漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

毛沢東が好んだ「毛氏紅焼肉」(薬膳、食育)

2006-05-24 | 薬膳・食育
久しぶりに肉がメインの料理です。これ毛沢東が好んだことで有名
な豚の角煮なのだそうです。

☆─────*【 作った、食べた、感想 】*─────☆

中華料理らしい風味が味わえます。
八角や桂皮の香りがさわやかで、コッテリした豚肉が、もたれるこ
となく胃に入ってゆきます。
日本の角煮と比べて醤油の量が少ないのですが、塩を加えるのと、
これらの香辛料でしっかりした味になりました。

肉と野菜のバランスを考えると、外のメニューに野菜料理を加えた
ほうがいいですね。


毛氏紅焼肉 (湖南風豚の角煮)
 (マオシーホンシャオロウ)
ポイント:肉はあらかじめ茹でておき、煮るときは、アクをとる。
          八角、桂皮は風味の決め手
 
【材料】(4人分)
豚肉(上バラ肉ブロック)750g
パプリカ  1個(乱切り)
ピーマン  1個(乱切り)

八角(スターアニス)   1個
桂皮(シナモンスティック)1本
ニンニク  2片(薄切り)
しょうが 20g(薄切り)

サラダ油 50g
醤油   大匙1
砂糖   大匙3
水   500g
塩    小匙2
調味料 お好みで

【作り方】
1)豚肉は3~4cm角に切り沸騰させたお湯に入れて約5分茹でて
  ザルにあけておく
2)中華鍋にサラダ油を入れて80℃くらいに熱し、生姜、ニンニク、
  八角、桂皮を入れ手早くいためる。
  薬味の香りが立ち始めたら、豚肉を入れて約1分炒め、調味料を
  振りかけ、水、塩、醤油を入れて味を整える
3)弱火で約30分ときどきアクをとりながら煮込む
4)汁が煮詰まってくる頃に、ピーマンとパプリカを加えて火が通っ
  たら出来上がり。

☆──────* 。【 豚肉、八角、桂皮の効用 】。* ──────☆

【豚肉】
甘鹹平微寒 脾腎 
血を養い潤いを補う働き、 通便作用もあります。

暑い季節になると、羊や牛など身体を温める作用をがっちりもってい
るものより、豚肉のほうが、食べやすい感じがしますね。
もちろん冷え性の人は、羊もおすすめです。

八角(スターアニス)
もっぱら、香辛料として用いられ、漢方処方の中に登場しませんが
胃腸の働きを高めたり、身体を温める働きがあります。
肉の臭みを消してくれるので、肉料理には頻繁に使われます。

【桂皮】(肉桂、シナモンスティック)
辛甘 大熱 肝・腎・心・脾・肺
身体を温める作用が高く、身体全体の流れを改善してくれます。


漢方の空間ファインエンドー薬局HP


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。