英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

立春寒波(2025年2月4日~6日)……いやな予感

2025-01-28 10:30:19 | 将棋
来月初旬(2025年2月4日~6日)に超一級…所謂“最強寒波”が襲来する気配がある。
 日頃、「安易に“最強寒波”と言うな」と言っているが、“最強寒波”が襲来しそうだ(1週間後のことなので、予報が縮小するかもしれないが)

 とその前に、前触れとなる寒気が南下(正確には東進してきている)。左が上空1500m、右が上空5000m付近。

 この寒気は北陸までは南下せず、北日本を通過しそう。
 ただし、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が北陸方面に発生する予報もあるので、油断はできない。(希望的観測は29日~30日の間で多くて10cmの降雪)

 参考までに、福井市で今月9日11cmの降雪があったが、その頃(1月8日)の寒気が下図(左が上空1500m、右が上空5000m)

 詳しくは「今シーズンでは最強の寒波」(2025年1月8日記事)


 さて、立秋寒波だが……
 現時点(1月28日)の寒気予想図(吉田産業・寒気予想)は

 上空5000mで-36℃の寒気が大雪となる目安だが、南下が著しくて、すっぽり覆われてしまう。
 これは、あまり思い出したくないが、2018年2月6日の大雪に匹敵、あるいはそれ以上。私は安易に“ドカ雪”を口にするA気象予報士は許せないが、この寒気の南下具合だと、ドカ雪になる恐れも低くない。
 (参考…2018年2月4日記事2月10日記事
 この2018年は1月から寒波の波状攻撃に遭っていたが、この立春寒波が凶悪で止めを刺された……
 2月6日に54cmの降雪があり、2月7日に最深積雪147cmを記録している(福井市)。


 この時と今回の寒気を比較。
 

 上が今回、下が2018年の寒気。左が上空1500m、右が上空5000m付近。

 嫌な予感がする……
 南下具合は今回の方が強いが、底辺部分が小さいのが救い。それに、寒気の南下がそれほどではなくなる可能性もある。
 寒気だけが大雪の要素ではなく、例のJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)も関係してくるので、それが北陸を通らないことを願いたい。
 非常に利己主義だが、他の地域を通って欲しい。
 でも、このJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)、朝鮮半島の地形の関係で、福井県に発生通過する回数が多いのだが……
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2024年度順位戦 B級1組11回戦

2025-01-17 11:17:25 | 将棋
 昨日は順位戦で羽生九段が敗れ、仕事も良くないことがあり、ダブルパンチ。
 羽生九段の敗戦も仕事上の良くないことも増えてきている。仕事上のことは仕方がないとは言え、羽生九段の敗局は堪える(いや、逆だろう!仕事頑張れよ)
 2つとも増えてきているので、当然、ダブルパンチも増える……ぐはぁ
 「ぐはぁ」は月3回までは大丈夫。年36回までは大丈夫だぞ(でも36回も食らいたくないなあ)

 傷は浅いということで、順位戦の状況を整理する。
【11回戦の勝敗】(高見七段⑫は空き番)
大石 直嗣七段(4勝6敗)○-●斎藤 慎太郎八段(5勝5敗)…20時43分
糸谷 哲郎八段(9勝2敗)○-●三浦 弘行九段(3勝7敗)…21時5分
大橋 貴洸七段(5勝5敗)○-●佐藤 康光九段(5勝5敗)…21時37分
石井 健太郎七段(6勝4敗)○-●山崎 隆之八段(2勝8敗)…21時38分
羽生 善治九段(4勝6敗)●-○広瀬 章人九段(5勝6敗)…23時6分
澤田 真吾七段(5勝5敗)○-●近藤 誠也七段(8勝2敗)…0時32分
 この結果、糸谷八段と近藤八段のA級昇級が決定。残り2戦を残して2名とも決定というのは珍しい(糸谷八段はここまで空き番がなかったので、残り1局)
 おめでとうございます。

 11回戦を終えての成績を整理すると(丸囲み数字は今期ランキング)
糸谷八段⑦9勝2敗 高見七段⑫5勝5敗 
近藤七段③8勝2敗 広瀬九段①5勝6敗
石井七段⑬6勝4敗 羽生九段⑤4勝6敗
斎藤八段②5勝5敗 大石七段⑪4勝6敗
澤田七段④5勝5敗 三浦九段⑨3勝7敗
大橋七段➅5勝5敗 山崎八段⑩2勝9敗
佐藤九段⑧5勝5敗

