英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

パリ五輪雑感 その3 体操男子団体の逆転劇 ~中国のエースは“いい人”だなあ~

2024-07-31 18:11:07 | スポーツ
「その1」「その2」
 この日、早起きして女子バスケットボールの日本-アメリカ戦(記事「その2」)を観ていた。
 そのハーフタイムを利用して、この試合の直前に終了した体操男子団体の決勝戦を終えたばかりの選手たちのインタビューが始まった。
 《えっ?金メダル獲ったんだ》という驚きと、観ようと思っていた録画のネタバレをされてしまった無念さが発生した。まあ、この情報の溢れる世の中で、夜まで結果を知らずに済むことなど、難易度が高すぎるので、《仕方がないなあ》という感情が大部分であった。(まあ、この件については「その4」で書くつもり)

 予選を観た感じでは、優勝の第一候補は中国。日本もかなり実力は高いが、順当にいけば「金メダル中国、銀メダル日本」が濃厚に思えた。
 ただし、団体決勝は各種目演技した3人の得点がすべて反映されるので、鉄棒で落下など大過失があるので、波乱の可能性も低くはない。特に、鉄棒の落下は2度続くことが多い(ひとりの選手が立て続けに落下することも多いし、前の選手の落下の連鎖が起こることも多い)
 結果だけを知っていたので、5種目終了時点で、上記のシナリオが浮かんだ。もしくは、落下による負傷具合が大きく、演技不能の場合もありそうだ。

 兆候はあった。正選手の怪我によって急遽出場となった蘇煒徳が、4種目目の跳馬で大過失で12.766に終わる。通常は14.3~14.7辺りを見込まれるので1.5~2点ぐらいマイナス。ただし、この跳馬では、日本の谷川航も大技に失敗し、D難度が認められず、13.833に終わっていたので、それほどの影響はなかった(谷川選手は15点程度が期待されていた)
 さらに、5種目目の平行棒は日本の得意種目だが、中国はそれの上を行く得意種目で、萱…14.733、岡…14.866、谷川…14.766の高得点を出したにもかかわらず、中国は14.733、15.100、16.000ととんでもない得点を叩き出し(予想はされていた)、最後の鉄棒を残して3.267差に広がっていた。鉄棒は日本が大得意で、中国は得意ではないとは言っても、逆転は困難。(ただし、私は結果だけは知っていた)

 鉄棒の第1演技者は、アンバト鉄棒のスペシャリストの杉野。期待に応える好演技で14.566 の高得点。ここでで1.133差を縮め、第2演技者の岡も綺麗な体線の演技で14.433。
 中国の第2演技者は蘇煒徳。
 《ああ、この選手なんだろうなあ(失敗するのは)》  実況では鉄棒は得意と言われていたが…
 開始早々、片手が鉄棒を掴み損ねかけるが、何とか持ちこたえ、大技「リューキン」に挑む。このリューキンは難易度が高く、橋本大輝選手が落下したシーンを何度か見ている。大事なシーンでは回避することもしばしば。
 ところが、これも何とか成功。しかし、その後の技で鉄棒を掴み損ね、落下!
 気を取り直し、演技再開。さらに、次の放し技(離れ技)に挑む。今度は鉄棒との距離を確保し、確実に鉄棒を掴もうとしたが、鉄棒に対してあまりに真正面からだったので、却ってプロテクターに引っかからず、手が弾かれてしまい……落下。
 落下のマイナス2点と技が完了しなかった為、D得点も得られず……11.600。

 第2演技者だけで、3.133のビハインド。第1演技者でのビハインドもあり、約1点の日本のリードとなってしまった。
 最終演技者の橋本と中国のエース・張博恒はほぼ互角。通常の橋本なら、もう金メダルは間違いなしとなるのだが、今回の橋本は不安定。落下もあり得る……
 でも、結果を知っていたので、ドキドキ感は皆無(笑)

 張は素晴らしい演技で14.733を出したが、届かず銀メダル(橋本も素晴らしい演技で14.566)


 結果を知っていただけに、失敗した蘇煒徳が余計、可哀そうに感じた。
 演技終了後、チームとはやや離れて憔悴の表情でうつむいて座る。
 そこへ張博恒が歩み寄り、「大丈夫だ。よくやったよ」(←想像)
 自分の演技が終わった後も、得点が表示されて銀メダルが確定した後も、何度も何度も蘇に声を掛ける。
 その表情には、落胆も悲しみも怒りも現れない。

 ほんと、いい人だなあ!


