英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その60「日和見主義?の尾身茂氏②」

2020-07-31 10:20:06 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

 「その59」で取り上げた尾身氏の答弁について、各報道機関の捉え方に驚いている。
 「GoTo開始、尾身氏が判断先送り提言も不採用」「GoTo開始、尾身氏が判断先送り提言 政府が退ける」という見出しばかりだった。
 確かに、見出しの内容は事実なのだが、尾身氏は「開始かどうかの判断を先送りしたらどうか」というもので、尾身氏、あるいは新型コロナ感染症対策分科会は、GoToトラベルキャンペーンの開始時期や実施の是非についての判断は示していない。
 コロナに関する政策の妥当性を検証・助言・提言するのが分科会の役割ではないのだろうか?「実施の判断を先送りしてはどか?」という提言なら、誰にでもできる!


 さらに、尾身氏は、参議院国交委員会で尾身氏は人の動きを見直す提言の可能性に言及している「GoToトラベル“一旦中止を”野党と専門家が論戦 尾身氏は人の動きを見直す提言の可能性に言及」、『FNNプライムオンライン』)
 このページでは「今後の感染状況次第で東京都以外での人の動きの制限を提言する可能性に言及した」という記述がある。……人の動きの制限を“提言する可能性”を言及しただけ!
 提言する可能性を示しただけだよ!

 動画での具体的な答弁を見ると
「GoToトラベルキャンペーンを中止、または延期するという考えを持っているのか?」(増子議員・国民民主党)の質問に対して
「今日の時点で専門家が考えていることは、感染拡大が徐々に行っている(進んでいる)ことは、ほぼ間違いないんじゃないかと思っております(非常にぼかした表現である)。
 同時に感染の中心が東京から“実は”(←みんな知っているって)少しずつ地方にも行っているんですね(少しずつなのか?)。
 今、地方で見ているのは(起きている現象は)、その影響……そういう意味で時間差が起きているんですね。
 そういう意味で、東京以外のところをどう評価するかは、我々は今日明日、この直近で、最終的な判断を、いろんなデータを、新規の感染だけでなくて発症日別、あるいはPCR陽性率、医療供給体制、検査体制を総合的に見て必要であれば我々は少し県を超えての移動を控えたらいいのか、あるいは、あるいは大丈夫じゃないかということを、我々は必要があれば申し上げたいと思っています


 このあと、増子議員が
「延期した方がいい、やめた方がいいという判断はどのレベルになったらするのか?もうその状況ではないのか?」と問うたのに対して、
「経済的視点も大事だが、我々が見ているのは人の動き……(略)…。今我々が一番懸念に思うのは、感染の数が少しずつ増えていることももちろんですが、それと同時にというか、比較はできませんが、重要視しているのは医療機関の圧迫ということです。
 全体のパッケージの中で、人の動きということについても、我々は近々しっかりした考えを出す必要があると私は考えている


 肝心なことは一般論を並べてぼやかして、誤魔化している。
 政策決定する根拠を示すのが分科会の役割だと思うが……
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新型コロナウイルス その59「日和見主義?の尾身茂氏」

2020-07-30 17:25:30 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

 尾身茂氏……自治医科大学名誉教授、新型インフルエンザ等対策閣僚会議新型インフルエンザ等対策有識者会議会長兼新型コロナウイルス感染症対策分科会長

 以前から、氏は“どっちつかず”の発言が多かった
 かなり前(「人との接触を8割減に」と呼び掛けていたころ)だが、ある番組で山中伸弥教授(京都大学iPS細胞研究所所長)とのテレビ対談(ネット回線)があり、「3密は避ける」など徹底した感染予防対策を採る必要があるという流れになった。
 「お通夜などの会席は、やはり、行わない方がよいでしょうか?」というキャスターの質問に対して、尾身氏が
「消毒・手洗い十分に行えば、会席は構わないのではないかと…ごにょごにょ
 これに対し、山中氏が「そんな曖昧なことでは!」と強い語気(“語気を荒げた”と表現した方が良いかも)で発言したのが印象的であった。(この後、キャスターが遮り、CMになってしまった記憶がある)

