麗子(北川景子)のぎっくり腰から始まったが、ふたつの効用があった。
・宝生家の力で、捜査状況が中継、あるいは編集録画がされ、それを景子と影山(櫻井翔)が見ることとなった。これにより、ふたりが得る情報がまったく同じという公平な状況になった。
知りたい情報を主体的に得ることはできないという難点はあるが、このドラマの場合は、影山の推理力(想像力)が秀逸なので関係ないようだ。
・ぎっくり腰で捜査できない麗子が、気分転換のため贔屓の帽子屋の藤咲(田山涼成)を呼びつける。偶然にもその彼が犯人だったという偶然。麗子の気まぐれがなかったら、藤咲と接点はなく、証拠品も押さえることができなかった。この意味では、麗子は風祭に匹敵するミラクルな力(直観力とドタ勘)を持っていると言えよう。まあ、影山の想像力、いえ、推理力を持ってすれば、犯人にたどり着くことは容易であったと思われるが……
まず、風祭警部(椎名桔平)の捜査がザル過ぎる(死因の究明や、現場検証がずさん)のは、このドラマの性格から言って、スルーするべきだろう。
また、推理の飛躍もある程度目を瞑るべきなのだろう。けれど、あとで見返すことがあるかもしれないし、整理の意味も兼ねて、書き記すことにします。
今回の一番のポイントは「帽子が何故なくなったのか?」であった。
その訳は、殺害の際、浴槽にコンタクトレンズを落とし、それをすくうザル代わりに麦わら帽子を使用した。さらに、浴槽のお湯を落としてコンタクトを流してしまえばよいのではという疑問には、夜間荒天の運転にコンタクトは不可欠だったと疑問を解消している。
しかし、帽子の消失⇒コンタクトレンズが必要⇒車の運転⇒容疑者を絞るというのは、あまりにも短絡的すぎる。
消えた帽子の種類が麦わら帽子だったという情報、あるいは確証は全くないし、帽子がなくなった理由にしても、例えば、その帽子が犯人の贈り物で、それによって捜査が自分に及ぶのを恐れたという可能性もある。
とは言え、視聴後の印象は悪くない。というか、けっこう好きである。犯人である藤咲と影山と麗子、3人のやりとりや推理は味があった。
飛躍があるとはいえ、麦わら帽子をザル代わりに使用、持ち去った帽子を処分できない帽子を愛する犯人。帽子を愛する藤咲が、帽子をむき出しで運ぶのは妙だ、など。
「相手に対し最大の敬意を伝えることもできます」と藤咲は帽子を胸にやる。
大好きだった藤咲の無実を信じ否定する。また「逮捕しないで自首を勧めちゃったけど、刑事としては甘かったかしら?」と影山に言い悲しむ麗子。それに対して、「名捌きでしたよ、保安官」と涙を隠すようにテンガロンハットを目深に被せる影山。(これも、帽子の使用法の一つ?)
なかなかのラストシーンだった。
今週の風祭警部
・猫足のバスタブを使用
・目撃者が美人だったので、俄然、やる気。
・行き当たりばったりのブレブレの推理。
・けちょんけちょんに言われる風祭モータース(大丈夫か風祭モータース)。それでもへこたれない彼は、流石である
・「犯人は、帽子が大好きなのさ!」……最初に何気に真相を言いきっている。恐るべきミラクル。しかし、「残念な方」だそうだ。
だんだん扱いがひどくなる麗子
・今回はストーリーの都合上(帽子屋を呼ぶ)、気まぐれで我儘な振る舞いをさせられた。
・どんどん落ちていく麗子の推理力
その他の突っ込み
「まさか、こんなうら若き美女が、ぎっくり腰になんかなるはずないわ」
「残念ながらお嬢様、20代であろうとも、ぎっくり腰は突如として襲ってくるものでございます。ましてや、美女であろうがなかろうが、全く関係ございません」
麗子が美女であることは、認めるんだね。
なぜ、テーブルの下からスケッチブックが?
