青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

“リプライズ” って、どういう意味?

2020-12-23 | 雑学(教養)の部屋

僕は思春期の頃から今もずっと、洋楽・洋画が大好きです。決して世の中の先輩方にケチを付けるのではなく、“いい加減にしてほしい”日本人の間違いについて、今日は一言だけ言わせて下さい。

洋楽の「邦題」は、歌をヒットさせるため、曲名を覚えてもらうため、オリジナルのタイトルと全く関係の無い曲名をつけることもあります。それはいいのですが・・・

かつて多かったのは、日本語対訳の「誤訳」です。音楽には詳しくても、英語の専門家ではない方々、もしくは学校では優秀な英語の成績ではあっても、「生きた英語」に触れていない方々が、和訳を担当されていたからだと思います。

代表的なものを1つ言うと、マイケル・ジャクソンの“Bad”です。この曲がリリースされた当時は、文字通り“bad”は、「悪い」という意味で解釈されていました。でも、当たり前ですがネイティブ達は、「かっこいい」今風に言えば「ヤバイ」という意味で聴いていたわけです。全米で物凄い数の人々が、そういう意味で聴いているのに、それを正しく伝える日本人が少なかった・・・。残念なことでした。

このような誤訳は今では、随分改められて来ました。英語に堪能な方々が増えたからだと思います。

洋楽好きの方なら1度は「何だ?これは?」と思われた、この単語をご存知ですか?

 

“ Reprise ”


ビートルズのファンなら、絶対にお馴染みの単語です。私が初めてこの単語を知ったのは、ビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ~」でした。

その中の1曲・・・

Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)

ライナーノーツには、“サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)”と書かれています。これは今でもそうです。詳しく調べてはいませんが、私の知っている限りでは、他のアーティストのレコード・CDでも“リプライズ”と書かれています。これはフランス語で「繰り返し」という意味を表します。

 

しかし、英語では正しくは、“リプリーズ” [ rɪpríːz ] です!


英語で「繰り返し」、「反復」を意味する時は“リプリーズ”と発音します。「年間必要経費」という意味で、この単語を使う時は、発音は“リプライズ”で構いません。

90年代に、仲良くなったアメリカ人たちと音楽について語り合った時、いくら“リプライズ”と言っても話が通じず、その時にこのことを彼らに教えてもらいました。海外ではフランス語は公用語として使われている国も多いのですが、日本では英語が使われる機会が多いのですから、こういうものは、「リプリーズ」と表記すべきです。“バイタミン”をいつまでも“ビタミン”と書いているのと同じ!こういう単語は1つ1つ日本人全員で、訂正して行かなければならないと思います。消費者が全員「変だ!」と言えば、薬の成分表示欄も“バイタミン”に訂正され、間違った発音に触れる機会が無くなりますから。

これと同じように、同じ単語でも発音によって意味が異なる単語は、いくつもあります。

正しく覚えておきましょう!