生じてしまった。音楽、映像はよかったし、テーマも面白いのでもったいない気がする。ただ、未解決事件を引き継ぐ設定なので、初動捜査の荒さが目に付いてしまうのは避けられないかも。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワールドカップ サッカー

2010-06-23 22:13:48 | スポーツ
 多くの方が書かれていますし、にわかW杯ファンの私が書いても意味がないと思います。しかし、にわかW杯ファンと言っても、その期間は相当長いので、その長さに免じて書くことを許していただきます。
 W杯で最も記憶に残っているゴールは、ブラジルのソクラテスの弾丸ロングシュート。前に転がってきたゆるいパスに、ドドドっと走りこんできてドカンと。かなりの距離があったと思いますが、ボールは地を這いながらゴールを目指し、ゴールエリアの前方からホップしてゴールネットに突き刺さってしまいました。
 ドドドとボールに向かって突進する巨体のソクラテスの姿、そして、そのネットに突き刺さった強烈なシュートが目に焼き付いています。

 古い話はさておき、今回のワールドカップ点数は少ないという話ですが、うるさいほどのブブゼラの音に乗せられるのか、選手の動きがアグレッシブのような気がして、面白いです。
 ヨーロッパの強豪国が苦戦です。フランスに至っては3戦全敗の予選落ちです。対照的に南米勢は快調です。

 今のところ、印象に残ったプレーを3つあげておきます。
・メッシ(アルゼンチン)のセンス抜群のボール捌き。
 タックルをジャンプしてかわしながら、降り際にはボールコントロールに入っていて、次の選手をかわすステップ体勢に入っていた。
 ゴール前へ流し込むパス。味方の動き、相手チームの最終ラインをを読み、早さ・位置・タイミングと申し分のないパスだった。

・マイコン(ブラジル)の角度10度のシュート。
 角度のないところでボールをもらったマイコン。キーパーはマイコンのセンタリングを警戒しながら、ゴールラインの1m前に構える。ゴールポストとキーパーの間をボールを通すのは簡単。しかし、普通に蹴ったのでは、ネットを揺らすことはできない。ところが、マイコンはその間を狙ってシュート。 キーパーの横を抜けてから球が右に切れて、見事にゴール。ゴルフで言えばスライス、野球のピッチャーで言えばシュート(カーブと逆回転)。
まさに、シュートシュートだ。

・ビジャ(スペイン)の突進シュート
 左サイド中盤でボールをもらったビジャ、ペナルティーエリアのコーナーのディフェンダー向かってドリブル、ディフェンダーの直前でボール1個分だけ右にずらし、ディフェンダーの横をすり抜けるようにかわしていった。さらにゴールエリアの少し手前にディフェンダー、そのディフェンダーの直前で右にボールかわす。ついてくるディフェンダーを振り切るように、さらに今度は少し大きく右へボールを流す。そして、そのボールに合わせるようにスライディングしながらシュート、キーパーのセービングも及ばず、ゴールの右奥のネットを揺らした。

 優勝はスペイン、アルゼンチンは監督が不安。ブラジルはどこかで躓くような気がします。(この3チームのプレーは、本当に面白いです)


 さて、今回、一番面白くないのは、サッカーボール。
 高地と言うのを考慮しても、跳びすぎるような気がします。何だか軽そう。パスやセンタリングが伸び過ぎる場合が多く感じます。
 それに、無回転キックだと不規則な変化をすると言われています。キーパーのファンブルが多いのも、そのせいと言われています。つかむのが大変そうです。
 少ない縫い合わせで、より真球に近づけた自慢のボールらしいのですが、なぜ、従来のボールではだめなのでしょう。ボールを変えることによって、プレーに影響が出る、プレーの質を変えなければならないのは変です。
 速く泳げる水着、誰でも遠く飛ばせるゴルフボールやドライバー、つまらないですよね。ドラえもんの道具ではありませんが、どんなボールでもキャッチできるグローブ、どんな球も打てるバット。必要ないですよね。

