英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ポリス・ストーリー3 (1992年公開)

2024-12-21 16:50:31 | ドラマ・映画
【概要】
 中国からタイ、カンボジア、そしてマレーシアへ、ジャッキー扮する熱血刑事がアジア各国で縦横無尽の大活躍!
 ジャッキー・チェンの人気シリーズ第3弾。アカデミー賞も受賞した、女優ミシェール・ヨーが華麗なアクション、危険なスタントを披露。手に汗握る超絶バトルから目が離せない!

【ストーリー】
 恋人メイと穏やかな生活を送る香港警察のエース、チェン刑事の元に、国際警察から極秘プロジェクトの参加依頼が入る。それは東南アジアを拠点に暗躍する世界的な犯罪組織”チャイバの帝国”を壊滅すること。
 中国の国家保安局部長で、特殊任務のエキスパートである美女ヤンとコンビを組んだチェンは、組織のボスであるチャイバに取り入り、黄金の三角地帯で行われる大型取引への潜入捜査を開始する。
(以上『BS12 トゥエルビ』番組サイトより)

恐るべしアクション!
・ヘリコプターから垂れ下がっている縄梯子に飛び乗り、ぶら下がりながら障害物を回避列車の上での格闘
・列車の上での格闘……スパイ映画、アクション映画では定番のシーンだが、見た目以上に難易度は高そう(映画後のNGシーンでは、ジャッキーがバランスを崩し転落しかけるのを、格闘相手の二人がすかさず駆け寄り引っ張り上げる……素晴らしい対応反射だ)
・中国の国家保安局部長のヤン(ミシェール・キングorミシェル・ヨー 別称?)のアクションも素晴らしかった。特に、バイクごと列車にダイビングして飛び移るなど、命が要らないとしか思えない

潜入捜査はあまり好きじゃない
 本作に限らず、潜入先の組織やボスや幹部の非道さを際立たせる演出があり、捜査の為にその残虐な行為を黙認するしかないとか、潜入した都合上、警察組織などと敵対行動をとらねばならないなど、けっこうフラストレーションが溜まる

その他の感想
・シンジケートでの銃撃シーンや爆破シーン……銃撃・爆破は好きではないが、それを吹き飛ばすほどの過激さだった(好きではないが…)
・ヘリコプターの縄梯子にぶら下がるシーン……縄梯子を切ればいいのに……


【当ブログのジャッキー・チェン関連記事】
「ポリス・ストーリー2 九龍の眼」(1988年公開)
「プロテクター」(1985年公開)
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相棒 season23 第8話「瞳の中のあなた」

2024-12-19 21:49:36 | ドラマ・映画
第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」(初回拡大SP)
第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」(拡大スペシャル)
第3話「楽園」
第4話「2つの顔」
第5話「幽霊ホテル」
第6話「薔薇と髭の夜明け」
第7話「復讐者は笑わない」


 強盗殺人事件に巻き込まれ、光を失った女性。
 境遇を悲観し、自ら命を絶とうとしたその女性を救い、支え続ける”足長おじさん”的男性。
 ふたりの間には、特別な感情が通い合っていた   ……ところが……

 “足長おじさん”は強盗犯で失明に至らせた張本人だった。
 そして、女性が手術で光を取り戻す直前に起こった、ランニング中での襲撃から始まる一連の事件の中で、視界を取り戻した女性が真相を知る……

 この一幕を描くためのストーリーだった。


 このストーリーの大筋は、ドラマではよくある話ではあったが、その設定からこの男女の心の動き、葛藤をどう表現するか、どういう選択をするかが、脚本の腕の見せ所であろう。
 私は、今回の脚本を評価したい
(上から目線で、申し訳ありません)

事件真相究明のカギとして、亀山&藍里を襲撃において、《どちらを狙ったのか? 目的は? 誰が?》という疑問
《誰を狙ったのか?》
①亀山……過去の事件絡みに対する恨み(恋愛関係のもつれは、なさそう)
②藍里……強盗殺人事件の犯人を目撃していた藍里が視力を取り戻すのはまずい
③野瀬……藍里の普段の伴走者は野瀬であり、亀山を野瀬と間違えて襲ったのでは?
     襲撃を思い返すと、藍里を突き飛ばしただけで、その後、亀山をナイフで襲ったので、標的は伴走者だったのでは?
 しかし、野瀬が標的だとすると、理由が分からない。
 
特命係はその推理の一方で、襲撃者を突き止めようとする
・藍里が感じた除光液の匂いは、塗料(ペンキ)の匂いなのでは?
・強盗殺人現場の聞き込みで、当時、区役所の横領事件の関係者がいて、それに対する誹謗の落書きの塗り替えをしており、その業者で担当した職人・木浪が判明

木浪、死体で発見される
・死因は練炭不完全燃焼の一酸化中毒
・スタンガンの跡があり、他殺が濃厚
・部屋に聖洋病院のカレンダーがあった(右京、“目ざと”過ぎ。しかも2年前のモノということまで認知)
・スマホには、藍里と野瀬のジョギングしている画像
・亀山を刺したナイフが発見(付着していた血液と亀山のDNAが一致)
・強盗殺人現場の遺留品のコンタクトレンズの残留DNAがと木浪のモノと一致
  →木浪は2年前の強盗殺人犯であり、亀山襲撃犯であることが判明

木浪は何故、野瀬を襲おうとしたのか? 木浪と野瀬の接点は?
 “足長おじさん”は野瀬であり、そのことを藍里も気づいていると右京から知らされ、野瀬の妹が若くして病気で亡くなっており、その病気の治癒のため大金が必要だったことなどを野瀬が白状
 →野瀬の妹が聖洋病院に入院していた!
 →強盗の共犯者として、野瀬が目を付けられる(これまで木浪とは無関係で、金が必要な野瀬は引き受ける)
      
  強盗決行、木浪は殺人まで犯してしまい、野瀬は藍里を失明させてしまった
  その時に、藍里の腕をつかんだ傷跡が右利きのモノ。(木浪は左利き)

木浪は藍里が手術を受け視力を取り戻すことを聞きつけ、そばで働いている野瀬を責める。
 「強盗がバレるだろっ!」(木浪)
 「俺がひとりでやったと自首する」(野瀬)
しかし、木浪は納得せず、亀山らを襲った。

 野瀬は2年前の強盗、その後の行動思いを打ち明けたが、
「木浪を殺したのは、俺じゃあありません」
「ええ、木浪を殺害した犯人は目星がついています」
「えっ!?」……私も《えっ!?》


「あなたの他にも、木浪には共犯者がいたんですよ」
《えっ?誰?……フラワーショップの店長?塗装会社の社長?》
捜査一課で取り調べを受けている坪倉!(強盗に入られた尾澤の隣人)
《ああ、こいつかぁ》
・区役所職員:尾澤が横領した5000万円を床下に隠しているのを目撃。その情報を木浪に教える
・デタラメな目撃証言をして、捜査をかく乱
・野瀬襲撃に失敗したので、野瀬を何とかすることを強要され、木浪を殺害

クライマックス
手術後、藍里を訪ねた特命係。
「亀山さん?……もしかして、杉下さんですか?」
「手術、成功して良かったですね」
うれしい初対面の後ろから、野瀬がおずおずと登場。
野瀬を凝視した藍里が
「この人です。この人が犯人ですっ!亀山さん、捕まえてください!杉下さん、早く!」(特命係の後ろに逃げながら藍里が叫ぶ)

………野瀬
「…良かった……良かった」涙ぐむ野瀬。
「……その声……なんで?なんでですか?……なんで!………なんでですか?……なんで?

