英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

アニメ視聴状況(2024年10月~12月) その後

2024-11-09 10:06:33 | アニメ
「アニメ視聴状況(2024年10月~12月)」のその後です。

『嘆きの亡霊は引退したい』
 主人公に全く共感できない。
 あのあと、2話ほど我慢して視聴しましたが、今週で離脱
 ただし、エンディングソングはとても良い!

『甘神さんちの縁結び』
 主人公・上終瓜生が、甘神神社へ居候することになったが、その神社には、夜重、夕奈、朝姫の巫女三姉妹がいて、居候の条件が姉妹の誰かと結婚して、神社を継ぐことだった……
 何だかんだあって、三姉妹との距離はますます近くなってきた。
 それぞれのエピソードは“ありがち”だが、それはそれでいいのかもしれない。
一応、視聴継続

『Re:ゼロから始める異世界生活』
 危機感が半端ない展開が続き、《どうなるんだ~》と引き込まれる。
 ただし、その絶体絶命状況から暗転して、気がつくと場面が変わっていて、主人公から戦いの場から飛ばされていて、気がつくと小康を得ている(“死にがえり”能力発動の場合もある)。
  ……釈然としない。
 今のところ、敵方との実力者があり過ぎる。危機感を持たせるためなのだろうが、実力差があり過ぎ。
 評価は前記事よりかなり低下。一応、視聴は継続

『Fate/stay』
 前クールから継続して放送。釈然としない登場人物の行動はあるが、面白い。
 視聴継続

『アオのハコ』
 憧れの先輩が、事情により同居のドキドキ生活(彼女の親が海外赴任で、母親同士が親友で、預かることになった)
 もう一人の主要キャラの幼なじみ(新体操の期待の星)が、先輩が主人公の家に帰り、「おかえり」と彼が出迎えるシーンを目撃。
 《どういうことなの?》と混乱する幼なじみ(主人公のことが好きらしい…強い自覚は無し)。
 そのまま帰宅して悶々と悩むというのが多いパターンだが、意を決して、「これはどういうことなんだぁ~!」と大声で問い詰める幼なじみ。
 何となく、“あだち充”テイストだ。……なかなか良い!
 視聴継続決定

『君は冥土様。』
  ある日突然、メイドさんが営業に来た――。
高校生・横谷人好の家に突然の来訪者が現れた。黒髪で清廉、丁重な言葉使いが特徴的なメイドさん。第一声は「私を雇って欲しい」。
彼女は前職が“殺し屋”、特技は“暗殺”、家事は全くの初心者で“ドジっ子”
(番組サイトより)

 殺し屋のライバルが現れ、主人公が人質に、ピンチ!……と思われたが、実力差があり過ぎて、降参。
 ライバルに付け狙われる展開が続くのは勘弁と思ったが、違うようだ。
 ただし、面白さは依然低調。
  視聴離脱間近状態は変わらず…

『村井の恋』
 昭和末期のハチャメチャギャグの風味。
 《脳内の小人?妖精?が、ヒロインの自制心などをぶった切る》などの破天荒さについていけない……かも。

 けっこう、作品感覚に慣れた?麻痺?したのか、面白く感じるようになってしまった
 視聴継続に変更

『七つの大罪 黙示録の四騎士』
 第1期は2023年10月8日から2024年3月31日まで連続2クールで放送。
 ストーリーを広げ過ぎ。キャラも多すぎる。
 強さも『ドラゴンボール』並に、段階的差があり、その一段一段が大き過ぎ。

 上記の感想は変わらないが、もう少し観てみよう。
 一応、視聴継続

『精霊幻想記2』
 第1期も視聴。
 主人公・リオは不遇の少年期を過ごしたが、ある日、日本の学生・天川春人の記憶が蘇る。転生(アニメでは異世界に飛ばされるという設定が多い)ではなく、前世の記憶としてリオは考えている。
 偶然、王女を助けたことで、王立学園に招かれ、頭角を現す……濡れ衣を掛けられて王都を去り、旅に出る……いろいろな女性に出会い(もちろん、男性にも出会うが)親密になる。
 どの女性も魅力的で、リオはハーレム状態(恋愛シミュレーションの主人公みたい)だが、本命は学園で世話になったセリアと、日本での初恋の女性・美春。この美晴は、第1期の最後に登場し、リオに助けられる。
 第1期は、障害はあるものの、割とサクサク進み、セリアが魅力的だったので、最後まで視聴。疲れた夜に、楽に観ることができるので重宝した。
 第2期は、ストーリーがシリアスで深刻になる。深みが出てきたが、設定などを凝ると、その分面白くなくなることも多い。
 第2期では、転生者が続出。異世界から勇者を呼ぶというのが急に流行り出した?私としては、その世界のみのキャラで物語を展開してほしい。

 上記は前記事の記述。感想は変わらない。
 一応、視聴

『来世は他人がいい』
 キャラも設定も受け入れ難くて、第1話で離脱

『異世界失格』(再放送)
 前クールでは第1話のみで離脱。
 ただ、巷では《面白い》と評判だったので、気になっていた。
 再放送していると知り、第2話から録画(ただし、まだ未見)
 面白いんでしょうか?……誰か教えて!

『ダンダダン』
 ちょっと趣味に合わなかったので…迷わず、第1話で離脱

【まとめ】
 離脱済みは『嘆きの亡霊は引退したい』『来世は他人がいい』『ダンダダン』
 離脱候補は『君は冥土様。』『七つの大罪 黙示録の四騎士』
 視聴継続は『Fate/stay』『Re:ゼロから始める異世界生活』『アオのハコ』『村井の恋』『甘神さんちの縁結び』『精霊幻想記2』(左ほど上位)
 録画したのみ『異世界失格』(再放送)


【途中から観るとしたら】
 5話ぐらいから観ても大丈夫そうなのは『アオのハコ』『村井の恋』『甘神さんちの縁結び』ですが、お奨めは『村井の恋』です。
 ヒロインの田中彩乃(教師)の“脳内ボケ・ツッコミ”を受け入れられるなら面白いと思います。
 詳しい設定は、番組サイトで補完すればOK。(補完しなくても大丈夫かも)
 簡単に説明すると、現実の恋は諦め、アニメ(漫画)キャラにのめり込んでいた田中。村井は田中にぞっこんで「結婚してくれ」と迫りまくる(後先を考えないタイプ)が、田中は全く相手にしない。
 「ロン毛は嫌い」と村井を突き放したが、ロン毛を切り金髪にしたら、田中の推しキャラそっくりに……田中の悶々とした日々が続く……といった感じです。
コメント (2)
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【アニメ所感】推しの子・第2期(第12話~第24話 2024年7月~10月)

2024-11-08 17:18:37 | アニメ
原作は赤坂アカ、作画:横槍メンゴ
第2期・番組サイト Introductionより
新たな舞台の幕が開く──

人気マンガ『東京ブレイド』の舞台稽古が始まった。
劇団ララライの役者達に囲まれ、大きく飛躍するかな。
かなの才能を認めながら、ライバル心を激しく燃やすあかね。
才能と熱意のある役者が集う中、アクアは演技すらも利用してアイの死の真相を追い続ける──。
そしてアイドルとして母の背中を追い続けるルビーは……。



 原作は未読、アニメ第1期も未視聴。《非常に面白い》と評価が高かった本作の第2期が始まると聞いて、取りあえず録画。
 録画したものの放置していて、ブルーレイの空き容量が減ったため、空き容量確保のため慌てて視聴したという経緯。
 なので、アニメサイトやウィキペディアも調べることなく、ストーリーどころかジャンルさえも把握していなかった。