 もうひとつの不満。これは、今回に限らないのですが、相手と競り合う中で何かの拍子で腕が相手の顔面に当たる(わざとのひじ打ちではなく、故意でもない)。すると、これ見よがしにのけぞり、手で顔を覆い倒れこむ。
 それを悪質な販促と判断され、イエローカードやレッドカードで退場となってしまう。

 相手の反則を取るのも、技術ですが、それによって、退場になってしまうのは、つまらないです。私はスーパープレーが見たいのです。つまらない退場で、そのスーパープレーの機会が減ったり、なくなってしまうのは実に残念です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『新参者』 最終話

2010-06-21 13:31:01 | ドラマ・映画
う~ん、真犯人は岸田要作(笹野高史)でしたか。
ベタ過ぎる犯人、私の予想(『新参者 真犯人』6月19日記事)は当たったと言えば当たったのですが、少し考えすぎだったようです。予想の精度としては「微妙」、恥ずかしい出来でした。記事にしなければ良かったと後悔しています。……予想はよそう



まず、全体的なことを言うと
人によっては、「途中、事件と関係のない捜査が多すぎて、それが無駄だった」
という感想を持つかもしれませんが、
その部分、つまり、捜査上の証言に浮かび上がるウソと、その裏にある真実と人情を明かしていく加賀刑事(阿部寛)、これこそがこのドラマの主題なので、それを楽しめばいいのです。

 最終回に関して言えば、親子の情がテーマで、加賀が岸田要作に迫るシーン、上杉刑事(泉谷しげる)が岸田父を諭すシーン、岸田克哉(速水もこみち)のウソの立証と、ウソの人生を正すシーン、清瀬親子(父と子、母と子)の親子の情の部分がしっかり描かれていて、良かったと思います。
 まあ、清瀬一家については不満がありますし、突っ込みどころも多かったのですが、良しとします(もちろん、後で突っ込みます)。


 さて、最大の山場は、加賀が岸田要作に回るはずのないコマを回してみろと迫るシーンです。加賀の迫力と、要作の返答に窮する泣き笑いの表情。

泣き笑いの顔で
「ちがいますっ!」
「わかりませ~ん」
とシラを切る要作

「もしあなたが犯人じゃないというのなら、お孫さんに渡したこのコマを回して、凶器のコマじゃないと証明しなさい。この回らないコマを回してみなさい」
と迫る加賀

回そうとして紐をコマに掛けるが、うまく手が動かない要作


圧巻でした。


 さて、予想結果の検証と、その言い訳(突っ込み)等です。
岸田克哉
 金に困っていたというのは合っていたが、思った以上に見栄っ張りで甘ちゃんでどうしようもない奴だった。
 この人物像の捉え方の誤りが、私の推理に誤差を生じさせたといえる。

 【推理ミス】
・克哉の車について加賀が気にしていたのは、傷ではなく落書きだった(この汚れが証拠となり、克哉のアリバイが成立)。
・犯行時間付近の6時30分の清瀬(三浦友和)への電話は、車の汚れ落としの依頼だった。
 【言い訳(突っ込み)】
・金を確かめる克哉の様子は、急遽30万円を借りた態度には見えない。きっと、車の汚れ落としもタダなのだろう。しかも、自分の秘密は守るよう頼んだのに、清瀬のアリバイを崩すような証言は喜んでしていた。情けなさ過ぎ。
・昼間、峯子に会ったのは、何のため?やはり、借金?

倉庫での出来事
 【推理ミス】
・隠れたのは清瀬ではなく、元社員だった
 【言い訳】
・アリバイに関しては、清瀬の証言はまったくウソはなかった。なら、もっと強く主張してほしかった。どこか、自信無げだった。
・中の洗剤を盗み、空の段ボール箱に封をするのは、却って怪しまれる
・辞めた社員のカギを会社が回収しないのはおかしい
・凶器と同じタイプの紐が倉庫から発見されたが、事件とは関係なかった。
 そう、このダミーともいえる紐の存在が、私の推理を狂わせたのだ。
 
