福井県は小中学校の学力が高いと言われている。
ただ、学力検査のための練習テストを行っているという噂があり、手放しで誇っていいものか、少々の疑問が存在する。
それはともかく、遠い昔になるが、学生時代から社会人になってからも、家庭教師を10年近くしていた。
私の中学時代が詰め込み教育のピークで、家庭教師をしていた頃にはかなり削られていた。しかし、ゆとり教育の旗のもとに、授業時間・内容の減少が一段と進んだのが、私の娘らの時代である。(最近、ゆとり教育を反省し、内容を増やしているらしい)
しかし、姪や娘や息子の高校受験の際、数学を中心に理科や英語を教えたのだが、難しい。私の学力が落ちていることもあるが、それだけが原因とは思えない。どういう事かと言うと、一言でいうと「問題がひねくれている」のだ。
スキーのスラローム(回転競技)に例えると、以前はターンの難しさなどのスキーの高い技術力を問うコースだったのが、最近は教える内容が削られているので高度なテクニックは必要ないが、コースの雪質が悪かったり、霧がかかっていたり、途中に障害物があるなど、悪条件の中でいかに滑ることができるかを問うコースになっている。
最近は数学しか教えないので他の教科は分からないが、問題を解く道筋が見えにくく、見えたとしてもやたら計算が難しく、解くのに時間や労力が必要である。 昔は、解くのに必要な基礎知識が高かったが、問題を解く方針は立てやすく、解き始めるとそれほどストレスは堪らなかった。
その傾向は県立高校の入試問題になると一層顕著になる。まるで、「難問を出すことがその試験問題の価値を高める」と勘違いをしているのではないかと?
あまり難しいと批判を浴びるので、基本問題の割合も比較的高い。そして、難しい問題も多く、時間もかなりかかる。
このことによって、どういう現象が起こるか?
私の時代や家庭教師をしていた時代で80~85点取れていた生徒は70点ぐらい。しかも、難しくて時間がかかる問題が2~4問あるので、そこに捉われると時間を浪費して、全部の問題に手を付けることができない可能性も高い。下手をすると、50点台に落ち込む危険もある。一番、被害を被るのはこのレベルであろう。
基本問題が多いので、50~65点レベルの生徒は40~55点ぐらいで収まる。
それぞれのレベルの生徒が、それぞれの普段の実力を発揮し、その学力を検査するのが目的なのではないだろうか。
有名私立高校の入試問題ならいいかもしれないが、受験生の学力の幅の広い県立高校の試験としては、あまりにも偏りがあるのではないだろうか?
具体的にはどんな問題か?(昨年を例にとります)
設問1は、基本の計算問題が6問(計26点)、難しくはないが、やや毛色の変わった問題が2問(計10点)、やや難しい作図問題が1問(5点)。この41点で普段の力を出せるかが大きなポイントで、毛色の変わった問題で平常心を失うと大変なことになる可能性もある。
設問2は、確率の問題。これも毛色の変わった問題で、設定を理解するのが大変。問題をよく把握し冷静に向かえば解ける。配点は2問で4点と6点の計10点。10点か0点かに分かられ可能性も高い。
設問3は、連立方程式。
第1問はサービス問題で3点。しかし、問題の設定がややこしく、問2は連立方程式を立てるのが答で、一度混乱するとここで時間を浪費するかもしれない。(6点)
問3は、問2で立てた方程式を解くだけ。やや計算は面倒だが、連立方程式を立てられる実力があれば問題はなさそう。(5点)3点と14点の生徒に分かれる可能性が高い。
設問4は1次関数と2次関数のグラフを使い、その交点の図形の面積を問う複合問題。問1~4はかなり簡単。(計16点)しかし、問5は応用力はそれほど必要ないが、計算がかなり面倒。この問いの配点も4点なので、割が合わない。ここで時間を消費してしまうより、後回しにしたほうが得策。
下に挙げたのが、設問5(最終問題)です。自信のある方は、チャレンジしてください。感想を頂けると、ありがたいです。
問1は基本的な相似三角形の証明問題(何故か8点)。
問2の(ア)は、すでに難問と言っていい。
(イ)は超難問。応用力も必要だが、計算力が非常に求められる。
出た答えが、計算ミスをしたのではないかという数値。
正直言うと、(ア)だけで8分、(イ)は時間内に解けず、30分ぐらい考え、解法にたどり着いたが、途中で計算ミスをしていた。
一応、60分の制限時間で挑戦したが、出来ない問題や計算ミスがあり85点だった。まず、時間内にすべての問題に取り組むのが至難の技のように思える。
しかも、本番の緊張の極限状態で、まともに解けるのだろうか?