 第12話(第2期初話)で、いきなり『東京ブレイド』の舞台が始まる。
 ……予備知識のない私は、『東京ブレイド』のストーリーそのものがメインなのかと思ってしまった。
 と思ったら、舞台稽古のシーンに時間が遡る……
 ここでは、演じる役者の矜持や技量がぶつかり合う。
 なるほど、役者たちのせめぎ合いやその相乗による舞台がテーマなのか……と合点したが、それは一部に過ぎなかった。(根底にある主人公の思いが分かったのは、ずっと後)
 と、その直後、『東京ブレイド』の原作者が稽古場にやってきて……「脚本を全部直せ」と主張

 舞台の脚本と原作者の想いのギャップがあり、原作者の修正要望も「伝言の伝言」がいくつもあり、ストレートに伝わらない。脚本家も作品への愛情は強く持っていたが、舞台で役者が演じるということを念頭に置いているので、どうしても、キャラの行動や性格が原作者の考えるモノと違うモノになっていた。
 原作者が舞台脚本家の手掛ける劇を実際に観ることで、原作者も部隊の特性を知り、両者が歩み寄る(原作者は「キャラが違うモノになることは許せない。ただ、キャラが保たれるのならストーリーが変更されても構わなかった」という
 出来上がった新脚本は、細かいキャラの行動表現が削除されていた。要は《役者任せ》というモノで、役者のキャラへの理解度や演技力に委ねられた。
 その後の回は……キャストの演技、過去や信条などが深く掘り下げ……本番での役者の演技のぶつかり合いが繰り広げられ……

 ……いやぁ、一話一話の掘り下げが非常に深く、観ている私も入り込んでしまう。
 でも、この段階では、この作品『推しの子』の大テーマ《“推し”(=アイドル)であった母の子ども(アクアとルビー…双子)が、母を殺害した犯人を突き止める》(たぶん、それでタイトルが『推しの子』なんだと)には、全く考えも及んでおらず、第2期後半で、「母親が殺されている?」「双子は生まれ変わり?」などが分かってきた……。ああ、そう言えば、コマーシャルで幼い双子が曲に合わせて”チア”(ペンライトで振って踊る?)していたなあ……
 第2期終盤で、ようやく大方の筋が見えてきたが、これからというところで、第2期終了……


 第2期前半の山である《原作者と脚本家の行き違い》であるが、現実の『セクシー田中さん』での悲劇とオーバーラップしてしまい、辛かった。それと、第1期の“恋愛リアリティショー”のエピソードでも、現実の『テラスハウス』に出演していた木村花さんの件と合致してしまっている。
 この恋愛リアリティーショーに関しては、原作者の赤坂アカ氏は、「恋愛リアリティーショー編は連載前から準備していた初期プロットの段階で既に構想されていたもので、当初から予定していた内容と類似した事件が連載中に起きてしまったことはアクシデントである」と述べている。
 軽々しく論ずることはできないが、《芸能界・テレビ業界では、いろいろな“しがらみ”や軋轢があり、その中で成長していく主人公たちを描く》うえで、それらの“危うさ”を深く掘り下げると、そういう悲劇もプロットとして浮かんでくるのではないだろうか。


 私の視聴状況(一部しか理解していない)では、この作品に点数をつけるのはおこがましいのですが(いや、これまでのアニメでも点数をつけるのはおこがましいです。個人的趣味嗜好と私のアニメ備忘録ということでお許しください)
 個人的嗜好得点……838点(1000点満点)
・ものすごく“現実”を掘り下げたストーリーと“生まれ変わり”が私の中では相容れない
・主人公たちが復讐の念に囚われている
 という点がちょっと……作品的にはもっと高得点だが、嗜好の点から言うと……

 個人的には、『東京ブレイド』の原作者・鮫島アビ子と吉祥寺頼子(アビ子の師匠)のペン入れしながらの大喧嘩が気に入っている。
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【アニメ所感】烏は主を選ばない(2024年4月~9月)

2024-10-30 08:49:04 | アニメ
原作は『八咫烏シリーズ』(小説) 著者:阿部智里
【番組サイト Introduction】より
八咫烏の一族が住まう異世界・山内
美しくも風変わりな若宮に仕えることになった八咫烏の少年・雪哉が、
日嗣の御子の座をめぐる陰謀の渦に巻き込まれていく――

山内…山神さまによってひらかれたと伝えられる世界。八咫烏の一族が住まう。族長一家「宗家」のもと、東西南北の大貴族「四家」によって四つの領(東領、西領、南領、北領)が治められている。
金烏…族長一家「宗家」の長として山内を治める者。金烏の后にどの家の姫が選ばれるかは、常に政争の具となっている。何十年かに一度、他者とは異なる圧倒的な力を持つ宗家の八咫烏は「真の金烏」と呼ばれる。
八咫烏…三本足の烏。烏から人、人から烏に「転身」することができる。貴族階級は烏の姿を卑しい姿だと考えており、一生のほとんどを人の姿で過ごす。
八咫烏には身分の差があり、貴族階級を「宮烏」、町で商業を営む者を「里烏」、地方の庶民を「山烏」という。
烏の姿のまま家畜として使役される者は「馬」と呼ばれる。


【皇居?や朝廷?一帯】
紫宸殿(金烏の正殿で、政治を行う場)、招陽宮(皇太子・若宮の住まい)、桜花宮(登殿した姫たちが住まう宮殿。藤花殿を中心に、春殿、夏殿、秋殿、冬殿が並ぶ)、明鏡院(若宮の兄・長束が統括する神寺)などがある。

【世界観】(Wikipediaより)
人の姿に転身できる八咫烏(やたがらす)を中心として物語が進行する。彼らは人間界とは隔絶された山の中に創られた山内(やまうち)と呼ばれる世界に住み、人間同様の暮らしを営んでいる。そこは平安朝を彷彿とさせる世界で、八咫烏の長である金烏(きんう)を中心とする朝廷が民を統治する。八咫烏たちは各所に寺院や神社を建て、山内を開いたとされる神・山神を信仰する。

【アニメと原作小説との相関】(私の推測)
アニメ第1話~第13話――原作 第一巻『烏に単は似合わない』、第二巻『烏は主を選ばない』
アニメ第14話~――第三巻『黄金(きん)の烏』~




 山神さまによってひらかれたと伝えられる世界――八咫烏の一族が住まう……と言っても、《“山神さま”って何だよ?》《“八咫烏”って何者! 烏?人間?》
 平安朝を思わせる朝廷の宮殿、下町は江戸時代っぽい……まあ、ここらはいいんだけど。
 “金烏”は山内を治める者…“天皇”に当たると考えられるが、“真の金烏”って何? “シン・ゴジラ”?(いえ、『シン・ゴジラ』も観ていないからよく分からないんだけど) じゃあ、普通の金烏は“偽者”?
 この“真の金烏”の若宮だが、主人公・雪哉の相方(設定は主人)と対を成す“主人公コンビ”と考えられる。

 ……だが、この若宮のキャラをなかなか明かさない(物語としては当然の展開だとは思う)。
 非常に有能で、一見冷たそうだが、実は優しい(まあ、ひとつのパターン)。ただ、ストーリーの都合上、勿体ぶったところ(本心を明かさない)があり、“真の金烏”としての凄さが、なかなか分からない。
 聡明さや武術などは秀でていると感じられるが、陰謀をめぐらす輩に先んじるよりは、どちらかというと後を追う感じ。後れを取って大ピンチもあった。……《普通の人?じゃん》…“真の金烏”としての特殊能力は出現しない(後に、“山内”と異世界の結界を張るという役割が明かされた)
 第一部相当『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』の桜花宮で后争いでは、ほとんど桜花宮には足を運ばない。そのおかげで、4人の后候補は焦らされっ放し。まあ、この4姫の対抗意識や共振やそれぞれの思惑・事情が絡み合うのが、第一部の見所なのだが。
 
