TMN
5 SEP 1991
iTunes
http://avex.jp/tm/
夏といえばコレ!という一曲は、誰もが持っているのではないかと思う。自分もまあ何曲か思い浮かぶのだけど、今年はなぜかTMNの「あの夏を忘れない」である。ある日突然ひらめいて、整理したばかりのCDを引っぱり出してきた。24年前にリリースされたこの曲は、作詞:坂元裕二、作曲:小室哲哉というヒットメーカーの共作であるにもかかわらず、確かシングルカットはされていなかったと記憶している。淡々とシンセリフが続くハウスサウンドは、エモーショナルな要素が微塵もなく、ただひたすらクールである。それでも思い浮かぶのは、間違いなく夏の海辺の光景という、何とも不思議な曲なのだ。
あの夏を忘れない 守りたいのはひとつ
君のいない一秒は まるで永遠のよう
ベスト盤ではなくオリジナル盤で聴いて改めて思ったのだが、このアルバムは実にバラエティに富んでいて、バンドの方向性もブレてきていることが認識できる。「Love Train」とか、今聴いても十分かっこいいけどね。終焉に向かって進んでいたわけだ。
観音崎の海は意外ときれいだ。「iPhone 6で撮影」みたいな写真が撮れたので、せっかくだからカラーで。空には雲、海には岩。それらがあるおかげで、どちらも透明感が表現される。何事においても、透明感というのは魅力的なキーワードである。埼玉には海がないので、こういう風景は日常的に目にすることができない。そんなわけで、結構飽きずに眺めている。でも、海の近くに住みたいとは、あまり思わない。たまに見るだけでよい。非日常的な世界は、日常から逃避する場所としてとっておきたい。というわけで、また来年の夏、逃避します。
Jリーグ・ディビジョン1 2ndステージ 第9節
2015年8月29日(土)18:30キックオフ
日産スタジアム(SKY)
横浜Fマリノス 4 - 0 浦和レッズ
興梠
武藤 梅崎
宇賀神 阿部 柏木 関根
槙野 那須 森脇
西川
ファンタジスタ不要論が叫ばれて久しい。スピードが求められる現代サッカーにおいて、たっぷり時間をかけたゲームコントロールは、いかにも時代遅れに映ることがある。しかし、本当にそうだろうか?時間を支配することができる選手が、本当に上手い選手である。その意味で、中村俊輔と柏木陽介という現代を代表するファンタジスタ対決には、否が応でも期待が高まる。
前節の柏木君と同じような形で、俊輔のFKがゴールに吸い込まれた。敵ながら、さすがにこれには見とれてしまった。37歳でも技術は一向に衰えず。素晴らしいゴールだ。
浦和にとってというより、観戦していた誰もが驚く大差がついてしまった。ボール支配率は圧倒していただけに、非常に悔やまれる完敗である。でもまあ、今日ばかりは仕方なしと諦めるしかないか。それくらい俊輔のプレーは超一流のものであり、フィールドプレーヤーの中では、異次元の存在感を放っていた。個が試合を支配する様を見せつけられた気がした。
気分を変えてGOAL3で行ってみよう。
GOAL3
1 清水 0
2 F東京 2
3 川崎 12
4 鹿島 2
5 神戸 1
6 鳥栖 1
ダブルで200円の勝負。
今シーズンの成績 0勝52敗 +¥0−¥5200=−¥5200
中川勝彦
25 MAR 1985
POCE-1705
Amazon.co.jp
経理のマツドさんは、さらに熱弁を振るう。「ナンシー・Chang!」の素晴らしさについて。確かに良い曲だ。テクノ・ポップのひとつの完成形を聴くことができる。しかし私に言わせると「クール・ロマンティック」の方が上だね!ということで意見は分かれる。このアルバムでは、断然「なぎさホテル」じゃないか。お互いわかってないなあと言いながら、そこで会話は終わる。
当時もこの3rdアルバムに関しては、若干印象が薄かったような気がする。2ndアルバムには大好きな「白く光る」が収録されているし、この後リリースされる4thアルバムは、大傑作の「FROM PUBERTY」である。客観視すると、その間に位置することで、だいぶ損をしているというのが私見である。
お気に入りはこの3曲。
Skinny
ナンシー・Chang!