 とにかく、尾身氏は両方に配慮する発言が多い印象が強いが、どちらかというと(いや、はっきり言って)政府寄りの発言が多い。最近では「医療体制が整っているので、4月の頃とは状況がかなり違う」と擁護の発言をしていた。
 さらに、7月22日には“発症日ごとのデータ”という新たな観点を持ち出し
「“発症日ごとのデータ”を見ると、4月のような急激な上昇ではない」と“Go To キャンペーン”を擁護するような発言をしていた。(詳しくは『Yahoo!ニュース』、『新型コロナウイルス特設サイト』の「政府の新型コロナ分科会」。ただし、両記事には「急激な上昇ではない」という発言内容は記載されていない)

 ところが、29日の衆院国土交通委員会で尾身氏は
「(事業を)するしないに関わらず根拠を持った説明が必要。もう少し判断を延ばしたらどうか」「そう拙速に結論を出さないほうがいい。状況分析をして、しっかり議論をしたほうがいい」などと分科会として政府に伝えた。だが、その際には「残念ながら採用されなかった」という。(by 『朝日新聞デジタル』
 この提言をしたのは、事業の対象から東京を外すと政府が決めた16日の数日前。16日夜に開いた分科会では、東京を除外して事業を始める案が政府側から示され、分科会も了承したという。

 西村大臣は29日の会見で
20日ごろまで判断の時間をとるべきだという話を尾身氏から受けたと説明。ただ、政府は22日の事業開始を公表済みで、「20日に判断いただくとまさに直前。『様々な混乱が生じるのではないか。もう少し早い段階で判断していただけないか』」などと返して、尾身氏の考えを退けたと釈明した。

 これらの話から、尾身氏が「拙速に結論を出さない方がいい」と言ったのは事実だろうが、
 西村大臣にしてみると、《「20日頃まで様子を見て判断をしてはどうか?」と言われても、それでは、22日には対応が間に合わない》と尾身氏の言葉をスルーしたのだろう。

 尾身氏の上手な言い回しだ。尾身氏自身は「Go To キャンペーンを中止しろ」とか「延期しろ」とは言及せず、「様子を見て判断してはどうか?」と提言しただけ。
 しかし、22日には“発症日ごとのデータ”論を持ち出して、政府寄りの発言をしている。
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新型コロナウイルスに関する疑問 その58「感染拡大は止まらないだろう」

2020-07-30 16:09:52 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

29日は1日の新規感染者数としては最多の1264人。今日(30日)の東京都の新規感染者数は367人と最多。
高い緊張感を持って注視した結果がこれである。

 4月の緊急事態宣言時に人との接触を8割減にしてようやく沈静化できたのを、あれだけ呼び掛けていた安倍総理や菅官房長官、西村大臣、小池都知事は忘れてしまったのだろうか?
 経済活動のブレーキを緩めたのは失策と言わざるを得ない。

 東京は除外したが、Go To キャンペーンを強行したのは大罪と言っていいだろう。
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新型コロナウイルスに関する疑問 その57「こうして感染が広まっていく…」

2020-07-30 15:52:21 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

 今日(7月30日)、福井県で新たに2人の感染が確認された。
 この二人は、29日に感染が確認された男性の濃厚接触者。
 福井県の29日の感染確認者は6人で、全員、県内の会社の同僚。23〜26日の四連休に沖縄旅行をしていたという。

 こうして、感染が広がっていくんだろうなあ。
 この6人が感染予防を怠っていたかどうかは分からない。十分に気を付けていたのかもしれないし、受け入れる旅館やホテルも感染予防をしていたのかもしれない。
 注意していても感染してしまう。そして、家族などの濃厚接触者も感染……新型コロナの感染力は全く油断できないのである。