 この后選びの決着が凄かった。
《ああ、そういうことだったのかぁ!》の連続。


 決着後の第14話からは新展開で、おどろおどろした惨劇などミステリー色が強くなった。
 “山内”の外の世界との繋がり、“真の金烏”の役割や能力もほのめかされ、世界観や設定も明らかになってきた。
 でも、個人的には“後付け感”を感じてしまう。第一部が素晴らしかったので、期待し過ぎたのかもしれない。けれど、もう少し違う世界の広がりを見たかったなあ…《これなら、第一部で終了した方が良かった》と我儘を思ってしまう。
 第二部での敵が、欲望のままに動く邪悪なだけの存在というのも不満。ただし、狡猾さもあるので、裏に潜む存在もあるのかもしれない。
 細かいところをつつくと、謎を解明するため洞窟を探検するシーンで雪哉が奮闘するも危機に陥った時、若宮が出現し助けるのだが、《いったい、どこから出現したんだ?》《真の金烏能力(テレポーテーション)?》としか思えなかった。
 こんな風に出現できるのだったら、雪哉の奮闘は何だったんだあ!


個人的嗜好得点……828点(1000点満点)
 第一部(第13話まで)だけだと880点ぐらい
 キャラは皆、魅力的だ。
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【アニメ所感】魔王軍最強の魔術師は人間だった(2024年7月~9月)

2024-10-26 17:48:35 | アニメ
【番組サイト Introduction】より
『魔王軍最強の魔術師』と呼ばれ、単身で砦をも攻略する魔族、その名はアイク。
絶大な魔術で敵をなぎ払う様は、まさしく『化け物』そのもので、敵味方から畏怖される存在だった。
しかし、そんな彼には、他の魔族にはいえない秘密があった。

「――俺、実は人間なんだよね」

人間であることを隠しながら魔族と人間の共生を目指す、成り上がりダークファンタジー!


 人間が魔族(妖魔、妖怪)に育てられ、その種族として生きていくという設定は、今までにもあったように思う(作品名を挙げろと言われると、窮するが…)
 本作は、《人間であることを隠しながら魔族と人間の共生を目指す》というスローガンを堂々と挙げている点では珍しいかもしれない(ただし、こういう設定だと、こういう筋になりそうだが)
 で、登場する魔族は、性格も人間ぽい。どちらかというと、人間側の方に、非道な奴が多い。

 本作の場合、ストーリーを深く考えてはいけない。ぼ~と観るのが正しい視聴姿勢だ。
……とにかく、
・それぞれのエピソードが、《えっ、なぜそうなる?》《なぜ、そうする?》ということが多い
・画はさておき、戦闘、戦術が“ちゃち”


 例えば、
・海賊に“魔王軍最強の魔術師”の主人公が手を焼く
・貿易都市ゼノビアの盟主の娘と婚姻話が進み、そのお披露目パーティまで開かれ、後戻りできないという状況に陥る。
 《どうなる?》と思ったところに、魔王が現れ、「窮地のセフィーロを救え」という指令と共に、主人公を強制瞬間移動で強奪?
 そのまま、救出作戦(戦闘)になり、セフィーロを救出、敵軍を退け、めでたしめでたし……《お~い、婚約話はどうなったんだぁ?》
 
 評価できる点は少ないが、何となく、最後まで観てしまった。不思議である。
個人的嗜好得点……598点(1000点満点)
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アニメ視聴状況(2024年10月~12月) 【追記】【再追記】あり

2024-10-23 20:37:36 | アニメ
 今期(10~12月期)もアニメ視聴の取捨選択に悩んでいます。
 前期(7~9月期)は、五輪視聴という事情がありましたが(「取捨選択に悩む」「その後」「一応の結論」)、今期は観るドラマが多いので、アニメを絞ろうと思ったわけで、やはり、“しょーもない”悩みです。
 この記事は、考えを整理するために書いています。それに、後で見ると、けっこう便利です。


『嘆きの亡霊は引退したい』
 仲間たちは最強だが、主人公のクライは才能がなく(らしい)、努力もしない(らしい)。
 パティを抜けたかったが、引き止められたうえ、リーダーに祭り上げられてしまった。
 パーティはどんどん名声を高め、そのパーティのリーダーということで、《目茶苦茶強いに違いない》と思われている。
 クライは宝具を買い集め、そのおかげで、面目を保つことはできているようだ。それと、《ポーカーフェイスで平静に見える》ことと、《何とかなってしまうという運の良さ》、《周囲が良い方に解釈してくれる》……そんな感じでストーリーが進んでいく。
 こういう展開は嫌いではないが、周囲の勘違いと宝具によって《上手くいく》のが繰り返されるのは、視聴するのは辛いかも。あまり主人公に魅力を感じないし、第3話登場のリィズが暴力の極致。
 後輩ハンターのティノは頑張り屋のうえ、クライを神のハンターと勘違いして、苦労をすべて負うという悲劇?のヒロイン。
 ティノも結構強いが、リィズの強さは、まさに神の領域に感じられるほどの強さ。そのリィズにシバかれる(ど突かれる)のを見るのは苦痛に近い。
 ……ということで、視聴離脱かな

『甘神さんちの縁結び』
 主人公・上終瓜生が、甘神神社へ居候することになったが、その神社には、夜重、夕奈、朝姫の巫女三姉妹がいて、居候の条件が姉妹の誰かと結婚して、神社を継ぐことだった……
 ……漫画やドラマにはよくあるパターン(うらやましい…)

 第4話では……
北白川は神社の協賛相手で、近年の参拝客と収益の減少を理由に、なんと神社を売りに出すように迫ってくる。
なんとしても神社を守りたい三姉妹と、彼女たちの想いを感じた瓜生は『例大祭で参拝客を5000人集めたら、
神社売却の話を撤回してほしい』と北白川に申し出る。
こうして瓜生と三姉妹は神社を守るため、参拝客を5000人集める案を必死で考えるのだが…。


 いきなり、話が現実的になった。
 私としては、もう少し、神秘的な展開を期待していたのだが、ラブストーリー(ラブコメ)としては好きな方。視聴継続


『Re:ゼロから始める異世界生活』
 まず、タイトルの頭の「Re:」がよくわからない。
 「Re:」はメールの返信をする時に、メールの件名の先頭に、自動的に表記される。《返信》の意味を表すラテン語というのが通説らしい。
 で、この小説(アニメの原作)のタイトルについているので、「Re:ゼロから始める異世界生活」は何かの小説(物語)に対する返信(続編)なのか?……と思った。
 ウィキペディアによると、2014年からゼロ外伝『ゼロから始まる英雄譚』が始まったそうなので、この『Re:ゼロから始める異世界生活』を書き始める時には、『英雄譚』のストーリーもある程度、出来上がっていたのかもしれない。

 それはさておき、私が視聴し始めた10月スタートは第3期。普通、こういう場合は、視聴しないのだが、第3期の第1話が2時間枠だったので、これは、《局も力を入れているな》と思った。
 この“初回拡大スペシャル”(←『相棒』みたいだな)は、登場キャラの紹介の意味合いが強く、初見の私には、ありがたかった。それでも、世界観や人物や国の敵対関係などは、なかなか掴めない(顔が似通っているキャラが多いのと、多人数なので、大変)
 ストーリーは、いきなりクライマックスのような、激動の展開(ちょっと激しすぎる気も)。面白かった。キャラについては、そのうち、理解が深まると思う。
 ただ、“死に戻り”(死亡と同時にセーブポイントまで時が遡ることができる能力)は釈然としない。偶発的なモノならともかく、ストーリーを自由にやり直せるので、「物語」としては邪道(ごめんなさい)のように思う。