 成績下位の三浦九段、山崎八段が敗れ、山崎八段の降級が決定、三浦九段も非常に厳しい状況になった。残り2局に勝っても、高見七段、羽生九段、大石七段のうち、2人が連敗しないと降級する。
 降級のもう1枠から逃れる争いが熾烈。5勝者のうち広瀬九段①(1敗多いが)と斎藤八段②、澤田七段④辺りは順位が良いので残留できそう。例年は中位(5位~8位)の5勝は残留できるのだが、今年は分からない。
 羽生九段の目線で見ると、残留のライバルである澤田七段④、大橋七段➅、広瀬九段①、大石七段⑪が皆勝ち星を上げたので、土俵際まで追いつめられてしまった。
 まだ、降級圏内ではないので、残り2局を連勝すれば当然残留できるのだが、1勝1敗で5勝7敗に留まると、残留は微妙(10回戦終了時点では“5勝すればほぼ安全”と思われた)
 微妙と言っても、1勝すれば、順位下位である大石七段は残り連勝しなければ羽生九段を上回れない。また、大石七段が連勝しても高見七段⑫、佐藤九段⑧、大橋七段➅の誰かが連敗すれば、降級は免れる。
 とにかく、次局の山崎八段には勝利してほしい。

 昨日の将棋は、難解な中盤、終盤に2回ほど(AI上)勝勢になったが、勝機をつかめず敗局。よくあるパターンだ。
 もう少し、終盤で時間が残っていればと思うが、冷たい目で見ると《時間を使わないと形勢を維持できない》と考えられる。
 やはり、研究と実戦稽古不足で、勝負勘が鈍っているように思う。
 
【12回戦組み合わせ】
△近藤 誠也七段(8勝2敗)-▲三浦 弘行九段(3勝7敗)
△斎藤 慎太郎八段(5勝5敗)-▲大橋 貴洸七段(5勝5敗)
▲澤田 真吾七段(5勝5敗)-△佐藤 康光九段(5勝5敗)
▲広瀬 章人九段(5勝6敗)-△高見 泰地七段(5勝5敗)
▲大石 直嗣七段(4勝6敗)-△石井 健太郎七段(6勝4敗)
△羽生 善治九段(4勝6敗)-▲山崎 隆之八段(2勝8敗)
(▲…先手番、△後手番)
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2024年度 A級順位戦 6回戦終了

2025-01-06 17:45:36 | 将棋
【6回戦終了時の成績】(右端は7回戦の対戦相手)
1 豊島九段  2勝4敗 ●佐々木 ●渡辺  ●佐藤  ○菅井  ●永瀬  ○稲葉  増田
2 永瀬九段  4勝2敗 ●佐藤  ○菅井  ○稲葉  ○佐々木 ○豊島  ●中村  渡辺
3 渡辺九段  3勝3敗 ●中村  ○豊島  ○増田  ○稲葉  ●佐々木 ●千田  永瀬
4 菅井八段  2勝4敗 ●増田  ●永瀬  ●千田  ●豊島  ○中村  ○佐藤  稲葉
5 稲葉八段  1勝5敗 ●千田  ●佐々木 ●永瀬  ●渡辺  ○佐藤  ●豊島  菅井
6 佐藤九段  4勝2敗 ○永瀬  ○千田  ○豊島  ○増田  ●稲葉  ●菅井  中村
7 佐々木八段 4勝1敗 ○豊島  ○稲葉  ○中村  ●永瀬  ○渡辺  ●増田  千田
8 中村太八段 3勝3敗 ○渡辺  ●増田  ●佐々木 ○千田  ●菅井  ○永瀬  佐藤
9 千田八段  3勝3敗 ○稲葉  ●佐藤  ○菅井  ●中村  ●増田  ○渡辺  佐々木
10増田八段   4勝2敗 ○菅井  ○中村  ●渡辺  ●佐藤  ○千田  ○佐々木 豊島

6回戦は成績上位者が軒並み敗れ、挑戦者争いは混沌としてきた。
②永瀬九段 4勝1敗ー⑧中村太八段 2勝3敗  
➅佐藤九段 4勝1敗ー④菅井八段 2勝3敗   
⑦佐々木八段 4勝1敗ー⑩増田八段 3勝2敗  
③渡辺九段 3勝2敗ー⑨千田八段 2勝3敗   
①豊島九段 2勝4敗ー⑤稲葉八段 1勝5敗   
(名前の右の成績は5回戦までのモノ、丸囲み数字は今期ランク、青字が勝者

