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えのきどいちろう 駒草出版 |
「そのマフラー文化をむし暑い夏を越さねばならないJリーグに移植すべく、タオルマフラーが考案されたと見て順当だろう。「タオル」と「マフラー」のどちらが本質か。僕の見方はこうだ。現象面では「タオル」なんである。炎天のJ2なんてめちゃめちゃ暑いすから。実体としては「タオル」。まあ、ミもフタもない言い方が許されるなら、我々は暑いから「タオル」を首から下げているのである。」
という本を読みました。サッカーマガジンに連載されていたので、ほとんどの文章は読んだことありましたが。2002年から2006年ということで、ああ、あの選手はこのチームにいたよなあとか、川崎も大宮もJ2だったよなあとか、そういうところに時代性を感じます。えのきどさんのすごいところは、その「視点」の鋭さです。ほとんど誰も気に留めないようなポイントに目を向けて、これでもかとばかりにつっ込んで行きます。どんな茶柱も見逃さないのです。すごいよなあ。通勤電車で何度も笑いそうになりました。最高に面白いっす。