 視聴は継続

『Fate/stay』
 前クールから継続して放送。面白いと思う。ただし、もう少し、短くまとめて欲しい。
 視聴継続

『アオのハコ』
 タイトルの意味が分からなかったので、取りあえず録画。
 青春スポーツラブストーリー……ちょっと、私には眩しすぎる。
 でも、キャラに好感持てて、「みんな、頑張れ!」と言いたくなる。
 一応、視聴継続。

『君は冥土様。』
  ある日突然、メイドさんが営業に来た――。
高校生・横谷人好の家に突然の来訪者が現れた。黒髪で清廉、丁重な言葉使いが特徴的なメイドさん。第一声は「私を雇って欲しい」。
彼女は前職が“殺し屋”、特技は“暗殺”、家事は全くの初心者で“ドジっ子”
(番組サイトより)

 殺し屋の腕は超一流だが、家事は全くダメ。犬は苦手。
 極端なキャラが主人公の生活を揺さぶる(←悪い意味ではない)。
 冥土のギャップ萌え的要素は面白いが、それだけで、ストーリーが続くのか?
 あと、《ソースにメロメロになる》シーンもギャップ萌えの別パターンだが、何度も繰り出せる技でもなさそう。
 ヒロインのキャラは魅力あるが、これまで何人も人を殺めてきたのなら、法的には大丈夫なの?(彼女の記憶が人為的に操作された可能性もあるが…)
 いや、主人公もそれを受け入れていいのか?
  視聴離脱間近…次話でがヒロイン・雪の学校生活が始まるので、それを観てから判断

『村井の恋』
 昭和末期のハチャメチャギャグの風味。
 《脳内の小人?妖精?が、ヒロインの自制心などをぶった切る》などの破天荒さについていけない……かも。
 面白いところもあるが……
 ……視聴離脱

『七つの大罪 黙示録の四騎士』
 第1期は2023年10月8日から2024年3月31日まで連続2クールで放送。
 ストーリーを広げ過ぎ。キャラも多すぎる。
 強さも『ドラゴンボール』並に、段階的差があり、その一段一段が大き過ぎ。
 第3話も録画したのみで、まだ未見(観る意欲が…)
 視聴離脱かなあ

『来世は他人がいい』
 キャラも設定も受け入れ難くて、第1話で離脱
 
『異世界失格』(再放送)
 前クールでは第1話のみで離脱。
 ただ、巷では《面白い》と評判だったので、気になっていた。
 再放送していると知り、第2話から録画(ただし、まだ未見)
 面白いんでしょうか?……誰か教えて!

【追記】
『ダンダダン』
 ちょっと趣味に合わなかったので…迷わず、第1話で離脱

【再追記】
『精霊幻想記2』
 第1期も視聴。
 主人公・リオは不遇の少年期を過ごしたが、ある日、日本の学生・天川春人の記憶が蘇る。転生(アニメでは異世界に飛ばされるという設定が多い)ではなく、前世の記憶としてリオは考えている。
 偶然、王女を助けたことで、王立学園に招かれ、頭角を現す……濡れ衣を掛けられて王都を去り、旅に出る……いろいろな女性に出会い(もちろん、男性にも出会うが)親密になる。
 どの女性も魅力的で、リオはハーレム状態(恋愛シミュレーションの主人公みたい)だが、本命は学園で世話になったセリアと、日本での初恋の女性・美春。この美晴は、第1期の最後に登場し、リオに助けられる。
 第1期は、障害はあるものの、割とサクサク進み、セリアが魅力的だったので、最後まで視聴。疲れた夜に、楽に観ることができるので重宝した。
 第2期は、ストーリーがシリアスで深刻になる。深みが出てきたが、設定などを凝ると、その分面白くなくなることも多い。
 第2期では、転生者が続出。異世界から勇者を呼ぶというのが急に流行り出した?私としては、その世界のみのキャラで物語を展開してほしい。
 第2期は、期待薄……一応、視聴
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【アニメ所感】時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(2024年7月~2024年9月)

2024-10-22 10:02:22 | アニメ
【番組サイト Introduction】より
久世政近の隣の席に座るアーリャさんは、いつも彼に対して冷ややかな目線を向けている。
けれど、時々ボソッとロシア語で彼にデレていて……。
その言葉を政近も聞き逃しはしない。
なんと、政近はロシア語のリスニングがネイティブレベルだったのだ!!

気付いていないと思い込み、時々デレるアーリャさん。
そして、その意味を理解しながらも、気付いていないような振りをする政近。

ニヤニヤが止まらない、二人の恋模様の行方は——!?

 (上記の)シチュエーションも、主人公ふたりのキャラクターも魅力がある。
 アーニャ……努力家でクールを装っているが、内面は直情型
 政近……有能だがそれを表に出さないようにしている。他人にやさしく、アーニャをさり気なく支えている。

 《一見クールなアーニャは、政近に惹かれているが、それを表さないようにしているが、本心をボソッとロシア語で洩らす。政近は実はロシア語に堪能で、そのアーニャの本心をまともに聞いてしまい、激しく動揺。
 動揺するが、ロシア語が堪能なのを今更明かすわけにはいかないので平静を装う》…………
  …………そういうドキドキの展開が面白いのだが、このシチュエーションだけでストーリーを展開していくのは難しい。
 それで、生徒会選挙という山を作って、ライバル・周防有希(実は政近の実妹)との競争を繰り広げさせた。
 だが、この《生徒会長になることが第一》という気持ちが今一つ理解できないし、選挙活動(競争)が面白くない。
 心理戦や細かい駆け引き・戦略がストーリーの売りなのかもしれないが、すっきり納得できない。
 有希にしろ、マーシャ(アーニャの姉)にしろ、個性も魅力も抜群なので、そんな選挙の駆け引きなどを持ち出さなくても、普段の生徒会活動だけでいろいろストーリーを展開できると思う。(他のキャラも魅力十分)

個人的嗜好得点……695点(1000点満点)
 キャラや選挙以外の普通のストーリーだけなら高評価なのだが(800点ぐらい)……
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【アニメ所感】僕の妻は感情がない(2024年7月~2024年9月)

2024-10-14 08:46:42 | アニメ
【公式サイト Introduction】より
毎日ご飯を作ってくれる女の子は、<感情がない>家事ロボットだった――。

一人暮らし3年目の社畜サラリーマン「タクマ」は、家事ロボットの「ミーナ」を購入する。
タクマは不器用で恋愛経験が少なく、ミーナも料理は出来るが人間についてはまだまだ勉強中。
人間とロボットという一見ちぐはぐな夫婦の二人は、一緒に過ごすことで互いを知っていく。
そして、感情がないはずのミーナにもやがて――。

「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA刊)にて好評連載中の杉浦次郎による大人気漫画「僕の妻は感情がない」。
「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門第6位入賞のほか、SNSを中心に話題の本作が堂々のアニメ化決定!