岸田要作
 第1容疑者だったが、深読みしすぎて断言できなかった。
 【言い訳】
・要作は清瀬とも被害者の峯子ともかなり近い関係者、もっと早く調べるべきだろう。もっとも、そうしてしまったら、このドラマは成り立たない。
・万引きしたモノを凶器に使うのは、足が付きにくいという利点はあるが、万引きで捕まる危険性もある。しかも、岸田父の万引きのやり方は、店内からは分かりにくくても、とおりからは丸見え。相当危険性が高い
・推理の記事で指摘したが、清瀬を前にした要作の態度は、元妻を殺害し、会社の金を横領していたにもかかわらず、堂々としすぎていた。

凶器の紐
 大まかな考え方はあっていたが……
 【言い訳】
・ダミーの紐のせいで推理が混乱した
・コマによって、撚り紐と組み紐、まわせる紐が異なるというのは本当なのだろうか。撚り紐がコマ回しに適して、組み紐がダメというのならともかく、あるコマは撚り紐で、あるコマは組み紐というのは不思議だ。どちらもコマをまわす機能があるなら、コマが違っても多少は回ると思う

犯行動機
 犯行動機は、横領の発覚を恐れてのものだった。峯子が殺されたのは、峯子本人に原因があるのではないという点は合っていた。
 【言い訳】
・シュレッダーにかけていた書類が、裏帳簿か何かだと思ったが、それが、要作の横領を隠すためのものだと気づかなかったのは、われながら情けない。

その他の突っ込み、つぶやき
・峯子が首を絞められるシーンは、幾通りもあって、原田美枝子さんは大変だったろう
・香川さんはただの通りすがりかよ。「そう、その笑顔だ」という台詞を言わせたかったのだろう
・加賀のいたずら電話に2回で気づく岸田父は鋭い
・犯行に使われたコマ(の紐)を万引きされた店を、たまたま通りかかって見つける加賀はエスパー
・40人の客が前にいる時点で、売り切れの人数を見切るのは無理(たい焼き屋の店員)

・清瀬一家は、母と息子、父と息子の関係はよく描かれていたが、清瀬夫婦の関係は何も見えてこなかった。脚本家になるため離婚した?離婚したものの、仕事がないから、お金が欲しくなった?ちょっと勝手だと思った。
 もちろん、罪がない峯子が殺されたのは理不尽。


≪教訓≫ ウソはつかないほうがいいようです
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みんなで上げれば怖くない 消費税

2010-06-20 16:51:12 | 時事
6月14日のNHK世論調査

消費税率UPを含む税制の抜本改革の超党派での議論は、
・「大いに評価する」:27%
・「ある程度評価する」:48%
・「あまり評価しない」:16%
・「まったく評価しない」:5%

 意外でした。こう思うのは私だけ?
 世論の捜査が行われたのでは?と思ってしまいました。
 この数字について、深く考える前に、「NHK世論調査 消費税」で検索してみると、
『NHK解説委員室』ここに注目! 「参院選へ 焦点は消費税?」がヒットしました。

 記事投稿者は、影山日出夫解説委員で、以下の文章がありました。
======================================
NHKの世論調査では税制の抜本改革を超党派で話し合おうという呼び掛けについては、74%の人が「評価できる」と答えている。国民の間でこのまま行ったら財政が破たんしてしまうのではないかという不安が確実に広がっている
======================================

 これは、ちょっと危険な書き方です。
 確かに、「大いに評価する」の27%と「ある程度評価する」の48%を足せば、75%となります。1%ずれるのは、27%、48%が概数だからでしょう。
 しかし、『74%が評価できる』と表現するのと、『「大いに評価する」の27%と「ある程度評価する」の48%』と表現するのは同じではありません。NHKの解説委員がこういう乱暴な論理展開をしていいのでしょうか。

 あと、この「消費税率UPを含む税制の抜本改革の超党派での議論を評価するか」の問い方ですが、「税制の抜本改革の議論」あるいは「税制の超党派での議論」という要素に対して評価しても、「評価できる」という回答になります。
 そして、この設問の微妙な点は、『「消費税率UPを含む税制の議論」について評価する』という意見が、『消費税のUPを容認する』と飛躍した結論を導く危険性があることです。