上記6回戦の結果、
2 永瀬九段  4勝2敗 ●
6 佐藤九段  4勝2敗 ●
7 佐々木八段 4勝2敗 ●
10増田八段   4勝2敗 ○
3 渡辺九段  3勝3敗 ●
8 中村太八段 3勝3敗 ○
9 千田八段  3勝3敗 ○
1 豊島九段  2勝4敗 ○
4 菅井八段  2勝4敗 ○
5 稲葉八段  1勝5敗 ●
(○●は6回戦の勝敗)
 となり、現在トップの永瀬九段と9番手の菅井八段の差が縮まり、団子状態に近づいた。一方、稲葉八段は残留ラインから1.5ゲーム差になり、苦しくなった。
 挑戦権争いは4勝2敗で4棋士が並ぶという大混戦。
 残りは3局だが、奇しくも4勝者の4名の直接対局は、最終局の永瀬ー増田、佐々木ー佐藤戦のみなので、可能性としては、2棋士が残りを3戦全勝して、プレーオフということもある。当然、どの棋士も全勝する心づもりだろう。
 しかし、ここまでの星の流れや実力伯仲のA級メンバーを考慮すると3戦全勝は難しく、2勝1敗で乗り切ればプレーオフ進出できそうな気もする。残りを2勝1敗、つまり、6勝3敗でプレーオフという線だとすると、現在3勝3敗の渡辺九段、中村八段、千田八段も3戦全勝ならプレーオフ進出(挑戦権争いは、ランキングによる“頭ハネ”はない)
 さらに、5勝4敗で大人数でのプレーオフも可能性としてはあるが、さすがに、4者全員が1勝2敗以下というのは、ないだろう。
 
 残留争いも、全く先が見えない。
 3勝3敗で6番手、7番手の中村八段、千田八段はランキングが下位。現在2勝4敗で8番手、9番手の豊島九段、菅井八段はランキング上位なので、星一つで順位が入れ替わってしまう。
 稲葉八段は苦しいと書いたが、残り3戦全勝ならば、ほぼ残留できそう。2勝1敗でも残留の可能性がある。
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2024年度順位戦 B級1組10回戦 結果

2024-12-14 09:50:51 | 将棋
一昨日の記事「2024年度順位戦 B級1組10回戦直前状況」の結果です。
 【B級1組 10回戦の結果】
○近藤七段(3位)8勝1敗 vs 大橋七段(6位)4勝5敗
○糸谷八段(7位)8勝2敗 vs 佐藤九段(8位)5勝4敗
 高見七段(12位)5勝5敗 vs 石井七段(13位)5勝4敗○
○斎藤八段(2位)5勝4敗 vs 澤田七段(4位)4勝5敗
 広瀬九段(1位)4勝6敗 vs 三浦九段(9位)3勝6敗○
 大石七段(11位)3勝6敗 vs 山崎八段(10位)2勝7敗○

この結果……
近藤七段(3位) 8勝1敗  澤田 三浦 糸谷
糸谷八段(7位) 8勝2敗  三浦 ーー 近藤
斎藤八段(2位) 5勝4敗  大石 大橋 三浦
佐藤九段(8位) 5勝4敗  大橋 澤田 山崎
石井七段(13位) 5勝4敗  山崎 大石 澤田
高見七段(12位) 5勝5敗  ーー 広瀬 大石
澤田七段(4位) 4勝5敗  近藤 佐藤 石井
羽生九段(5位) 4勝5敗  広瀬 山崎 大橋
大橋七段(6位) 4勝5敗  佐藤 斎藤 羽生
広瀬九段(1位) 4勝6敗  羽生 高見 ーー
三浦九段(9位) 3勝6敗  糸谷 近藤 斎藤
大石七段(11位) 3勝6敗  斎藤 石井 高見
山崎八段(10位) 2勝7敗  石井 羽生 佐藤
 となった。勝敗の右の棋士名は今後の対局相手。「ーー」は空き番

 成績上位2棋士が星を伸ばし、下位2棋士も勝ち星を加えた。
 この結果、A級昇級は近藤七段、糸谷八段の二人が相当有力となった。3位以下とは勝ち星3つの差があり、ランキングの関係で、2棋士の他に昇級の目があるのは斎藤八段のみ。しかも、斎藤八段の昇級は、《”近藤七段が3連敗”または"糸谷八段が2連敗”》が条件なので、近藤七段、糸谷八段の昇級はほぼ確定と言ってよい。

 これに対し、残留争いは成績下位の2棋士が勝ったので、混迷の度がさらに深まった。
 『ランキング中位以上の5勝はほぼ残留』の法則を当てはめると、上表の佐藤九段以上は、ほぼ残留。
 5勝を上げている石井七段と高見七段も澤田七段~山崎八段の7棋士のうち4棋士が5勝を上げないと、残りを負けても5勝の石井、高見は降級しない。安心はできないが、大丈夫であろう(1勝上げれば残留確定だし)。
 問題は4勝の澤田七段、羽生九段、大橋七段、広瀬九段。降級圏内の三浦九段、大石七段、山崎八段よりは「1.5差」(←ランキング上位なので)なので、少し余裕がある。しかし、勝ち星を上積みできずに4勝で留まると、かなり寒くなる。(勝ち星を一つでも増やせば、『中位以上5勝は残留』の法則に合致し、ほぼ残留確定)
 特に、羽生九段は残りの対戦相手全員が残留ライバル。全敗すると、4勝に留まるうえ、相手に勝ち星を献上することになるので、かなり危うくなる。
 出来れば、次局に勝ってほしいが、広瀬九段は手強い。ここ2年ほど調子を落とし、昨期A級陥落したが、復調気配で今期は25勝18敗(0.581)。タイトル2期(竜王、王位、各1期)、タイトル戦登場8回。A級を張れる実力者だ。
 対戦成績は羽生九段の25勝16敗 .610と悪くはないが、当時羽生竜王からタイトル奪取し、羽生九段を無冠にしたのが、広瀬九段である。借りを返しておきましょう。直近は6勝4敗と拮抗しているが、羽生九段の4連勝中でそれも今期3連勝というのが心強い。
 その次の対戦相手は山崎八段。今期は14勝18敗(0.438)、一昨日の順位戦で連敗を7で止めたが、不振と言って良いだろう。
 対戦成績は羽生九段の20勝7敗 .741と相性が良いが、一時は18勝2敗と圧倒していたが、その後は2勝5敗と苦戦している。昨年度の将棋日本シリーズでの大逆転負けは、今でも私の心の傷として残っている。
 この2局のどちらかで勝ち星を上げていただきたい。いや、残りを3連勝だ!