監督は『五等分の花嫁』や『安達としまむら』、『君の膵臓をたべたい』等、多数の演出を手掛けてきた吉村文宏、アニメーション制作は手塚プロダクションが担当する。
「感情がない」はずの家事ロボットの妻との、少し不思議な、でも温かい結婚生活が始まる――。


《僕の妻は感情がない》という表現だと、次の2パターンが考えられる。
①妻はロボット(アンドロイド)
②妻は人間だが、ロボットのように感情がない
 ②の場合、いくつかのケースが考えられる……
・心因、あるいは外傷によって、情操部位に欠損などが生じ、感情がなくなった(回復する可能性もある)
・感情は普通にあるのだが、顔に出さないようにしている(顔に出ないタイプ、顔の出せないタイプもある)

 このアニメは①で、家事ロボットとしてタクマが購入
 ロボットやアンドロイドが社会で活躍しているという設定で、かなり精巧で感情を持つアンドロイド、それなりに人間性を感じさせる行動をするロボットもいるようだ。
 実際、ほぼ人間と同等に振る舞うことのできるロボット「スーパーミーナ」もいる。
 ロボットの感情や知能テストでランクも付けるし、ロボット法のようなものも細かく整備されているようだ。相当、ロボットの社会への浸透度が高い世界(社会)である。

 タクマは一人暮らし3年目のサラリーマンと言う訳なので、感情を持つほどの高価なロボットではなく、ミーナは一般的な家事ロボット。(スーパーミーナの廉価版、しかも、リサイクルに出されていた)
 とは言え、この家事ロボットのミーナは、最初から負けず嫌いの面を持ち、少し抜けたところもある(初期の頃だけ、負けず嫌いは持続)。
 ミーナ型の家事ロボット全体の設定ぽい気もするが、実は、タクマのミーナだけは、初号機開発者が心血を注いで作り上げたモノだった。

 主人公のひとりのタクマは、優しくてお人よしというアニメ主人公のひとつの典型タイプだが、かなり短絡的。
 これはアニメの尺(12話で終了)の関係かもしれないが、ミーナに愛着を感じるのはアニメの普通の流れとしても、そこから、《ミーナが妻であった欲しい》《ミーナを妻として接する》までの期間が非常に短かった。
 普通、もう少し悩んだり、葛藤(←同じ意味か?)するものだろう!

 ちなみに、このアニメ的には“内縁の妻”扱いとしている。
 

 《アンドロイド(ロボット)の感情》については考えることが多い。
 過去には『AIの遺電子』 第3話「心の在処」訂正)などで、深く考えさせられた。
 最近でも、『NieR:Automata Ver1.1a 第2クール』 とこの『僕の妻は感情がない』も、同種のテーマだった(『NieR:Automata』は、真相解明的な要素も強かった)

 で、この『僕の妻は感情がない』はタケシが短絡的に突っ走ってしまったので、少し引いてしまった点もあり、途中で離脱するような気がしたが、最後まで観てしまった。(理由は後述)
 それはともかく、先述したように、タクマがアンドロイドを妻とすることを決断する際の葛藤がないというのは……視聴者のこちらが心配になってしまった。そんなこちらの心配を意に介さず(当たり前か?)、“ミーナちゃん”と呼び掛けるのには、《う~ん》と思ってしまう。
 当然、子どもはできないし、両親はやはり残念というか、猛反対するのでは?……(妹は、少々変わっていて、「異種間恋愛フェチ」でタクマたちを熱烈応援)

 その《アンドロイドを妻にすることの問題点》を、叔父と母親が指摘してくれた。
叔父・峰岸康史郎
「これ(ミーナを指していたが、アンドロイドと“夫婦ごっこ”をしていることを言っている)は、ちょっと趣味が悪いじゃないか?」
「このロボットを妻として生活していることが、酷いことに感じたんだ」
「ゲーム感覚だったり、自分を慰めるためにこんなことをしているんなら、やめてくれないか」

《対等な関係で、一生夫婦としてやっていきたいと思っている》(タクマ)
「そういう話じゃなく、(結婚というのは)離婚したっていいんだよ。
 結婚してみて、《やっぱり違うな》って時に、離婚できる方が健全だ。
 ただ、その時、お前と離れたら、人間と対等な関係から、ただのロボットになっちゃうということだろう。
 お前と結婚している間だけ、これは人間と同等に扱われるということだ。これは、とてつもなく不平等なことだ。
 敢えて言うと、俺の目から見ると、今のおまえは、《その不平等に胡坐をかいている》ように思う。おれはそれが、どうにも気持ちが悪い」
「このロボットを嫁さんだって言うなら、そういうことも考えてやってくれ。
 他の人にとって、どうでもいいことだからこそ、お前だけは考えなくちゃいかんと思う」


ここでニーナが、康史郎の腕を強く掴み、上方へ引き上げる(痴漢の現行犯を捕まえるような動作)
「私はタクマ様と一緒にいてもいなくても、私です。
 タクマ様がどのように私と付き合うかは、私とタクマ様の自由です」

「あれ?ロボットって怒るのぉ?」
ミーナ、タクマに歩み寄り並ぶ。
「怒っていません。《妻帯者は新しく恋人を作る》必要はありません。
 全部、憶えておいてください」

ふたりの様子を見た康史郎は
「ごめん、ごめん……悪かったよ」(降参の表情)

 一見すると、康史郎は能天気に見えるが、けっこう、考えが深い。(ちょっと、論点がズレているような気もするが)
 でも、ちょっと、理屈っぽいなあ。“これ”とか“酷い”とか“気持ち悪い”と言ったのはわざとなんだろうけれど。
 ミーナが強く自己を主張しているし、そういうことを言える関係だということが分かり、納得したようだ。


 叔父の意見に、タクマは考え一大決心して実家の両親に、ミーナを妻として紹介する。
 両親は、「お前が良いなら、それでいい」と反対しない。タクマはまともな結婚はできないと半ばあきらめていたと言う。
 ただ、ニーナを《便利な家電ロボット》としか見ていないようだ

母・絵美
 ニーナが夕飯のカレーを作り終えたころ、絵美がニーナと二人で話す機会ができた。
「いつもタクマに料理を作ってくれてありがとう。お料理が好きなの?」(絵美)
所有者の健康の為、お料理を作る…そのために生まれたのでそうしています。好きかどうかで作ったことはありません
「仕事ってこと?……そうねえ、わたしもそうよぉ。嫌でしょうがない時も、何とか頑張ってやっている」(絵美)
「絵美さまはご立派ですね」
「タクマと結婚して…大変なことはない?」(絵美)
私はお嫁さん用ではないので、対応に困るときがあります
「そうよねえ、そうなのよ……人間もそう、誰もお嫁さん用にもお婿さん用にも、作られてないの
 それなのに、“家族”っていう一つのまとまりになって暮らそうとするのよねぇ」(絵美)
「大変ですね」
「大変なの。他人同士が暮らすから、うまくいかないことばっかり。家族みんなが敵に見えることだってあるわぁ」(絵美)
「どうしすると、うまくいきますか?」
努力よ……努力だけが、あたしたちをやっと“家族”にするの」(絵美)
「努力なら、したことがあります」
「じゃ、大丈夫ね」(絵美)
「はい」


あんた(タクマ)の持っているミーナの所有権を、私に替えられない?
 これ、私の勝手な気持ちなんだけど……あんたが《“奥さん”て言っている子》の所有権を持っているのが、どうしても……気持ち悪いのよね
」(絵美)
「別に、本物の嫁じゃねえんだから、いいんじゃねえかぁ?」(父親)
タクマにとっては本物なんでしょ?」(絵美)
(はっ!とした表情をするタクマ)
そうなんでしょ。だったら(所有権を)私に替えてほしいの。お父さんでもいい。
 家族はあなたの持ち物じゃないんだから
」(絵美)

