英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

虫の声

2009-10-31 20:14:08 | 歳時
 今日で10月も終わりです。天気が良い日が続き、今日の最高気温は25℃近くまで上がりましたが、明日夜には寒冷前線が通過し、天気も荒れ、一気に気温が下がるそうです。3日の最高気温は11℃と出ています。これは12月上旬並みの寒さです。

 コオロギが2、3匹鳴いています。鳴き始めは気がつくのですが(だいたいお盆のころ)、鳴き終わりは気がつきませんね。
 耳を澄ませても、やはり、2、3匹しか聞こえません。鳴き声が届いて、連れ合いに出会えることを願います。

 今年の2月の小春日和、紋黄蝶が飛んでいました。飛ぶというより、ヨロヨロと漂うよっているという感じです。寒気の合間で、雪は解けて土がむき出しにはなっていましたが、2月ですから花は咲いていません。どこかのベランダで咲いている鼻にたどりつけばいいなあと思いました。
 彼はどこまで飛び続けたのでしょうか?例え、花に出会えたとしても、連れ合いと出会う可能性はゼロに近いです。飛び続ける彼の姿を思うと、涙が出そうになりました。

 そんなことを、ふと思い出しました。
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秋桜(あきさくら)2009

2009-10-30 19:05:27 | 歳時
 久しぶりに、『例の桜』です。
 夏の間は普通の状態でした。



 桜の種類の手がかりになるので、念のため、葉のアップを。



 秋になっても、普通の状態のようでしたし、毛虫の被害もあまりないようでした。それで、車で通りかかる分には、「咲いていないなあ」という感じでした(よく見ると咲いていたのかもしれません)。
 今年は、他の桜も毛虫の被害は多かったのですが、秋に咲く桜は少なかったようです。よく見ると、3、4輪咲いている桜は見かけましたが。


 で、今日は、天気もよかったので、じっくり見てみようと、気合いを入れて通りかかりました。





 すると、咲いているではありませんか、しかも、例年より花弁が多いです。





 例年は輪数は多くても、花弁が少なく元気がない感じでしたが、今年は、輪数は少ないのですが、花弁が多くて生気を感じます。


 木々も、紅葉が始まりました。






【参考】例の桜の過去記事です。
『その後の桜』5月6日の最後の部分
『負けじと咲く』4月6日後半部分
『早春桜3(多分満開)』3月29日
『早春桜2』3月19日
『早春桜』2月25日
『寒桜②と日本海』1月28日
『寒桜と雪灯り』1月27日
『年末桜と海と鰯雲』08年12月30日
『冬桜』08年12月17日
『秋桜(冬桜)』08年12月1日

 (それ以前は、『将棋SNS』の日記に書いています)
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女流王位戦第2局 石橋女流王位、反則負け 【N君へ】

2009-10-29 13:02:37 | 将棋
 事件が起こったのは、10月14日ですから、もう2週間ほど前になりますね。

 どういう反則負けかを説明するのも、「今更ながら」という気がしますが、「今更ながら」は毎度のことですし、詳細は知らないと言う方もいらっしゃると思いますので、とにかく紹介します。



 終盤も終盤、終局間近と思われた局面です。後手の清水女流名人は持ち時間4時間を使い切って、1分将棋になっていました。対する石橋女流王位は20分を残していて、形勢も良く、勝利目前だと思われていました。
 ところが、ここで石橋女流王位は▲2二角成!
 なんと、4四にある自分の歩を飛び越えてしまうという反則を犯してしまいました。

 反則負け自体はプロ棋戦でも時々あります。テレビ将棋でも発生しました。しかし、そのほとんどが「二歩」で、そのほかの反則としては時間切れ(羽生名人もネット将棋で犯しました)、2手指し(手番を間違えて2手連続して指してしまう)、角の筋を間違える、などがありますが、駒を飛び越えて角を動かすというのは本当に稀です。
 多分、数手前の4四に歩がない局面で考えた手が脳裏に残っていて、反則直前の局面でも4四の歩が見えていなかったのでしょう(ないものとして読んでいたのでしょう)。
 私も同じような錯覚をしたことがあります。実際は、すんでのところで気づき、手が止まりましたが。

