漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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足がつる、手足のこわばりは血流改善と補肝腎で

2017-04-14 | 老化・血流
最近は漢方の芍薬甘草湯が医院などで処方されることも多くなった足のひきつれ対策。
確かに生薬の芍薬は筋肉の強張りを緩める働きがありますが、
根本原因の解消には届かないので、結局芍薬甘草湯を飲んでいないと症状を繰り返します。
それに甘草でむくみが発現する人もいるので高血圧の人は注意が必要です。

足がつったりこわばったりするのは足の筋肉や筋が血流悪化によって栄養不足を起こすといわれます。
医師監修「足がつる原因は栄養不足かも」(ヘルスケア大学)
したがって根本的な対策は、血流を改善することと同時に筋骨の栄養を補うことです。
栄養を漢方で補うと、足がつるだけでなく体全体が元気になって回復力が増します。
筋は肝に属すので、肝腎を補う独活寄生湯、杞菊地黄丸などを用いたりします。
特に中年以降は補肝腎は必要でしょう。

血流改善の漢方もいろいろありますので、体質にあったものを選びましょう。
もちろん血流改善を促すためには、ウォーキングやストレッチなどで筋肉を動かすことも大切です。

朝起きた時に手足の筋肉がこわばってスムーズに動かないという60代女性のこと
肝腎不足・瘀血を対策(独活寄生湯・冠元顆粒)し1か月後、
筋肉の強張りが目に見えて減り、ついでにめまいや立ちくらみもなくなって、
体がスムーズに動くようになりました。
(独活寄生湯:効能:袪風湿・止痹痛・益肝腎・補気血)

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