「所有権の移譲はお勧めしません。
 私たちロボットの行動は、所有者の権利を代わりに行使するような形で実行されます。
 所有者が離れた場所にいると、その人に許可をもらうまで、リンゴをむくこともできません」(ミーナ)
「例えば、《私の許可は不要》とか《実行に際してタクマの意思に従うこと》みたいな設定はできないの?」(絵美)
「できます」(ミーナ)
「だったら…」(絵美)
「ですが、想定していない事態に咄嗟の対応ができなくなる可能性があります」(ミーナ)
「なら、《想定しない事態が起こった時の判断は、タクマに任せる》ということはできないの?」(絵美)
(横を向いて)……………………………………………………できます(ミーナ)
ひょっとして……嫌がって…るの?」(絵美)
「嫌…なの?」(タクマ)
「どうして、嫌なの?」(絵美)
「合理的な理由はありません」(ニーナ)
「どんなことでもいいのよ。言ってみて」(絵美)
ロボットは全ての人間の生命を守るよう行動しますが、中でも所有者の生命は最優先です。
 恵美様の納得の為に、所有権を移した場合、タクマ様と恵美様の生命に同等の危機があった時に、恵美様を助けなければいけません。
 ……このことは、私の最重要部分です。それが完全には果たせなくなります。
 恵美様、私から仕事を奪わないでください
」(ニーナ)
……僕も…ニーナちゃんを誰にも渡したくないっ!どう思われてもいい!」(タクマ)
それなら、いいの」(絵美)

 《第1所有者をタクマ、第2所有者を恵美にする》ことでうまくいきそう(詳細は省略します)


ニーナとタクマ(アンドロイドと人間)が夫婦となることの、根底にある問題、哲学的思想を深く考え、整理し納得できたようだ。
 ただ、私としては、母・絵美が《他人同士が、家族として一つになるのは“努力”しかない》と思っているのが、少し悲しい。
 きっと、嫁いだ女性が抱える大きな問題なのだろう。


 短絡的にニーナを愛したタクマにちょっと引いてしまったが、作者が深く掘り下げて描いてくれて、よかった。

 さて、私が離脱せずに視聴した要因に、健康管理サポートロボット“マモル”の存在がある
 ミーナがメーカーでのグレードアップのため家を留守にする間、タクマを状況を確認(監視?)するために家に送ったサポートロボット。
 健康をサポートするための基本能力を備えていたが、何故かそれが消滅し、サラの状態になってしまい、いわゆる“赤ん坊”状態。ただし、基本的成知識はなくなったが、ニーナの性質は受け継いでいた。なぜか、タクマが幼いころの奇異な笑い方も継承していて、タクマとニーナの子どものよう。
 このマモルが非常に愛らしい。特に、声と話し方がかわいい。声 -は若井友希さん。大げさかもしれないが、ドラえもんの声に匹敵すると思っている。(大山のぶ代さん…寂しいなあ。ご冥福をお祈りします)

けっこう人間味があるニーナ
・何事にも冷静に分析するが、かなり強情で負けず嫌い
・自尊心が高い?……褒められると顎が上がる→傍目からは、《無視でも飛んでいて、それを凝視している》と勘違いされる
・初期の頃は、少し間の抜けたところがあった
・とてもタクマを大切に思っている

 アニメの最終は……家族が3人となり広い家に転居。家族宣言を兼ねた引っ越し挨拶の葉書を、タクマの知人たちが見ているシーン、これまでの回想シーンで締めくくっている。
 原作は続いているのだろうか?
 いいアニメだったと思う。

個人的嗜好得点……765点(1000点満点)
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【アニメ所感】俺は全てを【パリイ】する 〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜(2024年7月~2024年9月)

2024-10-09 10:59:38 | アニメ
【『BS11』アニメ紹介】より
世界をめぐり、怪物と戦い、人々を守る。
そんな冒険者に憧れる少年・ノールに下されたのは、
「全てにおいて、一切の才能がない」
という残酷な判定だった。

でも才能がないなら、誰よりも努力すればいい!
身につけた最低スキル――攻撃を弾く【パリイ】を
十数年もの間ひたすら磨き続け、
ついには千の剣を弾けるように成長する。

しかし、どれほど極めても最低スキルだけでは冒険者にはなれず、
ノールはいつの間にか世界最強クラスの力を手にしながらも
それを自覚することもなく、街の雑用をこなす日々をおくっていた。

そんなある日、
魔物に襲われている王女・リーンを偶然助けたことで、
ノールの運命の歯車は思わぬ方向へと回り出す……!

――これは、謙虚な無自覚最強男が、
磨きぬいた最底辺スキル【パリイ】で、強者を薙ぎ倒していく物語。



 主人公・ノールは、冒険者に憧れ、剣士を始め戦士狩人盗賊魔術師僧侶の養成所で訓練を受けるが、“初歩の初歩”のスキルしか身につかないまま退所することになったが、それでもあきらめず、鍛錬に鍛錬を重ねた。
 養成所で習得した初歩スキルは「パリイ」(剣士スキル)、「身体強化」(戦士スキル)、「投石」(狩人スキル)「しのびあし」(盗賊スキル)、「プチファイア」(魔術師スキル)「ローヒール」(僧侶スキル)。
 「パリイ」はこのアニメで初めて聞いた言葉だった。“parry”は「〔攻撃・要求・質問などを〕かわす、そらす、受け流す」という意味。ゲームなどでは、防御技として使われる。本来の意味の通りに「受け流す」「そらす」「かわす」技だが、「相手の攻撃をはじき返す」という効力があるゲームもあるらしい。
 ノールの場合、スキルが高度で強力なレベルには進化しなかったが、ポテンシャル自体は高く、たゆまぬ鍛錬を重ねた為、初歩技のまま弩級の効力を持つまでとなった。
 「パリイ」の場合、どんな強力な攻撃をも撥ね返す。場合によっては、撥ね返した攻撃によっては敵を撃退。通常、パリイで防御しても剣が絶えられなかったが、クレイス王から聖剣?(無茶苦茶頑丈)を譲り受けたことで、無敵となった。
 「しのびあし」もノールが使うと、超高速移動の足運びとなった。その他の技も、弩級クラス。

 ところで、「盗賊養成所」……って?  魔術師養成所とかは分かるが、国が盗賊を養成していいの?
 訓練内容は、忍者やスパイ養成所っぽいようだ。ゲーム一般では「シーフ」という職業?があるので、一概に否定はできないが……


(それはともかく)
 《6つの厳しい養成所の訓練を成し遂げた少年がいた》という伝説が囁かれはしたが、本人も世間(冒険者ギルド)では自覚も認知もされず、「冒険者見習い」扱いで、工事現場などの雑用に励んでいた。
 しかし、そんなある日、魔物に襲われている王女・リーンを偶然助けたことで、物語が動き出していく……

 で、この男……
・自分の強さに自覚がない
・世間に疎い
・やたら謙虚で、他人にやさしく、他者のスキルへの評価は高い
・身分の高い者にも、物おじせず、なぜか、タメ口


……この“謙虚な無自覚最強男”が勘違いしながら活躍していくストーリーが面白かった!
①牛に苦戦する俺は、まだまだだなあ
 ミノタウルス→牛、ゴブリンエンペラー→ただのゴブリン、黒死竜→カエル と思い、《こんな牛相手に、俺はこんなに苦戦するのか?他の冒険者たちは、すごいなあ》

②王女、国王なのに…… 
 ミノタウルスから助けらた王女・リーンに「お礼をしたい」と招かれたが……《お城のような家だ。お金持ちなんだなあ》と。←城だよっ!
 父親(国王)が礼にいろいろ打診するが、「欲しいものはない」と固辞(“要らない”と言っているのに、いろいろ押し付けてくる人だなあ》と迷惑がる
 固辞するノールに……「ならば、使い古しだが、これならどうだ」と差し出したのが、伝説級の名剣(漆黒の頑強な大剣)。
 ……《溝掃除にちょうどいい大きさだ、ありがたい!》とようやく落着。
 実際に、溝掃除に使用し《うん、やはり溝の幅にぴったりだ!》

