英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

【歳時メモ】蕎麦の花、ススキ、セイタカアワダチソウなど

2015-09-29 15:06:47 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 蕎麦の花は今が最盛期。あちらこちらで、花が風に揺れて、一面白く泡立っているように見えます。
 コスモスもあちこちで揺れていますが、今年はあまり目立っていません。これからもっと咲くのでしょうか?
 ススキは、穂が開き始めました。
 セイタカアワダチソウは、にょきにょき伸びてきて、てっぺんが黄色く色づき始めました。
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雑感いろいろ

2015-09-23 21:50:06 | 日記
鶴竜、横綱失格!
 新横綱の場所も連敗の危機に注文相撲を取るなど、この横綱は、ちょくちょく、立ち合いで変化して勝ちを狙う。
まあ、これは、日馬富士も同じというか、もう一段上かも?
 「横綱は負けてはいけない。反則じゃないのだから、かまわない」という意見もあるが、プロ中のプロの横綱なんだからダメだろう(給料も高いはず)。高い料金払って、結び(最後)まで横綱の相撲を期待していたんだから、それを裏切ってはいけないし、観客ももっと怒らなくてはファンとして情けない。


張り手はするな!
 照ノ富士、あんた、強いんだから、張っちゃあだめだよ!


相変わらず、雑だよね(9月20日、NHK杯将棋トーナメント)
 菅井六段、ビシビシ指すのは気持ちいいが、中盤は読むのが面倒で、≪ここら辺の手で、やや悪くても、勝負になるだろう≫で、指し手ないかい?
 雑すぎて、応援してるのが、馬鹿らしくなる。


「結構、観客が入っている」って…(9月13日、NHK『サンデースポーツ』)
 マンスリーキャスターの清宮克幸氏が、バドミントンのジャパンオープン(正式名称は「YONEX OPEN JAPAN」かも)の映像を見て、「けっこう、観客、入ってますね」と。
 「けっこう」と言うのは、やや上から目線の言葉であるが、清宮氏にとって、他競技の観客の入り具合が気になるのだろう。思わず、言ってしまっただけで、上から目線ではないのだろう。

 しかし、その言葉を受けて、杉浦友紀キャスターが
「けっこう、入ってますね」
と、相槌を打つ。
 あなたが言っちゃあ、ダメだろう。

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「すごい」と「すごく」 【加筆、修正あり】

2015-09-22 14:20:43 | 時事
 コーラのCMだったと思うが、中居正広が「すごいおいしい」を連発していた。
 また、最近の『しゃべくり007』で向井理が「すごい大変だった(おもしろい、楽しい)」を連発していた(「すごい」の後に続く形容詞が何だったかはっきり覚えていません)。向井理は大学で遺伝子工学を専攻した、言わば“インテリ”であるはずだが…
 しかも、その後登場した佐藤健&神木隆之介のどちらかが、この言い方を連発……

 もはや、この用法は、「食べれる」に代表される「“ら”抜き言葉」と同様に、押し留められない誤用であるようだ。
 で、私も諦め、記事にするのを躊躇していた。

 ところが、私のお気に入りのドラマの『リゾーリ&アイルズ』の二人のヒロインの会話(新たな情報を持ってきた同僚に訊ねたシーン)

ジェーン(リゾーリ)「すごい知りたい
モーラ(アイルズ)「“すごく”!
ジェーン「訂正されると、むかつく(怒)」
モーラ「変な言葉使われると、むかつくっ(にっこり)」
 このやり取りに、私は意を強くしたのである。

 横道に逸れるが、『リゾーリ&アイルズ』はボストンを舞台にする刑事ドラマ。
 捜査(謎解き)も面白いが、皮肉やウイットに富んだ会話が面白い。例えば…

上司「(腰を痛そうに、呻き)ヨガで無理してな」
モーラ「腰痛は、合衆国で2番目に悩んでる人が多い疾患なの」
ジェーン「じゃあ一番の悩みの種は、あんたの薀蓄?」
 ちなみに、一番は頭痛とのこと。