【追伸】
 実は、私は萱選手が嫌い。
 失敗してもガッツポーズや気合の声でそれを打ち消している(ごまかしている)ように思えたし、跳馬では大きく横に踏み出しても、もう片足は必死にライン内で踏ん張り、減点を0.1に留めるせこさを感じるし、《失敗しない》と言っても、着地の態勢を低くして(頭部を前方下方に残して)転倒しないようにしているように思えたし……
 ところが、今回、劣勢のチームメイトに、大声で何度も「絶対あきらめるな!」と鼓舞する姿には胸が熱くなった。
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パリ五輪雑感 その2 女子バスケットボール 日本-アメリカ

2024-07-30 10:42:12 | スポーツ
 初戦から東京五輪の決勝戦のカードというのは……
 同組になるのは仕方がないにしても、初戦とは…
 残り2戦のベルギー、ドイツ戦に勝利するための準備運動と捉える……そりゃ、勝つに越したことはないが……

 76ー102………内容は悪くなかったが、余計な失点が多かった。

 スターティングメンバーは馬瓜ステファニー、山本麻衣、林咲希、馬瓜エブリン、宮崎早織。
 ん?高田は?……馬瓜姉妹がスタメンなんだ?
 町田は?赤穂は?……メンバー間のプレイの相性・コンビネーション、体調、アメリカの高さやポテンシャルも考慮しての起用か?

山本は3Pシュートもよく決め、その他の動きも素晴らしかった(3Pシュート5本、17得点)
高田も、米国選手のマーク越えのジャンプシュートやペイント内でのシュートもよく決め、要所で3Pシュートも決めていた(24得点、フィールドゴールは2Pシュートは8/8、3Pも2/3)
宮崎の持ち前のスピードは影を潜めた。ペネトレイトなども米国相手では苦しいか?(12得点、4アシスト)
 宮崎はディフェンスでは、ミスマッチのカバーに必要以上に動くことが多く、自分のマークマンを放置することが多く、マークしていても振り切られることが多かった
町田がポイントガードの時の方が、チームとして機能していたように感じた(6得点、5アシスト)
馬瓜姉妹は不出来だった。二人とも無理なプレーが多く、ターンオーバーにつながることが多かった(ステファーニーのスローイン時のラインを踏むミスは痛かった)。エブリン1/10,ステファニー0/2
チームディフェンスとしては、相手を24秒バイオレーションに追い込むこともなかった(←多分)。それだけ、相手のポテンシャルが高く、個人の力で何とか出来てしまうのかもしれない
・ルーズボール気味のリバウンドを取ることができなかった。
・ターンオーバーなどオフェンスの終わり方が悪いので、ファーストブレイクで簡単に得点を許すシーンが多かった
・3Pシュートは15/39(38.5%)とまずまずだったが、アテンプトが少なく感じた。
・タイムアウトを取るタイミングが遅い
・若干、相手のオフェンスに関する笛(判定)の偏りを感じた

 残り2試合、勝機は十分にあると見た。(勝利確率58%)
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パリ五輪雑感 その1

2024-07-29 17:38:59 | スポーツ
角田の柔道人生は支持する
 階級を下げ、巴投げ→寝技(関節技)を磨きあげ、世界一。ここ数年、私は負けたのを観たことはない。(実際はあるのかもしれない)
 特に、正対していない段階で、斜めから巴投げを掛けるなんて、信じられない。
 でも、その柔道スタイルは好きではない。
 でも、凄い。彼女を讃えたい。

