フィーノ

先日、大分で泊まったホテルがなかなか良かったです。最上階のデラックス・シングルのバルコニーからは、大分市内が一望できます。特に見るべきものは見当たりませんでしたが。こじんまりとした中にも、デザインされたインテリアの雰囲気が心地良く、そうなのだ、こういう部屋に住みたいのだと思いました。

ソニック

博多から大分、大分から中津、そして中津から博多。移動に使ったのがJR九州の特急ソニックです。このルックスとカラーリングは、まるでグフそのもの。コクピットからランバ・ラルが出てきても驚かないでしょう。九州の電車は、全体的にデザインの意識が高いと、いつも感心します。

廣池千九郎中津記念館

せっかくの中津なので、同僚が設計・監理を担当しているここも覗いてみました。風の丘葬祭場から徒歩20分くらい。普通の民家のようなたたずまいに、モラロジー研究所という看板が出ていて、何だか異様な雰囲気が漂っています。日曜日なので現場はお休みでしたが、仮囲い越しに写真を撮りました。完全に盗撮です。現場を取り囲むようにカラスがたくさんいてビックリしました。

さて、近くにバス停も見当たらないし、どうやって帰ろうかと考えましたが、いくら考えても歩くしかないだろうということで、とにかく大通りまで歩くことにしました。歩くと街の様子がよくわかります。まあ、取り立てて何があるわけでもく、途中からはただ歩くだけでした。運良く1時間に1本のバスに乗ることができて、無事中津駅までたどり着きましたとさ。めでたし、めでたし。

アートプラザ

磯崎新
JUN 1966
RC+3F-1F / 4,081m2
http://www.isozaki.co.jp/

宿泊したホテルがすぐ近くだったので、中津へ移動する前にこれも覗いてみました。ザ・イソザキ！コンクリートの筒が狙いを定めています。こういう造形的な建築は、好き嫌いが分かれるところですが、これはこれで結構ありだなあと思いました。みんながこういうものを造り始めたら、それはちょっと鬱陶しいでしょうけど。

今回、改めて巨匠と言われる建築家の作品を見て廻りましたが、巨匠というのはそういう職業であるのだと思いました。そこには建築というもののある種の到達点が示されていて、同業関係者がひとつの指針とする。そういうものが巨匠の作品ではないかと。勘違いしてはいけないのは、みんなが作品を造る必要はないということ。我々はあくまで建築を造るべきです。

大分県立図書館

磯崎新
FEB 1995
SRC+6F-1F / 23,002m2
http://www.isozaki.co.jp/

さて、ちょっと時間を逆戻り。大分銀行ドームへ行く前に、大分県立図書館を見て来ました。市街地から離れた場所にあって、とても便利とは言えませんが、雨の中わざわざ行くだけの価値はありました。これまた写真や図面を散々見ていたのですが、あのエントランスホールのスケール感なんかは、やはり体験してみないとわからないものです。

正直、大銀ドームのキックオフまでの時間潰しと思っていたのですが、結構感動してしまいました。調子に乗って丘の上から見下ろしたりもしました。自然に囲まれた葬祭場とは対象的に、住宅街に囲まれた図書館を見て、たたずまいということを考えました。建築にとってそれは、社会と向き合う大切な要素です。人も建築も周囲に好印象を与えることは、それ自体を理解してもらうために必要なのだと思いました。

                

風の丘葬祭場

槙文彦
JUL 1996
RC+2F / 2,259m2
http://www.maki-and-associates.co.jp/

大分から中津へ特急ソニックで移動して、さらにバスに揺られて、はるばるやって来ました風の丘葬祭場。受付に申し入れると、ご丁寧に案内用のリーフレットを貸してくれました。建築関係の方がたくさんお見えになるんですよ。とのことで、基本的に見学は自由でした。公共施設でこの姿勢は立派です。それだけこの建築を高く評価しているのだと思います。

