漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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春先のおなかの張りと腹痛(疝痛)を漢方対策

2019-04-09 | 胃腸
3月下旬に遠くの友人から、4月から転職することになり喜んでいるが、2か月前から緊張のせいか毎日しくしくお腹が痛くなる、この頃はおなかが張ってゴロゴロするので、病院へ行き消化剤と大建中湯をもらったんだけど・・・と伝えてきました。
服用したがそれでもおなかは張って痛いというのです。
痛みの期間が長いので、来週は病院で検査をすることになったそうです
聞けば、少々寒気もするというので、
手持ちの大建中湯を使うとしてさらに桂枝と芍薬が必要と判断し、近くの薬局で芍薬甘草湯を少々購入してもらい、大建中湯と合わせてお湯に溶かし、手持ちのシナモンを入れて飲むよう伝えました。
桂枝加芍薬湯合人参湯といった処方です
すぐにお腹は楽になりました

「芍薬甘草湯って、こむら返りの薬でしょ」という声が聞こえてきそうですね。
そうですねテレビのCMでも盛んに宣伝してますから。
だけど芍薬と甘草が入っている漢方薬ってたくさんあるのです

※春先に起こりやすいこの種の疝痛は、外気が急に暖かくなるのに体がついて行かず、体内の「陽気」が不足して十分めぐらないことが原因といわれます。中を温められず冷えて内臓の動きが強張るのです。
お腹が温まる食事を作ってしっかり食べましょう。
そんな時の漢方薬は「小建中湯」「桂枝加芍薬湯」「黄耆建中湯」「四逆散」などがおすすめ。いずれも芍薬と甘草が入っていますよ。
ご購入時はよくご相談ください




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