ひさびさに梨木果歩の本です。
村田とは、あの「家守綺譚」の中で、土耳古(トルコ)に留学した友人としてチラッと話題にのぼる程度の人物だったけどそれでも気になる存在。
それがなんと先日、土耳古に滞在した村田の物語がしっかり文庫本で本屋にいた!
そして、あー、
あの家守綺譚の雰囲気がじわりとよみがえってきちゃって、
やっぱりうまい!梨木!
それに外国名や地名のカタカナを当てた漢字がしっかり覚えられます。
村田の滞在した土耳古では、さまざまな人種が存在し、その思想や神に対する捕らえ方、そんなあれこれは通じ合わないけれど、それぞれを否定するでもなく、さらには摩訶不思議な超常現象さえもすべて受け入れる・・・
そんな心持で通じ合いたい、
俗な言葉で言えば「世界平和」のための方法を語ってくれている本といえるだろう。
「私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない」
そんな気持ちで素直にかかわりあえたら・・・
「歴史というのは、物に籠る気配や思いの集積なのだよ。結局のところ・・・」
しかし人の世は無常。
後半の結末は、じわじわと目の奥が熱くなって(このときは電車内での読書だったのでかなりあせったけど・・・)
おまけに、犬のゴローも迎えてくれて、
そして不覚にも、
気持ちの中で村田と一緒に、あの孤高の鸚鵡(おうむ)の籠にすがって泣いてしまった。
「友よ!」
解説を茂木健一郎が書いている
家守綺譚
梨木香歩作品覚書
村田とは、あの「家守綺譚」の中で、土耳古(トルコ)に留学した友人としてチラッと話題にのぼる程度の人物だったけどそれでも気になる存在。
それがなんと先日、土耳古に滞在した村田の物語がしっかり文庫本で本屋にいた!
そして、あー、
あの家守綺譚の雰囲気がじわりとよみがえってきちゃって、
やっぱりうまい!梨木!
それに外国名や地名のカタカナを当てた漢字がしっかり覚えられます。
村田の滞在した土耳古では、さまざまな人種が存在し、その思想や神に対する捕らえ方、そんなあれこれは通じ合わないけれど、それぞれを否定するでもなく、さらには摩訶不思議な超常現象さえもすべて受け入れる・・・
そんな心持で通じ合いたい、
俗な言葉で言えば「世界平和」のための方法を語ってくれている本といえるだろう。
「私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない」
そんな気持ちで素直にかかわりあえたら・・・
「歴史というのは、物に籠る気配や思いの集積なのだよ。結局のところ・・・」
しかし人の世は無常。
後半の結末は、じわじわと目の奥が熱くなって(このときは電車内での読書だったのでかなりあせったけど・・・)
おまけに、犬のゴローも迎えてくれて、
そして不覚にも、
気持ちの中で村田と一緒に、あの孤高の鸚鵡(おうむ)の籠にすがって泣いてしまった。
「友よ!」
解説を茂木健一郎が書いている
家守綺譚
梨木香歩作品覚書