漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ホテル・ルワンダ(映画)

2006-03-20 | 映画
もうずいぶん前から上映されているので、空いているだろうと思いきや、結構込んでましたね。うわさがうわさを呼んで、じわじわと人気が高りとうとうここまできたというところでしょうか。

で、がっちりミニシアター系のどろどろした暗い展開かと思ったら、「えっ、この人!?」と驚くようなメジャーな俳優が(友情出演なのか)あちこちに顔を出していて、ホアキン・フェニックスあたりなら「しぶい」と思ったけど、ニック・ノルティーの空色のベレー帽姿は、ちょっと幼稚園の制服みたいで緊張感がなく妙に明るくなっちゃってましたね。

それでもこの映画が評価を得ているのは、ルワンダの100万人もの死者が出たという民族紛争が紛れもない事実だということによるものだと思います。
しかもこの紛争を、経済大国は見捨てた。西側の人々は、ニュースをみて「かわいそうに」とつぶやくだけだった。
先日見た映画「シリアナ」とは違って、なんの得にもならない国のできごとだったから・・・

しかし、個人的にも、ナタを振り回して殺戮を繰り返してるようなところにはちょっとね・・・悪いけどしり込みしてしまいます。

「なぜルワンダは、アメリカみたいに合衆国になれないんだろう、イギリスみたいに連合王国になれないんだろう」って問いかける、最後の挿入歌が心にしみました。

なぜ、こんなにまで残酷に殺しあうことになるんだろう・・・
民族が歩んできた歴史がここまで人を残酷にするのか、それとも教育か、それとも生活環境か、のんびり暮らしてきた私には想像が及ばない。


監督テリー・ジョージ

公式サイトあらすじ
★★★★