漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ヘアスプレー(映画)人種問題も環境問題も

2007-11-05 | 映画
「やっとここまで来た、まだ先は長いけど」
「歳をとれば強くなれる」
そんなエンディングの歌詞がこの映画のメッセージを伝えています。

時は1962年。日本で言えば今まさにブームの昭和30年代。
アメリカでは、黒人、黄人に対する差別があからさまだった時代。
なんとTVのダンスショーでもホワイトの日とそして週の1日だけブラックの日。
たとえ一緒に踊るとしても、ロープで左右に分けられている!

そんな時代を舞台に借りながら、
実際、「やっとここまで来た」は現在のことを言っているのだろうと思います。
だって今のハリウッドでも白人と黒人が公平に入り混じった映画なんて、お目にかかったことがないし・・・
だからこの映画、驚きました
一見古そうで実はすごく革新的です。

おまけに、「白人たち」の出演者にはハリウッドの大御所たちがなりふり構わずって感じで出演している。
まさに「歳をとればこんなに強い

さらに、環境問題も取り上げられています。
フロンガスでいっぱいのヘアスプレーの売れ行きを表現して
「いまやヘアスプレーを酸素より吸い込んでるぞ」ってセリフ。
商品のイメージを傷つけたと非難するスポンサーに対して
「あんな化学物質なんて」みたいなのもありましたね。
これ、ミッシェル・ファイファーのセリフ。
「ラッシーでも交代してるわ!!」
彼女の徹底していやみな役は痛快でしたね。

★★★★
物語の展開はかなりノーテンキだけれど、がっちりメッセージは伝わりました。


監督・振付・製作総指揮
アダム・シャンクマン

出演
ジョン・トラボルタ
ミシェル・ファイファー
クリストファー・ウォーケン
クイーン・ラティファ
ザック・エフロン
ニッキー・ブロンスキー