 自分の正体を明かすことになるが、藍里の視力が戻ったことを喜ぶ野瀬。
 自分を失明させた凶悪犯を目の前にして、恐怖に慄く藍里。
 さらに、野瀬の声を聞き、〈野瀬=凶悪犯》と気づき、混乱。悲しみと怒り。
 《藍里が特別な感情を抱いていた声の主の姿を見たら、その姿が憎しみの対象だった》残酷な運命。
 自分が憎悪の対象となることを受け入れ、藍里の視力回復を喜ぶ野瀬……



「そうですか、また、学校の先生を目指すんですね」
「でも、野瀬さんのことは許せません。私にやさしくしてくれたのは、ただの罪滅ぼしだった。そんなの身勝手すぎる。許せません!」
と言い切る藍里だが
「そうやって憎もうとしたけれど……だめでした」
「それなら、無理に憎まなくても、いいんじゃないかな」(亀山)
「藍里さんが野瀬さんから受け取ったモノを、すべて否定しなくても、いいと思いますよ」(右京)
「はい。ありがとうございます!」

藍里の優しさ強さ柔軟さを感じる。
右京の“「すべてを否定しなくてもいいと思いますよ」というのは名言だと思う。
ありきたりな“足長おじさん”風秘話を無理はあったものの、複雑に構築して事件の真相を悟らせなかったのは見事だ

    
【疑問点】
・極秘にすべき横領を隠し場所を、なぜ、カーテンを開けて行う?
・木浪は単独で犯行を行った方がよかったのでは?
 2人も共犯者を作るのは、秘密保持、分け前の点でマイナス(共犯は坪倉だけでいいだろう。坪倉を共犯にしないと、後々、強請られそうだ)
・野瀬襲撃の為、ジョギングの様子をスマホで撮影するのは、却って気づかれる
・一瞬のカレンダーの認知、筆跡鑑定は、右京の眼は利きすぎ!
・2年前のカレンダーが置いてあるのは無理がある。捨て忘れかもしれないが、見える位置にあるのは、不自然。
 

【ストーリー】番組サイトより
薫が刺されて殉職の危機…!?
手掛かりは失明した女性の瞳に


 視覚障害のある女性・藍里(森マリア)の伴走者を務めていた薫(寺脇康文)が、ランニング中に刺された。
 薫に恨みを持つ者の犯行と思われたが、手掛かりは皆無。そこに、藍里と同じ生花店で働く、野瀬(レイニ)という男性が駆けつけてくる。野瀬は、藍里の伴走者を務めることが多いらしく、単なる同僚以上に親しげな様子。
 捜査に乗り出した右京(水谷豊)は、藍里が視覚を失った経緯を知る。2年前、藍里は偶然、強盗殺人の現場に居合わせ、犯人と揉み合いになった弾みで階段から転落。失明してしまったという。事件は未解決で、右京は薫が刺された今回の一件との繋がりを疑っていた。
 藍里が手術を受け、近日中に視力を取り戻す可能性が高いことも、その推理に信憑性を持たせていた。さらに捜査を進めると、2年前の強盗殺人が、区役所の巨額横領事件と絡んでいることが分かる。

視覚障害の女性が“目撃”した犯人の正体は?
2年前の未解決事件には驚くべき闇が…
右京の推理が隠された真相に光を当てる!


ゲスト:森マリア レイニ

脚本:川﨑龍太
監督:田村孝蔵
コメント (2)
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年公開・ワーナー・ブラザース制作)

2024-12-17 20:30:00 | ドラマ・映画
「GODZILLA ゴジラ」(2014年公開・ワーナー・ブラザース制作)
「ゴジラvsデストロイア」(1995年公開)
「ゴジラvsスペースゴジラ」(1994年公開)
「シン・ゴジラ」(2016年公開)
 上記は、これまで書いたゴジラ映画。
 本作を含めて、5作で一番面白かったのは『シン・ゴジラ』。記事にはしていないが、『ゴジラ-1.0』がそれに迫る面白さだった。
 『ゴジラvsデストロイア』は“駄作”と言いたくなる内容だったが、劇場で見るともう少し差が縮まると思う。やはり、劇場で見るとその迫力、臨場感は段違いだろう。テレビ視聴は、冷静にストーリーを観ることができるし、わからない部分を何度も観返すことができる。その分、ストーリーの強引さや矛盾を感じてしまう。


 本作は、『BS12 トゥエルビ』の「ゴジラ70周年」ということで、11月に4週連続放送されたうちの一作。このうち『GODZILLA ゴジラ』(11/10放送)と本作の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(11/17放送)を視聴。
 何が言いたいかというと、ひと月も経っているので、細かい部分は忘れてしまっているということ。大雑把な記事になると思いますが、ご了承ください。

★映像は素晴らしかった
・キングギドラの強大さはいかんなく発揮されていた。ただし、「トゥるるるる……」という怪鳴音?が利けなかったのは残念。
・“炎の悪魔”・ラドンも格好良かった。ただし、キングギドラの軍門に下り、そのキングギドラがゴジラに倒されると、今度はゴジラに摺り寄る……ヘタレというか“スネ夫振り”が清々しかった
・“怪獣の女王”・モスラは気品があった。何とかラドンを倒したものの、ギドラ(キングギドラ)の攻撃からゴジラを庇い、消滅……悲しい


【ストーリー】(『BS12 トゥエルビ』番組サイトより)
 怪獣の研究・保護を目的とする秘密機関モナーク機関の基地を武装集団が襲撃。研究者のエマ・ラッセル博士と娘のマディソンが拉致される事件が発生する。
 モナークの芹沢は、拉致の原因はエマが研究を進めていたオルカ装置にあるとにらむ。それは怪獣と共鳴する音を発生させ、怪獣を操ることをも可能にする危険な装置だった。芹沢はかつてエマと共同でオルカ装置を研究し、夫でもあったマーク・ラッセルに助けを求める。誰よりも装置の恐ろしさを知るマークは、一刻も早く怪獣を死滅させるように訴える。
 しかし、時すでに遅し。異変を察知したゴジラが姿を現したことをきっかけに、世界各地に怪獣が出現し覇権争いを始めてしまう。誘拐されたエマとマディソン、そしてオルカ装置の奪還に向けてモナークは動き出す。


★ストーリーは………しょうがないか……
・この映画に関わらず、ゴジラなどの怪獣が日本やアメリカなどを襲うという筋書きに難がある。特に、《怪獣同士が戦う》ストーリーの場合、その理由付けが難しく、ストーリーに無理が生じる。
 ただ、ゴジラは《放射性物質を求める》とか《核実験への復讐》という理由付けがあり、扱いやすい。また、モスラは《インファント島の神獣》《神官的存在の小美人》もあり、人類の味方として登場・活躍させやすいとは言える

