YBCルヴァンカップ 決勝
2023年11月4日(土)13:00キックオフ
国立競技場(カテゴリー5)
アビスパ福岡 2 - 1 浦和レッズ
初タイトルから20年経ったのか。国立競技場でのルヴァン杯決勝となれば、否が応でも期待してしまう。ようやく来ることができた新国立競技場は、予想以上にコンパクトであった。良く言えば観やすくて臨場感がある。悪く言えばちょっとショボ過ぎる。もう少し威厳的でも良かったのでは?
カンテ
小泉 早川 高橋
岩尾 伊藤
荻原 マリウス ショルツ 酒井
西川
相手は地味に強い福岡というのは、浦和からしたら厄介だ。特にトーナメント戦でありがちな心理状況が負の連鎖を起こしやすい。それにしても試合への入り方が悪すぎた。あっという間の失点に前半アディショナルタイムでの追加点という最悪の展開は、西川君のPKストップでも挽回できずに万事休す。
カンテ リンセン
明本 大久保
パンヤ 安居
荻原 マリウス ショルツ 酒井
西川
浦和の出来が云々というより福岡は確かに強かった。20年前の浦和と同様に福岡は初タイトルを獲得した。嬉しいだろうなあ。選手を見てもサポーターを見てもその気持ちは手に取るようによくわかる。遠路福岡から駆けつけた皆さん、優勝おめでとう!
FUJIFILM SUPER CUP 2022
2022年2月12日(土)13:35キックオフ
日産スタジアム(NTV)
川崎フロンターレ 0 - 2 浦和レッズ
シーズン開幕のスーパーカップである。王者川﨑に新生浦和が挑むといった図式には違いない。ただ驚いたのは浦和のスタメンである。ユンカーと小泉がベンチにも入っていないではないか。明本のトップはともかく、伊藤の左サイドというのも新鮮だ。
明本 江坂
伊藤 関根
岩尾 柴戸
馬渡 ショルツ 岩波 酒井
西川
昨年からずいぶん印象が変わったのが、浦和の守備だろう。前線からアグレッシブにアタックする他に、とても整理された感じ。的を得たボール奪取と、パスコースを与えないポジショニング。スタメンがします通り、前線からの守備でショートカウンターという狙いが見事的中した。
松崎
平野 宮本
岩尾 柴戸
馬渡 酒井
ショルツ 岩波 犬飼
西川
最後はもう引いて守る。ただただ守る。そしてカウンターで追加点を奪う理想的な試合展開で締め括った。このメンバーでの闘い方以外に、まだ出場していない選手の起用にも非常に興味が湧く。流動的に使うのか、2チーム作っちゃうのか、リカルド監督の心中はいかに。
第101回天皇杯全日本サッカー選手権大会 決勝
2021年12月19日(日)14:00キックオフ
国立競技場(NHK)
浦和レッズ 2 - 1 大分トリニータ
元旦に開催されない天皇杯決勝というのは、やはりどこか違和感がある。泣いても笑ってもあと一勝。様々な想いを胸に望む一戦の相手は、予想に反して大分トリニータだった。これはもしかすると川﨑よりやり難いかもしれない。
ユンカー
小泉 江坂 関根
伊藤 柴戸
明本 ショルツ 岩波 酒井
西川
今日の浦和は人もボールもよく動いていた。大分がドン引きすることなく、攻めを仕掛けてきたことも功を奏した。試合終了間際に同点に追いつかれるというミラクルを、アディショナルタイムに逆転するというミラクルで押し返した。
江坂
明本 大久保
宇賀神 伊藤 柴戸 酒井
ショルツ 槙野 岩波
西川
準決勝の宇賀神に続いて、決勝では槙野がゴールを決めた。みんなが劇的な展開というけど、起こるべくして起こった劇的ではないかと思うのだ。戦力外を通告されたクラブのために、それでも最後まで尽力したのは、プロ魂だったのか?それともクラブ愛だったのか?