 三浦九段(9位・3勝6敗)、大石七段(11位・3勝6敗)、山崎八段(10位・2勝7敗)はゲーム差「1.5」と厳しい状況だが、三浦、大石は残りを3連勝すれば6勝となり残留は固い。いわゆる自力残留だ。2勝1敗でも星の流れによっては残留の目もある(現4勝の4棋士のうち一人が全敗、さらに現降級圏内の他のふたりが4勝で留まれば、残留できる)。
 山崎八段は勝ち星が1つ少ないのでさらに厳しいが、残り3連勝で5勝すれば、残留の可能性がある。
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2024年度順位戦 B級1組10回戦直前状況

2024-12-12 17:37:56 | 将棋
竜王戦第6局が終了したようだ。第6局は全く観戦できなかったなあ。“医師が叱った”という平凡な理由です。(入力ミスによる誤変換…あ、“誤変換”ではなく、私のミスですね。本来の入力語句は、想像できると思うので、敢えて訂正せず、そのまま残しておきます)

 竜王戦は大きな関心事ですが、私にとっては羽生九段の成績や将棋の方が遥かに関心度が高い。
 で、一番の関心事(心配事)は《B級1組に残留できるか?》
 
 当ブログの関連記事は、「“ぐう”の詳細 その3 ……2024順位戦 羽生九段-近藤七段戦」(10月21日記事)
 この将棋、難解な将棋が続いていたが、終盤勝負所で判断を誤り、敗局。2勝5敗と厳しい状況となっていた。
 それでも、この後、高見七段、澤田七段に連勝し、4勝5敗と持ち直してきた。
 9回戦終了時の暫定順位は10位で、辛うじて降級範囲を逃れているという状況。

【9回戦終了時の成績】
近藤七段(3位) 7勝1敗
糸谷八段(7位) 7勝2敗
佐藤九段(8位) 5勝3敗
高見七段(12位) 5勝4敗
斎藤八段(2位) 4勝4敗
澤田七段(4位) 4勝4敗
大橋七段(6位) 4勝4敗
石井七段(13位) 4勝4敗
広瀬九段(1位) 4勝5敗
羽生九段(5位) 4勝5敗
大石七段(11位) 3勝5敗
三浦九段(9位) 2勝6敗
山崎八段(10位) 1勝7敗
  カッコ内の順位は、今期B級1組のランキング。同星の場合、このランキングが優先される。
  対局数に差があるのは、リーグ在籍が13人と奇数の為。


 昇級争いは、近藤七段、糸谷八段が、やや抜け出している感がある。特に、近藤七段は只一人1敗で順位も良いので、かなり有力。
 とは言え、実力は紙一重なので、終盤連敗することも大いにあり、予断は許さない。

 中位グループ(高見~羽生)は、まさに団子状態。星一つで大きく順位が変動する状況。
 ランク中位で5勝(7敗)を上げれば、残留するというのが通常。これに該当するのは、斎藤八段(2位)、澤田七段(4位)、大橋七段(6位)、広瀬九段(1位)、羽生九段(5位)で、まずはあと1つ勝ち星を増やしたいところだ。今期の星の状況を見ると、5勝すれば、通常通り残留できそうだ。
 暫定順位が11位と降級圏内にいる大石七段(3勝5敗・ランク11位)は、残留圏内の4勝者らと勝ち星ひとつ差であるが、ランキングが低いので、実質1.5勝の差ある。現在4勝者は6棋士いるが、その内、上記で述べた斎藤八段(2位)、澤田七段(4位)、大橋七段(6位)、広瀬九段(1位)、羽生九段(5位)が5勝した場合、6勝しないと逆転できない(石井七段が5勝で留まると大石七段は5勝でも上位になる)
 大石七段は、見た目以上に苦しい状況であるが、強い棋士なので残り4局を、3勝1敗で乗り切る可能性も低くない。
 三浦九段、山崎八段はかなり苦しい状況。特に、山崎八段は成績もランキングも下位なので、本日の一局に敗れて石井七段が勝ち星を上げると、降級が決まってしまう。