 で、今回は“怪獣総進撃”風に仕立てたので、制作サイド(脚本)も苦労したのではないか?
 そのせいで、主要キャラの行動・意志は滅裂となってしまった


エマ・ラッセル博士
 この人が一番、理解不能。
 モナーク幹部の純古生物学者。怪獣と人類の共存を目指し、夫・マークの開発した"オルカ"を修復・改良。
 卵から孵化したモスラと"オルカ"を使い交信に成功した矢先、テロリストグループに拉致されたが、怪獣による地球環境の再生を目論むテロリストだった。

 怪獣による環境再生が実現できる確証がないが、彼女を含めたテロリスト集団は確信しているようだ。エマの娘・マディソンも彼女の考えに賛同していた。
 モナークの同僚が大量惨殺される計画に加担。さらに、南極の基地では氷塊を爆破し基地を破壊するという暴挙を行った。しかし、娘の窮地には何を置いても駆けつける……大きな矛盾だ(この段階では、テロ計画が破綻してはいた) 
 とにかく、狂信した科学者は始末に負えない。

アラン・ジョナ
 エコテロリストのリーダー(首領)
 エコテロリストは環境破壊を憂いて、歴史的建造物や美術品を汚すことで、その主張を世間に訴えようとする輩。目指すところは否定しないが、やり方を大きく誤っている。
 このジョナも同じ傾向だが、極めて暴力的で殺戮者である。尤も、こういう狂人がいないとバイオレンス映画やSF活劇は成り立たないので、必須のキャラであった。
 ただし、上述したように、「怪獣による環境再生」が本当に実現できるという確証を持っていないようだ。現に、モンスター・ゼロ(キングギドラ)がタイタン(怪獣)とは異種の存在であることを全く知らずに、目覚めさせてしまうという愚か者(本人は全く反省なし)

マディソン・ラッセル
 エマの娘。
 テロリスト集団やエマの計画に賛同しともに行動するが、その計画に誤りを感じ、阻止しようとする。
 天才少女とも言える頭脳と行動力を持つ(ちょっとスーパー過ぎ・後述)

その他の疑問点など
・モナークの存在自体が謎。
 何を目的としているのか?意味不明……研究するのが目的?
 資金はどこから?
・米軍が開発したというオキシジェン・デストロイヤー。どういう経緯で研究開発したのか、私は聞き逃してしまった。
・芹沢(演:渡辺謙)の助手のグレアムが勇敢に仲間を救出したが、その時、モンスター・ゼロに捕食され死亡……気の毒。
 ストーリー的に、必要なエピソードだったのか?

★いかにもアメリカ映画だなあ……
 アメリカの娯楽映画には、“家族愛”と“子どもの活躍”(または主人公の大活躍)が必須のようだ。(「GODZILLA ゴジラ」だは主人公が特大活躍)
 本作も「GODZILLA ゴジラ」も家族愛が大きな柱となっている。
 クライマックスでは、ワシントンD.C.にラッセル一家(マーク、エマ、マディソン)が集結し、大活躍。←個人的には要らない
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相棒 season23 第7話「復讐者は笑わない」

2024-12-13 17:20:00 | ドラマ・映画
 タイトルの「復讐者は笑わない」のテーマは濃かったし、真相(監禁)も意外で、真犯人も意外。
 三浦さんの顔も見られたし、満足できるストーリーだった
……とは思う。

【今回の主要キャラ】
押見博樹……29年前に元交際相手・板倉里穂を殺害。今回殺害された
板倉正継……29年前に殺害された里穂の父親
恒川圭一郎…29年前に殺害された里穂の婚約者。スーパーマーケットの従業員
友繁沙也加…恒川と同じスーパーの店員。離婚したDV夫から逃げている
押見嘉子……押見の妹。スナック[蝶と夜]ママ

【事件のあらまし】
・押見が公園で刺され、死亡。発見時に、警察沙汰になるのを嫌がっていた
・押見に恨みを持つ板倉と恒川は、押見が応援しているサッカーチームのスタジアムで押見を探していた
・押見の居場所を告げる電話を受けた板倉が復讐を決行しようとするが、実行できず
・密告の電話の主は、押見に迷惑を受けていた押見の妹だった。長年消息が途絶えていた押見が押しかけてきたという
・押見は年号が変わったのも知らないという“浦島太郎状態”で、「あいつの店を突き止めた」と漏らしていた
・恒川は長年住んでいた郊外の広めの家から引っ越す予定
・押見は店(スーパー)に押し掛け、男を探していた。友繁沙也加は探していた男の仲間だと思っていた
   ……などがポイントだったと思うが、少しあやふや(押見、板倉、恒川の区別がつきにくかった)

【真相】
 恒川がサッカーの優勝決定試合で見つけた押見を殺害しようとするが、逆襲されピンチ。もがき苦しむ中、手ごろな石を掴み、押見を殴り、気絶させる。
 しかし、殺害を実行できず、押見を監禁。監禁し10年に及ぶ。
 最近になり、スーパーの同僚・沙也加がDV夫に怯えているのを知り、沙也加を守ろうと決意、押見を解放(押見は監禁した恒川の顔も正体も知らないまま)
 監禁中、食べていた弁当から、スーパーを特定し、復讐しようとする。
 押見は、監禁者・恒川を沙也加の恋人と考える(監禁場所から、沙也加の付けていた鈴の音を覚えていた)。DV夫を恒川と勘違いし、襲うが、逆に刺されてしまう。


【感想】
おお、監禁されていたのか!……意表を突かれ、感心!
 でも、監禁は相当無理がありそう。排便(排泄)、風呂。凍死や熱中症になるかも。逃亡もできそうだし……
②防音されていたのに、鈴の音は聴こえるんだ(高音は聴こえやすいとか?)
③押見について、いろいろと……
・里穂を刺した後、彼女を川に投げ捨てた
・殺人の罪を犯しながら、サッカーチームに執心
・殺人を犯し、妹など家族に迷惑を掛けたのに、全く反省しない
・恒川と対峙した時もやたら攻撃的。監禁の復讐心に燃えて、殺害を企てる
・《警察沙汰は避けたい》とは言え、刺されて瀕死なのに、「救急車を呼ぶな」とか凶器のナイフを隠すとか、不可解
④恒川について……
・少女が鼻にケチャップをつけていたのを見て、微笑んでしまい、里穂が殺害され犯人を見つけられない状況を考え、笑うのを恥じた
・一応の決着がつき、監禁罪で逮捕された時、三浦に泣き笑いの表情を見せた
⑤DV男がこの世からいなくなったのは、良かった?
➅警察はもっと頑張れ!押見をちゃんと逮捕しておけば、全然違っていたはず

 今回、押見は相当な下衆で、この男のせいで殺害された里穂、里穂の家族・婚約者、押見の家族…皆、不幸になった。
 そんな男はいなくなった方が良いのに、殺害すると罪になる(世の中的にはプラス?)。その貧乏くじをDV夫が引いたのに救われた。



第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」(初回拡大SP)
第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」(拡大スペシャル)
第3話「楽園」
第4話「2つの顔」
第5話「幽霊ホテル」
第6話「薔薇と髭の夜明け」

【ストーリー】番組サイトより
元捜一の三浦が特命係に捜査を依頼
時効事件の犯人が殺された理由とは


 八王子の公園で刺殺遺体が発見された。被害者は、29年前に元交際相手を殺害した容疑で指名手配され、逃走を続けていた押見という男であることが判明。事件は時効を迎えていたが、捜査一課は29年前の事件の関係者が絡んでいるとみて捜査を始める。
 そんな中、右京(水谷豊)の携帯に、元捜査一課の三浦(大谷亮介)から連絡が。そして、薫(寺脇康文)との再会も束の間、思わぬ依頼が持ち掛けられる。三浦は、29年前の事件で遺族の対応を担当したといい、被害者の婚約者だった恒川(神尾佑)という男性が、自ら押見を見つけ出し、29年越しの犯行に及んだのではないかと心を痛めているのだった。
 三浦の切実な心情を汲み、動き始めた右京と薫は、手掛かりを求めて恒川が務めるスーパーで聞き込みを。すると、先日、店に押見が現れ、パートの女性ともめていたことが分かる。右京と薫は、直接その女性から事情を聞くが、どうやら彼女自身もワケありの様子で…!?

