漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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腸内細菌が肥満や病気に影響・抗生物質の使い過ぎに警告

2016-12-03 | 胃腸
何かのストレスがあるとまず腸が緊張し、
腸が縮み、腸内細菌が減り、腸内細菌叢の乱れ、その結果、
お腹の不調だけでなく、細菌が造りだす脂肪酸も変化して
太りやすい、糖尿病などの生活習慣病、アレルギーなどを引き起こす恐れがあります。


ストレスの内容:
精神的ストレスはもちろんで、食べ過ぎや抗生物質などの薬物もストレスになります

・食べ過ぎ(高カロリー食)を続けると
1か月もたたないうちに腸が炎症をおこし(マクロファージが増える)
腸を取り囲む内臓脂肪に炎症が伝播し、さらに各臓器にも炎症が伝わって
インスリン抵抗性が増し糖尿病を起こしやすくなる

・薬物、特に抗生物質の使い過ぎ
抗生物質によって殺菌されると腸内細菌叢のバランスが乱れる
良い細菌叢を保てないと、腸の膜でアレルギーを起こしやすくなる
最近の様々なアレルギー体質増加は、
子供のころから抗生物質を使い過ぎているのも原因の一つではないかと疑われる
また、糖尿病薬の中には、腸内細菌叢を正常人に近い状態に変えるものもある

腸の老化:
腸内細菌は人によってほぼその菌叢のバランスは決まっているが
60才を超える頃からビフィズス菌が減り大腸菌が増えるそうです
このことが具体的にどのような影響を及ぼすかは明らかになっていませんが 
超長寿の110才以上の人ではビフィズス菌がほとんど減っていないというデータがあります
(医師薬剤師会の研修会にて:伊藤裕医師(慶應義塾大学病院.腎臓内分泌代謝内科教授)の講演 覚書)


健脾薬(胃腸の漢方薬)で、飲み始めはお腹がゴロゴロするがしだいに落ち着いて排便も良好になりすっきりすることがあります。それも腸内細菌の状態が整う過程の現象かもしれませんね。
また、アレルギー対策でも健脾薬を使うのですが、抗体が落ち着いたりすることも見られます。
腸の環境を整えておくことは大切ですね。

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