沼田さんの作品、次はどれにするか?題名から選ぶとしたら私的にはやっぱり「鳥」
どんな鳥が登場するんだろう?と期待したら、
水島という優男との待ち合わせ場所、暗いさびしい小さな公園、
なぜかそこにはカラスしかいない・・・
思うにそのカラスは十和子にとって、ひどい目に合わされ捨てられた、
そして多分もう殺されている男「黒崎」の亡霊みたいなもんじゃないかしら。
十和子には亡霊のカラスしか目に入らない・・・
捨てられて7年もたっているのに「黒崎」に恋焦がれている十和子。
ぞくぞくというかぞわぞわというか、すごい心持です。
物語は、十和子の視点で展開するので、同居しているどんくさい男「陣治」や
口うるさい印象の姉の言葉は、どれも信用できなくなってしまうのです。
だけど物語が進むにつれて、十和子の黒崎へのとらわれ方の異常さに疑念が湧きます。
いつまでたっても黒崎の幻影に縛られている十和子。
そして最後の十数ページ。
「あかん!十和子」と走ってきた陣治。その瞬間からもう涙が出てきました。
こんな恋愛、あるんだろうか。一種、感動的です。
それにしても沼田さんの圧倒的な文章力。
人のいやらしさをべっとり書いているのに、引き込まれて止まらない。
一息入れたい気分になるけど、やめられなくてさらに沼田作品はつづく。
どんな鳥が登場するんだろう?と期待したら、
水島という優男との待ち合わせ場所、暗いさびしい小さな公園、
なぜかそこにはカラスしかいない・・・
思うにそのカラスは十和子にとって、ひどい目に合わされ捨てられた、
そして多分もう殺されている男「黒崎」の亡霊みたいなもんじゃないかしら。
十和子には亡霊のカラスしか目に入らない・・・
捨てられて7年もたっているのに「黒崎」に恋焦がれている十和子。
ぞくぞくというかぞわぞわというか、すごい心持です。
物語は、十和子の視点で展開するので、同居しているどんくさい男「陣治」や
口うるさい印象の姉の言葉は、どれも信用できなくなってしまうのです。
だけど物語が進むにつれて、十和子の黒崎へのとらわれ方の異常さに疑念が湧きます。
いつまでたっても黒崎の幻影に縛られている十和子。
そして最後の十数ページ。
「あかん!十和子」と走ってきた陣治。その瞬間からもう涙が出てきました。
こんな恋愛、あるんだろうか。一種、感動的です。
それにしても沼田さんの圧倒的な文章力。
人のいやらしさをべっとり書いているのに、引き込まれて止まらない。
一息入れたい気分になるけど、やめられなくてさらに沼田作品はつづく。