三浦が抱いた元刑事の勘は正しいのか…
複雑に交錯していく29年前と現在の事件
悲しき復讐劇の先には衝撃の真相が!


ゲスト:大谷亮介 神尾佑

脚本:川﨑龍太
監督:守下敏行
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ポリス・ストーリー2 九龍の眼(1988年公開)

2024-12-10 17:20:53 | ドラマ・映画
【概要】
 爆弾を使用した凶悪犯グループと警察の死闘を描いたシリーズ第2作。序盤は前作の仇役チュウや部下たちが繰り広げる復讐の物語が展開するが、中盤から、爆弾テロを楯に巨額の金を要求する凶悪犯の物語へと展開がシフトする。
 終盤辺りに花火工場で爆弾犯と乱闘するシーンは恋人のメイも一緒に戦うなど1作目よりエンターテインメント性が強くなった作品。邦題の九龍は香港の地名である。

【ストーリー】
 麻薬王チュウ・タオの逮捕で功績を上げたはずのチェン・カクー刑事(ジャッキー・チェン)だったが、署長(ラム・コーホン)や上司(トン・ピョウ)からは、祝辞どころか捜査の過程で多くの公共施設に損害を与えたことを咎められ、結局交通課へ異動となった。
 加えて、病気を理由にチュウは釈放され、チェンと恋人のメイらに陰湿な嫌がらせを始める。さらにチェンとメイは、チェンの激務のせいですれ違いが続き、次第に疎遠になってしまう。
 そんな折、デパートに爆破予告の電話があった。偶然店内に居合わせたチェンは、とっさに非常ベルを鳴らして客を外へ避難させたが、結局何も起きないまま悪戯と思われ、客たちが帰ろうとした矢先にデパートが爆破された。しかしそれは、これから起こる大事件の序章に過ぎなかった。
(以上、ウィキペディアより)


 ジャッキーのアクションが凄いのは言うまでもないが、やられ役や恋人役の痛められぶりも凄い。
 ジャッキーに蹴り飛ばされ、窓を破り、そのまま外に背中から落下……大丈夫なのか?と思いつつ、次から次へ格闘が続くので、心配する間もない。終劇の後、NGシーンが流され、ジャッキーがその役者の後頭部などから細かいガラス片をピンセットで取り除くシーンが流れた。やっぱり、ただでは済まないんだなあ。
 チェン刑事の恋人メイ(マギー・チャン)も、逃亡中、敵が大きな陸上競技のハードル状のモノを蹴り倒し、それがドミノ倒しのように、彼女に襲い掛かる。劇中では彼女は何とか逃げおおせるが、NGシーンでは、ハードルに追いつかれ、それが後頭部を強打!必死に介抱するジャッキー。ジャッキーもそういう激痛シーンが何度もあったようだ。


 本作は、前作のチェン刑事の活躍(騒動)がひとまず終わったところから始まる。
 いい気分のチェンだったが、捜査の過程で多くの公共施設に損害を与えたことを咎められ、結局交通課へ異動となる。
 その時の署長の言葉が、ジャッキー映画への自虐ネタ!
 ショッピングモールで電飾を破壊しながら降りたアクションに対し「なぜ階段を使わなかった!?」と叱責!……確かに(笑)

 とにかく、この映画もジャッキーにアクションを発揮させる為のストーリーが進む。
 仇敵のチュウの手下が、ジャッキーや彼女に嫌がらせ(暴行)を仕掛けるが、これ自体は事件とは関係がなく、ジャッキーのアクションを演出するためのモノ。(チェンと彼女が仲違いする一因となり、意味はある)
 また、劇の最後の方で、チェンが勘違いしチュウのところに殴り込むというシーンも、爆破事件とチュウは無関係と知っている視聴者にとっては、意味のないシーンである(チュウが仮病で保釈されたわけではなかった事は判明)

 爆破グループの正体をつかむための捜査や尾行など、割と気合を入れて描いているが、捜査全体を通して視ると、穴だらけではっきり言って、“無能”に近い。
 そもそも、爆破グーループのアジトを突き止めた時点で、恐喝グループを一網打尽にできたのでは?……
 とは言え、ジャッキーの映画の大半は、《細かいことは考えずに、アクションを堪能する》べきモノであり、冗長なストーリーにイラついてはいけないのだろう。
 もちろん、ストーリーで感動したり、楽しめる映画もある。(『スパルタンX』(1984年公開)や『香港国際警察/NEW POLICE STORY』(2004年公開)など)

 ストーリーにケチをつけたが、恋人のメイの苦悩・悲しみは良く表現されていた
 チュー一味の嫌がらせには屈しないが、ジャッキーが刑事の職務に燃えるあまり、自分が放ったらかしにされる寂しさに耐えられない。劇中では、その胸中を語る別れの手紙を、爆破犯一味に朗読され笑いものにされてしまったが、それでも、彼女の思い(悲しみ)はよく伝わってきた(チェンも改心)

 あと驚いたのは、ベニー・ライ氏の蹴りの速さ。
 登場した時は、爆薬・爆弾やリモート装置を開発するだけの奇人かと思ったが、蹴り技の達人だった。
 さすがのチェンも苦戦。残念だったのは、爆弾魔・蹴り技の達人が高所から落下して決着がついたこと。チェンが彼を倒したとは言い難い決着だった。

 ストーリーには若干?疑問を感じる点があるが、非常に堪能できる映画である。
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プロテクター(1985年公開)

2024-12-04 11:00:06 | ドラマ・映画
【ストーリー】
 ニューヨーク市警サウスブロンクス管区。目の前で相棒を殺され、壮絶な追撃戦の末に犯人を倒した刑事ビリー・ウォン(ジャッキー・チェン)。だが、その行き過ぎた行動の責任を取らされ、新しい相棒ガローニ(ダニー・アイエロ)と共にファッションショー会場の警備という半端な任務を与えられる。
 しかし、ここでも事件が起こった。突然現れた武装集団にショーの主催者ローラ・シャピーロ(ソーン・エリス)をさらわれてしまう。黒幕は、香港を牛耳る犯罪組織のボス、ハロルド・コー(ロイ・チャオ)。ビリーとガローニは手がかりを求め香港へ。
 それを察知したコーは刺客たちを2人に差し向ける。無事にローラを救い出すことが出来るのか!?
『BS12』 番組サイトより