 また、同窓会で
同級生1「俺の会社が今や、業界トップに成長した記事は読んでるよなあ」
ジェーン「私は大きいニュースしか読まないの」

同級生2「スタイルいいわねぇ~、あなたまだ、子どもいないでしょ」
ジェーン「まあ、拾った犬を数に入れなきゃね」

 この『リゾーリ&アイルズ』については、いつか記事にしたい。


 で、この誤用であるが、世に氾濫している理由は存分にある。
1.「すごい」(「すごく」)の被修飾語(直後の言葉)のちょっとした違いで使い分けなければならない
 コーラのCMの場合、被修飾語は「おいしい」。この「おいしい」は形容詞なので「すごい」の副詞的用法ができる連用形の「すごく」を使わなければならない。用言(動詞、形容詞、形容動詞)を修飾する場合、形容詞の連用形、形容動詞の連用形、副詞を用いる。例えば…
 速く(形容詞の連用形)+走る(動詞)
 静かに(形容動詞)+歩く(動詞)
 かなり(副詞)+美しい(形容詞)
 とても(副詞)+軽やかだ(形容動詞)

となるわけだが、被修飾語が名詞化できるのがややこしくさせている。例えば…
 「おいしい」→「おいしさ」
 「走る」→「走り」
 「歩く」→「歩き」
 「美しい」→「美しさ」
 

名詞化された場合は形容詞(形容動詞)は連体形(終止形と同じ)を用いる。
 「すごくおいしい」→「すごいおいしさ」
 「速く走る」→「速い走り」
 「静かに歩く」→「静かな歩き」
 「かなり」と「とても」は副詞で活用できない(変形できない)ので、名詞は修飾できない。

 という訳で、被修飾語の変化に対応できず、一緒くたに「すごい」が使われていると考えられる。

 ただ、誤用の理由はこれだけではなさそうだ。


2.「すごい」が感動詞的に使われている
 「嗚呼」「まあ」「おお」「何と」が代表的な感動詞。現代では、「すごい」が、この感動詞的使われ方をしているとも考えられる。
 まず、美しさや強さなどに「すごい!」と感動して、その後に、具体的な形容が続く。「すごい!、きれい!」という心の動きだ。これが「すごいきれい」や「すごいおいしい」という表現に繋がったのではないだろうか。
 この動きを助長させたのが、SMAPの木村拓哉であると、私は考えている。かれが頻繁に発する「すげえ」「すっげぇ!」がそうである。彼の影響力は大きい。


3.「形容動詞」と「名詞+だ」が紛らわしい
 形容詞の終止形は「~~だ」であるが、「名詞+だ」と形が同じである。
 よく「静かだ」と「学校だ」を例に挙げ、「静かな」というふうに「~な」(連体形)に活用(変化)できるのが形容動詞で、「名詞+だ」は「学校な」とはならない、と説明される。
 この説明は正しくて、分かりやすいが、実際にはもっとややこしい例がある。
 「臆病だ」「平和だ」「円満だ」「活発だ」は形容動詞であるが、その語幹の「臆病」「平和」「円満」「活発」は名詞でもある。
 しかも、①「彼は臆病だ」、②「彼の欠点は臆病だ」と2種類の「臆病だ」が存在する。①は形容動詞で、②は「名詞+だ」である。

 「すごい大変」という表現であるが、「大変」が一見、名詞に思えるので、「すごい」を使いたくなるが、「大変だ」という形容動詞なので「すごく」を使用するのが正しい。(「大変」は「大きな変事。大変な出来事。大事」という意味の名詞の場合もあり、「すごい大変」という表現は文法的には存在する)


 そんなわけで、「すごいおいしい」などの表現については、その理由を理解はできる。今後も更に氾濫するであろう。
 しかし、CMで連用したり(少し前(一昔前?)のCMでは「すぐおいしい、すごくおいしい♪」というフレーズが使われていたはず)、向井さんが大学の実験の話で「すごい大変でした」を連発するのは、やめてほしい。(大学の実験の話なんて、インテリの極地の話題だよ)。
 
 モーラではないが、「変な言葉使われると、むかつくっ(にっこり)」のである。むかつくほどではないが「、すごく気になる」「すごく引っかかる」のである。


【加筆、修正】
 エスカルゴさんからコメントをいただいて、謎がかなり解けました。
 『話し言葉か、書き言葉かで、誤用度(許容度)が変わる』ようです。
 話し言葉、つまり、言葉を発する時は瞬間瞬間で言葉を組み立てます。とくに、「すごい(すごく)」という心の動きを伴う時には、感じたことをそのまま口に出します。
 「程度の甚だしいことに心が動いて、まず(感嘆詞的に)「すごい」と言い、その後、何に心が動いたのか説明の形容詞(“おいしい”など)を続ける」となるわけです。
 いちいち文全体を考えて、「すごく○○だ」と言うのは、ストレートに感動を口に出していません。