写真や図面を散々見ていたので、ああ本物だ！というのが第一印象です。とにかく全てが洗練されていてシンプル。こういった趣向の建築は、得てして力み過ぎて嫌味な印象を受ける場合が多いのですが、ここはそういうことがありませんでした。それが何よりすごいなあと感心しました。努力は見せないところに価値がある。なるほどねえ。

                

J1 大分 vs C大阪（大銀ド）

Jリーグ・ディビジョン1　第28節
2013年10月5日（土）16:00キックオフ
大分銀行ドーム
大分トリニータ 0 - 2 セレッソ大阪

というわけで、やって来ました大分銀行ドーム。雨！雨！雨！とにかく雨！もちろん、ドームなので試合中は雨なんて関係ない。大抵のスタジアムには屋根がかかっているけど、それはスタンドのみで、ピッチはどうしても雨の影響を受けてしまう。その点ドームは、ピッチも雨の影響を受けない。そして、選手のプレーにも影響が出ない。これは本当に良い。ただ、我々はドームへ行くまでに様々な影響を受ける。大分駅前でシャトルバスを待つ間、もうこれでもかというくらいに雨に濡れる。帰りもしかり。ずいぶん余裕があったはずなのに、雨の交通渋滞でバスが遅れて、キックオフギリギリの到着となってしまった。

キックオフから大分の緊張感が伝わってきたし、それなりのプレスがかかっていたのだが、やはりどう見てもC大阪の方が一枚上手である。特に攻撃面での差が大きいような気がした。細かいタッチのパスを回して、ガッチリ固めた大分の守備陣を揺さぶる。初めて柿谷を見たけど、なるほど日本代表に選ばれる選手である。決して守備をサボらない。基本的にトップで張っているのだが、下がってボールを受けてからの動きが素晴らしい。スペースに入る。スペースを作る。自分が活きる。味方を活かす。動きのバリエーションが豊富である。

終盤、大分は高松と梶山を入れて反撃を試みるも、パワープレーには限界があった。攻めに転じた裏を突かれて、追加点を奪われ万事休す。サポーターの熱い応援も届かず、J2降格が決まってしまった。いや、サポーターの応援は届いていたと思うけど、なす術なしといのが正直なところか。非常に厳しいクラブの状況を考えれば、選手の補強もできずにJ1で戦うことは難しすぎたのかも知れない。今シーズン、未だホームで勝利がないらしい。残り6試合、とにかくここで勝つことが、サポーターへの恩返しであり、自分たちのプライドを示すことになる。

そんなわけで、大銀ドームどころか大分へ足を踏み入れるのも初めてだったけど、まあ、大分の印象はとにかく雨！ということで（笑）。いろいろなホームタウンへ行ったけど、大分は完璧に車社会だった。駅前なんかホームゲームがあるとは思えないくらい静かだったのに、ドーム周辺はサポーターの車であふれていた。言い換えれば、それだけ不便なところにあるということ。人と街がクラブを育てる。もう少し便利な方が育つような気がするけど、きっと大きなお世話だろう。浦和はなんて便利なんだろうと思った。

            
            

九州39

なんとまあ、実に5年ぶりの九州出張です。久しぶりの飛行機です。たまには空を飛ぶのも良いものです。雲を見下ろすのが好きです。そこは別世界だから。

toto655

今週末は大分銀行ドームへ行くのだ。

Ａ組シングル

１　　磐田×仙台　　２
２　　新潟×鳥栖　　１
３　　浦和×大宮　　１
４　　広島×清水　　１
５　　大分×Ｃ大阪　２

Ｂ組シングル

１　　湘南×名古屋　２
２　Ｆ東京×鹿島　　１
３　　甲府×横浜Ｍ　２
４　　川崎×柏　　　１
５　　愛媛×東京Ｖ　２

いつも通り200円の勝負。 

今シーズンの成績　0勝32敗　＋￥0−￥3200＝−￥3200

モヤモヤさまぁ～ず2

大江ファンではないけどこれは良い。観るべし。そして、松本マネージャー撮影のカバー写真も良い。買うべし。