 『BS12(トゥエルビ)』の“ジャッキー・チェン生誕70周年・ジャッキーチェン特集”で視聴。日本語吹替、リマスター版。
 ジャッキー・チェンと監督の方針が対立したため、オリジナル版とジャッキー監督版(広東版)が存在するらしい。(本作は広東版だと思われるが番組サイトには明記なし)

ジャッキーのアクションがくどいほど繰り広げられるが、やや冗長気味。
いろいろと理解不能なジャッキーと麻薬組織との抗争
敵をやっつける(逮捕ではない)ためなら、何でもするという暴虐ぶり

・マシンガンなど銃器を乱射する強盗に遭遇し、相棒を殺害される。一味を撃退し、逃走したボスを必死に追撃。民間のモーターボートをほぼ強奪して追うが、最後には会場警備隊のヘリからロープを下ろしてもらい、そのロープを掴んでモーターボートから離脱。そのモーターボートを敵の船にぶつけ、爆破。
・(上記とは別の敵)埠頭での小舟などを跳び渡り追撃するシーンは凄いが、やはり間延び感がある。そもそも、敵は舟を使って逃げているので、さっさと岸から離れればいいのに、《追っかけてください》と言わんばかりに、沿岸に並走。
・新相棒が敵に捕まり、その相棒と引き換えにローラ・シャピーロ(敵組織に誘拐されていたが、ジャッキーらが助け出していた)を引き渡す取り引き。しかし、香港警察署長の裏切りにより、ローラは敵の手中に落ちていた。ジャッキーは手の打ちようがない状況(人質が二人もいる)なのだが、普通に格闘が始まってしまった
・強敵と思われた敵の中ボス。最初はジャッキーを圧倒する強さだったが、一度、ケリを入れられると、メリケンサックやチェーンソーを使い始め、“雑魚キャラ”に変貌
・最終強敵(香港映画によく登場する筋肉超発達男が登場。何故か、クレーンに吊り下げられた足場(コンテナ半分くらいの台)で格闘(ジャッキーが逃げ回るだけ)。最後に、ジャッキーに突き落とされ転落死しただけ。
・敵ボスが、ヘリコプターからマシンガンでジャッキーを襲撃。逃げ回るジャッキーは、クレーンの操縦席に乗り込む。ジャッキーを追い詰めた(と思った)敵ボスは、ホバリングして狙いを定める。止めを刺すべく引き金?を引く直前、ジャッキーがクレーンのボタンを押し、たまたま、ホバリングしているヘリの頭上の物体を投下。ヘリ爆破!


 ストーリーは不可解さだらけ。
 ジャッキーは敵を壊滅させるために、店内、車、船などを破壊しまくり。殺害するのも何の躊躇いもなしに敵をせん滅。逮捕が目的でなく殺害が目的のように思えた。“プロテクター”は「保護するもの」という意味だと思ったが……二度と観ない。
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相棒 season23 第6話「薔薇と髭の夜明け」

2024-11-29 17:49:13 | ドラマ・映画
今話の主要人物、泉川慎平(教師)と矢野拓海(司法書士)の行動や心理が不可解。
さらに、10年前の強盗事件に関しても疑問が多く、脚本が荒い
ように感じた。



司法書士・矢野拓海
 昏倒した行きずりの男(泉川…インフルエンザに罹患しながらもバイトの新聞配達)を、肩を貸して彼の部屋まで付き添うという優しさ(お人好しレベル)。当時は”ヤサグレ”ていたにも拘らず。
 彼の部屋で、彼が苦学生であり、受験を控えていたことを知り、代わりに試験を受ける(黒髪に戻し、身なりも改める……元カノの証言)
 その受験と強盗が重なり、準備しただけで強盗には参加せず。準備の際、目出し帽を入れたポリ袋に指紋を残す。
 その後、生活を改め勉強し、司法書士になる。
 ただし、強盗をキャンセルした負い目で、強盗主犯のコンサル会社経営の幸田のマネーロンダリングなどに加担。
 今回、幸田から呼び出され、会社を訪れたが、幸田は既に殺されており、現場を立ち去る際に泉川と鉢合わせたが、振り切ってその場を去る。


・元は秀才だったとはいえ、ヤサグレ生活を続けていた矢野が入試をクリアするとは思えない
・強盗の準備をするほど心づもり⇒替え玉受験……そこまでの心の転換をするのは無理がある
  《友達だった》とか、《日ごろの泉川の努力を知っていた》とかいうのならともかく……
 【この件について、一応、劇中で回収はしているが……後述
・立ち直って司法書士になったのに、なぜ、マネーロンダリングに加担したのか?
 強盗を共謀、実行しようとする間柄だったが、それを、キャンセルしたという負い目があり、マネーロンダリングに加担したのだろうが、《強盗は実行しなかった》《幸田は強盗しており、捕まっていない》という状況は、矢野の方が優位なはず。司法書士の資格を得たのなら幸田に加担せず、別の土地に行けばいいのに(公の職業なので、突き止められ易かったのかもしれない)

【矢野がマネーロンダリングに加担した理由】
………「馬鹿じゃねえの? こっち(悪)が本当の俺なんだよ」(←泉川の問いに対する矢野の言葉)
 本心とは思えないのだが……
   
定時制高校の教師・泉川慎平
 苦学を経て教師になる。苦学時代、ヒロコが携わっているボランティア食堂に世話になり、現在は手伝いもしている。
 入学試験直前にインフルエンザに罹患したが、バイトの新聞配達中、昏倒したが、居合わせた矢野に介助され自室に。
 入試への執念を見せるも、高熱で意識を失う。
 絶望したが、合格通知が届き驚くが、矢野が替え玉で受験したのではと思うが、連絡付かず、そのまま教師に。
 ボランティア食堂が幸田のマネーロンダリングの標的になったため、矢野と遭遇。
 矢野が幸田のコンサル会社と関わりがあると知り、矢野に会うため会社に出向く。
 そこで、矢野と鉢合わせ。関わりたくない矢野に突き飛ばされ、喫茶店の看板と激突し、高校の教職員章(バッジ)が外れてしまう。

 幸田に文句を言おうとやってきたヒロコママがバッジを見つけ、事情を問いただそうと泉川に連絡を取ろうとした。(その行動の為、ヒロコママの関係者は《ヒロコママが幸田を殺害し逃亡?》したのではと心配した)

・冷めた見方をすれば、体調不良ならバイトを休むべき(職場は大迷惑かもしれないが)。昏倒した後の配達はどうなったのか?(余計な心配?)
・試験の三日後には食堂に顔を出していたようだが、合格通知が届くまで、インフルエンザで受験できなかったと誰にも洩らさなかったのだろうか?
・矢野に介抱された時、朦朧としていたが、矢野の顔はしっかり覚えていた


【替え玉受験をすることにした矢野の心内】
 やはり、熱にうなされながらの泉川の言葉に心が動いたのだろう
高熱で朦朧としながら
「最初で最後のチャンス…」
「チャンスなんて贅沢なモノ、初めからなかったんだよ」
「あるよ……チャンスは………あるんだ……」(矢野を見つめ、訴える)

気を失う泉川。矢野、泉川の受験票を掴む……
 

  【私見】強盗の準備をしていた矢野だが、本心は強盗などしたくはなかった。替え玉受験は、“強盗に加わらない”理由付けとなった……とか


★最後に見つめ合う泉川と矢野(けっこう長い時間だったよね)
・泉川は生徒たちに替え玉受験の件を告白し、教員免許を返上して、一からやり直すことにした
 教員免許返上で済むのかな?
 普段の職務態度や生活、自ら告白したことによる情状酌量はあるが、「一(いち)から」ではなく「-(マイナス)から」になるだろう。
【替え玉受験で問われる罪】
有印私文書偽造・同行使罪
建造物侵入罪(各種試験会場の管理者は、受験資格を持つ本人以外の者が、受験者として試験会場に立ち入ることを認めていない)
偽計業務妨害罪
★替え玉受験を依頼した側も罪を問われるかのうせいがある
 今回の場合、泉川の感知しないところで行われたので、罪は問えないかもしれないが、合格通知が届いたところで気づくので、その後シラを突き通し、教員免許を取得し、業務した点で罪は問われるのでは?