 こういった珍しい反則の上、タイトル戦での反則負けは、1954年の名人戦で大山康晴名人に挑戦した升田幸三・八段が、指さないまま時間切れになった例があるだけで、実に59年ぶりとのことです。


 さて、私が悩んだのは、石橋女流王位がなぜ反則を犯したかではなく、第1図の局面で、本当に石橋女流王位の勝ちだったかということです。
 まず、第1図の局面は、後手玉は詰まず、先手玉には詰めろが掛かっています。なので、詰めろ逃れの詰めろがあればいいのですが、なさそうです。
 取り敢えず、▲3二歩を利かせてみます。これには、△2一玉と△4一玉と逃げ方が2通りありますが、△4一玉と逃げるのは、△5四香(5五香)と攻めたり、▲5七歩と守ったりして5八の飛車の利きがなくなると、▲5二成銀から詰んでしまいます。
 よって、▲3二歩には△2一玉(第2図)とかわした方がいいようです。



ということは、直前に石橋女流王位が▲3一歩成と成り捨てた(時間稼ぎと思われる)のは、悪手だったということになります。

 さて、△2一玉(第2図)と逃げられると、角と歩の持ち駒では後手玉は詰みません。そこで、▲6七玉と先手玉の詰めろをはずす手が妥当のように思えます。
 これに対し、後手からは飛車をつなぎながら詰めろを掛ける①△5四香と②△5五香と③4七金が有力です。
 まず、①△5四香と②△5五香の優劣ですが、②は先手の角道を遮断する理がありますが、角で取られる危険性があります。受ける先手も悩ましいです。5五香の方がいいのか、さらに、▲5六歩と香を近づけてから▲5七歩と受けるべきなのかと。実際は①と②では、②(第3図)の方がいいようです(理由は後述)。



 5筋の香打ちと金打ちは、順番の違いだけで、結果的には同じになりそうです。香を先に打つと△5五香▲5七歩△4七金、金を先に打っても△4七金▲5七歩△5五香と同じ局面(第4図)になります。



 第4図では、▲3九角や▲7七角打や▲7五歩が考えられますが、▲3九角や▲7七角打には△4六金打、▲7五歩には△8四飛で後手が勝ちそうです。実は、読み切れていません。例えば、▲3九角△4六金打▲5六歩△同香▲7八玉△6七歩で決まりそうなのですが、以下▲8六歩△6八歩成▲8七玉で意外に難しいのです。後手は金気を渡せないのと、4筋の金2枚の投資がだぶついてしまっているのが、その原因だと思います。
 さて、実際は先に金を打つと▲5七歩と限定できます。先に香を打つと、▲5五歩や▲5六歩と打つ余地が生じます。具体的には、△5五香▲5六歩△同香▲5七歩△4七金(第5図)です。



なぜ、▲5六歩にこだわるかと言うと、第4図と違って第5図は後手がはっきり負けなのです(理由は後述)。
 △5五香▲5六歩には△4七金とする方がよく、それには▲3九角打と踏ん張る手で、これが思ったより難しいのです。

 と、まあ、あれこれ調べてきたのですが、実は、それらを無駄にしてしまう手順があったのです。




 第2図では▲6七玉が妥当と見て、その後を調べたのですが、▲6七玉とせず▲1二角△1一玉(第6図)も決めてしまう方がよかったのです。普通、角は手持ちにしておいた方が、5七の地点を守るため温存しておきたいですし、工房の角打ちの含みを持たせておきたいので、安易に打ってしまうのは味消しになりそうです。



 しかし、この場合、第6図では王手で▲4三歩成となることができるのです。これに対し、△5五香(第7図)と王手を防ぎながら先手玉に詰めろを掛ける手が攻防手になりそうです。