 確かに、借金財政には大きな不安があり、このままではいけないと思っていますが、それを解消するために、消費税率をUPするというのは、あまりにも安易な手段ではないでしょうか?欧州ではもっと高い消費税率で福祉厚生が手厚いという意見もありますが、それが本当に正しい政策かは疑問です。
 万人から平等に税を取る。消費する分だけ税金を取る。一見公平に思えます。いや、確かに公平です。
 しかし、低所得者ほど消費税の比率が高くなり、家計が苦しくなります。また、消費が停滞し、さらに低価格競争が激しくなり、さらに、コスト削減が厳しくなり、賃金・収入が抑えられるという悪循環が進みそうです。
 「自由競争なので、高所得者の勝ち」と言ってしまえば終わりですが、儲けている人から税金を取って欲しいなあと思います。たぶん、そういう方は、地域社会に還元していないでしょうから。
 私の場合、「地域社会に還元」と言うのは、町内の奉仕作業、見守りパトロール、自警隊・消防団活動、PTA、子ども会活動などの庶民的活動を指しています。
 「そういうことをせずに、自社の拡大しか考えていないのだから、そういう方たちから税金を取ってくれ」と書きたい。(もう書いていますね)稼げば稼ぐほど、税金が高くなるというのは、理不尽かもしれませんし、国際競争力をそぐことになるかもしれませんが、がまんして頑張ってください。

 ちょっと卑屈になってしまいました。
 さて、今回自民党は「消費税は社会保障などに限定することを法制化して、消費税率を10%にする」(表現は少し違うかもしれません)とマニフェストに明記する方針を打ち出し、管総理も「自民党の10%を参考にする」と述べています。
 自民党は「便乗だ」とか「昨年の政権交代時には、民主党は4年間は消費税をUPしないと約束したことに反する」と批判しています。

 表向きは反目しているような2党ですが、とにかく「財政再建を名目に、抜本的税制改革(消費税UP)」が参議院選挙の争点になりそうです。
 しかし、どちらが参議院選挙で勝っても、「国民は消費税のUPを容認した」と言うことになってしまうのではないでしょうか?
 民主党も自民党も消費税をUPして、財源を確保したいのは一致しているはず。
 みんなで上げれば怖くない なのでは?

 皆さんは、消費税UPは容認なのでしょうか?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『新参者』 真犯人は?(補足あり)

2010-06-19 20:22:56 | ドラマ・映画
 日本橋署の刑事、加賀(阿部寛)が聞き込みの中で、証言の嘘を見抜き、嘘の向こうにある人情明らかにしていく……刑事ドラマというよりは、人情ドラマです。
 嘘の向こうの真実は明らかになりますが、少しも事件の真相が明らかにならない『新参者』も次回は最終回。真犯人は?真相は?

 koumamaさんに「犯人は誰なの?」と訊ねられたので、少しばかり考察を。
 (事件の詳細や捜査経過、登場人物などの説明は省きます。ドラマをずっと観てきた方のみしか理解できませんが、ご了承下さい)

清瀬直弘(三浦友和) 被害者・峯子の夫
 倉庫にいたというアリバイ
・当日、その時間に倉庫に入った元社員が清瀬を見ていないと証言したため、アリバイが崩れたが、積み上げられた段ボールの隙間に隠れる余裕があり、そこに隠れていたのではないか。
・社員が洗浄液をこぼし、拭き取るところを見ていたため、清瀬も「洗浄液をこぼし、拭き取っていた」と説明したのではないか。
・なぜ、隠れなければならなかったのか?…人目を避けて誰かと会う約束をしていたのでは

 その他の留意点
・事件後、清瀬は三井峯子(原田美枝子)の部屋に初めて入ったような様子だった
・倉庫に居たのが事実だとして、隠れていたと言わないのは、その理由を話したくないから
・シュレッダーにかけていた書類(伝票)は何だったのか?