・矢野についての“その後”は、なし。マネーロンダリングに関係した件で罪を問われたのだろうか?

 このふたり、いい友達になりそうだし、仕事上のパートナーにもなれそうだ。
 見つめ合っていたのだし、ふたりで塾やフリースクールを運営するとかしてほしい



【その他の疑問、感想】
・目出し帽をなぜ燃やさず捨てたのか?
・看板の片付け忘れなんて、よくありそうだと思う。と言うより、ゆすりに行く時、看板を片付けてから行きそうなものだ。
・レギュラーやサブレギュラーの料理を、右京たちが試食するリアクションの典型的なパターンだった(美和子は「ひと味足りない」とケチをつけていたが)
・亀山をディスる右京(激しいディスり方)……「何も知らないくせに、僕の思考を刺激してくれる」
・矢野役の柾木玲弥さんは、体操の内村航平氏に似ている?(特に“やさぐれ”ていた時代)


第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」(初回拡大SP)
第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」(拡大スペシャル)
第3話「楽園」
第4話「2つの顔」
第5話「幽霊ホテル」

【ストーリー】番組サイトより
ヒロコママが殺人事件の容疑者に!?
10年前の未解決事件との関係とは


 特命係と親交の深いゲイバーのママ・ヒロコ(深沢敦)が、殺人事件の現場付近で目撃され、そのまま姿を消した。
 殺害されたのは、NPOを利用したマネーロンダリング疑惑が掛かったコンサル会社の社長・幸田。ヒロコが携わっているボランティア食堂を隠れ蓑に、脱税や援助の着服をしていたことが発覚。ヒロコが抗議に向かったというが、そのまま行方不明になっているらしい。
 右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、ヒロコのボランティア仲間である泉川(西銘駿)らと協力して捜索を開始する。いっぽう、捜査一課は司法書士の矢野(柾木玲弥)から事情を聞いていた。矢野は、幸田に脱税方法を入れ知恵していた疑いがあり、最後に連絡を取っていたのも矢野だった。そんな中、幸田が10年前、いまだ解決されていない強盗事件にかかわっていた可能性が浮上してくる。

忽然と姿を消したヒロコを追う右京と薫
時効直前の強盗事件と奇妙な符合が…!?
理不尽な現代社会に特命係が光を当てる!


ゲスト:深沢敦 西銘駿 柾木玲弥

脚本:岩下悠子
監督:橋本一
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相棒 season23 第5話「幽霊ホテル」

2024-11-25 09:41:18 | ドラマ・映画
 心霊スポットとしても有名なホテルに、幽霊との遭遇を期待した?右京が訪れた。
 その矢先に、刺殺遺体が発見される!

ドラマ序盤で分かった事実や謎
➀死体はホテルの従業員・宮原で、蝶が握られていた
②殺害時刻の少し前に、ホテルで“人魂”の目撃が2件
③ホテルに宿泊していた少女は、その蝶を見つけて追っかけていたと言う
④蝶は“スマトラシジミ”でスマトラ島一帯に数でいて、日本には生息していない。標本も価値が高い。光る特性で夜行性。ジャスミンとカンナビスの花の蜜が好き(自称”昆虫博士”亀山の講釈。光る特性は遺伝子操作によるもの:右京の知識)
⑤少女は呼吸器疾患を発症していて療養に来ていた。父親は週末だけ宿泊、蝶には心当たりがありそう。夫婦仲は良くなさそう。
⑥支配人は何か悩みがあるようだと、常連客から情報
⑦宮原は“ギグワーク”(アプリで単発の仕事を請け負う)だったが、ようやくホテルの正社員にったとのこと
  (「前話は“光るきのこ”で、今回は“光る蝶”かよ…」と日本各地で呟かれた……かも)
⑧人魂の目撃地点には、ジャスミンの花が飾られていた
 これらの情報(➀②③④⑧⑨)から
⑨(推論を確かめるため、大学の研究室へ行く)「スマトラシジミの流出の可能性はない」と教授は言う。遺伝子組み換え生物の規制に関する国際法に抵触する
⑩研究室にいた清掃員は手際が悪かった

《目撃された“人魂”の正体はスマトラシジミで、ホテルに活けてあった花の蜜を求めて飛び回っていた》
《宮原はその蝶を捉えた直後に殺害された》

と推理された。

ドラマ中盤
⑪少女の母親のブログから、客室で蝶を飼っていた可能性あり(亀山が指摘)
⑫少女は蝶を飼っていたいたことを認める。蝶にジャスミンの密をあげようとして、逃げられてしまった
⑬支配人と宮原が物陰で何回も密談、支配人は何かを受け取っていたと(捜一トリオの聞き込み)

《残る謎・疑問》
・従業員が殺害された理由……“スマトラシジミ”を握っていたことが関係すると思われるが、殺害される理由は不明
・“スマトラシジミ”を誰が少女にプレゼントしたのか?
・支配人は何を悩んでいるのか?


 “暇か課長”の回想……親としての不義理の罪滅ぼしとして、虫をプレゼント
 それがヒントとなり、《少女に蝶をプレゼントしたのは、多忙で娘にかまえない父親では?》と。

⑭(父親への聴取)蝶は宮原から譲り受けた
   彼が娘の為に蝶をくれたのは、妻との間に何かあるのでは?と疑った

《宮原は、どうやってスマトラシジミを手に入れたのか?》
情報⑦⑩から、宮原がギグワークで清掃員として研究室に入って入手したのでは?
 (教授の言)「研究所員がスマトラシジミを粗大ごみの脇に置いてしまったため、処分品と思い蝶を持ち去った」
 そして、スマトラシジミの回収を命じた(死なせても構わない。回収が第一)

 宮原は蝶を回収した後に殺害されたが、どこで蝶を捕獲したのかが不明
《蝶はジャスミンの花のところから、どこに行ったのか(どこに居たのか)?