ただ、学力検査のための練習テストを行っているという噂があり、手放しで誇っていいものか、少々の疑問が存在する。
それはともかく、遠い昔になるが、学生時代から社会人になってからも、家庭教師を10年近くしていた。
私の中学時代が詰め込み教育のピークで、家庭教師をしていた頃にはかなり削られていた。しかし、ゆとり教育の旗のもとに、授業時間・内容の減少が一段と進んだのが、私の娘らの時代である。(最近、ゆとり教育を反省し、内容を増やしているらしい)
しかし、姪や娘や息子の高校受験の際、数学を中心に理科や英語を教えたのだが、難しい。私の学力が落ちていることもあるが、それだけが原因とは思えない。どういう事かと言うと、一言でいうと「問題がひねくれている」のだ。
スキーのスラローム(回転競技)に例えると、以前はターンの難しさなどのスキーの高い技術力を問うコースだったのが、最近は教える内容が削られているので高度なテクニックは必要ないが、コースの雪質が悪かったり、霧がかかっていたり、途中に障害物があるなど、悪条件の中でいかに滑ることができるかを問うコースになっている。
最近は数学しか教えないので他の教科は分からないが、問題を解く道筋が見えにくく、見えたとしてもやたら計算が難しく、解くのに時間や労力が必要である。 昔は、解くのに必要な基礎知識が高かったが、問題を解く方針は立てやすく、解き始めるとそれほどストレスは堪らなかった。
その傾向は県立高校の入試問題になると一層顕著になる。まるで、「難問を出すことがその試験問題の価値を高める」と勘違いをしているのではないかと?
あまり難しいと批判を浴びるので、基本問題の割合も比較的高い。そして、難しい問題も多く、時間もかなりかかる。
このことによって、どういう現象が起こるか?
私の時代や家庭教師をしていた時代で80~85点取れていた生徒は70点ぐらい。しかも、難しくて時間がかかる問題が2~4問あるので、そこに捉われると時間を浪費して、全部の問題に手を付けることができない可能性も高い。下手をすると、50点台に落ち込む危険もある。一番、被害を被るのはこのレベルであろう。
基本問題が多いので、50~65点レベルの生徒は40~55点ぐらいで収まる。
それぞれのレベルの生徒が、それぞれの普段の実力を発揮し、その学力を検査するのが目的なのではないだろうか。
有名私立高校の入試問題ならいいかもしれないが、受験生の学力の幅の広い県立高校の試験としては、あまりにも偏りがあるのではないだろうか?
具体的にはどんな問題か?(昨年を例にとります)
設問1は、基本の計算問題が6問(計26点)、難しくはないが、やや毛色の変わった問題が2問(計10点)、やや難しい作図問題が1問(5点)。この41点で普段の力を出せるかが大きなポイントで、毛色の変わった問題で平常心を失うと大変なことになる可能性もある。
設問2は、確率の問題。これも毛色の変わった問題で、設定を理解するのが大変。問題をよく把握し冷静に向かえば解ける。配点は2問で4点と6点の計10点。10点か0点かに分かられ可能性も高い。
設問3は、連立方程式。
第1問はサービス問題で3点。しかし、問題の設定がややこしく、問2は連立方程式を立てるのが答で、一度混乱するとここで時間を浪費するかもしれない。(6点)
問3は、問2で立てた方程式を解くだけ。やや計算は面倒だが、連立方程式を立てられる実力があれば問題はなさそう。(5点)3点と14点の生徒に分かれる可能性が高い。
設問4は1次関数と2次関数のグラフを使い、その交点の図形の面積を問う複合問題。問1~4はかなり簡単。(計16点)しかし、問5は応用力はそれほど必要ないが、計算がかなり面倒。この問いの配点も4点なので、割が合わない。ここで時間を消費してしまうより、後回しにしたほうが得策。
下に挙げたのが、設問5(最終問題)です。自信のある方は、チャレンジしてください。感想を頂けると、ありがたいです。
問1は基本的な相似三角形の証明問題(何故か8点)。
問2の(ア)は、すでに難問と言っていい。
(イ)は超難問。応用力も必要だが、計算力が非常に求められる。
出た答えが、計算ミスをしたのではないかという数値。
正直言うと、(ア)だけで8分、(イ)は時間内に解けず、30分ぐらい考え、解法にたどり着いたが、途中で計算ミスをしていた。
一応、60分の制限時間で挑戦したが、出来ない問題や計算ミスがあり85点だった。まず、時間内にすべての問題に取り組むのが至難の技のように思える。
しかも、本番の緊張の極限状態で、まともに解けるのだろうか?