不可解な一本負け ~男子60キロ級・準々決勝、永山竜樹-フランシスコ・ガルリゴス(スペイン)
 柔道は、相変わらず、疑問の判定が多い。
Yahoo!ニュースより引用】
 ガルリゴスの寝技を受けた永山は、しっかりと足を絡めて防いでいた。しかし、主審の「待て」の合図を受けた後に力を抜く。だが、ガルリゴスは力を緩めずに「隙あり」とばかりに一気に締め上げた。
 待ての合図からわずか6秒。咄嗟の出来事だったが、ここで永山は瞬間的に失神。これを見た主審は一本を宣言した。


 「審判は絶対だ」
 「絞め技で意識を失った場合、自動的に一本となる」
というのがスペイン側の主張。
 “絞め技で意識を失ったら一本”というのは確かにそうだが、「待て」の声が掛かったら技を停止しなければならない
 なので、「待て」の声が掛かった後の技は無効であるし、「待て」が掛かったにも関わらず、締め続けた行為は「反則」に相当する。
 彼の主張通り、「待て」の声が聴こえなかった可能性もあるし、そう思いたい。
 ならば、「待て」声を掛けたにも拘らず絞め技が継続していたのを、ぼ~と見ていた主審がおかしい。制止しなければならない。
 さらに、「待て」声を掛けた後の絞め技で意識を失った永山が一本負けになるのは、不合理極まる!


武道は心身を鍛えるモノだと思っていたが
 気持ちはよく分かる(いや、私の想像をはるかに上回ると思う)
 でも、試合場で大号泣するのはどうなのか?

地雷を踏んでしまった張本・早田ペア(卓球・混合ダブルス)
 北朝鮮の選手は独特なプレイスタイルでしかも強い。さらに、情報量が少ないので、大きな大会で対戦するのは地雷を踏んだような感じだ(不穏な表現なので、もっと適切な表現があれば、教えてください)
 混合ダブルスは、そのデータ不足のうえ、球を打つ順がセットごとに変わるので、(セットによって、男性選手の球を受けたり、女性選手の球を受けたりする)、余計に対応が難しい。
 思い起こせば、リオ五輪の時の石川佳純選手がそうだった。シングルス3回戦で石川選手はキム・ソンイ(北朝鮮、世界ランク49位)にフルセットの末、敗れた。この時のキムソンイは強かったなあ。カットマンでありながら、攻撃力もあった。銅メダル獲得。
 この時の石川選手もメダル獲得有力だった。不運としか言いようがない。

あと2か月……
 法律を破ることに対しては肯定はできない。
 未成年の飲酒・喫煙もダメである。
 しかし、飲酒・喫煙は他人に迷惑を掛けるわけではない(と思う)。
 それで、五輪への出場辞退(出場取り消し)は重い処分だ。
 厳重注意とか謹慎でいいように思う。
 仮に、法律違反が駐車違反だったらどうなのか?
 他人への迷惑度という点では、駐車違反の方が大きい気がする。
 五輪代表選手が駐車違反をしたら、出場取り消しになるのだろうか?
 他の競技での飲酒・喫煙は措置が軽かったと聞くが……
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「取捨選択に悩む」 その後

2024-07-29 14:51:52 | アニメ
「取捨選択に悩む」のその後の経過です。

『転生したらスライムだった件』
 最新話も低落傾向は変わらない。
 離脱予定

『NieR・Autmata』
 依然、《一応録画しているが、未だ視聴できていない》状態。
 どなたか、面白いかどうか教えていただきたいです。

『異世界スーサイドスクワット』
 離脱実行

『Fate/stay』
 『Zero』より、聖霊?を使役する(聖霊と契約した)マスターのキャラが分かりやく、面白い。
 視聴継続

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』
 キャラクターデザインが素晴らしく、ヒロインの性格(やや天然)も応援したくなるが、この設定で1クール(10~13話)を続けるのはしんどいかも。
 視聴継続。は変わらないが。