 ところが、かまわず▲5五同角(王手)とされ△同飛成に、▲2二金△同玉▲2三歩成△1一玉▲2一角成△同玉▲2二歩△1一玉▲2一香で詰んでしまうのです。角金を捨て2四の歩を成ることで、2筋に歩を打てるようにし、手にした香でとどめを刺せるのです。
 なので第6図で▲4三歩成の王手には△5五歩と合駒をするしかありません。こうして、先手陣の5七に利かない歩合いを強要しておいて、▲6七玉と歩を払って自玉の詰めろを解消します。
 後手玉は受けが効かない形なので、飛車を繋ぎつつ詰めろをかけるには、△4七金ぐらいしかありません。(△5六香は▲5五角と王手をされて困ります)
 △4七金に対しては▲5七歩(第8図)と△5七金打の防ぐ手が、▲5五角を可能になる絶好手となります。



 以下、△5四香と5五の歩を守るくらいですが、▲1三金と必至を掛けて先手の勝ちです。


 さて、もう一度、第3図と第7図を比べてみましょう。



 第7図では、▲5五角と王手で香を取れるので、後手玉は詰みます。
 第2図だと、同じように▲1二角△1一玉を利かせて▲4三歩成としても、5五の香が遮っていて王手にならず、逆に△5七金から詰まされてしまいます。
 「手順の妙」と言いますか、「手順のアヤ」と言いますか、味を持たせて単に▲6七玉と守った手が、守りだけの不急の手で、5五の主導権を後手に渡してしまったようです。

 7図の変化が先手の勝ちだとすると、第2図での後手の手は、「①△5四香と②△5五香と③4七金が有力」と述べましたが、②が正着で、①と③はその瞬間に▲1二角△1一玉▲4三歩成と王手が利くので、第7図の変化同様、先手の勝ちになります。
 さらに、第4図と第5図の違いにこだわったのも、同様な理由で第5図は先手の勝ちになるからです。


 と、久しぶりに局面を深く掘り下げて考えて見ました。小暮さん、N君、勝手さん、違っていたら指摘してください。
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『アンタッチャブル 事件記者・鳴海遼子』 第2話

2009-10-27 17:48:24 | ドラマ・映画
 第1話には幻滅しましたが、一応見ました。
 ちょっと、人が死に過ぎますが、面白く感じました。気のせいかとも思いましたが、面白かったと思います。(第1話があまりの出来だったので、半信半疑です)

 第3話には高橋ひとみさんが登場します。
 仲間由紀恵、高橋ひとみ、とくれば、思い出すのが『トリック』のスリット美香子ですね。かなりの方がそう思ったようですね。
 スリット美香子はよかったですね。
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時速100km

2009-10-27 16:52:08 | 気象
 時速100kmって、最近では記憶にありません。
 え?なんの速さ?

 実は台風20号の今日正午の移動スピードなんです。
 台風は太平洋上で発生し、西北西~北西方向に進行し、フィリピンから沖縄の間で、進路を北へあるいは北北西に進路を変更します。この進路変更時が最も遅くて時速10~15㎞ぐらいです。ほとんど動かないこともあります。

 今回の台風20号は、16日の3時に発生し1週間かけてフィリピン北部近海まで進み、その後東寄りに進路を転換しました。特に21~23日辺りは、歩くような速さでした。しかし、向きを変更後一気にスピードを増し、関東沖では時速100㎞に達しました。
 進路を東寄りに変えるのは、日本付近の上空を流れる偏西風に乗るためで、その偏西風に後押しされて日本に近づくころは時速30~40㎞、北日本を通過するときは時速50~60㎞が通常です。
 今回の20号は南海を徘徊したあと、ウサイン・ボルトの100m走のごとくあっという間に走り去って行きました。フィリピン付近で誰かがピストルを鳴らしたのかもしれませんね。