 【本日の10回戦の組み合わせ】
近藤七段(3位)7勝1敗 vs 大橋七段(6位)4勝4敗
糸谷八段(7位)7勝2敗 vs 佐藤九段(8位)5勝3敗
高見七段(12位)5勝4敗 vs 石井七段(13位)4勝4敗
斎藤八段(2位)4勝4敗 vs 澤田七段(4位)4勝4敗
広瀬九段(1位)4勝5敗 vs 三浦九段(9位)2勝6敗
大石七段(11位)3勝5敗 vs 山崎八段(10位)1勝7敗

 私としては、《少し水をあけている三浦九段と山崎八段に頑張って、勝ち星を上げてもらい、残留ライバルの棋士に黒星を付けて欲しい》というのが本音、大本音である。
 さらに、羽生九段は昇級には届きそうもないので、《この際、近藤七段、糸谷八段、佐藤九段、高見七段が勝って、残留ライバルに黒星を付けて欲しい》と願うのである。
 ……我ながら、せせこましい了見だ。

 本日の10回戦、羽生九段は空き番。
 という訳で、今夜は近藤七段、高見七段、三浦九段、山崎八段を全力で応援だぁ!
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2024年度 A級順位戦 5回戦終了

2024-11-28 10:46:28 | 将棋
【5回戦終了時の成績】(右端は6回戦の対戦相手)
1 豊島九段  1勝4敗 ●佐々木 ●渡辺  ●佐藤  ○菅井  ●永瀬  稲葉
2 永瀬九段  4勝1敗 ●佐藤  ○菅井  ○稲葉  ○佐々木 ○豊島  中村
3 渡辺九段  3勝2敗 ●中村  ○豊島  ○増田  ○稲葉  ●佐々木 千田
4 菅井八段  1勝4敗 ●増田  ●永瀬  ●千田  ●豊島  ○中村  佐藤
5 稲葉八段  1勝4敗 ●千田  ●佐々木 ●永瀬  ●渡辺  ○佐藤  豊島
6 佐藤九段  4勝1敗 ○永瀬  ○千田  ○豊島  ○増田  ●稲葉  菅井
7 佐々木八段 4勝1敗 ○豊島  ○稲葉  ○中村  ●永瀬  ○渡辺  増田
8 中村太八段 2勝3敗 ○渡辺  ●増田  ●佐々木 ○千田  ●菅井  永瀬
9 千田八段  2勝3敗 ○稲葉  ●佐藤  ○菅井  ●中村  ●増田  渡辺
10増田八段   3勝2敗 ○菅井  ○中村  ●渡辺  ●佐藤  ○千田  佐々木


 5回戦で全敗だった稲葉八段が全勝の佐藤九段を降し、同じく全敗だった菅井八段も中村八段を下したので、挑戦者争いと残留争いのそれぞれが混戦模様となってきた。
 ただし、挑戦者争い、残留争いそれぞれが混戦となっただけで、色分けはハッキリしてきた。

《挑戦者争い》
2 永瀬九段  4勝1敗
6 佐藤九段  4勝1敗
7 佐々木八段 4勝1敗
3 渡辺九段  3勝2敗
10増田八段   3勝2敗

《残留争い》
8 中村太八段 2勝3敗
9 千田八段  2勝3敗
1 豊島九段  1勝4敗
4 菅井八段  1勝4敗
5 稲葉八段  1勝4敗

 挑戦者争いは、現成績と残り対戦相手を考えると永瀬九段が有力。
 7回戦の永瀬-渡辺戦が後半戦の第一のヤマ。
 8回戦の佐藤-渡辺戦も大きな一局。渡辺九段はこの2局を連勝したい。
 最終局は現在4勝1敗同士の佐藤-佐々木戦も大一番。
 挑戦者争いは同成績であれば決定戦になるので、現在5位の増田八段も大いにチャンスがある。

 残留争いは、現在6位の中村八段と最下位の稲葉八段は、今期ランクを考慮すると0.5勝分の差しかない状況。さらに、降級者は2名なので、全く分からない状況。
 とは言え、現在最下位の稲葉八段は、次局で競争相手の豊島九段に敗れると厳しい状況になりそう(それでも、まだまだ残留のチャンスはある)

《7回戦の組み合わせ》
2 永瀬九段(4勝1敗) vs 8 中村太八段(2勝3敗)
6 佐藤九段(4勝1敗) vs 4 菅井八段 (1勝4敗)
7 佐々木九段(4勝1敗)vs 10増田八段(3勝2敗)
2 渡辺九段(3勝2敗) vs 9 千田八段(2勝3敗)
1 豊島九段(1勝4敗) vs 5 稲葉八段(1勝4敗)