 書き言葉になると、文全体で組み立てるので、「すごくおいしい」では変ですし、読むほうも違和感を感じます。

 『話し言葉だと「すごいおいしい」は許容範囲かも』と修正します。
 
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第28期竜王戦七番勝負で心配なこと

2015-09-21 15:42:28 | 将棋
前記事で、私の勝手なシナリオを披露したが、今期の七番勝負で心配なことがある。

  ……………………それは、一日目で決着してしまわないかである。

 糸谷竜王は、早見え早指し
 渡辺棋王早見えで、戦略的時間の使い方をする。

 昨期の七番勝負(持時間8時間)において、糸谷竜王の消費時間は、
第1局 7時間28分 (森内竜王7時間59分) 終局時刻 18時19分(ハワイ、現地時間)
第2局 5時間27分 (森内竜王7時間57分) 終局時刻 16時19分
第3局 7時間56分 (森内竜王7時間57分) 終局時刻 18時57分
第4局 6時間02分 (森内竜王7時間59分) 終局時刻 17時10分
第5局 4時間29分 (森内竜王7時間59分) 終局時刻 15時46分

 森内竜王(当時)が消費時間で追い込まれていたことが分かる。
 糸谷挑戦者も、第1局と第3局ではかなり時間を消費している。


 1日目終了時点での消費時間はどうだろうか?
第1局・59手目 4時間26分 (森内3時間30分) 封じ手時刻18時30分(糸谷は封じ手に1時間13分の考慮)
第2局・61手目 3時間03分 (森内4時間32分) 封じ手時刻18時00分
第3局・65手目 3時間42分 (森内3時間49分) 封じ手時刻18時02分
第4局・51手目 3時間12分 (森内4時間22分) 封じ手時刻18時00分
第5局・76手目 2時間49分 (森内4時間35分) 封じ手時刻18時00分

 第2局、第5局は1日目で消費時間にかなり差がついたが、糸谷挑戦者も思ったより考えている数字だ。
 しかし、糸谷竜王は考えたいところではじっくり考えるが、それ以外ではどんどん指すタイプ、森内前竜王も研究通りに指し余分な考慮はしないタイプで、午前中から午後に掛けては局面がずんずん進んでいった記憶がある。
 渡辺棋王も森内前竜王と同タイプ。しかも、戦略的な時間の使い方をするので、相手の考慮時間と差がつくのを嫌うであろう。
 そこへ糸谷竜王が2日制の将棋の空気を読まず、委細かまわず指し手を進めていき、渡辺棋王も戦略的考慮時間消費で追従していったら………1日目にして決着!
     ………ということにはならないだろうか?
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第28期竜王戦七番勝負における羽生ファン(私限定)のシナリオ

2015-09-21 14:42:16 | 将棋
第28期竜王戦挑戦者決定戦第3局で、渡辺明棋王が永瀬拓矢六段を破り、2勝1敗で糸谷哲郎竜王への挑戦権を獲得した。

 羽生名人・王位・王座・棋聖に勝ち越しており、竜王位9連覇と竜王戦において無類の強さを見せる渡辺棋王(他の棋戦で弱いという主旨の表現ではない)
 森内前竜王を破壊してしまったのではないかという勝ち方をした糸谷竜王


           ………………………………非常に興味深い対戦である。

この七番勝負の羽生ファンとしての観戦意義
 羽生ファンにとって、“渡辺竜王”(現在は違うが)は、特別な意味を持つ。
 2008年、第21期七番勝負において、3連勝4連敗で、“永世竜王”を逃すと同時に、渡辺竜王に“永世竜王”を先んじられてしまった悔しさは大きな心の傷。しかも、その2年後のリベンジマッチにおいても、2勝4敗で退けられている。
 となれば、ここは渡辺棋王に竜王位を奪取してもらって、来期に“渡辺竜王”から竜王位を奪取し、“永世竜王”、“全七冠永世位”を成し遂げてほしい。

 というのが、理想のシナリオ。
 理想のシナリオと言ったが、それと同時に表向きのシナリオでもある。

 というのは、糸谷竜王の存在が関与している。
 昨期の竜王戦で見せた糸谷竜王の底知れない強さも侮れない。
 正直、羽生名人にとって糸谷竜王の得体のしれない強さは嫌な感じ。
 今期、糸谷竜王に挑戦し、糸谷竜王の“委細かまわない強さ”に、万が一敗れ去った場合(その可能性は低いとは言い切れない)、心が粉々になってしまうかもしれない。
 ならば、ここはひとつ、渡辺棋王に糸谷竜王から竜王位を取り上げてもらおう。(そして、上記の表向きのシナリオに続く)