 現在(午後5時)は北海道の東海上沖にいますが、午後3時には温帯低気圧に変わったようです。
 しかし、温帯低気圧に変わったからと言って、安心はできません。猛スピードで北上したため、暖かい空気を持ったままなので、北の冷たい空気と混じりあい、猛烈に発達する公算が強いそうです。漁師さん、お気をつけください。
 何かと、破格の台風20号でした。
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セイタカアワダチソウの補足

2009-10-23 21:34:30 | 歳時
セイタカアワダチソウについては、
将棋SNSでも、取り上げたことがあります。


 ウンチクの類ですが、よろしかったら、お読みください。


【2007年10月13日】

 名前を聞いたことはあり、よく見かける野草でもあると思いますが、名前と実物が一致しない方も多いかもしれません。
 生息条件がススキと似ているらしく、ススキの近くに見かけることが多いです。最近では、見かけるどころかススキを押しのけて群生しているところが多くなってきています。外来種で第二次世界大戦後に増え始めたらしいのですが、ここ数年の勢いは凄いように感じます。
 ススキも生育力や繁殖力は強い方ですが、セイタカアワダチソウは、その根や地下茎に種子発芽を抑制する物質を分泌していているのが、セイタカアワダチソウの優勢な要因です。
 その物質は、セイタカアワダチソウの発芽自体も抑制するのですが、セイタカアワダチソウは種子だけでなく地下茎でも繁殖するので、他の植物を入り込ませずセイタカアワダチソウが群生することになるらしいのです。
 濃い黄色がきれいなのですが、ススキのように郷愁を誘うことはありません。やはり日本の秋にススキは欠かせませんよね。
 心配になって、ネットで調べてみると

「セイタカアワダチソウやが繁茂すると当面、覇権を握ることになる。その時点で、ススキが侵入しているならば、やがてゆっくりではあるが、ススキが優勢となり、セイタカアワダチソウの勢力は弱くなっていく。ススキよりもセイタカアワダチソウのほうが、背丈は高くなれるので単純にセイタカアワダチソウが被陰されているわけではないが、ススキなどの枯れ草が地表を厚く覆ってしまうと冬の間ロゼット葉を形成して稼いでいるセイタカアワダチソウにとっては、住み難くなるのではないかと思う」

「昭和40年代以降には全国で大繁殖するようになった。その頃は背が高く、空き地に生えている様子は、隣の平屋の民家が押しつぶされそうに見えるほどの勢いがあったが、平成に入る頃にはあまり派手な繁殖が見られなくなり、それほど背の高くないものが多くなった」

「物質が土にたまり過ぎるとセイタカアワダチソウ自体も自家中毒を起こすことも報告されており、何年かするとススキなどに取って代わられることもあるようです」

 とか述べられていて、そんなに単純なものではないらしいです。
 私の住むところは、田舎なのでセイタカアワダチソウも遅れて流行したのでしょうか?
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セイタカアワダチソウ

2009-10-23 20:51:55 | 歳時
 先月(9月)25日に『芒とそのライバル&蕎麦』という記事のなかで、
(私が勝手に思っているに過ぎないのですが)
「ススキのライバルであるセイタカアワダチソウが、そろそろ色づき始めてきた」と書きました。



 で、そのセイタカアワダチソウは今が最盛期です。同じ地点の10月15日の様子がこれです。



 満開状態です。たわわになっています。



 ミツバチや蝶も蜜を集めに(吸いに)来ています。
 花粉症の一因ではないかと考えられた時期もありましたが、風で花粉を飛ばすのではなく、虫に運んでもらうので、花粉症には関係がないと言われています。

 黄色い花が好きな私ですが、満開状態の花はちょっと濃すぎて山吹色に近いです。嫌いじゃないですが、黄色でも、もう少し薄くてレモン色のほうが好きです。
 満開の寸前、あるいは満開になりたて状態は、もう少し薄くて、好みなのです。
ちょうどこんな感じ。