上述した豊島九段vs稲葉八段も大きな一番だが、佐々木九段vs増田八段も大きな勝負だ。(どの対局も大きな一局だが)
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2024年度 女流名人リーグ 最終局 結果

2024-11-18 10:21:10 | 将棋
【先日の記事で、加藤女流四段-山根女流三段戦の勝敗を逆にしていました。
 正しくは“山根女流三段の勝ち”でした。申し訳ありませんでした。訂正してアップしました】


14日記事「2024年度 女流名人リーグ 最終局直前状況」の続編です。
【8回戦終了時の成績】(括弧内の数字は今期ランキング・右端は最終局の対戦相手)
西山 朋佳 女流三冠(1)  8勝0敗   今井(5-3)
内山 あや 女流初段(2)  6勝2敗   渡部(4-4)
石本 さくら女流二段(3)  5勝3敗   野原(2-6)
今井 絢  女流初段(7)  5勝3敗   西山(8-0)
渡部 愛  女流三段(4)  4勝4敗   内山(6-2)
加藤 桃子 女流四段(7)  3勝5敗   山根(2-6)
大島 綾華 女流二段(7)  3勝5敗   鈴木(2-6)
山根 ことみ女流三段(4)  2勝6敗   加藤(3-5)
鈴木 環那 女流三段(6)  2勝6敗   大島(3-5)
野原 未蘭 女流初段(7)  2勝6敗   石本(5-3)

  陥落4名(同成績はランキング優先)
  予選突破者4名はランク7位
  渡部、山根は昨期予選突破で、昨年成績も同成績なので4位タイ


 最終局を前に、西山女流三冠の挑戦権獲得は決まっており、鈴木女流三段と野原女流初段のリーグ陥落も決まっていた。
最終局は
西山朋佳女流三冠(8勝0敗)VS 今井絢女流初段(5勝3敗)
内山あや女流初段(6勝2敗)VS 渡部愛女流三段(4勝4敗)
石本さくら女流二段(5勝3敗)VS 野原未蘭女流初段(2勝6敗)
加藤桃子女流四段(3勝5敗)VS山根ことみ女流三段(2勝6敗)
大島綾華女流二段(3勝5敗)VS 鈴木環那女流三段(2勝6敗)

 残留の二つの椅子を、加藤女流四段(3勝5敗・R7位)、大島女流二段(3勝5敗・R7位)、山根女流三段(2勝6敗・R4位)で争う。
 同成績・同順位の場合に再戦で決定するのなら、加藤と大島の残留確率(勝ち負けを5割と仮定)は3/8、山根は1/4。とにかく、三者とも最終局の勝利が必須。
 この3棋士プラスわずかの差で残留の目がない鈴木女流三段の直接対局となっている。


【結果】
○西山女流三冠(9勝0敗)VS 今井女流初段(5勝4敗) 
 内山女流初段(6勝3敗)VS 渡部女流三段(5勝4敗)○
 石本女流二段(5勝4敗)VS 野原女流初段(3勝6敗)○
 加藤女流四段(3勝6敗)VS 山根女流三段(3勝6敗)○
○大島女流二段(4勝5敗)VS 鈴木女流三段(2勝7敗)


 西山女流三冠の全勝は流石である。1敗ぐらいはするかもと思ったが。
 陥落は山根女流三段、加藤女流四段、野原女流初段、鈴木女流三段。



(字が小さくなってしまいました。申し訳ありません)
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2024年度 女流名人リーグ 最終局直前状況

2024-11-14 11:02:36 | 将棋
【8回戦終了時の成績】(括弧内の数字は今期ランキング・右端は最終局の対戦相手)
西山 朋佳 女流三冠(1)  8勝0敗   今井(5-3)
内山 あや 女流初段(2)  6勝2敗   渡部(4-4)
石本 さくら女流二段(3)  5勝3敗   野原(2-6)
今井 絢  女流初段(7)  5勝3敗   西山(8-0)
渡部 愛  女流三段(4)  4勝4敗   内山(6-2)
加藤 桃子 女流四段(7)  3勝5敗   山根(2-6)
大島 綾華 女流二段(7)  3勝5敗   鈴木(2-6)
山根 ことみ女流三段(4)  2勝6敗   加藤(3-5)
鈴木 環那 女流三段(6)  2勝6敗   大島(3-5)
野原 未蘭 女流初段(7)  2勝6敗   石本(5-3)

  陥落4名(同成績はランキング優先)
  予選突破者4名はランク7位
  渡部、山根は昨期予選突破で、昨年成績も同成績なので4位タイ


8回戦は10月18日から11月8日にかけて、ぽつりぽつりと行われていて、11月5日に西山女流三冠が8勝目(全勝)を上げ、挑戦を決定していることに気がつかなかった。
本日 明日(11月15日)、最終局(一斉対局)が行われることを知り、急遽、この記事を書いています。