 
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2020A級順位戦 羽生九段-佐藤天九段 その1

2020-07-29 17:12:25 | 将棋
柔道の組み手争い、相撲の前捌きの応酬のような将棋が延々と続く、難解な将棋、消耗戦だった……消耗の末、スキが生じた羽生九段が土俵の外に一気に持っていかれてしまった……そんな負け方で、ずっと一日、力を入れて観戦していたが、終盤のぎりぎりの勝負を観ることができず、欲求不満状態に陥ってしまった。


 角換わり腰掛銀……例によって、私には理解不可能な間合いの探り合い(先手玉は6八から一旦6九に引いた後、7九→8八に入城。後手玉はさらに複雑で、4二→4一→5二→4二と1回転。銀も6三→5四→6三と出戻り)の後、▲4五桂と跳ねて仕掛ける(跳ねた後に▲3五歩と突く手順。昭和なら“手順前後”と言われそう)。
 この後、▲5五銀と進出し後手からの△4四歩の桂取りは防いだものの、先手の銀桂が前のめり気味で不安を感じるのは私の昭和感覚のせいか?
 歩も手持ちにないので、攻めの常套手段の▲3三歩の打ち込みもないぞと思っていたら…

 後手が自ら△3三桂と跳ねて桂交換を望んでくるとは……

 その後、玄妙な1八の角打ち(間接的に後手の飛車や6三の地点を狙う)から後手陣を攻めるが(定跡らしい)、佐藤天九段も2、3筋に歩の壁を作り対抗。この間、手にした桂を8四に打ち、先手陣を揺さぶる。先手の羽生九段も▲6七金と先手玉の側近の金を繰り出し桂跳ねを防ぎ、玉を7八に寄せて△9六桂の強襲に備えた。しかし、佐藤九段は構わず△9六桂を敢行!

 予め、先手玉を躱しているので、手抜きができ、タイミングを見て▲9六香と桂を手にすることができる(ちなみに、△9六桂に▲同香と応じる手には、△9五歩と突いて強引に香を手に入れ△5四香や△6六香と打ち込むのが狙い)。
 それにしても、△9六桂は大胆というか果敢というか……
 そして、直後の羽生九段の▲4五角も不思議な一手。

 △4四歩と突かれると退却を余儀なくされる。実戦も△4四歩と突かれ▲3四歩とくさびを打ち込んだものの、角を撤退させられた後、△3四金とせっかく打った歩を払われてしまった。1歩損プラス数手の損で先手としてはバカバカしいやり取りのように思われるが、羽生九段の将棋には時折観られる手法である。
 △3四金と歩を取られた手に対し、羽生九段は▲4五歩と突く。

 4筋の勢力は「先手・角金歩」対「後手・玉銀歩」と拮抗しているが、玉が関わっている分、後手は強く応じにくい。よって、▲4五歩に対して、佐藤九段は△3二玉と譲歩(先の▲4五角は最善手ではないと思うが、譲歩を引き出せたので結果的には成功)。…以下、▲4四歩△8八歩▲4六桂△2四金▲7七桂△4二歩と進む。佐藤天九段も△8八歩を利かせたものの、△4二歩と謝るのは相当の屈伏。

「その2」に続く
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新型コロナウイルスに関する疑問 その56「三浦瑠麗氏⑦ “重症化率が低いので経済を回すべき”と主張するが」

2020-07-29 07:39:21 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

『とくダネ!』(7月28日)の“Go To トラベル キャンペーン”に纏わる三浦瑠麗氏の発言……
「現状のように騒いで経済にブレーキを掛けると、それによって路頭に迷うものが増え、命を落とす人が増える。それはコロナによる死亡者より遥かに多い」というのが、かねてよりの氏の主張だが、最近の頃なの重症化率の低いデータを取り上げて、この日は声高だった。