 しかし、渡辺棋王が敗れる可能性も否定できない。
 その場合でも、渡辺棋王がおめおめと簡単に敗れ去るとは思えないので、糸谷竜王の弱点が露見するはずである。(これは、渡辺棋王に対しても言え、渡辺棋王の弱点も見えてくるはずである)

 そして来期、満を持した羽生名人(六冠が理想)が竜王位を奪取し、“永世竜王”、“全七冠永世位”を達成するのである。
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アンフェアSP ダブル・ミーニング ~連鎖~

2015-09-20 16:58:30 | ドラマ・映画
『アンフェア』と言えば、「アンフェア the movie……不覚だった。そして後悔、怒り 」の悲しみと怒りが煮沸した思い出がある。あの怒りの記事を書いたのが、4年前というのが驚き。そして、4年も前だというのに、いまだに怒りの感触が残っているのも驚きだ。
 今回のSPドラマは、北乃きい主演の第3作。第1作か第2作を観た記憶があるが、ほとんど覚えていない。しかし、おぼろげに残念感だけ残っている。今回は、一応録画しておいたので、一応観てみた次第である。

 で、感想は「やっぱり」であった。(やっぱり観るんじゃなかった)
 まあ、『the movie』ほどの怒りは感じなかったが、記事に書こうと思うのに十分な材料はあった。

1.姑息な手段「雪平(篠原涼子)の“チラ見せ”」(第1項に持ってくる件ではないが、第2項の主役のキャラを語るため最初に持ってくる方が都合がよい)
 「雪平の登場」でドラマへの興味を湧き立たせる。(『アンフェア』に限らず、常套手段ではあるが)
 特に、ドラマ序盤で警視庁の廊下を雪平が歩くシーンを持って来れば、期待感は高まる。しかし、案の定、顔見せ程度。
 一応、今ドラマの主役の望月刑事(北乃きい)と対峙し、クライマックスでの望月の決断に影響を与えるやや重要なポイントではあったが、そのクライマックスの望月の決断シーンも、意表を突くための盛り上げシーンに過ぎないように思えた。(後述)
 それに、『アンフェアSP』と名乗っているのに、3作目にして初対面というのも、おかしな話だ(現存している他のキャラは出演していたが)。


2.主役が魅力不足 その1~雪平とのツーショット~
 刑事ドラマのヒロインが、トラウマを抱え、それに苦しむという設定はよくあることだし、それも“あり”だろう。
 そういう設定からか、望月は“雪平寄り”のキャラであるらしくドラマサイトのイントロダクションには「熱血漢で破天荒」とある。「勝手に単独行動を取るな」と上司からも釘を刺されていた。
 しかし、演じる北乃きいの芸風(雰囲気)とは、合致しないように感じた。どんな役柄もこなせるのが、一流役者というものなのだろうが、一流役者といえど、顔つき、スタイル、声などで、無理を感じるキャラもありそうだ。
 “雪平風”刑事というキャラは、北乃きいには無理があるように感じた。それを顕著に感じたのが、雪平と対峙するシーン。
 検索すると篠原良子162cm、北乃きい157cmで、思ったより身長差はないが、どちらかというと丸っこい北乃きいと細身の篠原とのツーショットは、雪平との差を大きく感じさせてしまう。


3.主役が魅力不足 その2~捜査したという印象がない~
 トラウマに苦しみ、それと克服するというヒロインであったが、事件の展開に流されているだけで、捜査したり推理したという印象が残っていない。
 捜査したのは“ひとり科捜研”三上薫(加藤雅也)、事件の奥にあるモノを見つめたのは山地哲夫(寺島進)だった。(表面にに現れていない女児誘拐があったと気がついたのはヒロインだったが)
 なので、女児誘拐に纏わる悲惨さや陰湿さと対峙するヒロインの行動が、ドラマの多くを占めるので、憂鬱で退屈さが大きくなってしまった。


4.望月が犯人を撃つシーン ~意表を突いただけ~
 望月が犯人を撃つシーンは、雪平との会話を生かすためと、視聴者の意表を突くためであると考えられるが、「怒りや悲しみを堪えて引き金を引かないか、過去との決着をつけるため撃つか」は、ドラマの大きな見どころであるはず。
 それを、防弾チョッキで大丈夫なのを分かった上で、引き金を引き、それで心に決着をつけてしまうというのでは、あまりにも短絡的ではないのだろうか?
 引き金を引くか引かないか、一歩譲って、引き金を引いたが外すという選択であるべきだと思うが、感触的に犯人を撃ち抜いて、溜飲を下させるというのは、20年も抱えていたトラウマにしては中途半端な決断である。(視聴者の意表はついたが)