『名探偵コナン』
 一応、惰性で観るが、五輪中は放送を停止してくれると有難い。
 視聴は継続

『働く細胞』
 勉強になるし、面白い。
 再放送などがありそうなので、今回は視聴中断

『逃げ上手の若君』
 ストーリー展開としては面白い気がするが、肝心の主人公に魅力をあまり感じない。
      ↓
 ストーリー展開も微妙になってきた。
 《あと1話観て、決めよう》という予定だったが、敵の刺客キャラが抜群に憎たらしく、次回成敗されると予想され、それを観るために1回視聴延長

『烏は主を選ばない』
 視聴継続だが、五輪中継で、次回は盆過ぎ?あたり。悩む必要はなかった。

『魔導具師ダリヤはうつむかない』
 今後の恋の相手との最初の出会いと、元婚約者との商品登録関係でのゴタゴタの回だった。
 契約とか、後見人云々とか現実的過ぎる話を、アニメでは見たくないなあ。
 離脱決定

『僕の妻は感情がない』
 前記事で「一応、視聴は継続」として、取りあえず第4話を観て決めようと思ったが、第4話がプロ野球オールスターゲーム中継延長の影響で、放送延期となってしまった。
 今週、2話連続放送となった。迷惑だなあ。

『多数欠』
 自分勝手なストーリー……よく3話まで我慢したものだ。さっさと離脱すればよかった。という感想は変わらないが、新キャラの護国鳳天寺暴麟丸(ごこくほうてんじ ぼうりんまる)関連のボケ(ギャグ)は面白かった。でも、視聴離脱は決定

『うる星やつら』
 言うまでもなく、視聴継続。

『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 Season II』
 ストーリーとしては"ちゃち”だが、戦闘能力や地位は高く、知識も豊富……だが、天然。純情な様子と、作者特権?による二人の偶然過ぎる(必然?)の幾多の遭遇という”お約束”が楽しい。
 視聴継続
 今話は緊迫度が増し、面白かった。

『俺は全てを【パリイ】する 〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜』
 面白さは維持。視聴継続。は変わらず。

『魔王軍最強の魔術師は人間だった』
 今回は離脱かなという予定だったが、盛り上がってきたので、取りあえず、あと1話視聴
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心身共に世界一のはずだが…

2024-07-28 20:24:32 | スポーツ
スポーツ、特に武道は心身を鍛えるモノだと思っていた。
しかし、そうとは限らないらしい……
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一旦、「大雨特別警戒警報」を「大雨警報」に切り替えた(引き下げた)が……

2024-07-26 20:58:33 | 気象
山形県、秋田県は豪雨で大変なことになっている。

昨日のNHK・ニュース7は放送時間を延長して報じた(確か30分→75分)。
その中で、気象庁の会見が挿入された。
意訳になるが、
「ここで一番言いたいことは、"山形県の酒田市と遊佐町に出されていた"大雨特別警戒警報”が“大雨警報”に切り替えられることです」
 《雨雲などの状況から今後、活発な雨雲は抜けていく》というような見解を述べていた。


 私は素人なのだが、山形県北部の西の海上にはかなりの雨雲が残っており、今後、その雨雲が到来するように見えた。
 でも、気象庁のプロの予報官がわざわざ会見まで開いて、この会見後30分ぐらいで《特別警戒警報から警報に切り替える》と予告するのだから、相当な根拠があるのだろう。
 「切り替える」とか「切り替えた」というのではなく、予告だよ。


 ………しかし、
実際は「大雨特別警戒警報」から「大雨警報」に切り替えてから、雨が激しくなった……


「引き下げ後、再び「大雨特別警報」 山形・酒田に異例の昼夜2度発表」(『朝日新聞デジタル』:YAHOOニュース)

 そりゃあ、予報は非常に難しい。
 しかし、今回の「大雨特別警戒警報」→「大雨警報」は早計だったのではないだろうか?