岸田克哉(速水もこみち) 清瀬の会社の税理士・岸田要作の息子
 回らないコマの謎
・克哉の息子のコマは、誰が回しても回らない
・紐の種類(撚り紐と組み紐)の違いで、回らないのか
・岸田家のコマの紐はコマ回しに適さない紐に取り替えられた(しかも異常に短かった)。

 しかし、コマの紐は「組み紐」で、凶器となった「撚り紐」とは別の種類という鑑識の説明。
 倉庫には凶器と同じ「撚り紐」があった。
     ↓
 会社(倉庫)にある「撚り紐」を凶器に使った。
     ↓
 その「撚り紐」が何故かコマの紐として存在(コマがうまく回らないのは、「組み紐」ではないから)
    


 となると、凶器を隠すためにコマの紐にカモフラージュした犯人は岸田家、清瀬の共通の関係者ということになるが、コマが回らないことを不思議がる克哉は犯人ではない。

 事件当日の克哉の行動
・昼に峯子を訪ねている…何のため?
・息子に買ったおもちゃを店に置いていったのは何故?
 息子との約束を破ることになってしまうのにそうした訳は、店の外を通った犯人を目撃して、後をついていった。そして、事件を目撃。証拠の紐を持ち去る。その後、倉庫で清瀬と会い善後策を練った

 実は金に困っていた
・贅沢な暮しをしているのに、車の傷は古かった…直す金がない
・レストランの支払い、カード払いがうまくいかなかったように見えた
・清瀬から金を受け取っていた

 その他の留意点
・事件発生時刻、何故、克哉は清瀬の社長室に電話をしたのか?
  どこから電話をしていたかを見落としました。どこからだったのでしょうか?
・清瀬に「あのことは黙っていてくれ」と頼む克哉。この二人には、共に隠さなければいけないことでもあるのだろうか

岸田要作(笹野高史) 清瀬の会社の税理担当
 清瀬と克哉での考察からすると、この人しか考えられない。これまで捜査線上にも上がらなかった点からも怪しい。

 しかし、岸田要作だとすると、あまりにもベタ。
 被害者の元夫を前に、堂々とし過ぎているし、凶器を自分の孫の遊び道具にするのだろうか。それに犯行動機がわからない。嗚呼、シュレッダーにかけた書類の正体を知りたい。

 
 今までの、パターンからすると「人を庇う嘘」が主流。要作も誰かを庇っているのでは。


 そして、このドラマ一番の謎、何故殺されなければならなかったのか?
 これが最大のカギ。
 峯子が殺されたのは、峯子本人に原因があるのではなく、何かの誤解や偶発的な殺意、もしかすると事故?


 最終話には、保険営業マンの田倉慎一(香川照之)が再登場。まさか、すべての怪しい人の無実が証明され、捜査は振り出しになり、田倉から事情聴取と永久運動?
 みのさんも登場していたが、みのさんが犯人?


 笹野さん(要作)ではあまりにベタなので、他にも容疑者をあげておこう。

タイ焼き屋の娘(店員?)
 毎回登場したし、売り切れであの態度は、性格が悪いに違いない。
 「タイ焼きがまずい」と言われ、カッとしての犯行

ケーキ屋「クアトロ」の店員・北村美雪
 峯子に息子の恋人と間違えられ、つきまとわれ、困惑する。
 いわれのないプレゼントや、峯子に(不気味に)微笑まれたので、怖くなり犯行に至った。

保険営業マンの田倉慎一
 契約成立の直前でキャンセルされカッとなり、犯行。最終回の予告に出たし。

青山亜美(黒木メイサ)
 別人(北村美雪)を息子の恋人だと峯子に思われ、プライドが傷つけられ、犯行に及ぶ。 ずっと登場している。意外性や犯人の格の点からも問題なし。


いよいよ、明日です。楽しみですが、拍子抜けの可能性もあり。


【補足】
本文を少し訂正。
友和さん(清瀬)は倉庫で待ち合わせをしていたが、相手は表れなかった。

友和はもこみちを犯人だと思いかばい、
もこみちは笹野をかばい
笹野は友和をかばい、
それぞれが嘘をついたと。


しかし、そうなると犯人は誰なんだ~

『新参者 最終話』に続きます。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオキンケイギク、ヤグルマギク、ムシトリナデシコ、

2010-06-17 18:12:38 | 歳時


 以前取り上げた「フランスギク」(『白い花の正体(その1)』)の近辺でよく見かけました。花の大きさや花弁の付き方が似ているので、フランスギクの色違いかと思いました。
 でも、よく観ると、茎が途中で分かれています(フランスギクは一輪咲き)。全体の印象としては「しなやか」で、秋に咲くコスモスに似ています。その正体は……

