漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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イカ、金針菜、セロリの炒め物(薬膳)気持ちを穏やかに

2007-03-15 | 薬膳・食育

春は不安な気分になりやすい時期。

  春の養生法   
  気の流れが停滞すると  春に気持ちが落ち着かない

そんなときは気持ちを穏やかにする食材の
組み合わせでさっと炒め物。

中華食材の「金針菜(きんしんさい)」や「クコの実」を使って、
ちょっと本格的で、満足感もしっかり。

☆─────*【 作った、食べた、感想 】*─────☆

味付けは塩コショウであっさり味ですが、食感が独特。
金針菜は、見た目よりも弾力と歯ごたえがあります。
食べて口の中が楽しくなる一品です。

イカ、金針菜、セロリの炒め物

ポイント金針菜は戻すのに20~30分くらいかかるので
      早めにぬるま湯につけておく
ポイントイカは先にさっと湯通ししておくと、炒める時に
      フライパンにこびりつきません。

【材料】(4人分)

ヤリイカ 3はい
金針菜 1つかみ(ぬるま湯で戻し、付け根の固いところを取り除く)
セロリ  大2本(斜め千切り、葉も一口大にちぎっておく)
クコの実 3g(ぬるま湯に浸してやわらかくしておく)
ニンニク 1/2かけ(みじん切り)

酒  大さじ1
塩  少々
コショウ 少々
油  大さじ1~2

【作り方】

1)金針菜、クコの実の下ごしらえ(ぬるま湯でもどす)をし
セロリの茎と葉を刻み、ニンニクをみじん切りにしておく

2)ヤリイカの胴は1cmの輪切り、足は2,3に切り分け
さっと湯通ししてザルにあげておく

3)炒める
フライパンに油を熱し、ニンニクみじん切りを入れイカ
炒めたら、セロリ、金針菜、クコの実
入れて手早く炒め
酒、塩、コショウで味を調える。

 
☆─────*【 効用 】* ─────☆

金針菜(涼、甘/肝、胃)清熱利湿、涼血解毒、通乳

ユリ科本カンゾウのつぼみを蒸して乾燥させたもの
ぬるま湯でもどすとつぼみの形がくっきり。
黄色い花なので、金針菜と呼ばれるようになったそうです

つぼみには、花粉のたんぱく質やミネラルがたっぷり。
中国では「亡憂草」(憂いを忘れる草)という呼び名もあるそうで、元気がないときや気分が憂鬱なときにおススメ。

ヤリイカ(平、/肝、腎)

冬から春が旬。さっぱりした甘みがおいしさ。
気をめぐらす働きと、貧血改善によい

セロリ

 セロリの旬は11月~2月でそろそろ終りになりますが、まだまだ。
こちらもイライラを鎮める働きがあるそうです。
セロリの葉は血圧が上がりやすい方にもおすすめ。

クコの実(平、甘/肝、腎)益精補腎、養肝明目、潤肺止咳

中華料理では彩りによく用いられる赤い実。
実は秋にできて収穫し乾燥保存する
足腰の疲れや、眼精疲労に。肺を潤す作用もあります。 

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