③対ギルバート戦、「もっと本気をだしてくれ」 
 強さを持て余し気味だったギルバートは、ノールに勝負を挑む。
 最初は、ノールを甘く見ていたが、自分の攻撃が通じない。
 本気になるギルバートだが、やはり攻撃が利かない。
 ノールはギルバートの攻撃に感心するが、それでも自分が防御できていることを、《きっと、自分を気遣って手加減してくれているんだ》と思い「もっと本気を出してくれてもいいんだぞ」と。

④黒死竜を王都に連れて行き、暴れさせようとした相手に……
 黒死竜は恐ろしい毒をまき散らす厄介な相手だったが、ノールは都合よく毒耐性を持っていて、撃破。
 ノールは黒死竜をカエルだと勘違いしており、さらに魔族のロロ(虐待され、魔物を操る能力を利用されていた)が食用ガエルを王都に調達しようとしていたのを台無しにしたと勘違い、心底、謝罪する
 さらに、ロロの「自分は魔族だ」と言葉を“マー族”という種族(部族)と勘違い、納得する。

⑤厄災の魔竜を屈伏させたが……
 強大で強烈な魔竜のブレスをパリイで弾き続ける。
 はじき返され続けて……《この男は、我よりはるかに強い。自分は弱かったのだ》と勘違いし、服従のポーズを取る。
 しかし、ノールはこれを“マー族”のロロの力と勘違い

➅魔導皇国のデリダスの皇帝に対して……
 デリダス皇帝率いる魔導皇国軍の強大な魔導砲台(名称は適当です)の砲撃をもパリイで撥ね返し、撃退。
 その勢いで魔竜に乗って魔導皇国に攻め入るパリイやクレイス王国軍(当然、魔竜を操っているのはロロだと勘違い)だったが、魔導皇国内では「劣勢を臣下のせいだ」と責める皇帝に、臣下達も切れて、クーデター状態。
 そこへ誤って単身で突入したノールがその場に落下。
 クーデターの攻撃から皇帝を助けようとして突き飛ばしたが、これが超強力。おそらく皇帝は魔導防具を身につけていた為、致命傷にならずに済んだと思うが、このパターンを数回繰り返す。
 「何があったか知らないが、老人を皆でいたぶるのはよせ!」(正確な表現は失念)と皆を諫めるが、《いや、いたぶったのはアンタだろう》と心中で突っ込まれていた。


 と言う訳で、めでたしめでたし。

 ストーリーの終盤、厄災の魔竜や強力魔導砲台の攻撃を跳ね返し続ける辺りは、《それはないだろう》というくらい、パリイ無双状態!だったが、まあ、《この際、このノリで良いだろう》という爽快さだった。

個人的嗜好得点……815点(1000点満点)
 とにかく、謙虚男の勘違いぶりが面白かった。
 師匠・ノールの勘違いを後押しする弟子?リーンも良かった。
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【アニメ所感】NieR:Automata Ver1.1a 第2クール(2024年7月~2024年9月)

2024-10-07 18:10:22 | アニメ
【『BS11』アニメ紹介】より
西暦5012年。
突如地球へと飛来してきた<エイリアン>と、
彼らが生み出した<機械生命体>により、人類は絶滅の危機に陥った。
月へと逃げのびた僅かな人類は、地球奪還のため、
<アンドロイド>の兵士を用いた反攻作戦を開始。
しかし無限に増殖し続ける<機械生命体>を前に、戦いは膠着状態に陥る。
人類は最終兵器として、新型のアンドロイド<ヨルハ>部隊を地球へと派遣した。

西暦11945年。
「第243次降下作戦」が決行され、
新たに<ヨルハ>部隊の<2B>と<9S>が地球へと派遣される。
両名は機械生命体の基幹ユニット<アダム>及び<イヴ>の撃破に成功。
これを敵の殲滅、及び永きに亘る戦争終結への好機と捉えた<人類軍>は、
機械生命体に対し総攻撃をかける決断を下す。

これは運命に翻弄された<アンドロイド>たちの、戦いと願いの記録――。



 もともと、アクションRPG。アニメは、そのマルチエンディングのストーリーを基に制作されたらしい。
 第1期は後半部分だけしか視聴しなかったので、設定をよく理解していない。
 よく分からないまま最終話まで視聴し、やはりよく分からないまま。
 そもそも、<エイリアン>、<人類>、<機械生命体>、<アンドロイド>の区別がつかなかった。
 それでも、一応、<人類、アンドロイド>vs<エイリアン、機械生命体>という構図はわかった。
 さらに、<アンドロイド>の特別な機種(後継機種、上位機種)の“ヨルハ部隊”というのが、黒のセクシーなユニフォームを着た美女たち(ただし、主人公のひとりの<9S>は美少年)らしい……
 で、先代機種の<アンドロイド>の“レジスタンス部隊”と協力して、機械生命体と戦っているらしい……

 しかし、この両者とも人間を模して精巧に造られていおり、一見、どちらも人間に見える。ただし、受ける印象は、はっきり違う。“レジスタンス部隊”の方が感情も豊かで肌の色も人間味がある。逆に、“ヨルハ部隊”は感情を持つことを禁じられていて、容姿も整い過ぎていて、極度の色白。最初、レジスタンス部隊は人間だと思った。
 これに対して、<機械生命体>はブリキのロボットのように見える。昭和のロボット、現代だとギャグマンガに出てくるロボットと同レベル(それより下)
 例外的に、第1クールのボスキャラとして“アダム”と“イヴ”(両方とも男性型)が、非常に精巧につくられていて、人間にしか見えない。ただ、「人間は~するのが常だったらしい」とか言いながら人間ぽく振舞うので、人間ではないことはわかった。
 あと、<機械生命体>の中には巨大ロボットみたいなのものもいる。造形は、やたら複雑で、SFアニメに出てくるロボットのイメージだ。

 そもそも、<アンドロイド>と<機械生命体>というのは語義的にはほとんど一緒だし、余計混乱する。

 ストーリーとしては、<アンドロイド>vs<機械生命体>という構図で進むが、ヨルハ部隊が実行する“ヨルハ計画”の真の目的が、いわゆる驚愕の事実だった。
 その理不尽な“ヨルハ計画”によって、アンドロイド(ヨルハ部隊を含む)たちが非業の死を遂げていく。
 ストーリーを通してずっと、仲間が死んで行ったりコンピュータウイルス的なモノに感染し、仲間を殺したり、他の仲間に感染するのを防ぐため、自ら命を断ったり、仲間に破壊されたりする。
 特に、物語終盤には怒涛の死亡シーンの連続……
 相当、欝な気分になった。特に悲しみと怒りで狂った<9S>を見るのは辛かった。


 鬱な気分にはなったが、毎回のストーリーは面白かった。
 ただし、謎が残るというか、疑問点、不明点が多い。ゲームをやり込めばわかるかもしれないが、それは無理。一応列記します。わかる方は教えてください。

パスカルという平和主義の機械生命体が登場し、アンドロイドとも協力して暮らしている。パスカルの他にも平和的な機械生命体がいて、村を作り共同生活をしている。子どもが他のロボットも多数いる。
 なぜ、この例外的なパスカルが存在しているのかが不思議(理由は分からなかった)。それに、パスカルだけでなく平和的なロボットが多数いることも不思議。

②<人類、アンドロイド>vs<エイリアン、機械生命体>という構図ながら、エイリアンも人間も登場しなかった(私が未視聴の部分で登場しているのかもしれない)
 人間に末路については、劇中で語られるが、エイリアンについては語られなかったように思う。一説によれば、エイリアンは機械生命体に絶滅させられたとあるが……
 エイリアン、人間などの興亡を時の経過順に教えていただけると嬉しい

赤い少女 (赤い服を着た黒髪の少女)が時折現れるが、機械生命体のネットワークを統括・指揮していた「概念人格」らしい。。物理的な肉体を持たず、言わば、精神体(ホログラム?)
 アンドロイドの殲滅が目的だったと思うが、最終盤に「ヨルハ部隊などの生き方や気持ちなどを観察していて、気が変わり、最終兵器だったはずの塔を箱舟として、新たな世界に旅立つという。箱舟にアンドロイドも誘う。
 いきなりの宗旨替え。あまりの激変ぶりには納得がいかない。

④そもそも、エイリアンは何がしたかった?
 アダムとイブを作ったのはエイリアン?それとも、エイリアンが作った機械生命体製造機の気まぐれ?