 もちろん、「《土砂災害などは、これまでの雨で土壌に限界近く含んでいる》、《河川の氾濫についても、遅れて水かさが増す可能性も低くない》ことから警戒は緩められない」と予報官たちは述べていた。しかし、降水に関する予報予測と警報等の判断は、相当に疑問が残るモノだった。
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2024-07-26 18:27:10 | 日記
暑い日が続いている。
その暑い日の中でも、特に暑い日があり、その度に《今日が一番暑い!》と思ってしまう。
今月の福井市の猛暑日だけを抜き出してみると……
 ……5日 36.9℃、7日 36.9℃、18日 36.0℃、19日 35.8℃、21日 36.5℃、22日 35.1℃、23日 35.9℃、25日 35.1℃
 で今日(26日)も36.6℃。

 暑いと感じる要素は、気温の他に湿度があり、当然、湿度が高いと同じ気温でも暑く感じる。
 なので、平均湿度も加えてみると……
 5日 36.9℃(72%)、7日 36.9℃(71%)、18日 36.0℃(68%)、19日 35.8℃(70%)、21日 36.5℃(71%)、22日 35.1℃(73%)、23日 35.9℃(67%)、25日 35.1℃(72%)
 ……いい勝負だ(笑)

 ちなみに、気温が高いと飽和水蒸気量が増えるので、空気の状態が同じだと湿度は低くなる。
 湿度の計算式……水蒸気の量÷飽和水蒸気量
 なので、31~33℃くらいの方が湿度は高い傾向がある。
 実際、6日の最高気温は31.0℃で平均湿度は88%。
 また、雨の日は湿気が多いので、雨降りだった14日は最高気温27.6℃、90%だった。

 暑さの要素としては、暑い時間の長さであろう。暑い時間が長ければ長いほど、暑く感じる。
 朝起きた時から30℃近くあったら、既に消耗しているので、午後になるころにはうんざりしている。

 で、今日は最高気温を記録したのが15:48で、午後6時になっても34.5℃もある。
 午後5時40分は35.0℃を維持していた。

 とにかく、暑い。とにかく暑い(大事なので2回言いました)
 いや、別に大事じゃないんだけど……
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2024王位戦 第1局 藤井王位-渡辺九段 その9

2024-07-25 19:36:32 | 将棋
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」

 当日(7月7日)、中継の終局後の鈴木九段の解説を聞いていて、《ん?》と思ったところがあった。(動画が残っているようです【第65期王位戦第一局】<完全解説>藤井聡太王位 対 渡辺明九段

感想戦で、藤井王位は「96手目の△3七銀では△6一歩(変化図7)が予定だった」と語っていた。


 △6一歩には先手は▲6一同角成とするしかなく、そこで藤井王位は△3七銀と打ちたかったそうだ。
 この銀を▲3七同玉と取ると、△3六歩▲2七玉(▲2八玉も同じ詰み方になる)△3七金▲1八玉△2七銀▲1七玉△2八銀不成▲1八玉△2七金▲同玉△3七歩成▲1八玉△3六馬で詰んでしまう。よって、△3七銀には▲1七玉と逃げることになる。そこで、△2八銀打に▲2七玉(変化図8)で先手玉が詰まない。これが藤井王位の誤算だったようだ。

(ここからは、感想戦の一幕を観た鈴木九段の感想・解説を整理して載せます。細かい言葉は省略)
「藤井さん疲れてるんだなと思ったのは、(変化図8から)△3一玉と逃げて▲5一馬に△2二玉ともう一回逃げて▲4二龍に△2六銀成(変化図9)▲同玉に△3六金と打つ手には

▲2五玉(変化図10)と逃げて△2四歩▲同玉(変化図11)に△2三金を狙っていたと言うんですが、龍筋が利いているので、△2三金と上がれない(玉が取られてしまう)」



