漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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旬の果物で体調を整える。桃と梨の作用の違い

2023-08-10 | 薬膳・食育
立秋を迎えました。これから厳しい残暑です。
そこで旬を迎えるのが桃や梨。
猛暑に疲れた体を癒してくれます。自然は本当にありがたいですね。

桃:
8月8~10日は白桃の日なんだそうです(8は、9く、10とう)

温、甘、酸/肺、肝、胃、大腸
益気生津:消耗した体に潤いと元気を補い、ほてりや寝汗、口が渇いたりする状況を改善する
養陰潤燥:コロコロ便タイプの便秘に腸を潤して改善する
利肺鎮咳:夏風邪の咳や疲労性の咳、喘息
破血消積:腹痛、生理痛、不正出血

つまり桃は、消耗した体を潤し元気を増し、血流を改善する働きがあります。

梨:
千葉はあちこち梨の産地です。そしてこれは幸水。もう少ししたら豊水の季節になる

涼、甘、酸/肺、胃
清熱化痰・生津潤燥:消耗した体に潤いを補い、ほてりを冷まし、口の渇き、痰熱の咳などに。

桃との違いは、桃は温めるのに対し梨は冷ます。
冷えて下痢をしているときや、冷え性の咳の人は梨を控えますが、
梨を煮てデザートにするときには、ニッケイ(シナモン)やチョウジ(クローブ)など体を温めるスパイスを一緒に使うのもいいかもしれませんね。

桃も梨もバラ科。咲いている花の様子を思い出しながら食すのもいいかも。

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