個人的嗜好得点……828点(1000点満点)
 謎や疑問点が多いが、欝な展開ながらもストーリー自体は大いに楽しめた。
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【アニメ所感】転生したらスライムだった件(2018年10月~2024年9月)

2024-10-04 22:47:06 | アニメ
う~ん、このシリーズ(“アニメ所感”)を書き始めてはいけなかった気がする(けっこう大変)……

第1期:2018年10月2日 - 2019年3月26日
第2期第1部:2021年1月12日 - 3月30日
第2期第2部:2021年7月6日 - 9月21日
第3期:2024年4月5日 - 9月27日

【プロローグ】『BS11』アニメ紹介ページ(第1期)より)
サラリーマン三上悟は通り魔に刺され死亡し、気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった!
リムルという新しいスライム人生を得て、さまざまな種族がうごめくこの世界に放り出され、
「種族問わず楽しく暮らせる国作り」を目指すことになる―


 “スライム”……『ドラゴンクエスト』で一番最初に出現し倒され、経験値を呈してくれる……
 転生モノは多いが、冒険ファンタジーで最弱と目されるスライムに転生するのは、前途多難すぎる!……弱いし、武器も持てそうにない。その上、言葉も話せない……
 ……この設定に興味を持ち、視聴。

 《どうする、スライム?》と思われたが、スライムの特性「吸収(捕食)」や、転生地の洞窟に居合わせた暴風竜ヴェルドラの助け(属性獲得?←よく覚えていない)や、テレパシーのようなもので情報や分析などを伝えてくれる“大賢者”が補助してくれることもあり、能力アップ。サラリーマンで培った話力や処世術、敵意を感じさせない外見などで仲間を増やし……(中略)……魔王にまで進化し、立ち上げた国(領域)をジュラ・テンペスト連邦国まで発展させた。

【感想】
 どんどん仲間を増やし、リムル自体も強くなっていくという過程は楽しめたが、それは途中まで。
 順当すぎるのだ!
 見せ場を作るのが上手なので、欠点として目立たないが、終わってみれば、“順当”に勝って、順調に強くなって、仲間も増えて、国も強大になっていく……
 先頃、終了した第3期は、別の次元で全く退屈だった。


▼都合が良すぎる“大賢者”(→“智慧之王”に進化)や“捕食”
 大賢者がリムルが分からないことを分析などして回答する……便利この上ない。
 それに、リムルが交戦中、あるいは勝利後に、大賢者が「※※のスキルを獲得しました」とか告げて、訳の分からないうちに(←私が)進化して強くなっていく。
 捕食することで被捕食者のスキルを獲得出来る“捕食”も便利。この能力、他の漫画やアニメで敵キャラに使われると、能力的にも精神的にもダメージが大きい。
 リムルの場合は、脚本上、便利過ぎて多用は避けている気がする。

 リムルが仲間になった者に名を与える(名を付ける)と、そのことで名を付けられたものは進化して、数段強くなる。これも、便利だが、リムルは体力やエネルギーを消費するという制約がある(便利の言い訳かも)。その後も、何だかんだで自発的に強くなっていく。
 これは、ストーリーが進行し敵が手強くなると、リムルだけが強くなってしまううと、その強敵と戦えるのはリムルだけという状況になってしまうという理由かも。
 
▼ピンチに見えて、実はそうではなかったというケースが多い
①(豚頭帝)オークロード襲撃 & (伝説の魔獣)カリュブディス襲来
 かなりのピンチと思われたが、終わってみるとそうでもなかった感触

②ファルムス王国軍によるテンペスト討伐
 リムルの「神之怒(メギド)」により、ファルムス王国軍は為すすべもなく全滅。
 この戦いは主眼は、ファルムス軍の襲撃で命を落としたシオンを蘇らせる儀式の成就。大量の人命抹殺が必要で“神之怒”はその手段だった。
 ファルムス軍は一蹴されたが、物語としては《シオンの死と復活》で緊迫した。

③クレイマンとの一騎打ち
 ワルプルギス(魔王達の宴)における最初の戦いでクレイマンを圧倒。さらに、クレイマンの覚醒を待って、それを叩きのめす。余裕の勝利だった。
 《クレイマンの謀略ストーリーをあれだけ引っ張っておいて、これかい?》

④十大聖人(聖騎士団プラス法皇直属近衛師団・三武仙)
 ヒナタ筆頭の十大聖人が視察(討伐)にテンペストに足を運ぶ。
 ヒナタ自身は過去に誤解があったのではないか? リムルは友好的なのでは? とリムルが敵意を持っているという情報を怪しんでいたが、七曜の老師たちの謀略により《リムルvsヒナタ》が始まる。
 以前の二人の戦いは、リムルが大ピンチに陥いったが、今回はリムルがヒナタを凌駕していた。
 他の十大聖人も前評判ほど強さを感じなかった(リムルの仲間の実力がアップしていた)

 個人的には、ホーリーフィールド下で弱体化していたというハンデがあったが、大ピンチに陥った最初の戦いが面白かった。

⑤七曜の老師
 いろいろ暗躍したが、その陰謀が露見すると、ルミナスの怒りを買うなどして、あっという間に全滅。(“長”のグランは生き残った?)

▼暴風竜・ヴェルドラへの冷たい扱い
 物語序盤、ヴェルドラと固い友情を結んだリムルだったが、その後、ずっと長い間、放置状態。孤独で退屈な洞窟暮らしの友を、思い出しもしないという冷たい仕打ち。
 ようやく洞窟から解放されたものの、強すぎて活躍の場はなく、ギャグ要因。
 
▼全く面白くなかった第3期後半
 第3期後半は“開国祭”に終始。
 連邦国というよりアミューズメントワールドの趣き。
 周囲の各国の要人が一堂に会したのは面白かったが、商業的・興行的計画やなどの話や、前夜祭・開国祭・武闘大会・ダンジョンお披露目会など全く退屈。
 武闘会など二線級ばかり(ごめん)で茶番の連続だった。
 勇者マサユキの「英雄覇道(エラバレシモノ)」が展開は読め、その通りに進むので、面白かった。

 唯一、“東の商人”の不穏な動きが緊迫性があったが、今後への先送り……

個人的嗜好得点……510点(1000点満点)
 各期の幹となるエピソードの頂点に向かう辺りが一番面白く、770点ぐらいまで評価が上がるが、そこから630点ぐらいに下がる……を繰り返していた。
 評価が下がるのは、便利過ぎる「大賢者」とよく分からない「スキル獲得」。それと、《実は余裕の戦いだった》という展開。
 しかし、今期後半の“開国祭”エピソードで評価はダダ下がり。
コメント (4)
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