 現状は上表の上位5名(渡部まで)が残留決定しており、野原女流初段は順位の関係で陥落が決定している。
 陥落は4名、つまり、残留の椅子は6個なので、残り1つの椅子を加藤、大島、山根、鈴木の4棋士で争う状況……かと思ったが、鈴木は順位の差で残留の目はないようだ(後述)
 現状、1勝多い加藤、大島が有利だが、ランクが下位なので0.5勝分のリードしかない。上表では加藤が大島の上段に記されているが、予選突破者同士なので差はない。


 最終局5局のうち、西山-今井、内山-渡部、石本-野原は残留争いには関係なく、
残りの2局の加藤(ランク7位・3勝5敗)-山根(ランク4位・2勝6敗)、大島(ランク7位・3勝5敗)-鈴木(ランク6位・2勝6敗)が、残留争いの直接対局となっている。

 加藤は勝った場合、大島-鈴木戦で鈴木が勝てば残留、大島が勝つと加藤、大島が共に4勝5敗、ランク7位の同成績となる(おそらく残留決定戦が行われる)。
 大島は勝った場合、加藤-山根戦で山根が勝てば残留、加藤が勝つと加藤、大島が共に4勝5敗、ランク7位の同成績となる(おそらく残留決定戦が行われる)。
 山根は勝った場合、大島-鈴木戦で鈴木が勝てば残留。山根(R4)、鈴木(R6)、加藤(R7)、大島(R7)が3勝6敗で並ぶが、ランク最上位の山根が残留。
 鈴木は最終局に勝っても、加藤-山根戦で加藤が勝って4勝5敗となり、加藤を上回れず(鈴木は3勝6敗)、加藤-山根戦で加藤が敗れても、山根(R4)、鈴木(R6)、加藤(R7)、大島(R7)が3勝6敗で並び、順位の差で山根を上回れない。

 加藤女流四段は昨期陥落し(ランク4位で4勝5敗で陥落は不運)、今期予選を勝ち抜いてリーグに復帰したが、今期も苦戦。
 “女流四強”のもう一人の伊藤沙恵女流四段は昨期3勝6敗で陥落、今期は予選敗退。さらに昨期は実力者の上田女流四段、香川女流四段もリーグを陥落し、復帰できず。
 それだけ、若手の成長で上位の層は厚くなったと言えるが、加藤、伊藤の女流名人戦での苦戦は想定外だった。

 果たして残留するのは?⇒結果
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2024年度 A級順位戦 4回戦終了

2024-11-05 16:33:55 | 将棋
【4回戦終了時の成績】(右端は5回戦の対戦相手)
1豊島九段  1勝3敗 ●佐々木 ●渡辺  ●佐藤  ○菅井  永瀬
2永瀬九段  3勝1敗 ●佐藤  ○菅井  ○稲葉  ○佐々木 豊島
3渡辺九段  3勝1敗 ●中村  ○豊島  ○増田  ○稲葉  佐々木
4菅井八段  0勝4敗 ●増田  ●永瀬  ●千田  ●豊島  中村
5稲葉八段  0勝4敗 ●千田  ●佐々木 ●永瀬  ●渡辺  佐藤
6佐藤九段  4勝0敗 ○永瀬  ○千田  ○豊島  ○増田  稲葉
7佐々木八段 3勝1敗 ○豊島  ○稲葉  ○中村  ●永瀬  渡辺
8中村太八段 2勝2敗 ○渡辺  ●増田  ●佐々木 ○千田  菅井
9千田八段  2勝2敗 ○稲葉  ●佐藤  ○菅井  ●中村  増田
10増田八段  2勝2敗 ○菅井  ○中村  ●渡辺  ●佐藤  千田


 1回戦で図らずも、《ランク上位者vsランク下位者》対戦となり、下位者が全勝した。
 ランク下位と言っても昇り龍の新八段の千田八段、増田八段や佐藤天九段や佐々木勇八段(竜王戦挑戦者)なので、上位下位の実力は拮抗している。
 とは言え、下位の全勝というのは、驚いた。
 波乱の出だしとは言え、永瀬九段、渡辺九段はその後3連勝。昨年度後半からの好成績を持続している佐藤天九段は4戦全勝。佐々木勇八段も竜王位挑戦を含めて、今年度は16勝1敗と破竹の勢い。ただし、その後、2勝8敗と急ブレーキがかかってしまった。この8敗は竜王戦対藤井戦の2敗(1勝)、王将挑戦者決定リーグの4連敗を含んでいるので、調子を崩したという訳ではないのかもしれない。(竜王戦に集中?)

