漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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子宮内膜を改善して妊娠率上昇・婦宝当帰膠

2018-05-31 | 子宝・妊娠体質つくり
体外受精で移植する条件として、子宮内膜は10mm以上が理想と言われますが、
7mmでも成功したとか、いや6mmでもOKだったとか、そんな極端な話も耳にします。
しかし、着床した後、受精卵は急速に成長するので
内膜は十分な厚みと血流量によって、受精卵を養わなければなりませんよね。



先日の中医薬学術シンポジウムで、婦宝当帰膠を用いた新しいデータの発表がありました。
体外受精において、胚はできるのに移植が成功しない女性(のうち気血両虚瘀血体質)を対象に行ったものです。

(婦宝当帰膠の子宮内膜受容性に対する影響~IVF胚移植反復失敗例における臨床観察結果)

凍結胚移植までの約2か月、婦宝当帰膠を服用した結果、服用しないグループと比較して
有意に着床率が上がり、そして流産もなく妊娠継続できたそうです。
移植周期のホルモン補充処置も対象グループと同等に行っているので、この結果は、
質の良い内膜をつくるためには、ホルモンがありさえすればいいというわけではない
ということを証明しています。
そのポイントは、子宮内膜の十分な厚み、豊富な血流量、免疫的安定化です。

たまに、「次の周期はホルモン剤を使うので漢方のむのやめときます」という人もいますが、
ホルモンがすべてをやってくれるわけではないので、しっかり漢方養生しましょうね。

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