 同じ地点、あるいはその近くの10月10日のものです。満開状態で、この色は奇跡です。(単に光の加減のせいかもしれません。たぶん、モニターによっても色の具合が違うと思います)

 上で紹介した地点の2mほど隣に、若い花の群れがありました。これも10月15日のものです。



 ちょっと薄いですが、このくらいの黄色が好きなのです。(黄色にうるさい私です)

 で、これが19日には、こうなっていました。



 もう立派な大人ですね。

 で、最初に紹介したものは、19日には、



 こんな状態です。



さすがに、てっぺんの方は色褪せてきました。


 けっこう広い野原なので、バリエーションに富んでいます。まだ、咲き始めのものもありますし、もう少しで満開のものもあります。そう、このくらいがいいです。



 しつこいですね(笑)。


 セイタカアワダチソウの他にも、いろいろな野草が群生しているのですが、こんなのも見つけました。



 ちょっと、季節はずれですが、ほおずきです。「酸漿」とか「鬼灯」と書くそうです。
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5手詰 【完結編】

2009-10-20 14:56:11 | 詰将棋
【ずいぶん横道にそれてしまいましたが、五手詰の裏に潜む玉方の妙防の合駒についてです。まず、その復習です】



 答は▲2四香△同角▲3二馬△1三玉▲2五桂までの5手詰です。

 初手の▲2四香(妙手図)は逃げ道封鎖のタダ捨ての妙手なのですが、
 「香は下段から」と▲2九香(疑問図)としたほうが得なのではないかという疑問が生じました。



もし、△2四歩と合い駒すれば、パクリと▲2四同香と取って、単に▲2四香と打つより1歩得だというのです。



妙手図と比べると、攻め方の持ち駒が1歩増えていますね。ところが、初手▲2九香(▲2八香や2七香も同様)だと、詰まないのです。

 その理由は?



 ここまでが、復習です。

 では、まず「奥の手1」△2四角(△2四角打ではありません)と「移動合」を繰り出してみましょう(移動合1図)。



これを「いただき!」とばかりに▲2四同香(移動合2図)と食いつくと、



3三にいた角がいなくなっているので、△3三玉(移動合3図)と逃げられると詰みません。



 では、玉方成功かと言うと、そうではありません。移動合1図に戻りましょう。ここでは、▲3二馬(移動合4図)とするのが正解です。



 以下△1三玉には▲2五桂で(移動合5図)詰み。(移動合4図で△1一玉には▲2一金などで詰み)




 というわけで、玉方はもう一工夫が必要になります。
 移動合5図を見ると、▲2五桂でとどめを刺されていますね。なので、▲2五桂を打たせないようにすればいいということになります。
 王手を受けながら2五に玉方の駒を利かせるには、△2四歩などが考えられますが、これには▲2四同香と取られると、復習のところに挙げた妙手図と同じ(攻め方の持ち駒は増えています)になってしまい、無効です。
 で、玉方は「奥の手2」の中合を繰り出します。具体的には2五の地点に捨て駒をするのですが、ここは試しに△2五歩(中合1図)と打ってみましょう。



これには、▲3二馬としても△1三玉で詰まないので、なにやら罠のにおいがプンプンしますが、▲2五同香(中合2図)とするしかなそうです。



中合2図を見ると、2五の地点が攻め方の香で埋まっていますね。となると、もうお分かりですね。こうして、下準備(2五に2九の香をおびき寄せておく)をしてから、「奥の手1」の△2四角(中合3図)の移動合を放てば、



▲3二馬△1三玉(中合4図)となったとき、



 香がいるので▲2五桂とは打てませんし、▲1四歩は打ち歩詰の禁手です。
 中合3図で▲2四同香とすると、やはり△3三玉と逃げられて詰みません。

 最初に2五に歩を打ちましたが、歩の代わりに香だと中合4図で▲1四香と打って詰みです。また、2五に銀、金、飛車の合駒だと、中合4図でも詰みますし、他の詰め方もあります。
 ちなみに、角合は考えなくてもいいです。すでに盤上に角が2枚あるので、もう角はないので、合駒出来ません。