 しかし、この解説は大きな誤りがある!
 変化図10で、△3七金(変化図12)で簡単に詰んでしまう。

 では、変化図9で藤井王位の勝ちだったのかと言うと、そうではない。
 △2六銀成には▲2八玉とこちらの銀を取れば詰まない。


       ……………………………………鈴木九段も疲れていたのだろう。

 それにしても、変化図8は詰みそうな気がするのだが……詰まない。

【終】

「第2局の感想」へ
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取捨選択に悩む

2024-07-24 17:12:19 | アニメ
 取捨選択で悩んでいます。
 “取捨選択”というと、深刻な響きですが……今期のアニメ視聴をどうするかという“しょーもない”悩みです。
 普段は、微妙なアニメでも最後まで観て、そのアニメの評価をするのですが(本来は評価を数値化して一覧表を作成したいのですが、そこまでできていません。かなり歯がゆい…)
 ところが、今回はパリ五輪が目前に迫っています。4年に1度の一大イベントですが、今回は新型コロナで東京五輪が1年遅らせたので、1年短い周期です。間隔が4年だと、五輪を機に引退する選手も多いのですが、3年だともう一度トライする。実力も3年だと衰えも少ない。……なので、今回のパリ五輪はいつもに増して激戦が予想されます。

 ……それは良いのですが、毎回、相当一生懸命五輪観戦をするので、その2週間強は私も相当ハードな日々を送ることになります。
 なので、せめて、アニメ視聴を絞らないと、倒れてしまいそうです。
 それに、今回の五輪は観戦競技、種目を絞って観戦しようと思っています。でも、いざ始まると……

今期視聴のアニメは……通常より多い……
『転生したらスライムだった件』
 これはこれまでずっと観てきたが、どんどんどんどんつまらなくなってきた。
 この件に関しては、別に記事にして書きたいが、現在はいっぱいいっぱい。
 (作者が)色々敵を作って、これはピンチだなあと緊迫感を持たせるが、実は、余裕で敵をさばいてしまう。
 それに、特殊便利能力?で戦闘中に「○○能力(スキル)を獲得しました」という声で、レベルアップ。
 最近は、魔王進化のお披露目パーティで、テンペスト連盟でいろいろイベントなどを企画。もともと、”人たらし”や”国造り”の要素が強く、産業や文化も発達させていく……好きな人には面白いかもしれないが……
 と言う訳で、今のところ離脱かな?

『NieR・Autmata』
 第1期終盤だけ視聴したが、世界観や設定が把握できず、よく分からなった。
 第2期が始まり、面白いという可能性もあるので、一応録画しているが、未だ視聴できていない。
 どなたか、面白いかどうか教えていただきたいです。

『異世界スーサイドスクワット』
 これは、主人公たちのキャラクターが好きになれない。
 特に、異世界に主人公たちを送り出した、中年で肉付きが良すぎる女性が、強硬で傲慢で全く好きになれない。エンディングでこのおばさんが気取って踊るのだが、「やめろ!」と叫びたくなる。
 アニメの画風は原色が強く、アメコミ風。(私はあまり好きではない)
 一応、3話まで観たが、これは迷いなく離脱予定

『Fate/stay』
 いろいろシリーズがあるみたいだが、世界観などよく分かっていない。
 前期、『Zero』を観たが、人格崩壊者が多く、視聴を辛く感じた部分も多かった。
 それでも、興味深い展開だったので、観て損したとは思わなかった。
 今回は、その何年か経過した続編。
 聖杯(人知を超えた力を得ることができるらしい)を争うモノたちが、前期よりまともなので、観る意欲は少し大きい。
 視聴継続

『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』
 キャラクターデザインが素晴らしい。
 ヒロインも美人で何でもできるが、それは彼女が頑張り屋だということに起因するモノ。
 言い寄る男をことごとくシャットアウトするが、実は無茶苦茶、純情。
 このヒロインを観ているだけで満足満足。視聴継続。

