テレビでトランプ米大統領のニュースを見ていて、急にアメリカでの嫌な経験を思い出してしまった。2000年4月にニューヨークへ旅行した際、国連本部を見学した。英語のガイド付きのツアーに入って本部内の施設を見学するが、どこの国のガイドだったか覚えていないが、ガイドの説明に驚愕したことを覚えている。
展示物の説明の中で、世界の各国を紹介するコーナーがあったが、ガイドの説明によると日本は何と世界で唯一の被爆国であるとの紹介だけであった。日本を説明する代表的表現がこれである。戦後復興して、経済的発展を遂げ、今や世界に冠たる経済大国の一つであるとでも紹介されるのかと思いきや、日本は、可哀そうな唯一の被爆国とだけ紹介されていたのはショックであった。
かなりムッとしたが、国連というかアメリカというか世界から見た当時の日本の現実を再認識したものである。あれから、もう20年が経とうとしているが、国連本部での日本の紹介コーナーは、変更されたであろうか?日本という国は、世界で唯一の被爆国というだけの説明では、日本人としては到底納得できるものではない。
個人的なアメリカ嫌いは昔からであるが、トランプ大統領になって、ますます度合が増している。英語を勉強してきたのも、アメリカに対抗するためには、最低限、英語能力が必要だという思いからであった。大学でアメリカの外交政策なるものも勉強したが、要するに、押しつけ外交である。中東やアジアに軍隊を派遣するのも、自国の利益のためにアメリカファーストで自分達の論理を他国に押しつけようとするだけである。
海外旅行は好きだが、アメリカ本土だけはできるだけ行かないようにしている。歴史も文化もないし、ヨーロッパとは雲泥の差があって、魅力が全く感じられないのである。定年後に留学を計画したが、アメリカにだけは留学したくなかったので、結果的にはオーストラリアとカナダに留学した。調子がよく陽気とも言われるアメリカ人も好きではないが、今のトランプ氏を見ていると妙に納得するものである。
トランプ氏は自分の国のことしか考えていないし、そこにへつらう今の政権も到底支持できない。まさに、ジャイアンとスネ夫の関係である。トランプ氏をノーベル平和賞に勝手に推薦したり、1機140億円という高額な戦闘機を多数買ってごまをすったり、アメリカの言いなりになって辺野古移転を強行したり、日米間のことだけでも、現政権のやりたい放題の横暴にうんざりする。令和になって、最初の国賓がトランプ大統領になるとのニュースが入り、がっかりしているところである。