 桂馬の合駒はどうでしょうか?
 桂馬の場合も中合4図で持ち駒は桂2枚なので、詰みません。よって、最初の合駒は歩か桂馬が正解です。


 整理しますと、遠くから香車を打った場合、最初に2五に歩か桂馬を捨てて、香車を2五におびき寄せておいて、△2四角の移動合で詰みを逃れることが出来るのです。
 初手の香打ちは2四が唯一の打ち場所なのでした。


 2四、2五への連続捨て駒で詰みを逃れ、初手の香打ちを2四に限定させているのです。こういう正解手順に現れない緻密な仕掛けが詰将棋作家の技なのです。

 ちょっと、駆け足になりましたが、いかがでしたでしょうか?
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『アンタッチャブル』 第1話

2009-10-19 14:18:44 | ドラマ・映画
見た感想は「かなり残念」でした。

そう感じたのは、私だけかなと思い、同ドラマの感想ブログをいくつかチェック。
高評価のブログもありましたが、どちらかと言うと、「残念」という感想が多かったようです。

その中で、私がよく拝見させてもらっている、くうふう3さんの
『見取り八段・実0段』
【アンタッチャブル】と【おひとりさま】第1話簡単感想
が、あまりにもピッタリくるものでした。

以下は抜粋です。
=============================
まるで「TRICK」を見ているようであり、でも、「TRICK」
みたいに面白くない~

面白くなりそう。。。じゃなくて、「なれそう」なのに
「なれ」なそうな予感がヒシヒシとする。
=============================


これだけで十分なのですが、私が言葉を飲み込めるはずがなく、以下は、いちゃもんです。

 とにかく、脚本が独りよがりで、そのせいで、主人公にも魅力を感じません。演じているのが仲間由紀恵だというのに……

①冒頭で、遼子が無意識にギリギリのところで危険を回避していくが、単に運がいいだけなのか、遼子の能力なのか、単なる客寄せの演出なのか?

②主人公は猪突猛進タイプ、執念深くて、取材記者にはある意味向いているかもしれない。正義感もあるので、こうして文字にしてみると、魅力あるキャラクターに思えるが、その正義感を貫けるだけの能力がないのが残念。
 運がいいとか、都合のよい展開や、周りのフォローで、結果的に解決していくと言うのでは、すっきりしないし、主人公に魅力を感じない。

③周りのフォローというのは、「名無しの権兵衛」の謎めいた言葉と編集部の城之内(酒井敏也)のさりげない手助け。
 「名無しの権兵衛」によって、導かれるのはちょっと爽快感にかけるが、「名無しの権兵衛」が今後の展開の鍵を握る人物だと思われるので、仕方がないかもしれないが、1話に2度というのは多いのではないだろうか?

④編集長にも裏があることを見せ、有栖川スミレ(浅野ゆう子)の「世の中には知らない方が良いことがある」という言葉、今後に興味を持たせる演出ですが、あまりにも安易でベタな展開

⑤有栖川も、もともとは正義感あふれるジャーナリストだったが、名声におぼれてしまったという設定。自分の罪に悔いるシーンがあったが、それは、あくまでも、いんちきだったということに対して。
 自分の言葉が関与して、事故が起こり、犠牲者が出てしまったという罪に恐れおののくところがまったくなかった。薄っぺらな脚本である。

⑥西園寺亘(光石研)は有栖川を引っ張り込んだ人物で、教団でもかなり上の立場だと考えられるが、そういう人物が欄干を細工する実行犯になるのは不自然

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4コマ漫画 『豪華メンバー』

2009-10-18 13:49:03 | イラスト

 
  




      


 「言い訳」
ノートパソコンのマウス代わりの指で動かすやつで書きました。
マウスなら、もう少し上手く書ける……かも。
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