『名探偵コナン』
 黒の組織相手のストーリーが面白いが、普段はあまり面白いと思えない。
 惰性で観ているだけ。早く完結してくれないかな。
 視聴は継続

『働く細胞』
 勉強になるし、面白い。
 再放送などがありそうなので、今回は視聴中断

『逃げ上手の若君』
 ストーリー展開としては面白い気がするが、肝心の主人公に魅力をあまり感じない。
 足利尊氏の突然の謀反を起こし、鎌倉幕府は滅亡。その時の幕府の後継者だった北条時行が主人公。
 向上心は低く、武芸や政治力など幕府統括者としての心構えも技量も乏しいが、逃げることに関しては天才的。
 諏訪頼重が時行を支え、北条家再興をはかる……
 画は綺麗で彩度が強い(もう少し抑えてくれた方が好み)。
 登場人物が悪の本性を現すシーンは、鬼のような形相になる (藤田和日郎氏の『からくりサーカス』を思い出す)。
 視聴継続は微妙、あと1話観て、決めよう

『烏は主を選ばない』
 《人の姿に転身できる八咫烏(やたがらす)を中心として物語が進行する》(ウィキペディア)
 烏に変身できる人かと思ったら、逆だった。でも、人の姿の時間の方が遥かに長いと思うが…
 天皇に該当する金烏を中心に、有力貴族の四家などの権力争いなどが繰り広げられ、それに、その金烏の妃選びも絡み、なかなか複雑で面白い。
 主要人物の金烏は金烏の中でも特別な"真の金烏”であるが、その能力は不明。才覚などは秀でているが、《"真の金烏”ならもっと、ちゃっちゃと解決しろよ》と言いたくなることが多い。まあそれだと面白くないけれど。
 当然、視聴継続だが、五輪中継で、次回は盆過ぎ?あたり。悩む必要はなかった。

『魔導具師ダリヤはうつむかない』
 《前世は日本人でうつむいたまま過労死し、今世ではいい妻になろうとするも婚約破棄された魔導具師・ダリヤが『もう、うつむかない』と決意して生きていく異世界での恋愛、物作り、人間模様を描く物語》(ウィキペディア)
 うつむいたまま過労死したので、転生した世界では"うつむかない”と決めたと第3話でその心内を語る。……そうだったのかぁ(笑)
 ヒロインがそういう信条を持つことで、《転生》の意義づけをしたのだろうか…
 第3話は、親同士が決めた許嫁が、他に好きな女性ができて婚約破棄。その婚約破棄手続きで、長々と第3話の半分を消費。実生活ではそういうことは大事だが、何もアニメでしなくても…。
 次話でヒロインの相手役が本格的に接近?今後の展開に期待できるかもしれないが……これまでの展開の遅さと、彼女が発明した魔道具が、ドライヤーもどき、防水コートもどき(まあ、これも転生の意義はある)と、面白みがない…
 第4話を確認した後、離脱(4話を観ないかもしれない)

『僕の妻は感情がない』
 確かに、炊事ロボット・ミーナはかわいい。従順だが融通は訊かない。時々天然……とヒロイン条件をクリア?
 主人公のひとり(相方?)・タクマも優しくミーナに接する。ミーナに好きという感情を持つようになり、大切な人として扱う。
 しかし、ミーナはロボット。伴侶として生活することに、ためらいや迷いや葛藤するシーンが皆無。ちょっと短絡的過ぎだ。
 その点が疑問だが、一応、視聴は継続

『多数欠』
 2分割が可能な質問で多数派が死ぬという「多数欠」が突然始まる。首謀者の「皇帝」を倒すべく、実篤は仲間たちとともに立ち上がる。謎の特殊能力「特権利」を入手し、その力で皇帝に挑む……
 一度死んだ者が、それがなかったかのように生き返るし、「特権」「権利」などの特殊能力?の設定や条件が説明不足のまま、起伏の大きいストーリーが私を置き去りにして、進んでいく。
 自分勝手なストーリー……よく3話まで我慢したものだ。さっさと離脱すればよかった。

『うる星やつら』
 言うまでもなく、視聴継続。

『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 Season II』
 ストーリーとしては"ちゃち”だが、戦闘能力や地位は高く、知識も豊富……だが、天然。純情な様子と、作者特権?による二人の偶然過ぎる(必然?)の幾多の遭遇という”お約束”が楽しい。
 視聴継続