・宝生家の力で、捜査状況が中継、あるいは編集録画がされ、それを景子と影山(櫻井翔)が見ることとなった。これにより、ふたりが得る情報がまったく同じという公平な状況になった。
知りたい情報を主体的に得ることはできないという難点はあるが、このドラマの場合は、影山の推理力(想像力)が秀逸なので関係ないようだ。
・ぎっくり腰で捜査できない麗子が、気分転換のため贔屓の帽子屋の藤咲(田山涼成)を呼びつける。偶然にもその彼が犯人だったという偶然。麗子の気まぐれがなかったら、藤咲と接点はなく、証拠品も押さえることができなかった。この意味では、麗子は風祭に匹敵するミラクルな力(直観力とドタ勘)を持っていると言えよう。まあ、影山の想像力、いえ、推理力を持ってすれば、犯人にたどり着くことは容易であったと思われるが……
まず、風祭警部(椎名桔平)の捜査がザル過ぎる(死因の究明や、現場検証がずさん)のは、このドラマの性格から言って、スルーするべきだろう。
また、推理の飛躍もある程度目を瞑るべきなのだろう。けれど、あとで見返すことがあるかもしれないし、整理の意味も兼ねて、書き記すことにします。
今回の一番のポイントは「帽子が何故なくなったのか?」であった。
その訳は、殺害の際、浴槽にコンタクトレンズを落とし、それをすくうザル代わりに麦わら帽子を使用した。さらに、浴槽のお湯を落としてコンタクトを流してしまえばよいのではという疑問には、夜間荒天の運転にコンタクトは不可欠だったと疑問を解消している。
しかし、帽子の消失⇒コンタクトレンズが必要⇒車の運転⇒容疑者を絞るというのは、あまりにも短絡的すぎる。
消えた帽子の種類が麦わら帽子だったという情報、あるいは確証は全くないし、帽子がなくなった理由にしても、例えば、その帽子が犯人の贈り物で、それによって捜査が自分に及ぶのを恐れたという可能性もある。
とは言え、視聴後の印象は悪くない。というか、けっこう好きである。犯人である藤咲と影山と麗子、3人のやりとりや推理は味があった。
飛躍があるとはいえ、麦わら帽子をザル代わりに使用、持ち去った帽子を処分できない帽子を愛する犯人。帽子を愛する藤咲が、帽子をむき出しで運ぶのは妙だ、など。
「相手に対し最大の敬意を伝えることもできます」と藤咲は帽子を胸にやる。
大好きだった藤咲の無実を信じ否定する。また「逮捕しないで自首を勧めちゃったけど、刑事としては甘かったかしら?」と影山に言い悲しむ麗子。それに対して、「名捌きでしたよ、保安官」と涙を隠すようにテンガロンハットを目深に被せる影山。(これも、帽子の使用法の一つ?)
なかなかのラストシーンだった。
今週の風祭警部
・猫足のバスタブを使用
・目撃者が美人だったので、俄然、やる気。
・行き当たりばったりのブレブレの推理。
・けちょんけちょんに言われる風祭モータース(大丈夫か風祭モータース)。それでもへこたれない彼は、流石である
・「犯人は、帽子が大好きなのさ!」……最初に何気に真相を言いきっている。恐るべきミラクル。しかし、「残念な方」だそうだ。
だんだん扱いがひどくなる麗子
・今回はストーリーの都合上(帽子屋を呼ぶ)、気まぐれで我儘な振る舞いをさせられた。
・どんどん落ちていく麗子の推理力
その他の突っ込み
「まさか、こんなうら若き美女が、ぎっくり腰になんかなるはずないわ」
「残念ながらお嬢様、20代であろうとも、ぎっくり腰は突如として襲ってくるものでございます。ましてや、美女であろうがなかろうが、全く関係ございません」
麗子が美女であることは、認めるんだね。
なぜ、テーブルの下からスケッチブックが?