次男がタイのシラチャというところに転勤になった。5月末の赴任となるようだが、子供も1才になり、奥さんが4月から産休明けで仕事復帰したばかりだったので、てっきり単身赴任と思いきや、奥さんは急遽会社を退職し、家族と一緒に赴任するということになった。仕事復帰にあたって、保育園を苦労して探して通い始めたばかりなので、すべてご破算となったが、世の中はこんなものである。
シラチャという名前は、初めて耳にしたが、バンコクの南東約100キロ、パタヤビーチの少し手前に位置する港町で、日本企業がたくさん進出し、日本人町ができていることを初めて知った。この小さな町の日本人は年々増えていて、今や1万人を超える日本人が住んでいるというからビックリである。シラチャの人口は、町全体でも約30万人なので、世界で最も日本人密集率の高い日本人街ともいわれている。ドイツのデュッセルドルフも日本人が多いが、町全体60万人の内、日本人は、7000人位であることを考えると驚きの数である。
シラチャの町には、10年前から日本人学校もあるし、町には、イオンも進出しており、日本料理店や居酒屋、スナック、カラオケ店などが軒を連ね、日本の地方都市と見間違う風景が広がっているという。自分の経験からも、海外勤務は大変だけど貴重な経験ができる場であるので、頑張ってもらいたいところである。家族同伴ということなので、ある程度安心しているが、日本人が多いということは日本の延長で生活もしやすいかも知れない。
自分の場合、定年後の生活パターンの一つとして、海外ロングステイを検討していたので、そのアイデアが再燃してきた。妻がまだ働いているので、すぐには実現しないかも知れないが、理想的には、夏(6~8月)は、涼しいカナダかヨーロッパ(ドイツ等)、冬(12~2月)は、暖かいマレーシアやタイのアジアの都市かオーストラリア、春(3~5月桜の時期)と秋(9~11月紅葉の時期)は、東京の自宅にステイするという夢を持っている。このアイデアに基づき、定年後、カナダ(ビクトリア)とオーストラリア(ブリスベン)に留学し、また、マレーシアの各都市への下見旅行も実施していた。ドイツがメインのヨーロッパは熟知しているので、下見は不要であるが、タイは自分にとっては空白地帯となっていたので、この機会に少し下見を兼ねて足を運んでみようと思っている。ヨーロッパやカナダでの生活費はある程度高いと思われるが、タイやマレーシアでの生活費は、日本より大分安く、年金の範囲内で収まる可能性もある。
子供家族が駐在することになると、初孫の顔を見がてら、タイに出かける機会が増えるかも知れない。迷惑はかけたくないが、シラチャはゴルフ天国でもあるので、楽しみが一つ増えたともいえる。ただ、年金生活がピンチに陥っている状況も踏まえると難しい選択が待っているかも知れない。