第101回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝
2021年12月12日(日)16:00キックオフ
埼玉スタジアム2002(NHK)
浦和レッズ 2 - 0 セレッソ大阪
今年はセレッソとたくさん対戦した。良い時と悪い時があった。さて、今日はどっちかな?どちらとも言えないなあ。序盤はそんな感じであった。そんな均衡を破ったのは、宇賀神のゴールだった。今まで何度も見てきた、あのゴールエリアからのシュートだ。
ユンカー
明本 江坂 関根
伊藤 柴戸
宇賀神 ショルツ 岩波 酒井
西川
リカルド監督はどう出るか。追加点を取りに行くか?このまま逃げ切るか?選手交代を見る限り、どうやら逃げ切りを選択したようだ。江坂に変えて槙野を投入。これで完全にFWがいなくなった。しかし、それでも点を取るのが今年の浦和なのだ。
小泉
汰木 関根
西 平野 柴戸 酒井
ショルツ 槙野 岩波
西川
契約満了を後悔させたいと言った宇賀神は、非常にスッキリした表情をしていた。最後まで活躍して意地を見せるところが、さすが一流選手だなあと思う。最後に阿部キャプテンの出番はあるのか?いよいよアジアまであと一勝となった。
- JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝第2戦
2021年9月5日(日)18:00キックオフ
等々力陸上競技場(FOD)
川﨑フロンターレ 3 - 3 浦和レッズ
互角に戦った第1戦と全く同じスタメンを並べた浦和は、かなりの手応えを感じていると思われる。しかも控えに切札のユンカーを置いているという余裕も含めて、試合前の勝負は浦和にあったと言える。しかし相手はホームの川崎である。どちらが勝ち上がるのか、勝負は全くわからない。
江坂
汰木 小泉 関根
柴戸 平野
明本 ショルツ 岩波 宇賀神
鈴木
百戦錬磨の川崎が、ゼロトップ浦和の攻撃に手を焼いているのがよくわかる展開。浦和の先制で俄然試合はヒートアップした。同点で向かえた後半、リカルド監督はユンカー投入で先手を取った。逆転されたところで今度は3枚替え。こういうわかりやすい采配は、観ている方にとって心強い。
ユンカー 槙野
江坂 小泉 田中
伊藤
明本 ショルツ 岩波 西
鈴木
追加点を取ったところで川崎は守りに入った。この選手交代が、両チームの差であったように思う。浦和の選手層を舐めてはいけないのだ。期待通りのユンカー、田中と西の推進力、槙野の千両役者ぶりが、第逆転劇を演出した。いやいやそれにしても驚いたね。サッカーの神様はどこを見ていたのだろうか。
- JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝第1戦
2021年9月1日(水)19:00キックオフ
浦和駒場スタジアム(FOD)
浦和レッズ 1 - 1 川﨑フロンターレ
そういえば、今日はルヴァン杯の準々決勝ではないか。というわけで、スタメンをチェックしてみたら、何とFW登録は江坂と小泉である。いよいよ二人が並び立つのか。これは完全なるゼロトップだぞ。観たい。そこでFODの初回2週間無料トライアルへ登録したのだった。
江坂
汰木 小泉 関根
柴戸 平野
明本 ショルツ 岩波 宇賀神
鈴木
- どちらかというと前半は、浦和のペースと言っても良いのではないか。というくらいにあの川﨑を攻め立てる。江坂と小泉のコンビもなかなかのものである。このところ好調の守備も頑張っている。後半、川﨑の怒涛の反撃をしのぐと、これはもしかしてという期待が膨らんだが、まあドローは悪くない結果だろう。
江坂
関根 大久保 田中
伊藤 柴戸
明本 槙野 岩波 宇賀神
鈴木
いやいや、今日の試合は観て良かった。川﨑相手に互角の戦いである。やればできるのだ。守備に比べて攻撃が今ひとつだったけど、ユンカーなしでも十分いけるじゃないか。絶好調の関根を中心に小気味よい連動が、観ていて非常に面白い。江坂君浦和に来てくれて、本当にありがとう。
第100回天皇杯全日本サッカー選手権大会 決勝
2021年1月1日(金)14:40キックオフ
国立競技場(NHK)
川崎フロンターレ 1 - 0 ガンバ大阪
元旦の国立競技場で天皇杯の決勝ができる。今まで当たり前だったことが、とてもありがたく感じる第100回大会となってしまった。
なんだかんだでリーグ2位まで上り詰めたガンバであるが、今シーズンの川崎と比べれば、やはりその実力差は大きいと言わざるを得ない。準決勝の徳島戦同様、相手にボールを持たせているが、川崎はまったく隙を見せない。守備はともかく攻撃のアイデアが最後まで見つからなかった。
中村憲剛のラストゲームとして大々的に取り上げられていたし、誰もがピッチに立つところを見たかった。しかし、その機会は最後まで訪れなかった。あくまで勝負に徹した鬼木監督の采配は、過去の苦い経験があってこそだと思うし、それがクラブの体質としてしっかり根付いているなあと感じた。
川崎は本当に強くなった。黄金期はまだまだ続くのではないか。そう思わせる戦いぶりであった。さて、浦和はどうか?