 スマトラシジミはジャスミンの花の他にカンナビスの花も好物だった。その花のところに居たのでは?
 右京は
《ホテル内の誰かが、カンナビスの花を隠し持っていたのでは?》
 カンナビスは麻の一種……麻は種類によっては大麻の原料になる

 暇か課長「大麻取引の場所は“フォール(fall)”と呼ばれていた」
 fall=秋→秋川ホテル

 容疑者として、幽霊マニアが浮かび上がる。
 幽霊マニアとして心霊写真を撮ると言っていたが、カメラのレンズが傷だらけだったことで、右京は目をつけていた。

偽・撮影マニア
「自分の部屋を物色していた(実は蝶を探していた)宮原を、自分を逮捕しようとしている刑事だと思って、殺害。
 正体を探るため、宮原のポケットを物色すると、茶色の粉末の紙袋を発見。捨てた」

”茶色の粉末の紙袋”の正体は?
宮原が支配人に渡していたのモノなのか?

(宮原か支配人が薬物取引の一味?)


 支配人は、少女が敢えて薬や吸入器を拒否(治るのが嫌?)しているのでは?と考え、心配した
 支配人は宮原に客室を探らせる。宮原、ごみ箱から茶色い粉末を発見し、支配人に渡した


【少女の気持ち(願い)】
 自分が病気になり療養生活になったら、週末ごとに父親が会いに来てくれるようになった。
 昔のように親子三人がそろう。それがうれしかった。それで、《病気のままで良い》と


 結局、宮原は優しさからの行動が、悪い奴(大麻の売人)に勘違いされ、殺害されてしまった。
 しかし、スマトラシジミを持ち出した(窃盗?)のは過ちではあった。研究員の蝶の管理の不注意があり、廃棄物と思ったというが、わざわざ、ギグワークに登録して研究室に入室したのだから、スマトラシジミを何とか入手しようと考えてはいたはずだ。

 右京、亀山、支配人で宮原の死を悼む。
 真相の解明、殺人と薬物密売範を逮捕、少女の願い、宮原の善意と追想……でエンディングと思っていたら
……幽霊登場!

 「優しい彼には優しい人たちが待っている」(←意訳)
と、ホテルのなじみ客が登場!
 神出鬼没だ。スッと現れ、スッと消える…
 あまりに堂々と、話しかけてくるので、右京たちは幽霊とは思わない。
 支配人は気づいていたようだったが。


 いくつかの謎が、段階的に解明されていき、面白かった。
 光る蝶、殺人、大麻取引、少女の願い、支配人(ホテル全体)の優しさ、そして幽霊まで登場、盛りだくさんのだった。
 個人的にはちょっと詰め込み過ぎのように思った。
 《幽霊が登場し、幽霊との遭遇が宿願の右京が気づかない》というパターンは面白いが、今回は幽霊はなくても良いような気がする。
 でも、タイトルが「幽霊ホテル」なので必須か?
 うまく詰め込んだストーリーだった。


【ちょっとしたツッコミ・疑問】
・「死後は幸せが待っている」などと幽霊は言ったが、自由に姿を現し、会話も可能なら、殺害される宮原を助けろよ
・偽・心霊マニアはなぜホテルに留まっていたのだろう?右京たちが「こてまり」でくつろいでいる最中に“とんずら”すれば良かったのに。
・前川泰之さん(少女の父親)は「ゲスト」扱いにすべきだ


第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」(初回拡大SP)
第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」(拡大スペシャル)
第3話「楽園」
第4話「2つの顔」


【ストーリー】番組サイトより
秋深い宿で起きた殺人と幽霊騒動
不可解な謎を解く鍵は“幻の蝶”!?


 右京(水谷豊)が休暇で訪れていた山間のホテルで、客室スタッフが刺殺される事件が発生。遺体の手にはなぜか、東南アジアにしか生息していない珍しい蝶が握られていた。
 そんな中、宿泊客が“人魂”を見たという噂を耳にした右京は、興味津々で調査を開始。聞けば、このホテルは心霊スポットとして知られていて、わざわざ幽霊目当てで訪れる物好きもいるという。
 捜査に合流した薫(寺脇康文)は、館内で問題の蝶をスケッチしている少女と出会い、一緒に蝶を探すことに。しかし、療養中だという少女が体調を崩してしまい母親が保護。その場に父親も現れるが、夫婦は別居中らしく、関係はギクシャクしていた。
 さらに、殺害現場は父親がチェックアウトしたばかりの部屋だと判明。いっぽう、支配人の織田(遠山俊也)は、捜査に協力的なものの、最近悩んでいる様子だったという証言があり…!?

捜査のかたわら人魂探しに没頭する右京
殺人と幽霊騒動に意外な繋がりが…!?
連鎖する奇妙な事件に特命係が挑む!


ゲスト:遠山俊也

脚本:岩下悠子
監督:田村孝蔵
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GODZILLA ゴジラ(2014年公開・ワーナー・ブラザース制作)

2024-11-20 10:43:28 | ドラマ・映画
・ゴジラとムートーの戦闘シーンは見事
 ホノルル、サンフランシスコでの闘いはどちらも良かったが、モノレール走行を織り交ぜての夜間の戦闘シーンは綺麗(不謹慎?)だった。スリリングだった
 飛翔するムートー(オス)は格好良かった
・ムートーがオスとメスがパルス?(超音波?)で交信し呼び合うとか、主人公?のフォード・ブロディ大尉の父の妻との死別シーンや、原発事故の真相を追究する執念など感心、感動した


でも……
フォード・ブロディ大尉(アーロン・テイラー=ジョンソン)が主人公過ぎ。(”主人公特権”が使われ過ぎ)

 日本の雀路羅(じゃんじら)市の原発事故真相追究に固執する父と疎遠。父の主張を信じていなかったが、実際に現地に二人で探索し、父の主張が真実であり、事件の真相(特別研究機関モナークの存在など)が明らかになった。
 ムートーの発するパルス(信号)の真相に迫っていた父だが、ムートーがモナーク研究施設から脱出する際、それに巻き込まれ、呆気なく死亡。もう少しモナークの芹沢らとムートーの解明に係るのかと思った。その後は、フォードの回想などに登場することもなく、お役御免。フォードの母はもっと悲惨で、原発事故で壮絶な死を迎えたにも拘らず、フォードが母を思うシーンはなかった。
 その後、フォードはホノルルでムートー襲撃に居合わせたり、海軍に合流していろいろ作戦に参加する。ほぼ部隊が全滅する中、フォードだけは生きのび、サンフランシスコでも弾頭起爆阻止のため特殊部隊にも加わり(爆弾処理の専門家らしい)、パラシュートで降下。ムートーの巣でフォードたち特殊部隊は弾頭を発見するが、時限装置のカバーの破損状態が思ったよりも激しく、船で弾頭を洋上へと持ち去りることになった。
 この時、フォードはムートーが既に巣に無数の卵を産み付けていることに気付き、瓦礫の中で横転しているタンクローリーのガソリンを利用し受精卵もろとも巣全体を爆破する。
 この時ゴジラは2体のムートーの連携攻撃に苦戦していたが、巣が爆破されたことに気を取られた雌のムートーが戦闘を中断したことで形勢が逆転にも貢献することとなった。 素を爆破されたうえ、核弾頭を奪われたことに気付いた雌のムートーがフォードに迫るが、追って来たゴジラに直接放射熱線を口内に放たれ絶命する。核弾頭はフォードによって小型船で洋上へ運ばれ、彼が救助された後で遥か遠くの沖合いで大爆発した。(ここらあたりの説明は、ウィキペディアを活用しています)
 と言う訳で、フォードが大車輪の活躍……個人的には興醒め(興冷め)。
 ムートーの電磁パルスは一帯を停電、ヘリなどの電子機器も機能不全にするなど大迷惑だったが、これも、手動で核爆弾を作動(解除)させなければならない状況を作り、フォードの活躍の場面を作っていた。

【その他の感想】
・大概、主人公一家は不運と幸運が同居する
 ゴールデンゲートブリッジでのフォードの息子の乗ったスクールバスが戦闘に巻き込まれてしまう。まあ、普通は助からないが助かる。いや無理だろう。
・ゴジラの造形が首が太く短くなっており、威圧感が増していた。
 元の造形も好きで、甲乙つけがたいという個人的感想。
 ゴジラが海中を鮫やイルカのように進行(遊泳)する際、今回の形状が自然かも


 何だかんだと疑問点は多かったが、面白かった。
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メイン・テーマ(映画)

2024-11-19 17:34:58 | ドラマ・映画
ある意味、“強烈な映画”だった!