5.模倣犯の模倣犯という真相は評価できるが
 その模倣の根本の女児誘拐の真相は明かされないままだった。
 まあ、真相は明かさなくてもよいが(続編があるのだろうか?)、根本の事件周辺に不可解な点が多い。

 女児(幼児)を誘拐し、その手首に刻印をつけるという猟奇事件。
 こういう猟奇的な事件は、愉快犯か性的性癖による犯行であることが多く、そういう場合、1回で終わらないようのではないだろうか?
 それに、当時、この誘拐事件について、上層部からストップがかかった理由もわからない。
 模倣の犯行についても、うやむやになってしまったのも不可解。
 真犯人をかばった管理官・浅野(中村俊介)が、当時、隠ぺい工作はできたかもしれないが、うやむやにできるほど権力があったとは思えない。


怒りを感じるほどではなかったが、残念なドラマだった。
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第63期王座戦 第2局 羽生王座、惨敗

2015-09-17 19:56:33 | 将棋
 惨敗だった。
 タイトル戦として、中継や大盤解説等が為されるに値しない拙戦だった。

 ここまでの不出来な将棋は、羽生名人だけでなく、ここ最近のタイトル戦に範疇を拡げても、なかなか無いのではないだろうか?
 とは言え、羽生名人のタイトル戦において、思い当たる将棋がないわけではない。

 まず、今期の名人戦第2局。図はその投了図である。

 しかし、確かに終盤は、為すすべなく行方八段の切れ味鋭い寄せを喫した感が強い。ただ、中盤から終盤の入り口辺りまでは、苦しいながらも、“もしかしたら感”があった。


 同じく今期の名人戦第3局

 △4八歩は、飛頭を叩き、4六金を召し上げようとした狙いの一着である。しかし、叩いた歩は△9五香▲同香と香を犠牲にして得た1歩であった。まあ、これで、無事に金を入手できれば、この強引な動きも報われたのだが、△4八歩に▲2九飛と2五の銀取りと切り返され、香損の代償を得られなくなり、苦戦を強いられた。
 ただ、この後、最善の頑張りで差を拡げられることなく追走したため、逆転勝ち。

 第2局は完敗であるが、惨敗ではない。
 第3局は、強引な動きを強いられた拙い仕掛けであったが、完敗どころか勝利に結びつけてしまった。 

 本日の一局の惨敗度に相当しそうな将棋を挙げるとすれば、同じく名人戦第4局ではないだろうか

 先手の銀は、上がったり下がったりとよく動いたが、成果をほとんど上げられず、局面打開の期待が掛かった馬も身動き取れない状態。
 これは、手も足も出ず、敗北か……
 しかし、行方八段の包囲網の僅かな綻びを食い破り、羽生名人が勝利。


 もう少し遡れば、今日の一局に匹敵する惨敗はあるかもしれない。(対渡辺戦は何局か該当しそうだ)
 また、早指し戦まで範疇を拡げれば、NHK杯の5連覇がかかった決勝の対渡辺戦などは、同等な“ボロ負け”と言える気がする。

 とにかく、羽生名人をここまでの惨敗に追い込んだ佐藤八段。手強い相手だ。
 
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2015世界陸上雑感 その4 ~五輪内定について~

2015-09-13 16:43:49 | スポーツ
『IAAF世界陸上2015北京』「世界陸上2015北京大会の展望」(松原孝臣氏)の記事によると、

マラソンおよび競歩では、世界選手権で入賞した日本人最上位の選手は、自動的にリオデジャネイロ五輪代表に内定する。

また、トラック&フィールド種目(スタジアムで行なわれる短中距離、走り幅跳び、棒高跳びなどの種目の総称)でも、日本陸上競技連盟は、2013年の段階で「15年世界選手権(北京)で8位以内に入賞した日本人最上位を最優先で選ぶ」方針を打ち出し、選手に今大会の重要性を喚起した。さらに今年3月、入賞者のうち日本人最上位選手を条件付きで内定すると発表した。