なぎさホテル
中川勝彦
25 SEP 1984
POCE-1704
Amazon.co.jp
経理のマツドさん曰く、この2ndアルバムこそ中川勝彦の最高傑作であるとのこと。わかる。非常によくわかる。かく言う私も、高校生の頃にカセットテープでよく聞いていた。確かに、彼のパブリックイメージそのものと言っても過言ではない。特に「サ・エ・ラ」などは、1stからさらに一歩進んだ秀作で、間違いなく彼の代表曲のひとつである。
しかし、もっとも注目すべきは「白く光る」ではないかと思っている。銀色夏生さん作詞のタイトルからして、これは何か他とは違うぞ!という雰囲気に満ちあふれている。そしてこの歌い方である。この人はすごいシンガーなのだ。そう確信した曲である。
お気に入りはこの3曲。
サ・エ・ラ
TVの恋人
白く光る
中川勝彦
5 NOV 1982
POCE-1703
Amazon.co.jp
経理のマツドさんが、紙ジャケット仕様のリマスター盤を貸してくれました。会社でこの手の音楽の話ができる唯一の人です。この手の音楽とは、ヴィジュアル系以前、80年代ロックです。中川勝彦といえば、しょこたんのご尊父として知られていますが、その事実を知った時は驚きました。そういえば似てるわなあ。
自分もLPとかカセットとかを持ってますが、この1stアルバムは聴いたことがありませんでした。個人的には、Charとのコラボによる楽曲が好きなので、なかなか手が出なかったように記憶しています。今聴いてみると、まあ紛れもなく80年代の王道だなあと思います。30年以上前の曲ですが、違和感なく聴くことができるのは、やはり自分の中に根付いている80年代の音楽とリンクするからでしょう。シンセの音色が良い感じです。
お気に入りはこの3曲。
Salty Lady
流線上で
雨の動物園
サイトウ・キネン・フェスティバル松本からセイジ・オザワ松本フェスティバルへ。例年通り、音文が室内楽の会場になっているので、またまたやって来ました。今年は日曜日の夕方開催ということで、チケットもソールドアウトとのこと。どちらかというと、観客というより関係者の立場に近いので、好評なのは嬉しいです。
前半はティンパニやマリンバの打楽器系の楽曲でしたが、これがとても良かったです。弦楽器とは違ったその響きも去ることながら、なぜかとてもテクノを感じました。エモーショナルなテクノ。かっこいいねえ。後半のシューベルトは、ちょっと長かった。
最近、なぜかここの天井が落ちる夢を見ます。縁起でもない。あれだけ精魂込めた天井が落ちるわけがない。音響もバッチリだったではないか。もしかしたら、精神状態が不安定なのかも知れません。でも、実物を見ていたら少し安心しました。来年もまた来ます。
Jリーグ・ディビジョン2 第30節
2015年8月23日(日)18:00キックオフ
北九州市立本城陸上競技場(SKY)
ギラヴァンツ北九州 2 - 2 水戸ホーリーホック
柱谷兄弟の監督対決にはならなかったけど、なかなか興味深い対戦である。連勝中の北九州と連敗中の水戸は、順位の差を感じさせない内容であった。前半は何事もなく過ぎたものの、後半の選手交代でゲームは一気に動き出した。
北九州の原(この人も浦和に在籍していた)がいきなりアシストを決めると、水戸は船谷に続いて三島を投入することで、徐々にペースを引き寄せた。毎度思うことだけど、船谷を中心とした水戸のボール回しはとても上手い。J2でもかなり上位のレベルにある。しかし、それが結果に結びつかない。今日も最後に追いつかれてしまったところに、チームとしての弱さを感じる。まだ、守りきれる実力はないということか。
鈴木武蔵が移籍後初ゴールを決めたことを、水戸は今後のヒントとして活かしたい。ひとつずつ勝点を積み重ねて、J3降格なんてことにならないように頑張ってほしいものである。
Jリーグ・ディビジョン1 2ndステージ 第8節
2015年8月22日(土)18:30キックオフ
埼玉スタジアム2002(SKY)
浦和レッズ 3 - 1 ベガルタ仙台
興梠
武藤 梅崎
宇賀神 阿部 柏木 平川
槙野 那須 森脇
西川
浦和を相手にどのように戦うのか?どのチームも少なからず考えることだろう。仙台の答えは、5-4-1の布陣をチョイスすること。すごく重心が低いけど、ラインを高く保てれば、それなりに効果はありそうだ。対する浦和は、関根の出場停止で、36歳になったベテラン平川が先発。まだまだやれるところを見せてやれ。頑張れ平川!
古巣相手に気を吐いたのが、毎度おなじみ「じゃない方」の武藤である。ワンタッチでつないだ得点シーンを見ると、浦和の攻撃がいかに高水準であるのかを伺い知ることができる。さらに終盤キッカーがいなくなったため、CKを蹴ってズラタンのゴールをアシストした。日本代表でもゴールを決めて、ノリにノッてるわけだけど、今ひとつ認知度が上がらないような気がするのは、彼のキャラクターなのか。まあ、おかげで3連勝と、チームは完全に立て直しを図れたようだ。
それにしても、柏木君のFKは美しかった。無回転ブレ球シュートというのが、どうも好きになれないのは、やはりファンタジスタ信仰世代の性か。コースを狙って置きに行くようなシュートって、なんか偏差値高そうで好きだわ。フットボールとは、すなわち知性そのものである。