 「オオキンケイギク」(キク科)

 北アメリカ原産の多年草で、花が綺麗なので、明治時代に観賞用に持ち込まれたらしいです。生育力や繁殖力が強いので、同じ生育条件で育つ植物を駆逐してしまうそうです。
 このため2006年2月1日より外来生物法(2004年制定)に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止となったそうです。

【以下ウィキペディアより抜粋】 
同法では、個人が栽培しただけであっても、懲役または罰金が科せられるので、無許可で栽培してはならない(なお、趣味園芸目的には許可は下りることはなく、また、指定以前から栽培している等を理由に栽培を継続する場合にも、管理や届け出が必要)。

 とのことです。一応気をつけてくださいね。


 「ヤグルマギク」(キク科)

 ヨーロッパ原産で、小麦畑に生える雑草でしたが、綺麗なので園芸用にいろいろ改良されているそうです。

 綺麗な青色ですね。思わず引き込まれ、シャッターを押しました。

 で、不思議なことに、赤いバラと同じ赤い色素なのだそうです。(詳しくは、News@KEKの『ヤグルマギクの青色の秘密』

 「ヤグルマソウ」とも呼ばれますが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同される可能性があります。


 「ムシトリナデシコ」(ナデシコ科)

 ヨーロッパ原産の越年草。海岸や道端などに生える。

 花の付き方は「ヤナギハナガサ」(昨年6月25日記事『ヤナギハナガサと紫陽花とゲスト』)に似ています。
 なぜ「ムシトリ(虫捕り)」と言うかというと、花のすぐ下の茎に粘液が出ていて、虫が付着するからです。
 食虫植物のように捕食が目的ではなく、受粉と関係のないアリが花の蜜を荒らしていくのを防ぐためだと考えられています。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『絶対零度~未解決事件特命捜査~』 第10話

2010-06-16 23:43:17 | ドラマ・映画
 深い師弟愛、それがある悲運によって不幸な事件が起きてしまった。
 事件の裏の師を思う弟子の悲しい決意。悲しい事件なので、面白い話と言うのは気がひけますが、面白い話……のはずなのですが、今回も、と言うか、今回は特にモヤモヤしたモノが残りました。

 まあ、それはさておき、
今回の長嶋室長の教訓
   回り道かもしれない。無駄かもしれない。
   それでも気になることは、亀のごとくコツコツと調べ上げる。
   それがお前のやり方だ。それを貫け


 被害者・浅井の非道さが明らかになっていく。一方、園田教授と樋口助教の関係で食い違う証言。その中で樋口が犯人と思われる状況証拠(動機や凶器遺棄)が明らかになっていく。
 しかし、捜査陣はそれぞれに違和感を感じ、さらに捜査を進める。そして、真実が……と、途中から真実は見え見えではありましたが、面白い話のはずでした。面白いはずなのに、モヤモヤ感が充満する。


モヤモヤの理由

 まず、このドラマの設定に起因するもので、初回から付きまとっているもの
①事件発生当初の捜査のずさんさ

 広田は犯行直後と思われるシーンを目撃されてしまい、犯人と見られてしまった。が、凶器などの物証が見つからず、未解決となってしまった。
 って、犯行直後を目撃され、逃走直後に同建物の階段を踏み外し死亡。死ぬ直前、警備員に「自分は犯人じゃない」という言葉を残している。
 一応、広田犯行説も残るが、凶器が現場付近から見つからない(広田に凶器を隠す暇がない)以上、他に真犯人がいる可能性が大。被害者浅井の周囲を洗い、犯行動機を持つ者を調べたのだろうか、などと思ってしまう。


②科捜研が活躍

 現代において、科学捜査の占める割合は高いのは否めないが、あまりにも都合よく手掛かりや物証が出てきてしまう。


初回から感じていたことだが、これまで言及してこなかった点(突っ込んできたことも含む)

③主人公・桜木のキャラクター

・ちんちくりんの服装

 どんな格好でもしっかり捜査してくれれば文句はないのだけれど、あの風体を目にすると、「刑事ってそんな恰好でいいの?もう少し何とかならないの?」と思ってしまい、観る気が削がれてしまう。
 桜木とは関係がないが、高峰刑事も弁護士にしか見えない。