『メイン・テーマ』1984年7月公開
この映画の感想だが『映画.com』「メイン・テーマのレビュー・感想・評価」はむひろみ氏 の感想がジャストミート!
【以下引用】
愛ってよく分からないけど…
分からないのはこの映画。一体私は何を見せられているんだ?
桃井かおりの歌なんか聞きたくないし、野村宏伸はじめ出てくる役者はほぼ素人ばかり。太田裕美、めまいがしそうでした(笑)
薬師丸ひろ子がお好きな方のみどうぞ。【引用 終】

 (描写が絶妙だ)

 一体私は何を見せられているんだ?
 はむ氏の述べている《奇妙な感覚・感想》が、私の後頭部辺りに浮遊している感覚がずっと持続していた。
 ちなみに、「愛ってよく分からないけど」というのは、この映画の主題歌『メイン・テーマ』(歌唱・薬師丸ひろ子)のサビの部分の歌詞である。

 私にとって、薬師丸ひろ子と言えば、『野生の証明』(1978年10月公開)。
 テレビCMで「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」という薬師丸ひろ子の台詞が流れたのが印象的だった。しかし、観たのは映画館ではなく、家のテレビでだった。
 CMが印象的だったので、当日、テレビ欄で放送されているのを知り、観たという程度で、期待は大きくなかった。
 で、最初は何となく見ていたが、自衛隊特殊工作隊員・高倉健の殺人マシーン振りが凄かった。ほとんど、それしか覚えていない。あと、薬師丸ひろ子は心の奥に何かを秘めていて、芯の強さを感じさせていた。瞳に力があったなあ。
 その後、『翔んだカップル』(1980年7月)、『ねらわれた学園』(1981年7月)などを経て、『セーラ服と機関銃』(1981年12月)が大ヒット。
 機関銃を乱射するシーンで有名な「カイ・・・カン」のアレである(実際に映画は観ていないので、このシーンしか知らない)。この映画の主題歌の『セーラ服と機関銃』も大ヒット。

 さて、この映画:『メイン・テーマ』は映画館どころかテレビでも観ていない。ただし、主題歌の『メイン・テーマ』はお気に入り。
 メロディも好きだし、何より歌詞がいい!

 「時は忍び足で 心を横切るの もう話す言葉も浮かばない。あっけないKissのあと ヘッド・ライト点して 蝶のように跳ねる 波を見た…笑っちゃう 涙の止め方も知らない 20年も生きて来たのにね」
 「深入りするなよと ため息の壁なら 思いきり両手で突き破る。煙草をつけようと マッチをするたびに 意地悪して炎 吹き消すわ…わかってる 昨日の賢い私より 少しだけ綺麗になったこと」

 ……そんな恋人たちの繊細で危うく、それでいて煌めくラブストーリーが展開される……と思っていたが………
 『メイン・テーマ』の素敵なイメージが、木っ端みじんに壊されてしまうほどの破壊力だった。

 ストーリーは、小笠原しぶき(薬師丸ひろ子)、大東島健(野村宏伸)、御前崎渡(財津和夫)、伊勢雅世子(桃井かおり)が、各地で出会い絡み合う混戦ラブストーリー。
 4人を含めて、他の登場人物もみんな“自由人”。偶然性だけで何の必然もない。
 ナンセンスシーンの切り張りで不条理の連続(ストーリーとしては“不連続”)
 男性陣の棒台詞が斬新。
 ロケは沖縄を中心に、千葉県、静岡県浜松、大阪梅田、神戸市神戸ポートピア、須磨浦ロープウェイ、山陽電気鉄道須磨浦公園と多彩だったが、風景が生きて見入るようなシーン、構図はなかった。
 ……薬師丸ひろ子のプロモーションビデオ?としか思えなかった。いやプロモーションビデオなら、それで製作者の情熱が感じられるが、それも感じない。
 やる気が感じられないのだ。制作初期の段階で、プロモーションサイドが崩壊したのだろうか?


 最近……ここ半年の間だと思うが、薬師丸ひろ子関連の番組の中で、彼女が「女優をやめようと悩んだ時期があった」と漏らしていたような……(記憶違いかもしれない)
 もしかすると、この作品が原因か?と勝手に思ってしまった。
 上記で少し述べたが、しぶき(薬師丸ひろ子)は勤務する幼稚園児の父・御前崎渡(財津和夫)が好きだったが、彼の仕事の都合で引っ越す。
 その心の傷が深かったのか、しぶきにちょっかいをだし小突いた園児を、思い切り顔面をビンタ(「殴る」と表現して良いほどの強さ)、退職。
 大東島健(野村宏伸)との出会いもハチャメチャ。大東は砂浜にいるしぶき(薬師丸)を車で轢き殺す勢いで追いかけたあと、「何してんの?」と声を掛けナンパ…結局、しぶきは彼の誘いに乗る。
 その後、御前崎の元へ押しかけ(奥さんがいるのに)、夜中のドライブがバレて追い出される。無神経すぎる。

 あちこちで偶然過ぎる出会いと心の接近を繰り返し……(以下はウィキペディアの解説を引用)
薬師丸が野村と財津の二人の男の間で揺れ動く役と言えば聞こえはいいが、冒頭で幼稚園の子供の父親・財津にかなり夢中になる描写がありながら、荒い出会いだった野村に惚れ込み、沖縄パートで野村とウインドサーフィンを楽しんだ後、家に帰ると財津が何故か居て「好きです」と告る。単に気が多い女性にしか見えず、薬師丸もこの役を本意としているのかは分からない。


 この引用文(ウィキペディア)の後に
上映時間は最初から1時間40分と決められていた。しかし撮影したら2時間半になり、編集でかなりカットし、森田(監督)自身も「話が分からなくなった」と述べている
という表記もある。……ああ、だから不連続のストーリーなのか!

 ウィキペディアによると…
 薬師丸は『里見八犬伝』(1983年)の撮影中、本作『メイン・テーマ』の撮影で自動車運転免許が必要になり教習所に通った……

 
 多忙の中、『メイン・テーマ』の為に教習所に通い免許取得したというのに、しぶきの崩壊したキャラクターを演じさせられ、さらに映画の不条理な出来……

 一体、私は何をやらさられているんだ……(ひろ子?)
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