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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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中高年の乾燥肌のかゆみと漢方対策

2009-03-11 | 肌トラブル・アトピー・美容
だいぶ春めいてきましたが、こじらすと春になってもなかなか症状が治まらないのが「乾燥肌のしつこいかゆみ」です。

中高年の女性に多いようです。
足とか腰とか背中とか、皮膚が無性にかゆくなります。
掻き壊して血がにじんでもかき続けてしまうくらい・・・。

掻いてるうちにだんだん皮膚面が荒れて乾燥しやすくなり、
角質層が肥厚してごわごわしてきます。
硬くなるとくすむので、あちこちシミやあざのように見えてきます。
この状態では「尿素」で少々保湿してもなかなか追いつかないようです。

50代後半女性
突然、あちこちかゆくてたまらなくなり、相談に見えました。
なにをつけてもかゆいそうです。
ふだんは穏やかな人なのに、気持ちまで痒そうでイライラしていました。

体質をチェックすると「血虚」症状があり、
皮膚面はまったく赤くなかったのでので「婦宝当帰膠」の服用を開始。
炎症が見えれば「五涼華」というハーブも一緒に使うといいのですが、
まず婦宝当帰膠から始めてみることに。
2,3週間後、やっぱりかゆみは治まらないので「五涼華」を一緒に飲んでいただくことにしました。

数日後、
「あれ(五涼華)よく効いたの~、痒みが落ち着いたら肌がずいぶん元に戻って」
「婦宝当帰膠を飲んでいるほうが皮膚がカサつかないみたいなのでこれは続けるわ」
五行草エキス配合のスキンケア(爽肌精)のサンプルをまた差し上げると
「あ、そうそう、これつけるといいわよね」

この女性の場合は、対策が早かったのでとてもスムーズに回復しました。
それに彼女は「飲む」派、かな。ふだんお化粧はほとんどしないようだし。

長年、掻き続けているという人も結構います。
皮膚は引っ掻き傷だらけですっかりゾウの皮膚のようにごわごわになっています。

だけど痒み対策は、肌につけるものを探しはしても、なかなか飲んで治そうという発想には行き着かないようで、漢方をご紹介しても二の足を踏まれることもしばしば。
つまり「つける」派が大多数。

80代の女性もそのひとり。
「あちこちの皮膚科にいったんだけどねえ・・・」という方ですが、
「飲むのはちょっとね」
五行草(ごぎょうそう)エキス配合のクリーム(爽肌精リフレッシュ(R)クリーム)は、つけると痒みが治まるというのでコツコツつづけていただいています。

「とにかく掻かないことよね。掻かなければ肌は回復するのよね」
と来局するたびに、最初にお願いしたことをしっかり復唱してくださるのですが、
そういいながら、つい手がかゆい所に伸びているのがちょっと気にかかる・・・
患部を見せていただくと以前よりはしっとりしてきているので、
ま、コツコツ参りましょう。

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