 要するに、
マラソンと競歩では「世界選手権で8位以内なら即内定」
それ以外の種目では「世界選手権で8位以内ならほぼ内定」

ということらしい。

甘くないですか?
 特に、マラソンは、「暑さの中でのレースで体調を崩すより、高額賞金レースに出場した方が良い」と派遣や参加に消極的な国や選手が多く、レースのレベルは必ずしも高くない。
 顔ぶれ的には、エチオピアやケニアが粒ぞろいだったみたいだが、モチベーションの高さ(コンディション調整)に疑問が残る。
 実際、過去に世界陸上で入賞した日本選手が、五輪やその他の国際レースで通用しなかった例が多い(世界陸上以降、故障したという場合もある)。
 なので、8位以内という条件は、そのハードルがかなり低くなっているように考えられる。

 このような高くないレベルのレースで、8位以内という甘い条件で、五輪代表を決定するのは、はなはだ疑問である。

 そもそも、
この世界マラソンの代表選考では、横浜国際で優勝した田中智美選手が選ばれなかったことが議論を呼んでいた。


前田彩里……名古屋ウィメンズ3位(日本人1位)、2時間22分48秒
伊藤舞………名古屋ウィメンズ4位(日本人2位)、2時間24分42秒
重友梨佐……大阪国際3位(日本人1位)、    2時間26分39秒
田中智美……横浜国際優勝            2時間26分57秒

 選考前の下馬評
「前田確実、田中濃厚 ラスト1枠は伊藤有利」
で、重友は終盤失速がマイナス材料という評価だった。武冨・女子マラソン部長は「各大会を精査するが(伊藤の)自己ベストは高い評価」と話していたらしいが、自己新を出したことが“伸び盛り”ということなのだろうが、私は≪短距離と違い、レース展開やレース条件に左右されるマラソンで、1度の記録を地力と評価するのは危険≫だと思う。

 実際の選考では、前田選手、伊藤選手の順に代表が決まり、第3の枠を、重友選手と田中選手で争い重友選手が選ばれた。
 その理由として
「(田中の)優勝は重いが26分台。出場していた選手の力も劣る。21、22分台を出したなら評価するが、世界と戦うには少し物足りない。
 選出した3人は、陸連が目標に据えた2時間22分30秒の設定記録を目指す走りと評価した」


 レースによって条件(気象条件、参加選手、レース展開、ペースメーカーの巧拙)が違い、タイムだけで決定するのはナンセンス。
 2時間22分30秒の設定タイムを目指して走ったと言っても、クリアできなかったので実力不足と判定できる。
 重友選手に至っては、設定タイムより4分も遅れたので、「目指して走ったこと」を評価するのは、まったく理解不能。
 それに、優勝したことは何を置いても評価しないといけない。そうでないと選考レースの意味がない
 伊藤選手は「前田選手より2分遅い選手」「設定タイムもクリアしていない」という事実は、落選理由に十分値すると考えられる。


 競泳の選考基準ならば、設定タイムをクリアしていないので「代表なし」となる。しかし、条件がほぼ一定の競泳と違い、マラソンは条件の違いが大きいので、前田選手の代表選出は妥当であろう。田中選手の優勝も代表に値すると考え、代表はこの2名が妥当ではないだろうか。


 皮肉にも、代表入りに疑問を感じた伊藤選手が、8位入賞という甘い基準をクリアして、五輪代表に内定してしまった。
 これで、残る代表枠は2となり、ただでさえ黒に限りなく近い灰色のマラソン代表選考が混迷度が深まったと言わざるを得ない。


 マラソンほどではないが、トラック、フィールド種目も「ほぼ内定」の基準は甘すぎる。正直、内定者が出なくて、ほっとしている。(競歩では谷井孝行が銅メダルで、内定を得ている)
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軽減税率(財務省案)

2015-09-13 12:02:54 | 時事
「後で返す」と言って、先に徴収する……“インチキ詐欺”みたいである。

 もともと、消費税率アップ自体やめていただきたいし、食品だけ軽減するというのも、ややこしい。そもそも、種別によって区別するのは公平ではない。
 話はやや古くなるが、エコカー減税もそうだ。「エコ」という名分があるので批判の声は上がらない。「資源節約、環境保全(排ガス)などに力を注いでいる」という名目で、国が支援していると考えられるが、エコカーなど優良製品を開発し競争するのは企業としては当然の行為で、支援する必要はない。大企業を優遇しているように思える。
 消費者も、高額な買い物なので、補助を受けられるのは有難いが、騙されているような気がする。現代において車は必需品に近いのだから、補助は当然という考え方もあるが、購入に手が届かない低所得者にとっては無縁の補助である。

