僕は中学時代は写真部に在籍しました。入部のきっかけは、写真が安く焼けることでした。当時はコダックのカラーフィルム、ISO400を愛用していましたが、フィルムは高いし、フィルムの現像が1本1,000円以上、プリント代がカラー1枚50~60円というのが相場で、とにかく写真撮影にはお金が掛かりました。今のようにデジタルで取りたい放題なんて夢のようで、シャッターを切るたびが、真剣勝負でした。
そんな時に流行したのが、「いまのキミはピカピカに光って」のCMでした。1980年3月にオンエアされた、ミノルタ一眼レフカメラ「X-7」のテレビCM。木陰でTシャツとGパンをはにかみながら脱いでビキニ姿になるという内容で、大反響でした。スリムであればいいのか?というほど、モデルと言えば濃いメイクにガリガリの身体というのが相場だった時代。いい加減うんざりしていたところに登場したのが、宮崎美子さん!そんな概念を覆し、健康的なビキニを披露してくれたのです。
いろんな番組で、お腹のお肉をつまんで「宮崎美子」と、ギャグを飛ばしていましたが、僕は「そんなに病人のような、細い身体の女性ばかりがいいのか?」と思ったものでした。
その後、小学館の雑誌「GORO」で、篠山紀信が撮影するグラビアに登場。竹下景子さんが「GORO」に登場したのと同じくらいショッキングでしたが、本屋さんで、たかが水着の写真と言えども、恥ずかしくてレジになかなか行けなかったのを思い出します。
彼女は熊本大学の法学関係の学部に当時学んでおり、ジャーナリストを志願していたことから、1980年4月、地元熊本放送の番組レポーターになり、「巨泉のクイズ・ダービー」にも出演。今も来年のカレンダーが大ヒットするほど、長く活躍されています。
その数年後に登場した、ミノルタのアルファ7000は売れましたし、オートフォーカスが大ブームになりましたが、確か特許侵害でアメリカとの裁判に負けたのにはショックでした。いろんなことで日本が世界に叩かれた時代でもありました。
同時期、オリンパスのCMで大場久美子さんも綺麗でした。