漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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スカーレット・レター

2005-05-31 | 映画
「愛していれば許されるのですか」というギョンヒの最後の台詞がずし~っと心に打ち込まれます。そしてその答えは一筋縄では解けない。

湖畔に止まっている弾痕のある自動車。そして次のシーンでは美しい景色の中をその車で情熱的な歌曲を流しながら走るギフン(ハン・ソッキュ)。この数秒で観るものの心はわしづかみにされます。

それからは、なんという展開か!!思わぬ事件に巻き込まれ、自分でも驚くような本心が暴かれる。本当に愛しているのか、そうではなくまた違う何かか、自分でさえ理解しきれない本能とでも言うべきか。このドロドロした情念を描ききった監督ピョン・ヒョクに脱帽です。

久々のハン・ソッキュは、甘い表情を消し去り新しい顔を見せています。でも彼だからこそ、ごく日常に起こりそうな泥沼の怖さをより強烈に表現できたのかも。

そしてそして、イ・ウンジュ。若干24歳。
不倫関係の男の子供を身ごもったとたんに独占欲がでた女を演技する、男にすがって泣きじゃくるシーン。思わず経験者?とドキッとするほど迫力がありました。唄もうたう、ピアノも弾く、残念ですが最高の遺作となりましたね。

あらすじ

★★★★★