沢木耕太郎
29 SEP 2023
新潮社
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「これからも私はー以前とは比べものにならないくらい少なくなるだろうがーやはり書物を手に入れようとするだろう。そのとき、できれば、ネットの通販ではなく、買った本と買ったときの自分の状況が連動して甦ってくるような実店舗で手に入れたいと思う。」
という本を読みました。電子書籍より、やっぱり紙をめくる方がしっくりくるね。
鈴木結生
15 JAN 2025
朝日新聞出版
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「いずれにせよ、統一にとって、「ゲーテはすべてを言った」という言葉はまず、青春時代の遊戯の象徴のような、言うなれば魔法の呪いのような意味合いを持っていたわけだ。が、一つの呪いに頼り過ぎれば、その効能の薄れゆくは必須。」
という本を読みました。今までにあまり読んだことがないような感覚で新鮮でした。
東野圭吾
1 NOV 2024
幻冬社
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「馬喰横山駅から地下鉄に乗った。あまり混んではいないが空いている席はなかった。五代はドアのそばに立ち、手帳を広げた。垣内とのやりとりを思い返しながら、自分が書いたメモに目を落とす。大したことは書き込んでいないが、ひとつだけ気になるものがあった。『教師時代?』というメモだ。」
という本を読みました。唸った。この装丁を見たとき何かあると思ったけど、そういうことか。
大島暁美
1 JUN 2018
プレジデント社
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「ロリロリのギターでゲロゲロのリフを弾く」
「とにかくカッコ悪いのは、許さん!」
「クリエイティブな人ほど、他人の意見も尊重するのかもしれない」
という本を読みました。最近の愛読書。
千葉雅也
5 APL 2024
文藝春秋
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「こうでなければいけないというモデルに近づけようと、きっちり合わせることを目標にしてしまうと、自由がなくなって窮屈になる。」
という本を読みました。余白にセンスは生まれる。
どうしても欲しかったピーター・サヴィルの作品集。リプリント版が流通に乗ったおかげでようやく入手できた。帯がオレンジからブルーに変わっている。古本を探しても軒並み売り切れだっただけに嬉しい。ファクトリーのレコードやCDを沢山持っているので、改めて実物を手に取って眺めたりしている。最高傑作は「CLOSER」か「SUBSTANCE」か、それともやはり「UNKNOWN PLEASURES」か。これ以上ないデザインの教科書である。
JULIET FUNT
6 OCT 2022
東洋経済新報社
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「世の中には、目に見える労働と見えない労働がある。考えにふける、内省する、検討する、見つめ直す、問題を掘り下げる、戦略を練る、疑う、夢想する・・・これらはすべて筋肉ひとつ動かさずにできる。その過程は外からは見えない。やり遂げたあとの結果しか他人にはわからない。」
という本を読みました。これはなかなか大切なこと。
編集部が選んだ138枚のアルバムが紹介されていて、これがまた、知ってる、持ってる、聴いたことある、というものばかりなのであった。1984年というのは、ちょうど高校生になった年で、お小遣いでレコードを買っていた。一枚一枚が貴重品だったなあ。ということを思い出した。
塩田武志
7 SEP 2023
朝日新聞出版
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「始まりは仏滅の夜だった。日没から既に一時間半余りが経過した午後六時すぎ、季節感のない薄手のパーカーを羽織った少年が、自転車で学習塾からの帰路に就いていた。この日の神奈川県中部地方の日中は秋を思わせる陽気で、夜になってもパーカー一枚で過ごせるほど気温が高かった。自転車なら湿り気のない風が気持ちよかっただろう。」
という本を読みました。タイトルと装丁に惹かれて偶然手にした本だけど、これはすごかった。