 外食も軽減対象に含めるのはどうなのだろうか?
 ファーストフードや低額弁当は、手間と出費を抑える意味が強いが、高級レストランや懐石料理などは低額所得者とは縁がない。(私自身、外食産業対象の商売なので、そこが低迷するのは困るのだが)
 ともかく、軽減対象となるかどうかは、その産業にとって大問題である。政治家や官僚との裏取引がなされるのではないかと勘繰りたくなる。


 さて、今回の記事の主旨はそこ(上記)ではなく、軽減税率に関する財務省案
 「後で返す」と言って、先に徴収する……“インチキ詐欺”みたいである。
後で返すのなら、初めから徴収するな!


①ロスが出る
 まず、マイナンバー制に基づき、希望者に配布される「個人番号カード」の必要だ。このカードを持ち歩き、精算時に読み取り端末にかざす必要があるらしい(この際、本人確認も必要)。
 端末からその情報がデータセンターに集積される。
 還付を受けるためには、パソコンやスマートフォンなどで、マイナンバーに関する手続きに使うサイトにログインしなければならないらしい。


 カード忘れ、身分証の不携帯、端末などの不具合、パソコンなどの不所持など、いくつものハードルがあり、かなりのロスが生じそうだ。
 このロスは国家の取得となるのだろう。


②新たに経費が掛かる
 データセンターの開設にともなう経費。読み取る為の端末機も必要だ。
 税収が足りない故の消費税のアップだったはず。しかし、余分な支出がかなりありそう。本末転倒もいいところだ。
 この無駄な出費は、政府関連の外郭団体(データセンター、端末機械メーカー)へ流れることになる。


③一人当たり上限4000円
 還付は一人当たり年間4000円。これは、子どもなどを含めて単純に人数計算するので、5人家族だと年間20000円になる。しかし、それでも少ないように思える。
 おそらく、富裕層が豪遊した場合、巨額の還付が見込まれる。それを避けるための上限設定と考えられるが、上限設定による還付されない金額は相当なものとなるはず。これも、国家が着服。


 財務省はマイナンバー制の意義づけや天下り先の充実を目論んだのかもしれないが、インチキ詐欺(←重複表現?)である
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2015世界陸上雑感 その3 ~中継への不満~

2015-09-09 22:51:35 | スポーツ
1.メインキャスター・織田裕二&中井美穂コンビ
 世界陸上が日本テレビからTBSに移った1997年第6回アテネ大会から連続10回、このコンビが務めている。2年おき(第1回から第3回までは4年間隔)なので、10回で20年(期間としては18年)なので、もはや“世界陸上の顔”である。(4回連続ぐらいから、≪動かせないかも≫という雰囲気になった気がする)
 織田裕二に関しては、賛否両論で、特に初期は否定派が多かった。実際、テンションだけ高くて、暴走気味だった。それでも、視聴者が慣れてきたこともあるが、長時間、しかも、9日間、テンションを保ち続けるのはなかなかできない。
 各競技のツボも心得ており、選手の経歴なども周知している。時に、的外れなことも言ったり(今回で言うと「4×400mリレーの走順はあまり関係ない」と言っていたが、これは大きな誤り)、ひとり悦に入る様が疑問に感じられることはある。
 中井美穂に関しては、当初、「織田裕二を操縦できるのは彼女しかいない」という評価が高かった。織田裕二のハイテンションに対して、それに動ぜず進行するのは彼女の業である。ただ、最近はおざなり的相づちが目立ち、そろそろ交代の時期に来ているのかもしれない。
 でも、正直言って、私にとって、メインキャスターはどうでもよい。録画したものを見るので、メインキャスターの部分は早送りしてしまうからだ。しかし、今回、気のせいかもしれないが、彼らの出番が多く、中継が寸断されてしまっているように感じた。まあ、増田明美氏のようなどうでもいい情報ではないので、「良し」としたいが、メインキャスターの部分をもっと減らして、中継時間を増やしてほしいのである(その理由は、以後の項で)。