 3連敗スタートの豊島九段、菅井八段、稲葉八段の3棋士のうち、4回戦で3連敗同士の対戦で敗れた菅井八段と、渡辺九段に敗れた稲葉八段は、さらに苦しくなった。豊島九段も1勝目を上げたとはいえ、厳しい状況だ。


 今日(11月5日)は、菅井八段(0勝4敗)vs 中村八段(2勝2敗)戦がある。
 菅井八段は敗れると0勝5敗となり、かなり厳しくなる。現状残留圏内8位の豊島九段が5回戦で2勝目を上げると、残留するには2勝者の豊島、千田、増田とは星二つの差となってしまう。
 現状2勝2敗の中村八段は、菅井戦に勝利すると3勝となり、成績不振者が3人いることを考慮すると、残留に大きく近づくことになる。中村八段は当然名人挑戦を目指しているので、この星勘定は失礼であろう。

 本日は、B級1組の羽生九段ー高見八段戦もある。かなりドキドキだが、深く考えないようにしている。
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鬼ブロック 第10期叡王戦(2024~2025年) 段位別予選・九段戦

2024-10-31 18:25:49 | 将棋
叡王戦 段位別予選
 九段戦A組    B組      C組
阿部 隆 九段  久保 利明九段  佐藤 天彦九段
南 芳一 九段※ 福崎 文吾九段※ 中村 修 九段※
脇 謙二 九段※ 井上 慶太九段※ 屋敷 伸之九段
森内 俊之九段  島  朗 九段  豊島 将之九段
先崎 学 九段  深浦 康市九段  谷川 浩司17世
佐藤 康光九段  郷田 真隆九段  行方 尚司九段
鈴木 大介九段  木村 一基九段  藤井 猛 九段
富岡 英作九段※ 森下 卓 九段※ 広瀬 章人九段
高橋 道雄九段※ 塚田 泰明九段※ 渡辺 明 九段
三浦 弘行九段  丸山 忠久九段  羽生 善治九段
 ※は1回戦から
 青字は順位戦B級1組 または 竜王戦2組以上または現役永世名人
 太青字は順位戦A級
 
 本当は勝率や各棋戦の活躍度を加味して、色分けしないといけないのだが、余力がない……
 行方九段や鈴木九段は青字にした方が良いのかもしれない。


 将棋界では、「平均実力は九段より八段の方が強い」と言われている……
 年齢的に棋力がやや衰えても、段位は落ちない。A級昇級で八段になるなど、脂の乗った棋士が多い。(七段昇段後に勝ち星を重ねて昇段した棋士もいるが)
 九段の中には、九段昇級してから長く棋力を維持している羽生九段(最近は…)、渡辺九段、八段昇級後にすぐ九段の条件をクリアした豊島九段、永瀬九段もいる。(藤井現七冠も当然九段)
 が、やはり、九段棋士でも……(お察しください)

 という事情はあるが、今期の九段戦のC組は例外で、異常に実力者が集まってしまった。
 特に、羽生九段の山は、一回戦から渡辺ー広瀬戦。その勝者の広瀬九段と羽生九段が二回戦で激突。(羽生九段が勝利)



 本来なら、「“ぐう”の詳細 その3 ……2024順位戦 羽生九段-近藤七段戦」の続きを記事にすべきなのですが、さぼりました。
 なので、この場でご報告。
 近藤戦(10月17日)の後、王将リーグで菅井八段に敗れ(10月21日)、直近成績が1勝11敗……
 10月25日の王将リーグ対広瀬九段戦は流石に暗い気持ち……というか、《負けてもいいじゃないか》という気持ちで観戦。……そこで、ようやく勝利。
 この一局、羽生九段が優勢だったのだが、《まだまだ難しい。そのうえ、最近の羽生九段は……》と不安だったが、広瀬九段があっさり投了。まだまだ、ドキドキが続くと覚悟していたのが、拍子抜け。まあ、良かったんだけど。
 そして、昨日(10月30日)の叡王戦予選九段戦で、再び広瀬九段と対戦。これも、難しい将棋だったが、終盤の入り口で、広瀬九段が飛車の逃げ方を誤り、敗勢。そのまま、羽生九段の勝利。
 飛車の逃げ方は2通りで、どちらもありそうだった。それに、広瀬九段は連続対局。なので、ちょっと運が良かった気もする(羽生九段、ごめんなさい)

 そして、本日(10月31日)、王将リーグ・近藤七段戦。なんと、二日連続の対局。短時間将棋で1日2局は珍しくないし(昨日の広瀬九段もそう)、それよりは条件が楽なのだが、珍しい日程だ。
 近藤七段には、最近2局ほど、最終盤に“会心の一撃”を食らっているので、借りを返しておきたい。


…………負けました。う~ん。
 終盤の入り口の辺りで、攻められる手を嫌がって、無理気味に攻めて、届かない。
 敵陣に遊び駒を残し、駒不足で攻めが息切れした時に、一気に攻め込まれ、持っていかれてしまう……
 そんな負け方が、多いような気がする。
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