『俺は全てを【パリイ】する 〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜』
 特殊能力は非常に乏しいが、「冒険者になりたい」という気持ちで鍛錬に励み、初歩的能力をものすごく高めた。肉体能力も超人並。
 しかし、本人は強いという自覚は皆無で、他の者たちとのその認知の違いが面白い。
 世間にも疎く、王家を単に金持ちと思い、王の大事な伝説の剣をどぶの幅にぴったりと、どぶさらいに使用する始末。
 「パリイ」は敵の攻撃を武器で弾く能力。
 視聴継続。

『魔王軍最強の魔術師は人間だった』
 主人公は不死旅団の団長。魔王軍第七軍団に所属する。
 大魔術師ロンベルクによって拾われたことから、知識と魔術を彼から受け継いでいる。人間であることを隠すために仮面とロープを身につけ、なるべく人間を殺さないように戦う。
……という設定だが、「魔族と人間の共存共栄」と主人公は大変そう。
 多分、視聴すればそれなりに面白いとは思うが、今回は離脱かな


 寝不足の日々が続きそうだ……
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不合理でナンセンスな北陸の梅雨明け

2024-07-23 19:09:44 | 気象
「危険な暑さ」「猛暑」という言葉が飛び交う日が続いている。
 7月15日から真夏日が続いているが、15日、16日、17日は30℃をわずかに上回る程度で、1日降水量も15日と17日は約30ミリ降り、降水量がなかった16日も雲が多かった。福井県より少し北に梅雨前線があり、そこに向かって暖かく湿った南寄りの風が吹いたためで、いわゆる“梅雨末期”の様相だった。
 現に、その梅雨明け間近状態が進行して、ここ数日で関東や近畿、九州など各地で梅雨明けが認められた。(この段階では、推定)
 そのあと、福井は18日…最高気温36.0℃、日照時間10.2時間、19日…35.8℃、6.0時間、20日…33.5℃、4.2時間、21日…36.5℃、11.6時間、22日…35.1℃、8.1時間、そして今日23日も18時現在最高気温35.9℃、日照時間11.1時間。21日の夜は雷雨があったものの、これは日中の暑さや強い日差しなどで大気の状態が不安定になったことによるもので、夏の天気の一種と考えられる。

 上述したように、日本各地で梅雨明けしたが、今回の梅雨明けは太平洋高気圧の勢力がぐ~んと強くなり梅雨前線を押し上げ、高気圧に強く覆われたというモノではなく、太平洋高気圧が何となく(相対的に)強くなってそれに伴い、梅雨前線が北上しつつ、活動自体も弱まったモノによるもの。
 とは言え、福井も同様な何となく夏の気圧配置という状況は同じ。そして、各地と同様に、晴れて滅茶苦茶暑い。
 猛暑が始まった18日時点で、その後の晴天と猛暑が予想されていたので、他の地域と同様に「梅雨明けしたとみられる」と発表されても良い。
 しかし、梅雨明けは推定されないであろうと、気象関係者も私も思っていた。
 それは、新潟が梅雨模様だからである。梅雨前線の北上具合が梅雨明けに直結する。直結するので、梅雨前線に近いと雨が降る。気象学的に“北陸地方”というのは福井県、石川県、富山県、新潟県の4県。南北差が非常にある。
 だから、福井~富山がどんなに夏状態でも、新潟が雨模様だと梅雨明けは認定(推定)されない。


 非常に不合理でナンセンスだ。
 と、こういう文句を、過去にも書いたことがあるなあ。
 いい加減に、北陸を一つに括って梅雨明けを推定するのはやめてほしい(4県を北陸と考えること自体は反対ではない)
 と言うか、“梅雨明け認定”自体がナンセンスだ。


 ぐずぐず梅雨明けを躊躇っているうちに、福井県の週間予報が雨マークが出て、曇りの日も増えてしまった(今日になって変更)
コメント
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