2.フィールド競技の決勝の中継が短い
 フィールド競技(跳躍、投てき種目)の予選はかなり時間、中継したが、決勝は注目選手や最終試技の残り3選手ぐらいしか中継がないことが殆どだった。
 これは、協議のタイムスケジュールが主因であろう。予選は日中行い、地上波で中継する夜間、決勝・準決勝が行われている。気温の関係もあるが、テレビ中継の都合(視聴率)が大きい。トラック種目(短距離~長距離等)、跳躍種目、投てき種目の決勝が次から次に行われ、間延びがなく面白い。
 しかし、必然的に、中継があちこちに飛び、各種目をじっくり観ることはもちろん、各種目をすべて観ることは不可能となる。
 予選は午後のBS中継で紹介される。「予選で良い跳躍、良い投てきをした選手たちが、決勝で更に激烈な争いをするだろう」という期待が高まるが、決勝は先述したとおりで、“尻すぼみ感”が大きい。
 特に、高跳びや棒高跳びは、メダルが決定する直前から中継されるが、皆限界の高さになっており、その緊張感は面白いが、限界の高さなので、失敗試技が多くなる。高跳び特有のふわりとした浮遊感、バーをクリアする爽快感が感じられる成功跳躍が見られないのは、残念で仕方がない。
 「最初の高さを軽々と綺麗にクリアしていく→徐々に失敗し脱落していく選手が多い中、それでも綺麗にバーを飛び越えていく→有力選手も四苦八苦しながらクリアし、究極の高さでの勝負になる」……それらすべてを観て、高跳びを堪能できるのである。

 同じことが、長距離種目にも言える。最初の1000m中継して、他の種目を中継、3000mを経過して中継に戻ると、勝負は既に佳境(日本選手は脱落済み)に突入、トップグループも絞られているという状況。非常に残念だ。

 システム上、現状の中継体制は仕方がないのかもしれない。それならば、余計な?メインキャスターの割り込みを減らして、正味の中継時間を増やしてほしい。さらに、午後のBS中継で、じっくり再中継してほしい。

3.インタビューについて
 過去において、世界陸上のインタビューは酷いものだった。その顕著な例が「2007年世界陸上大阪大会での山縣苑子氏のインタビュー」
 徐々に改善されてきているように思う。それでも、確かに無神経な質問や言葉はなくなったが、レース展開の思惑や、勝負のポイント(勝因、敗因)を突っ込んで質問しない(できない)のことに、不満を感じる。
 今大会で、印象に残ったのは、男子200m準決勝での藤光、高瀬両選手に対するインタビューだ。

--お疲れ様でした。いかがでしたか、今日のレースは?--
藤光選手「そうですね~準決が終わって、タイム的には自己ベストを出せば残れる結果だったので、ま、そこを出し切れなかったのが、ま、とても悔しいですね」
--高瀬選手、いかがですか?--
高瀬選手「ま、やっぱり、ファイナルに全然引っかからないような走りだったので……もっとやっぱり、自分の力をつけなきゃいけないのかなっていう、そういうレースでした」
--お疲れ様でした。ありがとうございました--


 “形式的に聞いただけ”というインタビューだ。
 CM明け後だったので、藤光選手、高瀬選手はずっと待たされていたのだろうか?
 もしかしたら、CMの間、スタジオの織田裕二とやり取りしていたのかもしれないが、レース後の疲労と決勝に残れなかった悔しさを押さえて待たされていたのだとしたら、非常に失礼なインタビューだったのではないだろうか?
おそらくスタジオのキャスターと話をするためのイヤホーン(現代風な名称は知りません)だと思うが、はめる意味はなかった。
 「いかがでしたか?」と聞くだけならだれでもできる。藤光選手らの言葉を聞いて話を広げなければ、インタビュアーの意味はない。それに、聞くだけ聞いて、何も返さないというのは、失礼千万!
 終わった後の、≪それだけか?≫というような二人の表情だった。

4.ヒーローをつくりたいのだろうけれど……
 世界陸上だけでなく、スポーツ中継をする際、テレビ局はヒーローをつくりたがる。
 高校野球では清宮選手、バレーボールでは古賀選手、そして、世界陸上ではサニブラウン選手。もちろん、皆、若くて才能があり、スポットを浴びるに値する素晴らしい選手だ。
 しかし、テレビ局の思惑…≪ヒーローがいれば、視聴率が取れる≫…があるように感じてしまう。サニブラウン選手は世界ユース陸上競技選手権大会で、100mで10秒28、200mで20秒34と共に大会記録で優勝し、2冠を達成した逸材であるが、おなじ200mの藤光選手、高瀬選手もタイムでは負けていない(上回っている)。
 なのに、スポットの当て方が全く違っていた。
 スポーツ中継は選手の活躍を伝えるのではなく、その競技(試合・ゲーム)の面白さを伝えるのが主でなければならない。それこそが、その競技の真の人気を得る一番の手段である。
コメント (3)
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