 日本での重症化率の低さ(死亡数の少なさ)の因は、「日本人の体質」、「治療法の進歩」など様々な要素が考えられるが、「日本は重症化率が低い」というのが正しいとは限らない。現状、軽症や中度の患者も重症化する可能性はあるし、今後、患者が増えれば、医療が間に合わなくなり、重症化を防げた患者も重症化してしまうケースが生じる可能性は低くない。
 Go To トラベル キャンペーンなど経済のアクセルを踏めば、感染者数が10倍、いや、数十倍になり、たとえ、医療が頑張り、現在の重傷化率を維持できたとしても、患者数に比例して、重症化数、死亡数は増加してしまう。それに、患者数が10倍になれば、医療崩壊が起きるのは必至。コロナだけでなく他の病気の人も治療を受けられなくなる。たとえ、自宅待機で済む人がほとんどであっても、現在の数十倍になれば、社会が成り立たなくなるのは目に見えている。
 三浦氏はこのような状況は想定しないのだろうか?

 そもそも、5000人規模のイベントを容認、県を跨いでの移動自粛の要請解除、全業種の休業要請解除など、経済活動のブレーキを緩めた結果、感染が再蔓延してしまった現状を三浦氏はどう考えているのか?
 さらに、蔓延した現状なのに、多額の税金が投入されるGo To キャンペーンを強行することについて、三浦氏は説明してほしい。
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新型コロナウイルスに関する疑問 その55「間の抜けたモニタリング会議」

2020-07-28 23:35:25 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)
7月23日書きかけて放置していたのを、今朝、書き加えた記事なので、若干話題が古いです。


 間の抜けたモニタリング会議だ。
 特に、よくわからないのが医療提供体制に関する総括コメント
「体制がひっ迫していると思われる」
「体制強化が必要であると思われる」

 《ひっ迫している》が第4段階(最高レベルの警報)と言うが、「体制強化が必要」の方が緊急事態に感じるのは私だけ?医療提供体制がひっ迫しているから、体制強化が必要なのでは?
 そもそも、「思われる」ではなく、強く言い切れよ!

小池都知事も、最近になって
「外出するときは、感染予防・対策を万全にしてほしい」
「外出はできるだけ控えていただきたい」
 と言っているが、遅すぎ。選挙期間中に感染拡大の傾向が顕著になっていたのに、各種業界に忖度していたとしか思えない。

 感染症の専門家が7月20日までの一週間の都内の感染状況を分析したところ、先週に続いて4段間の警戒のレベルの内、最も深刻な表現の「感染が拡大していると思われる」と総括したが、専門家でなくても、「感染が拡大している」と思ったよね。
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新型コロナウイルスに関する疑問 その54「感染はもっと広がるだろう」

2020-07-23 14:13:41 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

 安倍総理らは「《検査体制の拡充や医療提供体制の整備が進んでいる》《感染は若い世代が中心》《重症者が少ない》などを踏まえると、“4月の緊急事態宣言時とは大きく状況は異なっている”」としている。《経済活動の制限は行わない(イベント制限の撤廃は延期したが)》、《Go To トラベルの実施は誤りではない》としたいのだろう。
 重症者の数は少ないと言っても、今後、重症患者が増える危険性は低くないし、医療体制はひっ迫寸前、または、すでにひっ迫していると言ってもいい状況。
 そして、何より懸念されるのは、4月の頃は、国を挙げて「人との接触を8割減にする」と頑張っていた後の状況なのに対して、今回は経済活動を再開し、国民も感染防止に努めているとはいえ、接触8割減の警戒生活とはかけ離れている状況だったということ。
 なので、感染者数は、今後、まだまだ増加することは目に見えている!
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新型コロナウイルスに関する疑問 その53「Go To トラベル キャンペーン」 ~~“経済活動と感染防止の両立”なんて嘘っぱち!