・わざとらしい徹夜とバナナ

 これは、いつも突っ込んでいますね

・テンポがよすぎる捜査と唐突な新展開による事件解決

 今回室長と倉田係長の会話で、桜木刑事の評価がされていた。
 倉田は「桜木は普通の刑事にはないピュアな目で事件を捉え、それが事件解決につながっている」と評価している。
 えっ、そこなのかい?
 確かにそういう面もあるが、今回のテーマで述べたように、「亀のごとくコツコツと調べ上げる」、そこを評価せんかい!

 で、桜木のキャラクターとドラマの展開が関係あるのかと言うと、
 上戸彩が演じるヒロイン・桜木を輝かせたり活躍させるためのドラマになっているため、桜木の素人っぽい目線、一生懸命さと無駄に思える捜査、独特な感性による事件解決の糸口、室長の教訓、特捜室のメンバーとのやり取りなどを盛り込まなければならない。
 そのうえ、事件関係者の深い心の傷や事件解決における意外性などを盛り込まなければならなない。
 そんな事情により、展開が急になったり、テンポが良くなり過ぎたりして、ドラマとしては却って薄っぺらく感じてしまう。



 『ハンチョウ』の安積班の方が、(不謹慎な表現ですが)面白く料理してくれるかもしれないなあ。(実は、毎回思っています)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白い花の正体 その5 「謎は残った」&「奥ゆかしい花」

2010-06-15 17:06:48 | 歳時
 しつこく続いて、その5です。
『白い花の正体 その4 驚愕の新事実』の続きです。)

 6月に入ってから、ヒメジョオンがあちこちで頭角を現してきて、私の心配は「余計な心配」だったと(『その4』報告しました。また、その時に、
「5月に、ハルジオンとヒメジョオンの判別に悩んでいたが、実は舌の写真も含めてすべてハルジオンであった」と結論を出しました。


6月に入って、にょきにょき伸びてきた

に比べて、極端に言えば、野菊(小菊)と観賞用の菊ぐらいに印象の差を感じました。


 で、先にも書きましたが、
「5月に咲いていたのはハルジオン、6月に入ってどんどん伸びて咲き始めたのがヒメジョオン」と結論を出したのでした。

 ところが、どうしても、確信が持てず、ハルジオンと判定した最初の2枚の写真の花の茎を、かわいそうと思いましたが切りました。
 すると、ハルジオンなら空洞のはずなのですが、しっかり白い髄が詰まっていました。

 ということは、ヒメジョオン!??

 来年の春、「これがハルジオン」と断定できるハルジオンを実際に観察する必要があるようです。来年の5月ごろ、あちこちの野原や道端で、はさみを持った怪しげな男が出没するかもしれません。


 切り取ったヒメジョオンはというと……


 5日ほど経ちましたが、元気に咲いています。



 現在の野原の様子は、

です。かなり咲きそろってきました。
 これは、いつもの方向から撮ったものです。でも、いまいち分かりにくいですね。

 そこで、90度回り込んで撮ってみました。


 うん、こちらの方が綺麗に見えますね。

奥ゆかしい花

 同じ野原の写真ですが、5月22日に撮ったものです。ハルジオンとヒメジョオン問題で、アップしそこなっていました。

 えっ?よく分からない?
 では、

 白く囲んだ部分を良くご覧下さい。………やっぱり、分かりません?

 仕方ありませんね。もう少し近づいてみます。

 ほら、観えてきたでしょう。では、もう少し近づきましょう。


 おお!想像以上に綺麗でしょう。
 奥ゆかしく咲いている割には、派手です。隠れてよく見えなかったので、びっくり。不意をつかれ、感動しました。

 イモカタバミ(だと思います)
南アメリカ原産の帰化植物。カタバミ科カタバミ属 。
ムラサキカタバミと似ていますが、ムラサキカタバミに比べて、中央部が濃い紫色なのが特徴。花弁もやや短いです。

さらにベニカタバミ(紫ではなく、今度は紅)という種(ブラジル原産)もあるそうです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする