漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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春は六淫七情に振り回される・「逍遙散」

2020-03-23 | 春の養生法

イライラ、うつうつ、胃のあたりのつかえ、けだるさ、食欲不振、生理不順・・・

その症状は西洋医学的には、心療内科だったり内科だったり婦人科だったりするのですが、

春はそんな症状が現れやすい時期で、昔から「木の芽時だからね~」と言ったりします。

春は六淫七情に振り回される季節です

六淫とは、風寒暑湿燥火の邪(人の体に悪影響を及ぼすもの)で主に気候変動をいいます

七情とは、怒喜思憂悲恐驚の邪で感情の乱れをいいます

そんなときによく用いる漢方が逍遙散(しょうようさん)です

逍遙とは、きままに散歩する意味で、そんな気分を保てば木の芽も体も、のびのびできるのです。

この逍遙散、主な生薬は柴胡ですが、少量の「薄荷(はっか)」が配合されているのが面白いです。

スーッとする心地よい香りで体内のわだかまりみたいなものが動いていろんなことが解消されるのですね。

香りや味って大切です。

肝の症状を訴える人が増えてきました

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