2020-07-22 15:51:17 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

政府は「“感染防止対策”と“経済の回復”を両立させる」と言っているが、全然、両立させていない!
 まず、本題に入る前に……
 必ずしも“感染防止対策”=“経済活動のブレーキ”というわけではない(感染防止対策によってマスクやアルコールやアクリル板などの需要が高まることなど)。しかし、ここでは記事をスムーズに展開させるため、「“経済活動のブレーキ”(外出・イベント・飲食会・企業活動・移動などの自粛や休止)=“感染防止”」とさせていただく。



 5月中旬以降、全国の新たな感染者数は30人前後が続き、感染の蔓延状態は解消されたと判断し、緊急事態宣言を5月14日に39県で解除、さらに、5月25日に残りの8都道府県で解除した。その後も、休業要請を段階的に解除、さらに、6月19日に県を跨いでの移動自粛の要請を解除した。
 その結果、6月下旬には1日の新規感染者数が100前後、7月に入ると200人を超えるようになった。7月9日に355人に、7月16日624人となり、その後も600人前後で推移している。
 感染者数の多さに麻痺してしまったので、《多いなあ》という感想にとどまってしまいがちだが、東京都は6月中旬で、“全国すべての都道府県での緊急事態宣言を解除するかどうかという頃のレベル”、首都圏(東京都の近県)や関西でも7月上旬にはそのレベルにまで達している。現在では、全国に感染が波及し、「人との接触を8割減に!」と自粛一辺倒だったころ(4月上旬~中旬)と同等の新規感染者数だ。

 東京都や国は「経済活動と感染防止の両立を目指す」と言っておきながら、経済活動のブレーキを緩めたまま傍観していた。特に、ホストクラブをはじめとする接待を伴う飲食店を放置し続け(PCR検査を集中的に行ったと言い張るが)、感染を拡大させてしまった罪は大きい。
 また、都や政府が休業要請を求めないどころか、イベント(野球やサッカーや劇場)の自粛緩和を認めた結果、感染防止の意識は低下しつつあったのも原因(各事業所や個人のマスクや手洗いやアルコール消毒などの感染対策は継続しているが)。



 「経済活動と感染防止の両立」を掲げるならば、緊急事態宣言を解除するかどうかのレベルになった時点で、外していたブレーキ(休業要請・移動自粛など)を掛けなければならなかった。緊急事態宣言解除の基準というのは、緊急事態宣言の再発令の基準であるはずなのだから。
 都の新規感染者数が解除基準の10倍となり、都の近県や関西でも感染拡大が顕著になっている状態で、”Go To トラベル キャンペーン”の実施を決めた(しかも前倒し)。もはや、人災である。
 感染拡大が顕著になってきているのに、ブレーキどころかアクセル全開!(しかも、多額の税金を投入)……いったい何をやっているんだ!

 各地の花火大会、納涼祭、浜茶屋など中止や開場しないというのに……


 東京都を除外したことで、旅行申し込みのキャンセル料は国が負担することになったが、政府の失策なので、自民党が負担すればいいだろう。河井夫妻に1億5000万円も与えるくらいなのだから、資金は豊富にあるのだろう。
 すでに各地に感染が拡大しているので、”Go To トラベル キャンペーン”を延期しなければならないのは自明のはず。
 本日(22日)、大阪府でも120人前後が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたとのこと。即刻、延期すべきだ。
(三浦瑠麗氏が何と言っても、延期すべきだ)
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新型コロナウイルスに関する疑問 その52の補足

2020-07-21 22:31:25 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

「高い緊張感を持って注視する」の類似の言い回しが、まだあった。

「責任説明を果たしていきたい」
 言葉だけで、説明するつもりは全くないように感じる。
 言わずと知れた安倍総理の言葉で、多用しているが、責任を果たしたことは皆無のような気がする。
 「果たします」と言わず、「果たしていきたい」と期限をぼやかしているのが巧妙。

「責任を痛感している」
 責任を痛感しているとはとても思えない。
 責任を痛感しているのなら、《責任を取る》行動を起こすべきだが、責任を取ってもらった記憶はない。
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