第100回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝
2020年12月27日(日)16:00キックオフ
パナソニックスタジアム吹田(NHK)
ガンバ大阪 2 - 0 徳島ヴォルティス
今年は特殊なレギュレーションで行われている天皇杯だけど、おかげでJ1の2位とJ2の1位という好カードが実現した。来シーズンからJ1に昇格する徳島の戦いやいかに。
開始早々にガンバが圧力をかけたけど、そこを凌ぐと終始安定したポゼションを見せた。GKからボールを丁寧につないで行く。そして、ここぞという時にクサビのパスあるいは裏へのパスが繰り出される。常に前へ向かう姿勢も良い。なかなかやるのである。J2優勝も頷ける。
しかし、ガンバの堅守をどうしても崩せないでいるうちに、徐々に力が尽きてきた。そろそろというタイミングで、先制点と追加点を奪われてしまった。逆にガンバは過不足ない労力を使って、ゴールを積み重ねた感じ。この辺りは、やはり力の差なのかも知れない。
さて結果はともかく、興味は浦和にやって来るロドリゲス監督だが、かなりの戦術家のような印象を受けた。緻密に組み立てられた采配は、浦和に何をもたらしてくれるのか。メンバーも含めて、今から楽しみだ。
JリーグYBCルヴァンカップ 決勝戦
2019年10月26日(土)13:00キックオフ
埼玉スタジアム2002(CX)
北海道コンサドーレ札幌 3 - 3(PK 4 - 5) 川崎フロンターレ
浦和以外の試合を観るのは久しぶりだ。札幌と川崎という、どちらも興味深いチームである。そして、どちらが勝っても初優勝ということで、良い試合が観られそうだ。前半は札幌、後半は川崎が、それぞれ思い描いていたサッカーを展開していた。チームのコンセプトが、きちんと具現化されているのが羨ましい。今の浦和にかけているのは、正にこれだよなあと思う。
終盤、川崎が中村憲剛、小林悠を投入したあたりから、俄然試合が動き始めた。 大島、家長と絡む中盤の完成度の高さはお見事。こりゃあ、余裕で逃げ切るなあと思っていたら、ラスト・ワンプレーで札幌が追いついてしまった。これがカップ戦決勝の面白さだ。最後の最後まで何が起こるかわからない。
延長戦に入って、川崎が一人少なくなって、札幌がリードして、こりゃあいよいよ決まりだなあと思っていたら、今度は川崎が追いついてしまった。PK戦に入っても両チーム一歩も譲らず。川崎が外して、今度こそ本当に決まりだなあと思っていたら、何と札幌も外して、結局川崎が勝ってしまった。
札幌は初の決勝だったのに対して、川崎は5度目の正直である。そういえば、浦和も初タイトルを取るまでにずいぶんと苦労したものだ。クラブが刻んできた歴史というのは、決して侮れない。川崎フロンターレ優勝おめでとう。
FUJI XEROX SUPER CUP 2019
2019年2月16日(土)13:35キックオフ
埼玉スタジアム(NTV)
川崎フロンターレ 1 - 0 浦和レッズ
まだ2月だというのに新シーズンは開幕する。さて、今年の浦和はいかがなものか?システムは相変わらずの3バックである。武藤と青木の穴を新加入選手で埋めるという、あまり新鮮さを感じないところが、吉と出るか凶と出るか。
興梠 杉本
柏木 長澤
宇賀神 橋岡
エヴェルトン
槙野 マウリシオ 岩波
西川
どこをどう見てもチームの完成度は川崎の方が上だろうと思われる。昨シーズンのベースが違うというということもあるし、新加入選手のフィット感が違うということもある。川崎のFWレアンドロ ダミアンが、そのすごさの片鱗を見せつけた一方で、浦和は杉本といいエヴェルトンといい、どうもしっくりこない印象を受ける。
興梠 ナバウト
マルティノス 柴戸
山中 宇賀神
阿部
槙野 マウリシオ 岩波
西川
果たして当初のプラン通りだったのかは定かではないが、特異のレギュレーションによって浦和は交代枠5人を使い切った。試合は既に川崎のものだったけど、少しは希望が見えたような気がした。前途多難な予感に満ちた敗戦は、選手層の厚さ故と信じたいところ。そんな中で柴戸と山中に期待したい。